Archives   作:彼岸花ノ丘

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No.03 新聞記事

 西暦2026年9月11日 発行

 読買新聞

 一面記事

『フロリダ州で大規模災害』

 現地時間昨夜二十二時頃、フロリダ州で大規模な災害が発生したとの報道が米国メディア複数社から伝えられた。

 

(紙面が汚れていて読めない)

 

 現地では広範囲で通信の途絶や暴動が発生しており、詳細は明らかとなっていない。死傷者が多数出ており、米軍が救援に向かったとの報道もあるが、被害に関する公式発表はない。未だ政府からの発表がない事に、米国市民の間では不信感が広がっている。

 政府への不信感からか、SNS上でも混乱が相次いでいる。米国政府を裏で操っているとされる陰謀論「ディープ・ステート(DS)」からの攻撃だと主張する意見も数多く書き込まれた。「巨大な生物が現れた」という、荒唐無稽な書き込みも目立つ。また被災地にいないにもかかわらず救助を求める、寄付金の振込先として偽サイトに誘導するなど、悪質な書き込みも多い。

 

(紙面が汚れていて読めない)

 

 被害状況は明らかとなっていないが、現地在住の在米日本人や観光客とも連絡が取れていないケースがある。安否不明者は数千人に上るとされ、外務省では米国政府と協力し情報収集に務めると発表している。

【関連記事2面】

 

 

 

 

 二面記事

『正体不明の災害』

 フロリダ州で起きた災害は、現在(日本時間二時)時点でも詳細は明らかとなっていない。米国政府からの公式発表もなく、様々な憶測を呼んでいる。

 通常の自然災害、そして国家であれば、数時間もあれば災害についての発表がある。詳細は分からずとも、地震かハリケーンか、種類についてのは声明があるものだ。今回のように、十七時間近くが経っても未だ何が起きたのかさえ発表されないのは、異例の出来事と言える。

 米国市民の間でも政府の動きを疑問視する声があり、SNS上ではなんらかの軍事作戦が行われた、他国から攻撃があった、などの書き込みが見られる。ただしいずれも根拠はなく、書き込み後数時間で削除されたものも少なくない。日本政府も実態は把握出来ていないとしながら、田村外務大臣は「外国による攻撃の可能性は低い」と発表しており、SNSで流れている根拠不明の情報に警戒するよう促している。

 

(紙面が汚れていて読めない)

 

 何故ここまで事態の把握が遅れているのか。大府大学森部拓郎教授(59)は以下のように話す。

 「なんらかの電磁的な障害が発生しているのではないか。現在の情報技術は電気を用い、電波で通信を行う。それらが完全に使えなくなれば、現地に直接赴き、そして帰還しなければ情報は持ち帰れない。このような事態を引き起こすものとしては、高高度による核兵器の爆発(EMP攻撃)が考えられる。」

 森部教授は「または隕石の衝突が考えられる。巨大な隕石が衝突した場合、その被害範囲は核兵器よりも大きい。周辺インフラが物理的に破壊されれば、通信機器も使えなくなるだろう。」とも述べた。

 現時点ではどちらも憶測に過ぎないと、森部教授は前置きしたが、未曾有の大災害に見舞われたのは間違いなさそうだ。

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