皇帝に捧ぐ讃歌 帝国は異世界と共に   作:ミミ・スタジオ

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帝国豆知識シリーズ
皇帝の宮殿は、シグルズ山の山頂に建て過去幾度の増築をした結果かなり複雑な造りになり、アルンですらたまに迷子になる。
尚、山頂に建てたせいで帝都から宮殿に行くこと自体かなり体力を使う始末な為貴族にすら不評な模様。



記録1 変わらぬ日々

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ファイル "アルン・ヴェルネント"

アルン・ヴェルネントは初代帝国皇帝

ローゼン・アルゴース・ヴェルネントを祖父にもつ帝国皇女であり、次期皇帝を確約されている金髪エルフの美少女である。

 

ーーー

ーー

 

新暦1037年(1930年)4月4日

ーローゼン朝ドレスデン帝国ー

帝都シグルズ ローゼン宮殿

 

アルン「……もう朝…」

私はカーテンから漏れる朝日を手で隠しながら起床し、鏡台に座り髪を解いて自室を出る。

無駄に長い廊下を歩きながら城内食堂を目指す

エリス「おはようございます、姫様」

レズノフ「皇帝陛下にお食事を運び終え、姫様を起こしに向かおうと思ったのですが…」

2人は台車を止め、私に話しかけるが

アルン「別に気にしてないわよ、もう子供じゃないのだから…でもお爺様はまた自室で食事なのね。ここ最近ずっと部屋に篭って執務をしているけど、身体には気をつけて欲しいわ」

エリス「えぇ…姫様が心配なさるのも無理は無いかと、医者も健康状態の悪化をお伝えしていたので…」

レズノフ「ですが陛下は、"心配ない、もうすぐ仕事にも区切りをつけるから"と」

アルン(お爺様らしい…皇帝としての仕事を全力でこなそうとしている、でもそれで体を壊したら。)

そう思いながらも2人に礼を言って私は食堂に行く

ー城内食堂ー

今日も誰もいない食堂、小さい頃にお母様が亡くなりお父様は酒と女に溺れて引き篭もり、お爺様は執務…

アルン「1人だけの食事も、慣れたものだけど…」

いつものように朝食を食べながら、今日の予定を確認する。

アルン「今日は、中心街で自警団に労いの言葉とヴォルフさんのワイナリーで愚痴聞き、近隣農場の収穫具合の確認に住人の意見交流…中々忙しいわね」

正直、一国の皇女の行う仕事では無いのは分かっいるけど私に出来るのは帝国市民の意見を代わりにお爺様へ進言する事。

そうすればいつか市民達が安全に暮らせる国になる、そう信じているから…

ー城内・??ー

私は身支度を整えたが、宮殿から出る前に

コンコン

アルン「お父様?これから街へ行って来ます、またヴォルフさんからワインを貰って来ますので戻りましたらここに置いておきますわね」

?「あぁ適当に置いとけ、それとヴォルフに果実の濃度をもっと上げろと伝えろ」

父はそう言うとワインボトルを開け、直飲みしていた。

アルン「はい、お父様…では行って参ります」

私はお父様の部屋を出て、城門へと向かう。

私のお父様、ネベル・ヴェルネントは言わずもがな

お爺様である初代皇帝の息子であり王子ですが、政治の才能が無い上に本人も意欲が全く無く毎日お酒を飲み、女性を呼んで引き篭もっているのでお爺様から後継者から外され爵位も剥奪されている状態になっても、私にとってはたった1人の父親だから見捨てられないわ。

ー帝都市街地ー

30分かけて市街地へ辿り着き、自警団の集会場を目指す

市民A「姫様!、今日もご苦労様です。先月は橋の修繕に協力して頂き感謝いたします。」

市民B「こらから自警団に向かわれるのですか?丁度集合したばかりなので、いつもの場所にいますよ。」

アルン「ありがとう、また困った事があれば何でも言ってね。」

市民達と少し話しながら街を歩く。

この市街地は、建国時からある古い街なので建物や橋が老朽化でよく壊れるみたいなのだけど、中々帝国政府は修繕や建設、改修に予算を出さないから一部では放置されている所もあって一部市民からは不満が出ている状況だ。

アルン(まぁ、門閥貴族達のお遊び代で消えてるのは知ってるけど国民のお金まで使うのは…ちょっと許せないわね、いつか貴族達には償って貰わないとね)

そう思いながら私は、集会場へ向かう

ーレストラン"シェルナー・タヴェルナ"ー

ここが、自警団の指導者達が会議をする為に使っているレストラン。

正式名称、ドレスデン帝国国民自警団はここ数年の門閥貴族の汚職、帝国軍の腐敗、皇帝騎士団の弱体化などの政府が機能不全寸前の状態に陥っている事に不満を積もらせた一部市民が独自に警備やインフラ設備の整備などを行う組織を結成させ、私の幼馴染シェルナーが率いている。

ガチャ、と扉を開けシェルナー達を探す

シェルナー「あらアルン、こっちよ」

シェルナーが手を振りアルンを呼ぶ

アルン「シェルナー、モーデル、マイヤー、パイパー、ディートリヒ、モーンケ…皆今日も元気そうね?」

全員の名前を呼び空いた席に座る

シェルナー「えぇ、お陰様でね」

デルセント・シェルナー

アルンの幼馴染で同じく帝国を良い方向に導く事を目指しており、政治的能力が非常に高い。

ディートリヒ「お姫様は相変わらず暇なようですね、こんな所にも足を運ぶんだから」

ゼルメン・ディートリヒ

私の親友の1人、少し口調がキツい事もあるけどツンデレだと予想している、指揮官としての能力は高いが

致命的に方向音痴で地図も読めない。

モーデル「まぁ、いいんじゃない?まともに私達の話を聞いてくれるの姫様しかいないし。」

メルゲン・フォン・モーデル

名門貴族メルゲン家の三女、貴族にしては庶民派な人でシェルナー達と昔から仲が良く親の反対を押し切り自警団に入って家を追い出された。

防衛戦の才能があり何度か国境の小競り合いで勝利している。

アルン「今日は何の議題なのかしら?」

シェルナー「今日は、郊外の教会を修理か建て直しかを決める会議よ!」

あぁ、今日も割とどうでもいい会議だった。

自警団会議のほとんどが日常的な内容、政治的な事は私に気を遣っているのか私が参加してからは全く話さなくなった。

ー数時間後ー

シェルナー「…という事で、来週団員を集めて教会の修理します!」

ディートリヒ「分かった、人は集めておく。」

アルン「私もエリスとレズノフを連れて来るわね。」

私達は、来週の段取りを決めて解散した。

少し時間が掛かったけど、次はヴォルフさんのワイナリーに行かないと。

 

次回 「記録2 "天使と酒"」

 




12月から週一投稿を始めました、仕事をしながら投稿を続けていこうと思います。
あとエルフは至高
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