木場祐斗16歳は困惑した。まさか、空からUFOが現れて主人兼部長が誘拐されるし、そして目の前に宇宙人が現れたのだから困惑するしかない。かれこれ、天界の下部組織でありキリスト教の勢力である教会で人体実験を受け、毒ガスで殺処分される寸前に脱出でき、人体実験や虐待の傷跡もあり衰弱死した直後に、リアス・グレモリーに拾われて悪魔になった。
そんな経歴の為に、木場は幼い頃からオカルトという物は知っていた。しかし、オカルトを知っていたとはいえ、それは三大勢力や他の神話に関してであり、まさか宇宙人が居るなんてこの瞬間まで思わなかったのだ。
「えぇぇぇーー!!宇宙人って本当におったんかわれぇぇ!!」
「キャラ崩壊が激しいな、おい。それより木場、気を付けろ。いつでも動けるようにしろ」
アドルフに言われ、木場は臨戦態勢になる。木場はアドルフから003フランソワーズが、戦闘用として一応手術を受けているが…ぶっちゃけ索敵オペレート用の支援型と言うのも聞いている。
アドルフが技術者だけの側面なら、ここで本格的に戦えるのは木場だけ。001はターボババアとの最終局面に備えて温存、008は001に体力を使わせないために彼の直衛についている。ならば、自分しか戦えない。
「待ちなさい、木場くん!」
「フランソワーズさんは下がって下さい!!島村くんがターボババアを押さえてくれている、他のサイボーグの皆さんは兵藤くんを守ってくれている。ここじゃ、僕しか戦えない!!」
木場は神器を宿している。彼が宿した神器は魔剣創造。自分のイメージで、自在に魔剣を何度も産み出せるレア物の神器である。これにより、木場は様々な魔剣を作れて、投擲したり、武器として使えたりと様々に戦えるのだ。
「ほう神器ですか」「聖剣創造か魔剣創造ですね」「良いでしょう。神器はルドリスが作ったもの」「転生悪魔と純血悪魔のバナナは収穫しました」「貴方のバナナを収穫して、ルドリスが作った神器について研究しましょう」
セルポ星人は木場を標的に定める。木場が駆け出そうとした瞬間、木場が何かに押さえつけられるように地面に倒れてしまった。
「「「3人集まれば凄いゾーン」」」
セルポ星人は超能力を使うことができ、3人集まれば通常出力を上回る力を発揮できるのだ。今、木場を押さえ付けている力はセルポ星人が超能力で産み出した力場であり、力が入らず…神器の力が使えない。
「うぐぐ!?」
「しかし」「凄いゾーン」「使っている間は動けません」
この超能力での力場、セルポ式測量法を使っている間、セルポ星人は動けない。だが、セルポ星人はそれを補うため、助っ人を用意しているのだ。
「やりなさい宇宙怪獣」「時給2000円で雇いました。貴方はネフィリムと003を倒しなさい。ただし、バナナは残しなさい」「ネフィリムは堕天使とのハーフ。彼のバナナを研究すれば、我々も人間や他の星人と子供が作れるようになる」
セルポ式測量法で動けない木場、だがそれで良い。セルポ星人は護衛として連れてきた、巨人のような宇宙人?宇宙怪獣をアドルフに差し向ける。
「ネフィリム?…ハーフ堕天使?」
木場はかろうじて、顔を動かしてアドルフを見る。
「そうだ。俺は堕天使との混血らしい。知ったのは大人になってからだけどな。血はめっちゃ薄く、身体能力と寿命以外は普通の人間と変わらん。
親と名乗る堕天使の手で、グリゴリに半ば強引に連れていかれ、そこでセルポ星人がアメリカ政府とグリゴリに提供したオーバーテクノロジーを知った。それを長い年月かけて参考にし、00ナンバーを作って…俺達はグリゴリを裏切った」
「博士…来ます!!」
宇宙怪獣が大きな腕を振り上げる。だが、その瞬間…フランソワーズとアドルフはニヤリと笑みを浮かべた。
「はい?」「何が?」
音がなく、宇宙怪獣は両断されて辺りに青い血潮が飛び散る。そしてセルポ星人の2人が両断されたのだ。
「バカな!?この速度は加速装置!?それに…我々の知らない00ナンバーだと!!」
やがて、2人のセルポと宇宙怪獣を倒した人物が直ぐに現れた。右腰に1本の刀*1を提げた金髪の少年。歳は木場や兵藤と同世代であり、日本人ではないためか、背丈は木場よりも少し高い。
「アドルフ博士…彼は?」
「サイボーグ0013。本名レオンハルト・ハイドリヒ。三大勢力の手で運命を突然変えられ、生きるために俺がサイボーグに変えた少年だ」
アドルフが少年のことをサイボーグ0013と呼んだ。呼ばれた少年は木場の方を振り向く。初期型00ナンバーを作ったときより技術が進歩していることもあり、より生身に近くなったのだろう。体型もスポーティーに引き締められており、額か眉間を通るように斜めの傷跡が残されていた。
しかし、顔立ちが少し幼さを感じるため童顔だろう。
「0013だと」「サタナエルが作った後期型サイボーグの」「0010と0011より後に」「ネフィリムが作ったのですか」
残ったセルポ達がそう言うが、彼らの背後に筋肉の化身が現れた。
「そして彼が005。パワーと防御なら、00ナンバー最強だ」
モヒカン頭で、能力を使うときは顔を含めて身体に赤い線が走る大男は005。100万馬力以上の力と、圧倒的頑丈さが特徴だ。その力はなんと…原子力空母×5以上、ジャンボジェッ卜10機分以上のパワーを持つのだ。
本名はジェロニモ・ジュニア。出身はアメリカのネイティブ・アメリカンであり、霊的な力も使える。
「ふん!!」
「ギャァァア!!」「ビャァァア!!」
005が腕を振り下ろす。それだけだセルポは粉砕され、そのまま大地と一体化してしまった。
「…大丈夫か?」
005は倒れている木場に手を差し出す。差し出された手を木場は握り、立ち上がる。
「ありがとうございます…えーと…」
「005、ジェロニモだ」
ジェロニモから名前を教えてもらい、次に木場は0013を見る。
「君は?」
「俺は0013。レオンハルト・ハイドリヒだよ」
彼の声は耳ではなく、骨振動で直接伝わるように聞こえた。あまり、骨振動を試したことがない木場には不思議な感覚だった。
「あー、木場。レオンはな…幼少期の頃、神器を危険視されてな…目の前で両親が天使とエクソシストに殺されてな。それ以降、失語症で喋れないんだ。だから神器の力である振動操作を応用して、骨伝導で話すんだよ」
「そう…だったのか」
神器を宿した人間は場合にもよるが、普通に生きられない。特に天界が大きな影響力を持つ欧州では特にそうだろう。有力な素質のある者はエクソシストとして勧誘し、訓練を受けさせる。余りにも棄権な神器を宿した場合は家族もろとも殺して無かったことにする程だ。
「てか、部長は!?」
「フラン。どうだ?」
「まだバナナ(隠語)は取られてません。リアス・グレモリーの他に、3名の人物が囚われています」
「よし、ジェロニモ。レオンをUFOに投げろ。レオンは訓練通り、UFOに突撃だ」
一方のUFO。
「なによこれぇぇぇ!?」
リアス・グレモリーは下着姿で拘束されており、隣を見れば全裸で拘束されているベオウルフ、同じく全裸で拘束されている金髪のホスト風味の男、そして下着姿で拘束されている金髪ツインテールロールの巨乳美少女である。
「てか、ライザー!?なんで全裸!?ベオウルフまで!?レイヴェル!?」
「リアス様!?どうして!?助けてください!!お兄様のイチモツが奪われたら、次は私に!!」
なんと言うことでしょう。このホスト風味の男、金髪ツインテールの美少女はリアスの知人だったのだ。それもその筈、ホスト風味の男はリアスの婚約者でライザー・フェニックス…フェニックス家の三男坊で純血悪魔だ。金髪ツインテールの方はレイヴェル・フェニックス、ライザーの妹で高校1年生である。
「フェニックス家の男は良いですね」「バナナが沢山収穫できます」
現在、ライザーはセルポ星人の手でイチモツを取られており、フェニックス家の能力で取られても取られてもイチモツが再生するためか無限ループでバナナを収穫されていた。
当然!!モザイクがかかっているが、気にしてはいけない。
「転生悪魔のバナナも良いですね」「ええ、悪魔の駒の秘密にも近付けました。我々の科学では再現出来ませんからね」
そしてベオウルフ…バナナを収穫されてしまった!!
「では金髪の女の人。今からセックスして、貴方のバナナ…子宮を収穫します」
「リアス様!!助けて!!」
涙眼のレイヴェル。その前には機械仕掛け…というか拷問器具と言っても過言ではないバナナを出したセルポ星人が立っていた。
「大丈夫。先ずは我々の超能力で興奮させますから」
「ひぃ!!」
だが、その瞬間。UFOの壁が激しく損傷し、大きな穴が空く。煙が晴れると、腰のホルダーから鞘を外して右手に鞘に仕舞われた刀を持つ0013が居たのだ。
「知らない00ナンバー!?」「ネフィリムの新型ですか!?」
その瞬間…その場のセルポ星人は全員、加速装置を発動させた0013の手で、刀*2で両断されたのだった。
「ひぐひぐ!!恐かったです…」
「もう大丈夫よ」
その後、救助されたレイヴェルはフランソワーズに慰められ、全裸のライザーはとりあえず放置、全裸でイチモツとタマタマを失ったベオウルフも放置であった。
「だから言っただろ?物理でイチモツ失うって」
「宇宙人ってヤバイですね…」
だが、木場は知らない。後日、土方歳三の魂と融合し、スーパー木場くんに変身できるようになることを。
木場「あの……なんかモザイクがかかった大量の何かが転がってるんですけど」
アドルフ「アレだよ、アレ。ライザー印のバナナだよ。特売だったんだろ。モザイクかかってるけど」
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