1960年代、アメリカの軍事工場で働く若者は墓の前に立ち尽くしていた。その墓は若者にとって大切な人の墓であり、唯一の肉親である母親が眠っている。
若者の名前はアドルフ・ヘミングウェイ。子供の頃は元売春婦だった母親の病気を治すために、医師を目指していたが、医師になるためには学費がかかり、アメリカでは救急車を呼ぶためにも金がかかり、医療費も日本と比べて高く…夢の道を諦めて、中学を卒業してから独学で勉強しながら軍事工場で働いている。
頼れる父親は居ない。産まれたときから母親と2人暮しであり、父親は恐らくだが、母が売春婦だったときに相手をした客の1人だと思われる。貧しい家庭環境で、母子2人で暮らしていたが…金が貯まらず、医師にかかることが出来なかった母は病で先日亡くなってしまった。
「マジかよ…昔、金で買った女と俺の間にガキが出来てたのかよ。しかし、血が薄いのか、寿命と身体能力以外は人間みたいだな」
しらない声が聞こえ、アドルフは後ろを振り向く。そこには黒い羽がふわふわと落ちてきており、羽に遅れて数秒後、漆黒の翼を生やした男が現れた。男は一言で言えばプリンのようなグラデーションの髪質をしており、顔立ちはどこかアドルフと似ており、血縁を匂わせる。余談だが、髪質は全く似ていない。
「気味の悪いコスプレか?空から降ってくるなんてサーカスで見たさ」
「コスプレじゃないぜ?本物の翼だ。俺はアザゼル、堕天使の頭をしている。お前、行くところ…ないだろ?こいよ、今は第二次世界大戦でアメリカを含めた連合軍が勝ったこともあってな、地上での領土もあるしな」
男はアザゼルと名乗った。アザゼルと言えば、キリスト教の堕天使及び悪魔として語られる存在であり、言わば神話の存在であり、空想上の存在だった。
「お前は知らないだろうな。神話は実在する。そしてキリスト教は世界で大きな影響力を持っていてな、世界からは三大勢力として呼ばれている。今は戦争のこともあり、日本でも絶大な影響力があるのさ。
三大勢力は大きく分けて3つ。1つは天界、これは天使や神だな。2つは悪魔、最近は悪魔の駒ってやつでいろんな有力な人材を同胞に加えているらしい。そして俺達、堕天使だな、堕天使の中枢組織はグリゴリって名前でよ…冥界に有るんだ」
アザゼルと名乗った男は色々と話す。彼の言葉が正しければ、この世には神話が実在しており、そのなかでもアメリカやイギリスなどを含めた世界各国で信仰されているキリスト教は世界で大きな影響力を持ち、キリスト教の3つの大きな勢力は三大勢力と呼ばれているそうだ。
「神話が実在するなら、可笑しいだろ。キリスト教は一神教だ、他の神話はないという考えだろ」
「ハッハハハ!!頭が固いな!!まあ、良いさ。俺に着いてきたら分かる」
そして周囲を見回せば、アザゼルと同じく黒い翼を生やした男女が複数翼で飛んでいたり、宙に浮かんでいたのだ。アザゼルの言葉が正しければ、堕天使であり、地獄から迎えに来たのだろうか?
「俺を地獄に連れていくのか?」
「いや。お前は地上での俺達の拠点、元リゾート施設だった島に連れていく。地上は兵器の実験場で、地下は研究や開発施設さ。戦後に手に入れた最新鋭の拠点だよ」
逃げ出すことは出来ない。アザゼルとその配下に連れられ、アメリカ某所にある元リゾート施設だった島に連れられたアドルフ。
そこは現代科学(1960年)では考えられない程の、高度な文明技術が存在しており、未知の機械や兵器、現代科学を遥かに凌駕した技術がそこに存在していたのだ。
「なんだ…これ……こんなのが本当に…」
「おう!!これが堕天使の技術だよ。先日は宇宙人、セルポ星からやってきたセルポ星人の技術提供もあってたな。ぐんぐん俺達やアメリカ政府のテクノロジーも進歩していくしな!!」
どうやら堕天使は既存技術を遥かに凌駕するテクノロジーを持っており、巨大ロボットや様々な代物を作り出すことが出来たようだ。そんなオーバーテクノロジーを誇る堕天使であったが、先日…セルポ星人と名乗る宇宙人とコンタクトに成功し、技術提供を受けてパワーアップ。セルポ星人からもたらされたテクノロジーを上手く解析し、様々な研究開発や技術発展を行っている。
「宇宙人?それに国が?」
「ロズウェル事件ってオカルトニュースがあっただろ?UFOが墜落したってな。その宇宙人だ。
アメリカ政府は技術提供だけではなく、有志12名の軍人を惑星セルポに留学させてるようだ。お前が知らないだけで、この世はオカルトに充ちてるんだよ。あとは…神器もあるな……とは言え、お前は持ってないようだが」
神器。それはアザゼルが言うには人間、或いは人間の血を引いた存在が希に宿す、聖書に記された神様が作り出した異能であり、活躍するスポーツのスター選手や政治家の多くが宿している代物とのことだ。
とは言え、全ての才能ある人物が神器を宿していると言えば、嘘になるだろう。事実、魔王ルシファーは日本で有名なサムライ 沖田総司を部下に加えているとのことで、沖田総司は神器を宿していないとのことだ。
「良くわからん。ただでさえ、オーバーテクノロジーを見せられて頭が可笑しくなりそうなんだ」
「無理もないか。だが、セルポ星人が提供してくれたサイバネティクス技術、これはサイボーグ兵士や医療分野に役立てそうだ」
サイバネティクス…それは生物と機械の間に存在する情報のやり取りであり、これを用いることで機械と生物を融合した改造人間サイボーグを生み出すことが出来る。
サイボーグ技術は兵器として運用するだけではない、手足を失った人々に見た目は生身と変わらない義手や義足を用意することだって出来るし、内臓の代替えも行うことが出来るかも知れない。アドルフだって最初は医師になりたかった、この技術を医療に活かせるなら覚えてそんはない。
「わかった。そのサイバネティクス技術を教えてくれ」
誰かを救うことが出来るかも知れない。アドルフはここでサイバネティクス技術を学ぶことを決意した。
「良いだろう。だが、俺は今、神器の移植や抜き出しの研究で忙しい。
サタナエルのやつが、サイボーグ技術を研究してたな。やつの場合は軍事転用が目的だろうが…ここじゃあいつが一番詳しい。サタナエルの元で学べよ、俺から伝えてやるよ」
2000年代初頭。アドルフはグリゴリでもセポル星人でも成し遂げていない、拒絶反応の一切なしのサイボーグ技術を開発及び実用化に成功。その後、アザゼルからの指示でアザゼルとセルポ星人が合同で産み出した人間の限界値を高めた超能力者の赤子をコードネーム001とし、00プロジェクトを始動。プロジェクトリーダーにアドルフが任命され、グリゴリが拉致してきた計8人の男女に各々違う固有能力を持たせた試作型サイボーグの開発が始まる。
だが、その翌年。00プロジェクトの最終ロット サイボーグ009の開発が完了すると…00プロジェクトのメンバー全員を連れてグリゴリから失踪。その際、00プロジェクトに関するデータの大半を消してから失踪するという徹底ぷりであり、間違いなく失踪にはグリゴリの最上級幹部が関わっている。
「アドルフなぜだ!!なんでだよ!!」
「アザゼル…恐らくですが、あの子は優しい子だ。無理やり拉致された00ナンバーのサイボーグ達に同情したことと、我々が神器の研究で人体実験を行ったことに見切りを着けたのでしょう」
息子に裏切られたアザゼルは唖然とし、第三者視点から物事を判断するアザゼルの右腕であるシェムハザであった。
もちろん、これには00ナンバーのサイボーグから得られたデータを元に、更なる強さを持つサイボーグを軍事転用し、それを応用して人工神滅具を作りたかったサタナエルの怒りは凄まじく、発見次第アドルフ達の抹殺を宣言したとか。
「それよりアザゼル。アドルフも低級とは言え、幹部でした。サイバネティクス技術ではグリゴリで右に出る者はいません。しかし、彼の権限では、ここまで失踪なんて出来るでしょうか?間違いなく、最上級幹部の誰かが関わっていますよ」
「疑いたくないが。とりあえず、アドルフと接点のなかったコカビエルは白だ、怒りからしてサタナエルも白だな…」
その近くでは悟られないように、3年前に人間との間に娘が産まれた最上級幹部のバラキエルが物凄く冷や汗を流していた。
そして更に時は流れて15年後。
第二次世界大戦の影響もあり、日本は三大勢力…特に悪魔が大きな影響力を持っていた。
「兵藤くん、気を付けよう…様子を見に来ただけだけど、凄い怨念を感じる」
「おっおう…」
欧米人のように見える少年、木場祐斗。どこから見ても日本人の少年、兵藤一誠。この2人は元人間の悪魔であり、アザゼルが言うには神器を宿した選ばれた人間である。
2人はこの暮らしている町のトンネルで、女子高生が乱暴された果てに殺された事件を受けて、その調査に来たのだ。事件が起きたとはいえ、警察は動かない。何故なら、犯人は人間ではなく、悪魔を裏切った悪魔…はぐれ悪魔なのだから。
2人はトンネルを進む。そこには…
「おっぱい吸わせてやるからよ、イチモツしゃぶらせろ」
「「なんかおる!!」」
老婆の妖怪がおり、2人は逃げ出そうとしたが、妖怪は時速100kmを超える速さで2人に襲いかかった。
「木場!!逃げろ!!」
「兵藤くん!!」
後に語られる、赤龍帝…呪われなかったけど、タマタマとイチモツ消失事件である。
ダンダダンのキャラを出すかは未定です。
あと、003は石ノ森先生の初期案を採用して、高校生で行くので神速かコジャスのどちらかでイメージしてください。
一番好きな原作00メンバーは?
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