赤龍帝、イチモツ戻るけどタマタマどっか行った事件から1週間後。
兵藤改めてイッセー、木場改めてユウトの2人は失われたタマタマを空いた時間で探していた。
「イッセー。タマタマないね」
「マジでないな…ライザーさんだっけ?部長の婚約者のタマタマならめちゃくちゃ落ちてるけど」
「あー、セルポ星人、回収しなかったんだね」
あの事件以来、イッセーとユウトの仲は物凄く良くなり、自分達のことをしたの名前で呼びあい、さらに多くの人にくんやさん付けしていたユウトはイッセーだけに関しては、くん付けなしでフレンドリーに接していた。
ターボババアから一先ず、許してもらってイチモツは返してもらった。だが、タマタマは返して貰えず…フランソワーズから「あっ、赤龍帝のタマタマ落とした」とターボババアが物凄く小さく告げ、更に赤い宝石のように輝く2つの球体が何処かに飛んでいったのを目撃したとのこと、流石は視力と耳が素晴らしい003である。
そして、セルポ星人が回収し忘れたのだろう。レオンハルトが派手にぶっ壊したUFOの墜落現場付近では、モザイク必至のライザーのイチモツとタマタマが沢山落ちていたのだ。人によってはドン引きするか、悲鳴をあげるか、逃げ出すかになってしまうが…やがて土に帰るだろう。
「しかし、どうする?駒王は一通り見たし…神越以外の隣町は全部調べたよな?」
「一週間かけて調べたけど、なかったね。もしかしたら、誰かが宝石と勘違いして持ち帰ったら終わりだしね」
大きな溜め息を吐き出して、どうするべきか考える。駒王は様々な隣町と隣り合わせとなっており、神越市を含めて様々な市町村と電車や道路で行き来出来る。しかも、神越市は別だが他の隣町を含めて駒王周辺は地脈が豊富で土地神の影響力は少なく…悪魔を含めて三大勢力にとって過ごしやすい土地なのだ。
因みに、神越市だけ別の訳だが、神越市は神社の神職…もとい霊媒師が日本どころか世界最強の結界術の使い手である霊媒師であり、結界内に入った瞬間、許可をもらっていない悪魔は消し飛ぶため……ここだけ例外なのだ。
「そういや……神越市って博士達ジョーさん達サイボーグの皆さんが暮らしてたっけ?」
ふと、イッセーは神越市でアドルフ、00ナンバーのサイボーグ達が拠点にしていたことを思い出す。連絡先は知っているし、聞いてみるのも良いのかも知れない。
「そうだね。連絡してみようか…忙しくて出てくれるか分からないけど」
『おっ!少年!!元気そうだな!!タマタマ失ってオカマになってなくて良かったぞ。まあ、お前の場合は物理的じゃなくて霊的に失ってる状態だから、オカマにはならないか』
「笑いごとじゃねーよ!」
電話をすること、直ぐにアドルフは電話に出てくれた。
なんでもイッセーはタマタマを失ったが、物理的に失った訳ではなく、霊的に失ってる状態なのでホルモンバランスなどは崩れず、見た目の尊厳と生殖能力がない状態らしい。
む?物理的に失った沖田総司とベオウルフ?知らんな。
『ゴホン。ここからが大真面目な話だ。実は俺達も、裏側の知り合いにお前のタマタマ情報を探ってみたり、神越市でタマタマを探しては居るんだが…まだ有力な情報はない』
「すいません…元と言えば、俺達がターボババアの領域に無断で踏み込んだだけなのに…」
実はアドルフと00ナンバーも神越市でイッセーのタマタマを探したり、裏側のことについて知っている知人にタマタマの情報を知らないか聞いて回ったりして、探ってくれていた。しかし、有力な情報はなく、進展はないとのことだ。
『ここからが問題だ。いきなりだが、今度の土日…暇か?暇なら神越市に来てくれ。もちろん、木場くんと上司の悪魔もだ。
許可書は此方で手配したから、安心しろ。お前の思ってる100倍ヤバイことになってるから』
許可書はアドルフ博士がなんとかしてくれたようだ。しかし、タマタマが無くなったことが、どうして思ってる100倍ヤバイことになるのだろうか?
「「えっ?…100倍?」」
「ああ…マジでターボのバアちゃんはやっちまった…。それじゃ土曜日の朝10時、JR神越駅に来てくれ。マジで笑えないことになった」
土曜日。
「さあ、ここが神越市ね。お兄様でも迂闊に近付けない、場所よね……てか、なんで祐斗とイッセーは00ナンバーの連絡先を知ってるのよ?お兄様や悪魔政府上層部さえ知らないことよ」
リアス様は00ナンバーの博士兼司令官であるアドルフからの呼び出しを受けて、イッセーとユウトを引き連れて神越市に降り立った。JR駒王駅から1駅という近さであるが、神越市は場所によっては怪異や悪魔を消し飛ばす結界が張られており、並みの悪魔では結界に当たるだけで消し飛んでしまうのだ。そんな場所にやってきたが、リアスとしては少し不服であった。
「「聞いたら、すんなり教えてくれました」」
「なんでよ!!」
ツッコミを入れ、リアスは頭を抱えた。
「あの後、お兄様に聞いたのよ。アドルフ・ヘミングウェイ博士、そして彼の作品である00ナンバーのことを。
アドルフ・ヘミングウェイ。三大勢力からはネフィリムと呼ばれているわ。堕天使の長アザゼルと人間のハーフ、血は凄く薄くて私でも瞬殺出来るほどね。まあ、特別な力のない雑魚に変わりはないけど、彼の本質はその技術力。グリゴリに入る前はアメリカの軍事工場で勤務、母子家庭で育ち、母親の死後、アザゼルからの誘いでグリゴリに加入。その後はサタナエルの元で技術を学び、サイボーグ技術を開発。だけど、00ナンバーの2から9を開発すると、00ナンバーと共にグリゴリを裏切り、姿を消したわ」
リアス姫はお兄様であるサーゼクス、そしてサーゼクスの後ろ楯(正しくはサーゼクス達を政治で操るため)である大王派筆頭の上層部からアドルフと00ナンバーについて聞いていたようだ。
「00ナンバーはグリゴリのサタナエル達が、世界中から拉致した特別な才能…神器や異能ね。それらがない人間を素体に作られたそうよ。例外は超能力者の001、最新作でありグリゴリ脱走後に作られた0013。
悪魔政府も00ナンバーを兼属に欲したけど、彼らはそれを返り討ちにしたそうよ。ここで特に気を付けるのは、009と最新作の0013ね。
009…本名島村ジョー。産まれた時から天界が保有する教会に預けられ、親の顔を知らずに育つ。その後、養父である神父殺害の冤罪をかけられ、鑑別所に収監、脱走を試みて、グリゴリに拉致されて009の実験台にされたわ。神器や生まれつきの異能は無し、だけどサイボーグとしての力と変速式加速装置による超加速だけで戦い抜け、4年前にサタナエルが起こしたテロを鎮圧した英雄。
0013…本名レオンハルト・ハイドリヒ。ドイツのドレスデン出身。ギリシャ神話の怪物を宿した神滅具 獅子王の戦斧を宿したサイボーグ。幼少期のころ、神器を宿したこともあり、両親が天使とエクソシストの手で死刑、その後は精神的ショックで失語症を発症し、一人で彷徨って生きていたわ。15歳の時にバアル家が接触したけど…転生を拒否したことで、殺してから転生が決定。大王派の大隊の手で下半身を吹き飛ばすほどの攻撃を受けたけど、転生が出来ず、放置。その後は偶然通りかかった00ナンバーに救助されてサイボーグとして復活。その後、他の00ナンバーと共にサタナエルのテロを停めるために戦ったらしいわ」
リアス姫がサーゼクスや悪魔上層部から聞いたアドルフやジョー、レオンハルトのことをイッセーとユウトに話していく。すると、ブロロと車の音が聞こえてきた。何事かと思い、音の方を見ると…私服姿のジョーがレクサスのオープンカー*1に乗って現れた。
「やあ。乗って」
「ジョーさん!すげー…車カッコいい!!」
迎えにやって来たジョーの愛車に乗せてもらい、イッセー達は出発した。
「そういや…ジョーさん達って平和なときはなにしてるんですか?」
ふと、ユウトが言う。00ナンバーのサイボーグだって、人なのだから平和なときは普通に過ごしているだろう。だが、この日本は働かなければ生きていけない。
「僕とフランソワーズはアドルフ博士の助手だね。ジェットはニート、アルベルトはネット通販の委託宅配ドライバー、ジェロニモは牧場のお手伝いや建設現場、張々湖は張々湖飯店というお店を全国フランチャイズ展開してるね。グレートは張々湖の店の手伝い、ピュンマは祖国に戻ったり…神越市の河川調査の手伝いとか…1人だけ大卒だしね。レオンは先日から高校に通い直したね*2」
00ナンバーは各々自由に働いていたりして、過ごしてる。ジョーが話したとおり、ジョーとフランソワーズはアドルフの助手として実験や開発、家電修理のお手伝い。
ジェットは残念ながらニート!!しかし、何かが起きればマッハで出動出来る。
アルベルトはネット通販(アマゾンとか)の委託宅配ドライバーで隙間時間を上手く使っている。
張々湖は自身のお店である張々湖飯店を全国展開させており、00ナンバーで一番の収益を上げている。本人も神越本店の店長を兼任しており、007ことグレートも共に働いているのだ。
ピュンマは紛争地帯であり発展途上国の祖国に時々帰ったり、河川や海の調査をしてるとか。流石は唯一の大卒である。
レオンハルトは神越市の高校に学び直している。4年前はテロリストとの戦いでそれどころでは無かったので、ちょうど良いだろう。外見年齢高校生だし。
そしてイワンは好き勝手に過ごしており、図書館での目撃情報あり。
「で?何が100倍ヤバイのかしら?私と、私の可愛い下僕2人を呼び出していて」
リアス姫が髪の毛を触りながら、そう告げる。彼女としても、タマタマが100倍ヤバイのか知りたいようだ。
「そうだね…博士達から言われると思うけど。簡単に説明するよ。
赤龍帝の力は力を無限に倍に倍にしていく『倍加』膨れ上がった力を譲渡させる『譲渡』ターボのお婆さんが言うには歴代で1人しか使えなかった耐性無視及びすり抜けの『透過』の3つだ。
兵藤くんのタマタマは直径5cmほどの赤い宝石のようになっていてね。何がヤバイかと言うと……」
ジョーはそう告げ、赤信号でとまる。
「触れた人の力を譲渡で目覚めさせたり、科学では証明できないほどのジェネレーターに使われたり、神器や怪異の力を解明することに使われたりするんだ」
「それのどれがヤバイのよ?」
「偶然拾った人は突如としてターボのお婆さんのような怨霊派生の妖怪を認知できるようになったり、神器に目覚めてコントロールが出来なかったり、目覚めた神器や異能悪用したりする。
そして悪い人外はドーピングアイテムにキンタマを使ったりするね。
地球ではこんな感じかな?もう1つ…」
青信号になり、車を走らせるジョー。
「セルポ星人達…宇宙人は優れた科学力を持つ。けど、神器は不確かだし、地球の人外の力に叶わず、侵略出来ない。
でも兵藤くんのタマタマを使えば、神器や人外の力の解明が出来て…妖怪や人外の力を自分の力に出来る。研究が終われば、赤龍帝の倍加を用いたとんでも出力のジェネレーターも作れる」
「早い話、宇宙規模の地球の命運をかけた金の玉争奪戦の始まりだね」
「「「宇宙規模の金の玉争奪戦!?」」」
そう、宇宙規模での金の玉争奪戦なのだ。宇宙人は地球攻略のヒントのため、偶然拾った人は異能や神器に目覚める可能性も高く、悪用する人も出てくるだろう。場合によるが、タマタマを赤龍帝の籠手のようなドーピングアイテムに使う可能性も有るだろう。
次回、ババアとババアと博士(実年齢80オーバー)
再びのターボババア。しかし、その姿は…猫だった!?
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