ぐ~~
作戦司令部。そこでぐ~ぐ~と誰かの腹の虫がなる。
「結構遅くなりますね」
木場がスマホで時間を確認してみると、既に時刻は夜9時を回っており、昼から何も食べていない木場は大きな溜め息を吐き出した。悪魔に転生しているとはいえ、年頃の高校生。物凄く食べるし、剣道部への助っ人活動もしていて身体が資本だ。
だが、腹の虫は木場からではない。それはなんと、作戦司令部に居た00ナンバー達のフランソワーズ、レオンハルト、ジェロニモからであった。
「ええ、お腹が減ってきちゃうわ」
「ああ…」
「夕飯なんだろう」
00サイボーグはアドルフの方針で、人間性が大切となっており、なんと腹が減る。お陰で普通の人間と同じく、1日3食きっちり食べている。
脳は生身だし、他にも生体パーツ*1は食べ物を食べることで材料を供給して補強や修復も出来る。フランソワーズなんて妊娠出産機能が残されており*2栄養バランスも考えて食べなければならない。
「サイボーグなのに、お腹が減るの!?」
「サイボーグだって人間なんだよ。サタナエル作のサイボーグは脳=パーツって扱いだったから、腹減らないらしいけどな」
因みにサタナエル作のサイボーグは脳ミソ=部品という扱いであり、お腹は減らないらしい。
「あっ、メール…朱乃ちゃんから」
ふと、フランソワーズのスマホに朱乃からメールが入る。メールを見てみると、写真付きであり…
『00ナンバーの皆さんが無事に任務を成功させるのはわかってます。終わったら、うちに来てください。
お父様とお母様が、美味しいカニを沢山買ってくれましたよ!カニアレルギーの人でも大丈夫なように、黒毛和牛も用意しました!件の兵藤くんや木場くん、手伝ってくれた皆さんも連れてきてください!』
とのこと。頑張った人には食べ物の労いが基本であり、フランソワーズはその写真をアドルフ、レオンハルト、ジェロニモ、木場に見せる。その後、待機している001と008のスマホにも転送した。
「こちらアドルフ!こちらアドルフ!!全00ナンバーに告げる!!お前ら、今日はカニパーティーだ!!黒毛和牛もあんぞ!!」
「「「「カニが待ってるぞぉ!!」」」」
一方の兵藤と愉快なサイボーグの皆様。009は満身創痍で加速装置が使えず、同じく満身創痍でターボババアもマッハで動くことが出来ない。その結果、ターボババアが呼び出した駒王のオバケ×100に憑依された町民×100+地縛霊カニ+ターボババアとの鬼ごっこが始まり、全速力で逃げているのである。
「なんで皆さん、カニでそんなに元気が出るんですか!?」
「なんでだ?カニ嫌いなのか?人生損してるぞ」
「好きですよ!!でも、後ろでカニに追われてるんですよ!!そんな日に食いますか!?」
「ワシにもカニ食わせろ!!」
「なんでターボババア反応すんの!?」
そして全速力で逃げること暫くし、最終地点。
「やっと出番かな」
史実と違い、肉体が成長したことで超能力も進化したバグキャラ15歳 001イワン・ウイスキーが赤い防護服を纏い、黄色のマフラーを靡かせて…後ろで008を従えて兵藤達を待っていた。
「イワン…本当にやるのか?」
「もちろん。大丈夫、当てるのはターボババアと地縛霊だけさ」
008本名はピュンマ。アフリカの紛争地帯出身であり、故郷では紛争続きで00ナンバーでは一番、武器や乗り物の扱いが上手である。1度、国外に脱出して大学を卒業し、故郷に残した妹と母を迎えに故郷に行ったが、武装組織に捕まってしまい、脱走して逃げていたところを…グリゴリに助け(拉致)られて、そのまま00ナンバーの実験台と成ったのだ。
能力は水中潜行能力で、地上とは比べ物にならない程の圧力がかかる深海でも、問題なく行動できる。深海うん千メートルでも活動できる圧倒的な防御力、視界の効かない深海でも辺りを調べられるように微弱な超音波を使えたり、音波をキャッチできる能力もある。
「来たね」
ニヤリ。001が視界に兵藤達を確認すると、両手を前に向ける。そして…莫大なエネルギーを持つサイコキネシスを発動させ、対象を絞ったマイクロブラックホールを発動させた。
対象は地縛霊とターボババア。マイクロブラックホールに巻き込まれた地縛霊は粉々に分解されていき、やがて数えきれない程の少女達の霊に変わり…涙を流しながら天国に登っていく。破壊されたことで、生前の記憶を取り戻し…このまま成仏されたようだ。
「やるじゃないか!!ヒーロー達!!良いぜ…小僧のイチモツは返してやるよ。但し、小僧…人の道を外れ、その籠手の宿命から逃げれば…お前に引導を渡しにいくぜ?」
ターボババアはなにや、意味深なことを言いながら、霊体となって空に登り何処かに去っていく。きっと彼女のことだ、何処かで苦しむ少女達の霊を慰めに行くのだろう。
ターボババアから赤い光が3つ放たれ、1つが兵藤の股間に直撃し、兵藤のイチモツが戻る。だが、その2つは何処かに飛んでいき…003でしか聞き取れない程の小さな声で「やっべ!!赤龍帝のタマタマ落とした!!」とターボババアが言ったが、知ることではない。
「戻った!!」
兵藤は股間を触り、棒の感覚が戻ったことでガッツポーズした。これにより、任務は完了である。
30分後 駒王神社。
「それじゃあ、兵藤一誠のバナナが無事に戻ったことで……カンパーイ!!」
「「「カンパーイ!!」」」
神社の敷地内では私服に着替えた00ナンバー、姫島一家、アドルフ、そして簡易許可書が未だ使える兵藤と木場、朱乃とフランソワーズが「この子可哀想」という事で特例で許可書が降りて朱乃のお古の体操服を借りたレイヴェルが蟹すき+黒毛和牛のすき焼きを楽しんでいた。
「なんで私外なの!?ねぇ!!姫島さん!!クラスメートに慈悲無いのかしら!!」
鳥居を越えた先では、カセットコンロで蟹すきを楽しむ体操服姿のリアス様、股間にイワンの超能力でモザイクをかけられたライザーとバナナを失ったベオウルフも蟹すきを楽しんでいた。
「リアス…俺はもうお嫁にいけない。宇宙人にイチモツを何度も取られるなんて…肉が旨い!!」
「リアス様…俺はもう…オカマになるしかないんでしょうか…カニが旨い!!」
「なんで私、全裸2人に挟まれてカニ食べないといけないの!?」
リアス様、このカオスな世界のツッコミ役に内定。そして全裸2人に挟まれてカニを食べるのだった。
「食った食った!!ごちそうさまです!!トイレ借ります!!」
カニとお肉を沢山食べた兵藤はトイレを借り、そこで用をたそうとする。だが、なかったのだ。
「ない…なんで…棒はあるのに…玉がない」
赤龍帝のタマタマ争奪戦が始まるのだった。
イチモツは戻った。次回、兵藤…いやイッセー。木場…いやユウトと共に、タマタマを探す旅(関東圏内)に!!
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