「綾瀬さん!!博士って戦えるんですか!?」
「まあ、オカルン良く見とけって。あの人、ああ見えてタダのインテリじゃないからさ」
綾瀬家の縁側。そこでオカルン、桃が並んで座り、屋内からお茶を飲みながら白音、黒歌、星子、ターボババアが見ており、外ではジョーが腕を組ながら、レオンハルトがぶっちゃけライガーゼロ…獅子王の戦斧の単独具現モード(固有名称は特に無かったが、皆からはレグルスと呼ばれている)の背中に座っており、境内で組手を行う4人を見ていた。
組手を行うのはリアス、イッセー、ユウトの3人チームVS両手に00ナンバーの標準装備武装であるスーパーガン*1の銃身20センチほど伸ばした派生武器スーパーマグナムを二丁拳銃スタイルで持つアドルフ博士であった。
アドルフは戦えることが出来るのだろうか?アドルフの本職は科学者であり、グリゴリに半分拉致同然で来てからは機械工学やサイバネティクス技術に医学を勉強及び研究していた。
「行くわよ!!」
リアスが滅びの魔力を解き放つ。リアスが誇るこの魔力は触れた万物を消滅させることが出来る、バアル家に相伝されてきた権能だ。リアスの母親はバアル家の人間であり、リアスはバアル家と同じく滅びの力を使えるのだ。つまり、当てさえすれば確実に相手を消し飛ばせる必殺の力である。
「甘い!!それと、乱戦で闇雲にソレを使うな」
迫りくる滅びの権能。だが、アドルフは地面を蹴り、大地を疾走して駆け抜けて回避し、リアス達が反応できない程の速度で背後に回り込み、リアスの後頭部にスーパーマグナムの銃口を突きつける。
「「えっ?」」
「これが、本番なら死んでるぞ」
その後、銃身でリアスの後頭部を叩き、リアスの頭部にたんこぶが出来て、リアスは倒れた。
「さてと、こいよ、木場、兵藤」
「行きますよ!!」
ユウトは剣を作り出し、アドルフに切りかかる。だが、アドルフは右手のスーパーマグナムの銃身を回転させて受け流し、左手のスーパーマグナムの銃口で木場の腹部を打突させたと同時に…引き金を引いて低出力のレーザーによるゼロ距離射撃で、ユウトを数メートル吹き飛ばす。
「基礎は出来ている。だが、真面目すぎるのか…動きが読めやすい。その神器の本質は多様性だぞ」
「うぉぉぉお」
イッセーは左手に神器を出して殴りかかるが…アドルフは身体を傾けるように避け、そのまま身体のバネを利用してスーパーマグナムの銃身でイッセーを殴り飛ばした。
「ひでぶ!!てか、博士!!アンタ、戦えたのかよ!!」
「おう。堕天使の力は遺伝されなかったが、自衛出来ないんじゃダメだしな。
グリゴリに所属してから、暇を持て余していたマッチョ(バラキエル)に頼んで鍛えてもらった。ジョーは俺が基礎を叩き込んだし、レオンはジョーが鍛えた、他の00ナンバーは俺と同じ師に訓練を受けたしな」
そう告げ、アドルフはスーパーマグナムを背中に隠していたホルスターに仕舞う。
アドルフはグリゴリ時代、暇を持て余していたバラキエルに頼み込み、戦闘訓練を受けていたのだ。身体能力は堕天使として産まれたし、自衛出来なかったらいざってときは困る。覚えていて損はない。ジョー以外の初期00ナンバーは同じくバラキエルから戦闘の基礎を叩き込まれ、ジョーに戦闘の基礎を叩き込んだのはアドルフであり、そのジョーが戦闘の基礎を叩き込んだのは最年少のレオンハルトであった。
「……もしかして博士がフランソワーズさんのそばに居たのは…フランソワーズさんの護衛も予て!?」
「まあ、そうなるな。フランソワーズも戦えなくはないが、戦場の状況把握やオペレート、索敵などが主だしな」
肉体強度はジェロニモ>レオンハルト=ジョー>他の00ナンバー>アドルフ=フランソワーズの順である。フランソワーズの強度が他の00ナンバーと比べて低いのは生体パーツが多いのと、妊娠出産機能を残していることが大きいだろう。
「先ずはリアス。滅びの魔力は乱戦で使うな、別の戦い方を覚えろ。別に、他の悪魔のように他の属性の魔力を使った魔法も出切るだろ?
仲間に当たったら洒落にならん。お前の誤射で、兵藤や木場の手足が無くなる恐れも有るんだぞ!」
「なんでよ!!」
「次は木場。基礎は出来ている。だが、真面目すぎるところがある。お前の神器は多様性だ、創造系の神器は想像力や知識も大きく影響する。
お前には俺が厳選したマンガ雑誌や資料、ゲームを空いた時間に行って、剣作りの参考にしてみてくれ」
「はい!」
「そして兵藤。お前はオカルト同じだ。先ずは基礎体力を着けろ、体力をつけてからだ作りからだ。赤龍帝の力は自分の力の倍加だから、体力が強くなればその分、恩恵が大きくなる」
「うす!」
戦いの後は各々へのアドバイスである。と言うのもリアス達は自分達の教官が存在しておらず、この世界では駒王の神主バラキエルさんが頑張っていることもあり、実戦経験は少なめだ。
実戦経験が少なく、己の才能に自惚れていれば将来的に足手まといになってしまう。だからこそ、アドルフがタマタマ捜索隊のアドバイザーとなって鍛えることと成ったのだ。
「ここからはオカルンも聞け。オカルンと兵藤は毎日腕立て×100、腹筋×100、背筋×100、スクワット×100、5キロの持久走を毎日行うこと。
そしてトレーニング終わりと就寝前の合計2回、プロテインを飲むこと。栄養が足りてなかったら、筋肉や体力もつかないからな」
そして先日まで一般人であり、基礎体力も出来ていないオカルンとイッセーに身体作りのメニュー、栄養補給の大切さを伝える。
「そして基本的な戦い方もだな。桃とオカルン、白音には俺か00ナンバーが定期的に基本的な徒手格闘の指導をこれからも行う。
イッセーは事前に連絡してバラキエルさんに徒手格闘の指導を受けてみろ」
次に戦い方の分からないイッセーやオカルンのためにも、戦い方を教える必要もある。そこでオカルンのように神越市在住の人々は00ナンバーやアドルフが、駒王在住のイッセー達はバラキエルから徒手格闘での戦い方を教わる。これで戦いの基礎は覚えることが出来るだろう。
「それとリアス。兵藤のタマタマの件は…悪魔上層部にはまだ伝えるな」
「どうしてよ?お兄様に頼めば、力に成ってくれるわよ?」
「お前のお兄様じゃなくて、その後ろ楯となっている老人連中だよ。
老人連中は悪魔至上主義だから、タマタマを利用して十中八九悪用する」
日本どころか悪魔は世界で圧倒的な影響力を誇る。そんな悪魔政府の力が借りられたら、直ぐにタマタマは発見できて回収できそうだ。しかし、悪魔上層部とその下について美味しい汁を啜る腐ったミカン連中は間違いなく、イッセーのタマタマを悪用して…自分達の都合の良い世界にするだろう。そうなれば、人間は間違いなく家畜にされるし、悪魔の貧富の差も大きくなるだろう。
「わかったわよ…だけど、周りに盗聴機とかがない所だったらお兄様やグレイフィアに伝えるわ。もちろん、他言無用と言ってね」
なので、悪魔上層部に伝えるのはなしとなった。
だが、タマタマが無くなってから既に10日が過ぎようとしている。タマタマに貯まったエネルギーは最大値まで高まっており、無差別譲渡が始まってしまう。
「この天から授かりし、赤いマテリアならば!!えっ!?緑色に光った!?」
タマタマを神越市で拾った少女、桃のクラスメートである白鳥愛羅…ピンクの髪をした良いところのお嬢様はタマタマを掲げる。タマタマをマテリアと思ってることから、少し中二病が有るようだ。
だが、掲げたと同時にタマタマのエネルギーが最大値まで高まったことで、無差別譲渡が始まってしまったのだ。
これにより、無差別譲渡を受けた人は神器に目覚めたり、超能力に目覚めたりしてしまう。
次回……アクサライベント。
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