「張々湖!準備は出来たか?」
「バッチリアル!!」
運動公園。ここは大きな公園であり、ちょうどこの公園を通って兵藤が最終ポイントに向かう予定なのだ。その運動公園の大きなグラウンドでは迫りくるカニを仕留めるため、2人の00サイボーグが準備を完了させていた。
スキンヘッドで二枚目な風貌の男は007、本名をグレート・ブリテン。イギリス出身の元俳優であり、そこそこ活躍していたのだが、仕事が減ってしまい…お酒に逃げていたころ、サタナエル率いる過激派連中にお酒で釣られてしまい…00サイボーグの被験者に選ばれてしまった。能力は細胞を自在に変化させることが可能で、様々な生き物~無機物に変身でき、能力を応用することで手足を伸ばせたり、指先を鍵穴に合う鍵にしてピッキングは勿論、なんと透明化も出来るのだ。
007と共に居るのは小柄で太っちょの中国人。彼は張々湖、コードネームは006である。元々は地図にも乗っていないような中国の貧村出身であり、そこでご近所さんと仲良く農業を行っていたが、生活は良くならず…干ばつで食べるためのお金もなくなり、最強の神滅具 黄昏の聖槍を探していたサタナエル率いる過激派についでに拉致され、被験者になったのだ。
能力は地面潜行能力であり、三千度の火炎放射と熱線放射能力、熱感センサーを持つ。三千度の火炎放射や熱線で地面を溶かし、地面を掘り進み…味方の進路確保や退路確保、戦闘もこなせるのだ。
「張々湖!!グレート!!」
「いつでも火炎放射を撃てるようにしろ!!」
と、なにやら切羽詰まっているのか、前方から002と004、そして2人と共に爆走する兵藤が此方に向かってきた。
だが、その後ろには当然の如く地縛霊であるカニが着いてきており、カニは破損と脱皮による再生を繰り返したのか、兵藤が最初にであった頃の2倍ほどに大きくなっていた。
「ジェットさんは加速装置ないんですか!?」
「あるけど、俺のは初期型を改良したヤツだ。ジョーやレオンと違って最初からマックススピードでな、加減が効かないし…地上の最高速度は劣る」
確かに002にも加速装置はあるし、最初と比べて改良も施されている。加速装置は本人の思考速度、反応速度、スピードを高める装置であるが…マッハで動くと当然ながら風圧や空気摩擦が発生する。002の加速装置には変速装置が着いておらず、最初からMAXスピードだ。つまり、加減が出来ず…加速装置を使った002が兵藤を担いで走ると、空気摩擦で兵藤は瞬く間に全裸になり、髪の毛が燃え尽きて全ハゲとなるのだ。
「全裸で全ハゲになって、全身骨折になって良いなら良いぞ?」
「じゃあ、結構です!!」
全裸+全ハゲ+全身骨折は流石の兵藤も嫌であり、002の加速装置での逃走はなしとなった。
なので、3人仲良く全力疾走である。しかし、004は兵藤の左腕を見る。良く見ると、兵藤の神器の形が変わっており、小手が左腕の肘から指先まで覆う形と成っていて『Boost』と音がなり…その度に兵藤の身体能力が上がっていく…どんどん倍増するように。
「なあ、兵藤。君の神器、進化してないか?俺達は獅子王の戦斧位しか知らないから分からないが…」
「えっ?……なんじゃこりゃぁぁあ!?」
そう、兵藤の神器はただの神器ではない。この世で十三種類しか確認されていない、神滅具と呼ばれるワンオフ神器を宿していたのだ。
「此方だ!!」
007が腕をゴムゴムの実の能力者のように伸ばし、兵藤を素早く回収。その後、002が004を連れて加速装置で高速移動し、007と006の後ろに移動する。
そして、カニがとあるポイントの前にたどり着くと…006が地面の穴に向けて火炎放射を口から放つ。すると、カニの真下、周囲からカニを囲むように炎が吹き出して…カニは瞬く間に炎に包まれて…甲殻が真っ赤に染まる。カニの筋肉が固くなり、動きが鈍くなる。
「よし!!効いてる!…ところで、貴方達は?」
「ワイは006、張々湖アルよ!」
「我輩は007、グレート・ブリテン。演技で我輩の右に出るものはいないさ」
カニの動きが鈍ったところで、006と007が挨拶をしてくれた。
「だけど、まだ終わりじゃないぜ!カニさん」
007が眼に見えにくい糸を引っ張る。すると、カニは落とし穴にはまり、もがく。もがくと、どんどん糸が絡まっていき、動きが鈍くなっていく。
「我輩は自在に生き物に変身できる。軍が研究していた、遺伝子改良された蜘蛛に変身して、耐火及び頑丈で飛行機も引っ張れる糸で、網のトラップをしかけた」
網は古来から伝わる便利な道具だ。捉えた物が踠けばもがくほど、どんどん絡まっていき、身動きが取りにくくなる。
「これは凄い!」
これには兵藤も感激だ。すると、そこに…加速装置を使いすぎたのか、体力の限界が近く…ターボババアと激しい戦いを繰り広げたこともあり、防護服がボロボロとなった009が疲れた顔でやって来た。
「ジョー!無事だったか!!」
「ああ、なんとかね…」
ジョーがここに来たと言うことは、ターボババアに勝ったのだろうか?兵藤は安堵の笑みを浮かべるが、直ぐに顔が真っ青になる。なぜなら…
「参ったね…ここまで追い詰められたのはハイパージジイ以来だね。お陰で、ワシはしばらくマッハで動けない」
007と同じく、力を使いすぎたターボババアが現れたのだ。
「小僧……そうか…お前が…」
ターボババアは兵藤の左腕を見て、星空を見る。彼女は兵藤の神器を知っているのだろう。
「運命か…ワシにはわかる。小僧…お前は間違いなく、悪魔を裏切る」
「俺は部長を裏切らない!!」
「その部長とやらは裏切らないだろう…だが、お前は悪魔を支配する大王派に間違いなく、立ち向かう。それが、人類の為に戦い続けた、その籠手を宿した存在の宿命だ」
「大先輩…彼の神器を知ってるんですか?」
「良く知ってるよ…島村ジョー。かつて、その籠手を宿した彼が居なければ、人類は悪魔の手で全てが悪魔にされていたかもしれないからね」
「小僧…忘れるな。大いなる存在には大いなる責任が伴う。そして、お前を助けようとするこのヒーロー達の思いを踏みにじることだけはするな」
ターボババアはそう告げ、腕を大きく広げる。
「第2ラウンドだ。今の鬼ごっこは大人数の鬼も居るんだぜ?」
その瞬間、周囲が騒がしくなり…大勢の人々が現れた。それは駒王に住まう人々であり、どういう訳か正気を感じられない。
「駒王霊園の幽霊達に協力して、駒王町の外を歩いていた人達に憑依して鬼ごっこの鬼になってもらった。その数は100人、ヒーロー達はこの町民は攻撃できない。鬼ごっこらしく、逃げな!!」
突如として始まる100人鬼ごっこ!!果たして、兵藤のイチモツはどうなるの!?
次回…囚われたリアス姫。
セルポ「神器はルドリスが作った物です。我々でも作れない」
セルポ「なので男の人。貴方のバナナを収穫します」
木場「僕も狙われているぅぅ!!」
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