一度は折れた魂で少年は本物を守る   作:ノ ル

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今日投稿したものを少し変えて再投稿しました。


どんな奴でも家族は必要だ

「身辺調査?」

 

「うん。今日届いた依頼なんだけど、明日の放課後駅前のサイゼで会って話す事になったから」

 

「マジかよ…」

 

やぁ皆、開始早々依頼を受ける事が決まった八幡さんだ。最近は仕事がなかったからやってなかったが、自営業で【なんでも屋ハッちゃん】をやっている。主な仕事内容は犬の散歩から家事手伝い,屋根等の修復,ストーカーの退治に人探しまで、法に触れない範囲ならなんでもやっている。基本的に依頼をやるのは八さんで小町は広報や事務作業担当だ。俺たちがなぜこんな事をしているかというと、両親の会社が、所謂ブラック企業というモノで、俺たち兄妹は生活の足しにと始めたのが切っ掛けだった

 

 

 

 

 

 

昼休み、俺は平塚先生に呼び出されていた。

 

「なぁ、比企谷…これはなんだ?」

 

「なんだって、進路調査票ですね」

 

俺の目の前には、記入欄に⒈『フリーター』⒉『なし』と書かれた進路調査票だった。

 

「私が言いたいのはソコじゃないんだ。真面目に書いて放課後までに提出しろ」

 

確かにフリーターはふざけているな。だが俺は冒頭でも言った通り【なんでも屋ハッちゃん】を営んでいる為、進路はそれを続けるだけなのである。お陰様で、月に2~3件の依頼がくるが、中には少し危険を伴う内容もあったりする

 

「ま、放課後までには出しますよ先生。」

 

 

放課後。俺は屋上で昼寝をしていた。決して部活が面倒だったからじゃないよ?ハチマンウソツカナイ……

 

すると入口のドアが開き、ポニーテールの雰囲気が不良な女子が入ってきたのだが…

 

「黒のレース?…ダン!…うぉ?!危ねぇな!」

 

「馬鹿じゃないの」

 

つい口に出した言葉のせいで、危うく顔を踏まれるところだった。『まぁ、美人に踏まれるならご褒美!』なんて言う連中も居るが、八さんはマゾじゃないからね!どちらかと言えばサドだから!

 

そんな事を考えていると、その女子は居なくなっていた。微かに懐かしい匂いを残して

 

(※なんか変態みたいだな by作者)

 

 

 

 

 

 

翌日の放課後、俺は駅前のサイゼに来ていた。

どうやら小町と今回の依頼人は先に来ていたらしい。

 

「あ、お兄ちゃん!こっちだよ」

 

「待たせてすみませんね。どうも、【なんでも屋ハッちゃん】社長の比企谷八幡です。貴方が依頼人の“川崎太志”さんですね?」

 

「はいっス。川崎太志です。よろしくお願いします。」

 

「それで依頼内容は[ある人の身辺調査]だと伺ったのですが、詳しくお聞きしても?」

 

「はい、それが……」

 

話によると『川崎太志の姉“川崎沙希”(俺と同じクラス)が何日も家に帰っておらず、帰ってきたと思っても大量の札束を置いて直ぐに出ていってしまう』ということらしい。

俺たちに依頼をしたのは、駅前の今どき珍しい駄菓子屋の今にも事切れそうな婆さんから聞いて、胡散臭いとは思ったが藁にもすがる思いで依頼したらしい。(胡散臭くて悪かったな)

 

「では、お姉さんを尾行し、どうやって大金を手に入れているかの調査及びサービスで何かあった場合の保護で大丈夫ですか?」

 

「それで大丈夫です。」

 

「わかりました。では明日「ちょっと待ちなさい」…盗み聞きとは感心しませんねぇ…雪ノ下さん?」

 

「その喋り方辞めてくれないかしら?不快だわ。」

 

「生憎と私達は今日、仕事で来ているのでね。」

 

「貴方が仕事?詰まらない冗談ね」

 

また面倒な奴が現れたな

 

「あはは、やっぱろー…ヒッキー」

 

「由比ヶ浜さんも要らしてたんですか。なんの御用です?」

 

「貴方たちが話していた件よ。相手がうちの生徒なら奉仕部の範囲内よ。なので奉仕部が請け負うわ。」

 

「ハァ……分かりました。なら貴女たちでやってみなさい。私は私で動きます。……すみません。川崎さん、そういうことなのでまた何か進展があったら連絡しますので、そちらも何かあれば連絡ください」

 

こうして、八幡たちの兄妹の仕事に(無理矢理)奉仕部2人も参加することとなった。数日後、家に[エンジェル]という店から電話があったと連絡を貰い、尾行の結果ホテルの上階にあるBAR『エンジェルラダー 〜天使の間〜』に居る事が分かったので今から乗り込むところだ。因みにドレスコードがあるらしく、俺は今仕事用に作った一張羅のスーツを着て外からは分かりにくいが中に木刀を忍ばせている。でも変だなぁ。教えてないのに何故か隣に雪ノ下たちがドレス姿で居る

 

「あのさぁ、なんでいるの?教えなかったよね?部活はもう終わりの時間だぞ?学校に知られたら不味くないか?」

 

「川崎君を問い詰めたのよ。貴方が変な行動をしていたから。それと学校に知られたら不味いのは貴方もでしょう?こんな時間にホテルのBARに行こうとしていて、オマケに服の中に何か仕込んでいるのだから」

 

「(?!…よく分かったなコイツ。中の奴らにバレないように警戒度を上げるか…)まぁ良い、入るからな。由比ヶ浜、キョロキョロすんなよ?雪ノ下に引っ付いとけ」

 

そう注意をして俺たちは中に入った。

 

ここは表向きには普通のBARだが裏では嗅ぐとお花畑になる粉の売買をしているらしい。中に入ると手前は普通のBARだが、奥に扉がありその前に何処からどう見てもそっち系の大男2名が扉の前で見張りをしていた。扉の付近の席にはこれまたそっち系の奴らが待機していた

 

「奥は見るなよ…アレはその筋のもんだ。面倒事は起こさない方がいい」ヒソヒソ

 

「よく分かんないけど、怖い人ってこと?」ヒソヒソ

 

「そうだ」ヒソヒソ

 

そう注意をして、俺たちは川崎を探る為、カウンターへ向かった。

 

「いらっしゃいませ、お飲み物は何になさいますか?」

 

「あぁ、ジンジャーエールを2つ。……ちょっと聞きたいんだが良いか?」

 

「はい、なんでしょう」

 

俺が店員と話していると、雪ノ下たちは驚いていた。

 

「この女を探している。知らないか?」

 

俺は気にせず一枚の写真を取り出し、店員に見せた。すると店員の態度が変わり、カウンターの下に手を伸ばしていた。八幡は男の隙を見てカウンターの下を見るとそこには銃らしきものが見えた

 

「おめぇ、どこの組の者だ?」

 

「落ち着いてくれよ。俺はただ人探しを頼まれただけだぜ?この女の家族が探してるってだけだ(これは黒だな。そしてここの奴らはチャカを持っている。コイツらも危ねぇな)」

 

「女はいねぇ、帰ってくれ」

 

「おいおい、兄ちゃんっ嘘はよくねぇよ。川崎はここに居るんだろ?」

 

カチャッ!

 

八幡がそう言うと、男は銃を2人に見えないよう八幡に向けた

 

「しつけぇなぁ…。居ねぇつってんだろ?死にたくなけりゃ帰んな、アホ毛野郎」

 

決めた!この野郎、絶対に許さん。まずはコイツら避難させてからだ

 

「分かった、帰るよ。行くぞ雪ノ下、由比ヶ浜」

 

「川崎さんは居なかったというの?」

 

「その話はあとだ。」

 

俺たちは、ホテルの外まで来た。

 

「悪い、忘れ物したからBARに取りに行ってくるわ。お前らは先帰っててくれ。一応知り合いに連絡したから送ってもらってくれ。こんな時間に女を歩いて帰らせる訳にはいかねぇしよ。」

 

そう言ってすぐ、連絡した相手……まぁ、一応大人の平塚先生だった。平塚先生には『依頼の為、後日改めて報告する』と説明している。先生に雪ノ下たちを託し、俺は1人BARに戻るのだった。

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃ…またてめぇか。何しに来た?」

 

「やっぱりいるんじゃねぇかと思ってな。」

 

八幡がそう言うと男は銃を取ろうとするが八幡の方が速かった。素早く隠し持っていた木刀を取り出しバーテンダーの男の喉のツボを突き声を出せなくした。

 

「大丈夫、一時的に声が出ないだけだ。今度は素直に応えろ…あの女はこの奥に居るな?」ギロッ

 

さっきまでがまるで嘘のように八幡の雰囲気が変わり、『ここで嘘をつくと命はない』そう言っているようだった。八幡がそう聞くと、男は頷いた。

 

「なぁ、アンタはあの女のなんだ?」

 

男が声にならない声でそう聞いてきた。

 

「別になんの関係もねぇよ。ただ依頼されたから来ただけだ」

 

八幡はそう言い、ふと少し離れたカウンター席を見ると、ロングコートのこの前会ったばかりの知人が居た

 

「…何してんだ座椅子」

 

「座椅子じゃない材木座だ。近頃、この辺りを締めているヤクザが薬物の売買をしているという情報を手に入れてな。調べに来たのだ……そういうお主こそ何故ここに居る?」コソコソ

 

「こっちは依頼でね。この写真の女を探してんだ。」

 

俺は材木座に川崎沙希の写真を見せた。すると「奥の扉に入っていくのを見た」と言う

 

「八幡、ここは協力しようではないか。川崎殿を連れ帰るのが貴様の目的であろう?我はヤクザ共の持つ薬『昇天狂(しょうてんきょう)』を処分するのが目的でな」

 

「なら、まずは扉の前のヤクザ共を倒さねぇとな」

 

そう言って2人は奥の扉へと向かった。扉の前には

十数人のヤクザがおり、2人を取り囲んだ

 

「なんやお前ら?この先はお前らのようなガキの来るとことちゃうで?早う帰れや。」

 

「この女がこの奥に居ると聞いたものでな。通してもらいたい…」

 

「お前ら、沙希の知り合いかいな。奴は家族の借金の為にここで働いとるんや」

 

「その借金もお前らが脅して無理やり背負わせたのは知ってんだぜ?」

 

事前の調査により、川崎家はここ1ヶ月の間にヤクザに脅され、多額の借金を抱えていることが判明、

 

「……そこまで知られとるなら、生きては返されへんなぁ。わしは“千矢 縛斬(チヤ バクザン)”いうもんや。タヒぬ前にお前さんらの名前を聞かせてぇな。」

 

「貴様らのような外道に名乗る訳なかろう」

 

「さっさと片付けてやるから、掛かってこいよ」クイクイ

 

 

 

ヤクザ一同「舐めんな!!」

 

 

そう言って襲い掛かって来るヤクザ達。そこからは凄まじかった。十数人いたヤクザをあっと言う間に片付けた八幡は最後に千矢縛斬との一騎打ちに勝利。

 

縛斬を倒した八幡たちは、奥の扉に入っていった

 

 

扉の奥は、左右に廊下が別れており、両サイドに5つの部屋があった。材木座は左側を、俺は右側を探すことにした。手前の部屋に入ると同じくらいの女の子が居た。

 

「ちょっと良いか?川崎沙希さんを探してるんだが知らねぇか?」

 

「あたしの事だけど、あんた何者?」

 

「俺はアンタの家族から依頼されて来たなんでも屋だ。依頼人の要望でお前を連れ帰るために来た」

 

「連れ帰るって、あたしは帰る気ないよ。それにここはあの千葉組のナワバリなんだよ?見つかったらアンタ○されるよ…」

 

「じゃあ、帰る前にここに居る理由だけ教えてもらえるか?それだけ聞いて帰るよ」

 

川崎沙希の話はこうだった。1か月前、家にヤクザが来て両親に無理矢理借金を背負わされ、自分の学費くらい自分で稼ごうとバイトを探しているとヤクザと繋がっていると噂のエンジェルラダーの店長に『うちで働かないか』と声をかけられ怪しく思い断ろうとした瞬間、ヤクザ達が出てきて『家族がどうなってもいいのか』と脅され、初めはバーテンダーをしていたが気づけば運び屋として働かされていたらしい。そうこうしていると、少し慌てた様子の材木座が入ってきた。

 

「そちらが川崎殿か。八幡、すぐに逃げるぞ…奴らが来る!」

 

材木座が言うのと同時に、材木座を追ってきていたヤクザが入ってきた。

 

「やっと追いついたぜ。この溝鼠(ドブネズミ)共が!おい、こっちだ!」

 

その声にぞろぞろとヤクザ達が出てきた

 

「川崎、俺たちの後ろにいろよ?ちょっくら片付けてくるから」

 

「待ってよ!あたしの事は放っといてアンタは逃げなよ…」

 

大勢のヤクザを前に沙希は目の前で木刀を構えている八幡たちに逃げるように言った。自分は大丈夫だと、今にも泣きそうな表情で…

 

「川崎、いい事教えてやろうか?俺たちには、今にも泣きそうな女を残して自分たちだけ逃げるなんて事は考えてねぇ。それに太志との『姉ちゃんを助ける』って約束があるんだ。」

 

「川崎殿、安心なされよ。この中で1番強いのは間違いなく八幡だ。それに、我ら武士は、己が護ると1度決めたモノはタヒんでも護るのだ。……八幡、腕は落ちてないだろうな?」

 

「そのセリフそのまま返すぜ…材木座。」

 

「攘夷志士,『鬼畜参謀』材木座義輝」「同じく『紅腐眼』比企谷八幡」

 

「「ヤクザども、我らの首……取れるものなら取ってみな!」」

 

それから2人は、襲い来るヤクザを突き、薙ぎ払い、吹っ飛ばした。

 

「つ、強すぎる…お前ら一体何者だ!!」

 

「決まってんだろ?俺たちは」

 

「我らは」

 

「「宇宙一バカな侍だ コノヤロー!」」

 

 

《2階》

 

「???様、襲撃です!」

 

「分かっている。ここは放棄するぞ…面白いものも見れたのでな。クックック」

 

こうして、ヤクザたちは撤退し、八幡たちは川崎を連れ家族の元へと帰って行った。川崎は、八幡と共に家族へ全てを(八幡の素性は省いた)話し、家族諸共なんでも屋八ちゃんの保護下となり、沙希は事務員として働く事となった。

 

家族と話している時の川崎一家の顔は、とても良い顔をしていたのを見て、守れて良かったと思う八幡だった。

 

後日談だが、あのホテルはその後、警察の調査が入り、ホテル自体がヤクザと繋がっていたことが発覚、経営者やバーの店長、もちろんヤクザたちも捕まった。俺も、川崎家が脅されていた証拠を提出し、借金などは白紙になり、俺たちは報酬が手に入りwin-winという訳だ。

 

 

 

 

 

 

翌日

 

「比企谷、今回の件、報告してもらおうか?」

 

俺は事の経緯を説明した。

実家がなんでも屋をやっている事、そこに身辺調査の依頼がありファミレスで依頼人と話し合いをしていた事

 

その話を雪ノ下たちが盗み聞きしており『奉仕部が請け負う』と言ったこと、依頼人から調査対象があのホテルに居ると聞き訪ねたら2人も付いてきた事、結果黒だと思ったので先生を呼んで2人を帰した事を話た。その後の乱闘騒ぎのことは話さず俺は忘れ物を取りに行き帰った事にした。その後少し説教をされ解散となり、俺は教室へと歩みを進めるのだった。

 

廊下

 

「比企谷!」

 

そう呼ばれて振り返ると、件の調査対象だった川崎沙希が居た

 

「よう。あれからどうだ?」

 

「あんたのおかげで家族も安心して暮らせてるよ……ありがとう」

 

「そりゃ良かった。家族を大事にしろよ?じゃあな」

 

「待って!……今度、家に来て!…その、妹が会いたいって言ってて、あたしも改めてお礼したいし…」

 

「じゃあ、来週の土曜日でもいいか?ちょうど依頼も何も無かった筈だからな」

 

「うん。じゃあ来週の土曜日に……待ってるから///」ボソッ

 

そう言って川崎は去っていった為、俺も教室に向け歩くのだった。

 





今はここまで、どうだったでしょうか?

少しはマシになったかなと思いますがどうでしょうかね?

銀魂系の話を二学期から入れようと思っています。何がリクエストあればコメントで教えてください。

今の所、意見があった六股回と今井信女は出す予定です

次回もよろしくお願いします。

次回「チェーンメールなんてロクなこと書かれてない」

見てくださいm(_ _)m


[今回登場したキャラ設定]

・千矢縛斬:(ちやばくざん)
わかった人もいるかもしれないが並べ替えると
千葉のヤクザになります
本当は、黒駒勝男風なキャラを書きたかったです。


・???様
国の上層部の人間で、まだ謎が多い人
八幡たち転生攘夷志士と関わりが……

まじでこの人今後どう出そうか悩んでます

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