プリン頭の息子だけど、なにか質問ある?   作:静かなるモアイ

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タマタマと魂をかけた鬼ごっこ!!

『各員。護衛対象がトンネルに近付くわ。セカンドフェイズ…スタート!

0013、廃教会に到着。セカンドフェイズ、スタート!』

 

ターボババアを迎え撃つ、ファイナルフェイズを向かえる決戦場所。駒王神社から場所を移したアドルフ、003はそこで全体の指揮を行っていた。ここは付近に住んでいる住民は居らず、001が最大出力でサイコキネシスを放出しても問題はない筈。

 

「ちょっと!!なに、勝手に人の眷属巻き込んでるのよ!!ちょっと!!聞いてるの!?そこの外人!!」

 

「なあ、フラン。俺、外国どころか地上生まれじゃないヤツに外人呼ばわりされたんだが」

「博士、そろそろサードフェイズが始まります。兵藤くんがトンネルから出てきたら本番です」

「すいません…僕と兵藤くんのことを言ったら、無理して来ちゃいまして」

 

アドルフ、003、そして兵藤の予備役として強制参加された木場の後ろでは、怒りでぷんすかと怒っている超巨乳で深紅の髪をした美少女が立っていた。彼女はリアス・グレモリー、駒王学園の3年生であり、名門一族グレモリー家の次期当主で魔王の妹というスーパーエリート様である。

木場と兵藤の主人であり、史実と違って眷属は現時点で僅か3人である。姫島家無事だし、00メンバーが影で頑張った結果だから仕方がないね!

 

「てか、なんなのよ!そこのコスプレ軍団!赤い戦闘防護服?に黄色のマフラーってヒーローのつもりかしら?てか、00に数字ってどこのコードネームよ……お兄様に聞いてみましょう」

 

「0013、教会の敷地に入りました……鎮圧完了です」

「0013に所定位置に戻るように指示してくれ」

「了解。0013、所定位置に戻って」

 

リアス様は気になってアドルフの背後から、アドルフが持つ端末を覗き込む。そこでは瞬間移動のような速さで、廃教会一味の人間兵士を鎮圧し…そのまま堕天使4人を瞬殺した金髪で額から眉間を通り斜めの線で傷痕がある少年が、映し出されていた。この少年こそ0013である。

 

 

 

「ここ……やっぱり、昼と全然違う」

 

対悪霊防具のためか痒みが出ている兵藤。彼はターボババアと再び向き合う恐怖を殺して、洞窟に一歩一歩近付いていく。レイナーレに殺されたときは唐突過ぎてあまり実感出来なかった、死への恐怖。今回はそれが鮮明に分かる。トンネルの奥から感じるプレッシャー、足も震え、呼吸が荒くなる、ぶっちゃけ帰りたい、帰って母親の作る温かいご飯が食べたい、風呂に入りたい、寝たい、様々な感情が頭のなかをぐるぐる回っている。

 

「大丈夫だ。僕達が居る、君は神器を出して全力で逃げるだけで良い」

 

震える兵藤の隣に、ジョーが音もなく現れた。ジョーの服装は他の00メンバーと同じく、赤い防護服に黄色のマフラーであった。

 

「島村…ああ、行くさ!」

 

兵藤は左腕に赤い籠手を出現させた。これは神器の1つであり、ドラゴンを宿したありふれた神器 竜の手と呼ばれる代物とのことだ。とは言え、00メンバーはあまり神器に詳しくないから上手く言えないが。

 

「これを出してたら…部長が言うには、俺の力は倍になるらしいです」

「確か…竜の手だっけ?神器詳しくないからわからないけど」

 

竜の手は使用者の力を倍に引き上げる。つまり、これを使えば兵藤は走る速さと腕力が倍になるのだ。しかし、それでもターボババアにかかれば瞬殺されてしまう。

 

「島村って、なんかお兄さんって感じだな。神主さんの娘さんもお兄さんって呼んでたし…」

「そうだな…僕が裏側に関わったのは冤罪で鑑別所に入れられ、そこを脱走しようとしてグリゴリに捕まった頃だから…もう15年は経つな」

「………もしかしなくても島村って……俺より、凄い歳上?フランソワーズちゃんも?」

「うん。サイボーグだから、手術を受けてから老化してないしね」

 

星空に兵藤の驚きの声が響いた。

 

 

「よし…」

 

兵藤はトンネルの中を進む。すると、前から巨大な顔が迫る。その顔はトンネルの内部を覆う程であり…これ以上前には進めない。

 

「来たかい…ガキ…喰い殺してやるよ」

 

そう、ターボババアである。前には進めず、下がるしかない。後ろを振り向いた兵藤であるが、そこには同じくターボババアの巨大な顔があり、まさに逃げ場はない。前門の虎、後門の狼とはこの事だろう。

 

『兵藤くん。ターボババアを煽るんだ』

 

「おい!!婆さん、足が速いんだろ!!俺より速いんだろ!!競争しろや!!あと、イチモツ返せ!!」

 

ピタ…迫りくるターボババアの顔が止まる。

 

「ターボババアって名前なんだろ!!脚速いんだろ!!」

 

迫りくる前後の壁が消える。そして兵藤の眼前に、ターボババアが現れた。

 

「言うじゃねぇか!!じゃあ、勝負はどうする?」

「鬼ごっこで。俺が走り出してから5分数えてスタートしろ。ゴールはなし、まさか伝説のターボババア様が勝負に乗らないなんてないですね?」

 

ピキ、ターボババアのこめかみに青筋が立つ。

 

「だがよ…悪魔は契約を守らない。ワシ、そしてワシがであった少女達はそれを知ってるんだよ」

「俺は悪魔になって3日目だ!!悪魔のルールなんて知るかよ!!恐いのか、ババア!!」

「良いぜ?やってやるよ」

 

勝負に乗った、いざ…兵藤は走り出すが…足が動かない。良く見ると、トンネルの床から腕が出て兵藤の足を掴んでいるのだ。

 

「こんなのアリかよ!?」

「お前さんが決めたルールにはなかったよ?1、2、3分、18」

「数え方も適当!!このままじゃマジで不味い!!」

 

絶体絶命の兵藤。そのときだった。

 

 

 

 

「加速装置」

 

音速より速く、009が現れて兵藤を助ける。加速装置を使っている間、009は体力の消耗が激しくなるが…周囲の景色が止まっている…物凄く停滞しているように見えるほど速く動けるのだ。

 

「?…嘘だろ…」

「参ったね…ワシの本気ぐらい速く動けるヤツがいるなんてね。やっぱり、あの時のアレは見間違いじゃなかったようだ」

 

なんと言うことでしょう。ターボババアは加速装置を使った009と同等及びそれ以上に動けるようだ。

 

ターボババアの想像以上の速さに、流石の009も焦る。加速装置を使えばマッハ4以上で疾走できる009であるが、ターボババアも同等のスピードで動けるのだ。

 

「イケメンの顔に免じてやるよ。先に行きな……直ぐに追い付くけどね」

 

009が出てから、本気のターボババアの体感で3分…普通の時間で0,5秒が経過した瞬間、ターボババアは駆け出した。

 

ターボババアが外に出ると、既に兵藤の姿はない。そして、トンネルの出口では009が立っており…

 

「失礼します!!大先輩!!加速の大先輩!お手合わせお願いします!」

 

本来の予定では009が兵藤を護衛しながら、最終ポイントまでターボババアを誘導。道中のポイントで00メンバーが援護する予定であったが、ターボババアがこれほどまでに早いなら不可能だ。だからこそ、009はここでターボババアに勝負を挑み、出来るだけ足止めすることにしたのだ。

 

「礼儀のあるイケメンは好きだぜ。だが、ワシらのテリトリーを侵した悪魔は赦さねぇ…娘達!!小僧を追いかけな!!」

 

その瞬間、トンネルが崩れ…中から全長5メートル程のサワガニの化物が現れた。そのサワガニの甲羅には無数の少女の顔が着いており…集合体恐怖症の人は発狂しそうだ。巨大サワガニ…地縛霊は兵藤を追いかけるため、車程の速さで横歩きで駆け抜けていった。

 

「まさか…このカニは!?」

「兄ちゃんの思ってる通りよ。駒王で理不尽に殺された少女達の地縛霊さね!!

3年前ぐらいから堕天使の神主が来て、ましになった。それ以前は地獄だね!!10年前は悪魔の駒の利権だけで、人間に友好的だった悪魔の少女は惨殺された!!その眷属の少女は奴隷に落とされ悪魔からは肉便器のように使い捨てられ、男の眷属はエクソシストに切り殺されたね!!その後は悪魔の奴らが好き勝手で連続殺人も当たり前よ!!」

 

そう、駒王はバラキエルが神主として日々頑張っているお陰か、オカルト的な被害は凄く少ない。とは言え、バラキエルが出張した日で、レイナーレ一味やはぐれ悪魔が事件を起こしたりしている。

しかし、それ以前は地獄だった。ターボババアの言う通り、10年前、駒王に居た管理者の悪魔の少女は人間に友好的であり、心優しい悪魔だった。しかし、とある秘密を知り、利権問題でエクソシストと悪魔両方から殺されてしまい、眷属も奴隷に落とされて殺された。その後は駒王を去ったエクソシストに変わり、貴族悪魔が好き放題行い、多くの行方不明者や連続殺人も発生した程である。

 

 

 

『兵藤くん、聞こえる?物凄い勢いで、地縛霊が来てるわ。そのまま直進し、後ろを振り向かないで駆け抜けて』

『アドルフから004、002へ。護衛対象の所に向かえ。プランBだ』

 

息を切らしながら、兵藤は死ぬ気で上り坂を昇る。後ろでは横歩きで地縛霊が迫りくる。

 

「てか、なんでカニなの!?」

『その質問は後にしろ。バラキエルさん此処に居ないから、聞きたくてもきけない。逃げ延びることを考えろ』

 

迫りくるカニの営利なハサミ。もうダメだと、兵藤が思ったその時…兵藤の身体は誰かに抱えられ、宙に浮かんでいた。

 

「よっ。無線の挨拶以来だな。思ってたより、元気そうだ」

 

その声が聞こえ、兵藤は状況を理解する。自分は誰かの左腕で優しく抱えられ、その人物は兵藤より背が高い。長い茶髪の髪、イタリア系の顔立ちをしたイケメンが居たのだ。

 

「俺はジェット・リンク、002だ。宜しく」

 

彼はジェット・リンク*1、002であり初めて加速装置を組み込まれたサイボーグだ。同時にアドルフが初めて作ったサイボーグでもあり、脚部のブースターエンジンを用いて自由飛行が可能で…最高速度はマッハ5、加速装置を速さにも使えばもっと速くなる。

 

と、今度はカニにミサイル、マシンガンなどの飽和射撃が襲い、地縛霊は大きく怯む。

 

「あの人は?手からマシンガン!?えぇ!?」

「アイツは俺の相棒さ」

 

002の手で、手からマシンガンを発射した男の側に下ろされる兵藤。そのマシンガンの男はもっとも機械部位が多く、全身に武器が内蔵されているのだ。

 

「俺は004、アルベルト・ハインリヒだ。宜しくな」

 

顔立ちは三十路程だろうか?少なくとも002や009より肉体年齢がいっているときに手術を受けたのだろう。彼は004、全身武器であり異名は死神。

 

 

「あの…アルベルトさん?ミサイルどこから撃ったの?凄い爆発だったけど」

「膝。数に限りがあるけどな」

「膝!?膝にミサイル!?」

 

004のミサイルは膝から放たれる。

*1
神速のキャラデザなので、鼻は短い




次回、迫りくるカニ、そして駒王の霊園の魂に取り付かれた駒王町民×100人!!

004「これではマシンガンが使えん!!」
兵藤「やめて!!松田と元浜が死んじゃう!!」

一番好きな原作00メンバーは?

  • 009
  • 003
  • 001
  • 002
  • 004
  • 005
  • 006
  • 007
  • 008
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