ルパン4世with銭形   作:メジロカイリキー

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13話 誰が敵で誰が味方か…?

アリアのトレーニングが終わった。2時間みっちりやったせいでへとへとだ。

高天原先生は「先生をあんな扱いしちゃいけません!」と言われたが理子のことは何も触れなかったため助かった。

ホテルに戻り理子がシャワーを浴びてる間キンジに電話をかけた。

 

「……というわけだ。俺は白雪の護衛なんかできないぞ。色々忙しいからな」

 

「災難だったな」とキンジは俺に同情してくれた。理子のことはキンジだけには話してもいいだろうと思い正直に話した。

 

『にしてもこんな時にそんな依頼受けたのはタイミングが悪いな…』

「姉さんの依頼だからな。俺はしばらく手を離れる。キンジがうまく誤魔化してくんねぇか?」

『難しいだろ…あと平一が理子の護衛をしてるなんてアリアが知ったら絶対に首突っ込みそうだしな。白雪の件もあるからかなりめんどくさいことになるぞ』

「アリアに話すつもりはないさ。キンジだから話しているんだ。お前は口堅いから」

『信用してくれるのは嬉しいが俺にも出来ることと出来ないことがあるぞ』

「出来る範囲でいいよ。それじゃあ頼んだ』

 

電話を切ったタイミングで理子はシャワールームから出てきた。バスローブ姿に一瞬ドキッとしたが護衛対象者にそんな感情を抱くのは御法度だ。

 

「……俺もシャワーを浴びる。なんかあったらすぐ呼びな」

 

 

 

 

「ハァ!」「っ!!」

 

アリアの木刀を何とか白刃取りで受け取れるようになった。痛みはまだあるためあまり動けないため避けずに受け止めるというのが俺にとっては難しい。

 

「……まずまずね…」

 

次の日の朝、俺はアリアとアリーナにいた。今日もアリアと一緒に真剣白刃取りの特訓だ。

 

「だいぶ受け取れるようにはなったぜ?」

「……そうね。最初よりは…」

 

練習してて思ったがアリアが素っ気ない態度だ。普段のアリアとは違う。

 

「なぁアリア。今日元気ないように見えるが?」

「……ねぇ平一、あんたあたしに隠し事してないの?」

 

一瞬ドキッとした。だが平常心で「何もない」と返した。

 

「本当に?」

「あぁ。俺たちあの時死地を共にした仲だろ?そんな仲間を疑うのか?」

「そんなつもりはないわよ。逆に最近のあんたの方がおかしいわ。なんかあたし達を避けてるみたいな感じがあるし」

「そ、それは…ほら、依頼とかあってさ。単位足りてても俺みたいな武偵は色々依頼されるんだよ…」

「じゃあ聞くけどどんな依頼?」

「それは…言えない。依頼人からは守秘義務を言われてる。武偵憲章第2条、依頼人との契約は絶対守れ、だからな」

 

今言った憲章に昨日破ってるせいか罪悪感が今更出てきた。

 

「そうね。武偵としての自覚があるのは素晴らしいわ。あのバカキンジと違って」

「バカキンジって…また喧嘩したのか…?」

 

アリアから話を聞いたところ、どうやら昨日裸のキンジが白雪の服を脱がそうとしてたらしい。しかもいい雰囲気に見えただとか。

ボディーガードにおいて護衛の対象と恋仲になるのは御法度であるのは当然であるがあのキンジがそんなことするとは思えないが…

そこからキンジはワイヤーを使ってベランダから逃げようとしたのでワイヤー切ってキンジをベランダから海へ叩き落としたとのことだ。そのせいでキンジは今日風邪を引いた。

 

「いくらなんでもやり過ぎだろう。だいたいキンジがそんなキャラに見えるか?」

「そ、それはそうだけどそんなことするのは……破廉恥よ!だいたい白雪も白雪よ!あいつノリノリだったわよ!」

「まぁ恐らくだが誤解だと思うぜ?白雪は確かにキンジに好意は持ってる。だけど今はボディーガード中だ。しっかりした子だから分別はついてると思うけどな。それにキンジが白雪にそんなことするような奴には見えないだろ?アリアは色々ぶっ飛ばし過ぎだよ。少し冷静になりな」

「何よ……あたしが悪いみたいじゃない!」

「アリアが悪いわけじゃないさ。もしかしたら何か理由があった、何かあってそうなったんだろうさ。キンジがとか白雪が悪いとかもない。一旦冷静になった方がいいかもしれないし……あとキンジのお見舞いしてやりな。これはやり過ぎたって感じてるだろ?」

「………確かに平一の言う通りね…やり過ぎたわ…あたしも風邪を引かせたようなもんだから…でもお見舞いって何すればいいのよ?」

 

こう言うのを見るとアリアってツンツンしてるけどなんだかんだ根は優しいんだろうなって思う。

 

「アメ横に漢方屋さんがあってな、そこに「特濃葛根湯」っていう栄養ドリンクがあるんだ。それを買ってやればキンジの風邪も治るはずだ。場所は…」

 

スマホを取り出して場所を示そうとしたが、アリアは走り出していた。

 

「おい!場所わからないだろ!」

「場所は行けばわかるでしょ!キンジのために行ってくるわ!助かったわ!」

 

アリアはアリーナを走って出て行った。あの店結構入り組んでたはずなんだが…

まぁいい。とりあえず車に理子を待たせてるし俺も戻るか。そう思った矢先に姉さんから電話がかかってきた。

 

 

 

 

 

「……財布に金がないから下ろそうとしたらキャッシュカード部屋に置いてたのを忘れた…」

 

そんなわけで男子寮の俺の部屋に帰ってきた。今みんな学校だから理子と一緒にいても誰にも見られないし構わんだろう。あとキンジの様子も見たいし。

 

「ごめんな理子。リビングで待っててくれ。あぁ待ってる間はお茶入れるからそれ飲んでてくれ」

「い、いえ!私が入れます!平一さんに色々やらせるのも申し訳ないので!」

 

理子はキッチンに来ようとしてたので

 

「いやいや遠慮すんなよ。簡単にレンジでチンできるし」

 

そう言って理子を座らせ、コーヒーを出してやった。理子はうまそうにコーヒーを飲んでいる。

 

「美味しい…」

「コーヒーには自信があるんでな。まぁ座って待っててくれ。キンジの様子を見てくる」

 

キンジの部屋に入るとキンジはベッドに寝ている。

 

「起きて…なさそうだな…ん?」

 

ベッドの脇を見ると特濃葛根湯の空き瓶が置いてあるのを確認した。アリアもう買ってきたのか…

キンジはそれを飲んだおかげかわからないが病人なのに顔色がよく、気持ちよさそうに寝ている。

起こすのも野暮だと思い俺は自分の部屋のキャッシュカードを取って理子と部屋を出た。

 

 

 

 

 

次の日の夜、まさかこの部屋に戻るとは思わなかった。

アリアが呼び出したのだ。しかもかなり怒っている様子だった。俺は心配になり部屋に入るとそこにはキンジ、アリア、白雪がいた。

 

「あんた!キンジから聞いたわよ!理子のボディーガードやってるって!どういうつもり!?」

 

開口一番にそれを言い出した。どういうことだ?なぜばれたんだ?

 

「……何を根拠にそんなことを言うんだ?」

「キンジから電話で聞いたのよ!でもキンジがそんな電話してないって言い出すからそれを白黒つけるためにね!」

「だからアリア、俺はそんな電話はしてない!」

「待て、一体どういうことなんだ?」

「今日の昼にキンジから電話がかかってきたのよ!非通知だったけど確かにキンジの声よ!そこで平一が理子を護衛している、平一から聞いたって!帰ってキンジに確認したら何の話だって言われたのよ!そんなことはいいわ!理子のボディーガードやってるってのはホントなの!?」

「キンジ、電話したのか?しかも内緒にしろって言ったはずだが?」

「待て待て!俺はそんな電話は知らない!」

 

どういうことだ?キンジが電話したのに本人は知らないだと?

 

「そう言えばキンちゃん一昨日私に電話してたよね?バスルームに来てくれ、非常事態だって…」

 

昨日アリアが話してたキンジが海に突き落とされた件か。なるほど、その電話で白雪が来たけどそんなことはなかった。キンジと白雪がイチャイチャしてたように見えたのはその時か。

 

「それも違うぞ!何かの間違い電話じゃ…」

「でも確かにキンちゃんの声だったよ」「あたしもよ!間違いないわ!」

「……そういうならキンジが話したのか?」

「違う!何かの誤解だ!間違い電話だ!」

 

本人は否定してる。となるとだ…俺は一つの可能性を考えた。キンジとアリアに視線を移した。

 

「……お前、魔剣(デュランダル)か?キンジに変装してこうやって俺らを撹乱させるために…?」

「な、何を言い出すんだよ!お前俺を疑うのか!?」

「状況をまとめると、お前がそうでなければ説明はつかんさ。それに強く否定するのも変だしな」

「そ、そんなことはあり得ないよ!だってキンちゃんはずっと私と一緒にいたよ!アリアはずっとはいなくても…基本的には私と一緒に!」

「どうだか…いや、キンジじゃなくてアリアに変装してるのかもな?白雪とずっとにいなかったっていうならそう疑うべきだな」

 

そういうとアリアは俺に言い寄ってきた。

 

「何を言い出すの!?あんた自分のこと棚に上げて挙句に変装とか言い出すってどーゆーつもり!?」

「……少なくとも俺はお前らを疑ってるよ。話しが噛み合わなさすぎる。誰かが嘘、いや魔剣(デュランダル)でなければ説明がつかないな」

 

そういうとアリアは

 

「…わかったわ!あんたを信用したあたしがバカだったわ!だったら出て行きなさい!パーティは解散よ!バカ平一!仲間を疑うなんて信じられない!」

「俺もアリアと同意見だ。平一がそんな人間とは思わなかった」

「勝手にしろ。じゃあ俺は帰るからな」

 

俺はそう言って部屋を後にした。

 

 

 

 

その後俺と理子はホテルに帰ってきた。

 

「あ、あの……」

「どうした?」

「平一さん……さっきから様子が変だなって…お部屋で何かあったんですか?」

「……ちょっとした喧嘩さ。まぁアリアとキンジ、白雪の件にはうんざりしてたしな。これで理子のボディーガードに専念できるよ」

「喧嘩をしたんですか…?」

「理子が気にする必要はないさ。そんなことより俺は今から姉さんに電話するよ」

 

俺は姉さんに電話をかけた。するとすぐに出てきた。

 

「姉さん、明後日アドシアードがあるんだ。そこで頼みがあるんだけど……」




リアルが忙しくて中々書けませんでした…申し訳ありません!
たくさんの閲覧ありがとうございます!これからはなるべく早く投稿できるように心がけます!
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