一度は折れた魂で少年は本物を守る   作:ノ ル

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お久しぶりです
pixivと同時進行(pixiv優先)で進めていきますのでよろしくお願いします




いつの時代も料理下手はダークマターを作るらしい

ガラガラッ

 

「う〜す」

 

「驚いた。…もう来ないと思っていたのだけれど、貴方ってマゾフィストなの?」

 

「ちげぇよ!八さんどちらかと言えばサディストです〜!」

 

「なら私のストーカー?」

 

「なんでそうなるんだよ!」

 

「違うの?」

 

「ちげぇよ!自意識過剰にも程があんだろ!」

 

「私可愛いから昔から近づいてくるのは、下心のある人か蹴落とそうとする人ばかりだもの」

 

「まぁ、なんだ…お前も大変なのな」

 

「貴方と違ってね。」

 

「(一言余計なんだよなぁこの女)」

 

ガラガラッ

 

「あの〜ひ、平塚先生にここに来るように言われたんですけど…………なんでヒッキーがここに居るの?!」

 

誰だこいつ?ヒッキーって俺か?比企谷だからヒッキーってか?ダセぇよ。この子は残念な子だよ。“まるでダメな女”略してマダオだよ。それにしてもガキの癖にデケェな…どこがとは言わないよ?八さんそこんとこ分かってるから

 

「比企谷くん、変な事考えてないでくれないかしら。通報するわよ」ケイタイトリダシ

 

「ちょっとぉ〜!その手の物を置こうか雪ノ下さん?何も考えてませんよ。ハチマンウソツカナイ……………………

それより、依頼人だろ?なぁ、あんた何の用なんだ?」

 

「えっと、ちょっと言いにくいというか」チラッ…チラッ…

 

これあれだ。男には聞かれたくないヤツだな。いいねぇ青春ってヤツだね。若気の至りだねぇ……よし!

 

「雪ノ下、俺自販機行ってくるから依頼内容聞いといてくれ」

 

「そう、なら野菜生活バナナシェイク味でいいわ」

 

「あっそ…アンタは?(野菜生活バナナシェイク味ってなんだよ。そんなのねぇよ!)」

 

「え、じゃあミルクティー。」

 

「そんじゃ!行ってくるんで後よろしく」

 

 

「飲み物買ってきたら『家庭科室に来なさい』って張り紙あったんだけど?何すんの?」

 

「見て分からないかしら?クッキーを作るのよ。彼女由比ヶ浜さんの依頼は『美味しいクッキーを作って渡したい人がいる』のだそうよ」

 

「へ〜、男?絶対男だろ?それ」

 

「はぁ?!そ……そんなんじゃないし!ヒッキーおじさんみたいでキモイ!!」

 

「おじさん?!」ᔪ(°ᐤ°)ᔭガーン!!

 

そりゃ八さん中身はおじさんだけどさぁ……面と向かって言われるとショックだよ…。結野アナが休んだ時よりショックだよ……

 

「その男は気にしなくていいわ。由比ヶ浜さん、私が見本を見せるから一緒に作ってみましょう」

 

 

【30分後】

 

出てきたのは、皿に盛られた真っ黒な謎物体だった

 

「なぁ、何このダークマター?」

 

「どうやったらここまでなるのかしら…」

 

「由比ヶ浜が料理をしなければいいと思います」

 

「比企谷くん、それは最終手段よ」

 

「もう!みんな酷いよ!!…でも見た目は悪いけど食べてみたら美味しいかもしんないよ?」

 

「そ、そうね……比企谷くん、出番よ」

 

「いやいや、どう見ても美味しくないよねコレ!……ここはまず由比ヶ浜が食べた方が良いんじゃないの?!これじゃあ味見じゃなくて毒味だぞ!!八さんまだタヒにたくありません!!」

 

「どこが毒だし…………毒かなぁ…」シュン

 

「はぁ……もういっぺんやってみな。今度はちゃんと言われたように、アレンジ無しでな」

 

「貴方に言われなくてもやるわよ、由比ヶ浜さん」

 

「は〜い。」

 

【30分後】

 

「出来た!……ちょっと焦げてるけど…」

 

「さっきよりはマシよ。でもまだね。完璧になるまで何度でもやるのみよ」

 

「やっぱり私って才能ないのかなぁ…」

 

あ?! それコイツの前で言っちゃダメなやつぅぅ!!

 

「そういうのやめてくれないかしら。」

 

「え?」

 

「最低限の努力をしない人間には才能がある人を羨む資格は無いわ。 成功できない人間は成功者が積み上げた努力を想像できないから成功できないの。」

 

ほらぁ、こんなこと言っちゃうんだよこの子。そんでもって、由比ヶ浜みたいなタイプは多分……

 

「か……「(帰るって言うよね)」か…かっこいい!!」

 

え?かっこいい?帰るじゃなくて?

 

「私、貴方に結構キツイこと言ったのだけれど…」

 

「確かに酷いなぁ、ショックだなぁって思ったけど…本音って感じがしたから」

 

この子思ったより考えてんだなぁ。それにしても…

 

「なぁお前ら、どうしてそんなに完璧なクッキーに拘るんだ?」

 

「人にあげるのよ?それも恐らく異性に。少しでも美味しく綺麗な物の方が良いでしょう?」

 

「ハァ…お前らは男という者をなんにも分かっちゃいねぇ。5分間外に出ろ…俺が完璧なクッキーってヤツを教えてやる」

 

5分後

 

「よし、食え。俺なりの完璧なクッキーだ」

 

「なにコレ、あんまり美味しくなさそう」

 

「そうか、なら捨てるわそれ…」

 

「ちょっと待ってよ?!何も捨てることないじゃん!

…パクッ…それに、食べられない事ないよこれ 」

 

「そりゃそうだろ。だってそれ、お前の作ったクッキーだしな」

 

「え?」

 

「とんだ茶番ね。それで?貴方は何がしたかったの?」

 

「お前らは知らないかもしれねぇがな。男ってのは揃いも揃って馬鹿で単純でな。女から貰った物は、どんなものでも嬉しくて小躍りして喜ぶもんだ。特に…お前のような可愛い子からならな」

 

何時の時代も変わりゃしねぇな本当に。

 

「じ、じゃあ…ヒッキーも嬉しいの?」

 

「そりゃあ嬉しいねぇ。相手が誰だろうと貰ったもんには喜んで受け取るさ」

 

「そっか……雪ノ下さん。後は自分でやってみるから依頼はここまで。」

 

「……貴女がそれでいいなら、こちらはとやかく言えないわ。」

 

「それじゃあ私。もう行くね?今日はありがとう!」

 

そう言って由比ヶ浜は帰って行った……散らかした物を片付けずに。

 

「これで良かったのかしら」

 

「良いんだよ。本人が喜んで帰って行ったんだから。俺たちがとやかく言うこたァねぇよ」

 

「……では、私も失礼するわ。後はよろしく」

 

ガラガラッ

 

雪ノ下、納得いってねぇなぁ…というか、片付けてから行けぇぇぇ!!

 

【翌日】

 

ガラガラッ

 

「やっはろ〜!」

 

何しに来たの?由比ヶ浜さん

 

「こんにちは由比ヶ浜さん。何か用かしら?」

 

「なんか素っ気なくない?!もしかして雪ノ下さん私の事嫌い?」

 

「嫌いではないわ。強いて言うなら苦手かしら」

 

「それ女子言葉じゃ同じだからね?!酷いよ雪ノ下さん……この前の依頼から私、料理にハマっちゃってさぁ。クッキー作ってきたの!はい!」

 

「今は体調が良くないから、また後で頂くわ。」

 

「あ、ヒッキーの分もあるよ。……か、勘違いしないでね?一応、お世話になったからそのお礼なだけだから…」モジモジ

 

やべぇよ!ダークマターだったよ!なんで上達するどころか悪化してんだよ?!

 

 

この後、由比ヶ浜作ダークマタークッキーを食べた何処かの親父が、休日丸々トイレで潰したのはまた別の話

 

その日の夜

 

《???side》

 

???「ほう、ヤツが人助けねぇ…仲間1人守れなかった野郎に何が出来んだ。」

 

???「ねぇねぇ、透司様。その比企谷八幡って一体何者なの?私には、唯の腑抜けた餓鬼に見えるなぁ?」

 

透司「クックック…奴ァ、お前程度に測れるような奴じゃぁねぇよ…奴ァ俺の獲物だ…」

 

 

 

 

 




今回はここまで
次は、材木座の回です

ちなみに、クッキーは急いで作っても1時間かかるみたいです(僕が見たレシピではそう書かれていました)


ヒロインどうしよう…  

  • 雪ノ下雪乃
  • 由比ヶ浜結衣
  • 三浦優美子
  • 平塚静
  • 相模南
  • 鶴見留美
  • 今井信女
  • 川崎沙希
  • 長谷川泰三(全力ネタ路線)
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