呪術廻戦0×まぶらほ 作:Nm
どうぞ。
「ここは?」
和樹と一誠は校庭にいた。
「ただの小学生だよ。ただ、校内で児童が失踪する小学校。」
「失踪!?」
淡々と答える雄馬に狼狽える和樹。
「場所が場所だからね、恐らく、自然発生した呪いによるものだろう。」
歩きながら状況を説明していく。
「子供が呪いに攫われたってことですか?」
「そ、今んとこ二人。」
雄馬は、ただ、淡々と説明する。
「大勢の思い出になる場所にはな、呪いが吹きだまるんだよ。学校・病院何度も思い出され、そのたびに負の感情の受け皿となる。それが、積み重なると今回みたいに呪いが発生するんだ。」
一誠が補足する。
「呪いを祓い子供を救出、死んでたら回収だ。」
ドライに言い放つ。
「闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え。」
口元に親指、人差し指と中指を立てて詠唱する。
「!!」
ドロッ。
まるで、墨汁を上からひっくり返したように空が夜になっていく。
「夜になっていく・・・!!」
和樹は見上げて驚きの声を上げる。
「“帳”君たちを外から見えなくし、呪いを炙り出す結界だ。内側から簡単に解けるよ。そんじゃ、くれぐれも“死なないように”。」
校門の外まで雄馬が離れ帳の外に出る。
「死って・・・、先生!?」
その言葉に狼狽える校門を振り返る和樹。
「転校生、よそ見すんな。」
一誠は前を向きながら神器を前に構える。
「は・・・・い・・・・る、は・・・・い・・・る?」
そこには、腹部らしきものを紐に縛られている、形容しがたい怪物が3体いた。
その怪物は無理やり紐の縛りをほどき、腹部らしきものには歯があり口部分を開けてこちらに向かってくる。
「!こっちに来るよ!!どどどどどどうしよう!!」
「わめくな、覚えとけ、呪いってのは弱い奴ほどよく群れる。」
動揺した和樹に冷静に何事もないように言いながら神器から剣を出し、一閃する。
「人間も同じだけどな。」
呪いは影だけ残し消え去った。
「すごい・・・、一振りで。」
和樹は驚きを隠せなかった。
「オラ、さっさと行くぞ。」
「えっ、どこに?」
校舎へと向かう一誠に何をするのか尋ねる和樹。
「校内に決まってんだろ。今回の任務は子供の救出もある、早いとこ助け出さねぇと。」
どくん、どくん、どくん。
いつ、あの怪物が出ないか和樹は戦々恐々だった。
「兵藤君、怖くないの?あっ、なんか動いた!」
あたりを注意しながらも自然体で一誠は進む。
「俺は神器があるからな、対抗手段があるからましだな。だが、子供(ガキ)どもは違う。何にもわからずに、呪いに襲われたらひとたまりもねぇ。」
一誠に怖いイメージを持っていた和樹が優しいところもあるんだと見直す。
「優しいんだね。」
「昔、俺もガキのころ呪いに襲われた。無知なまま謎の存在に襲われる恐怖はたまんねぇからな。」
(それより、呪いはいるのに、襲ってこねぇ。式森(コイツ)がいるからか・・・?)
「おい」
「はい!??」
はじめて、向こうから話しかけてきて和樹は動揺した。
「お前、何級?」
「え、級て何?」
「あいつ、そのことも説明してねぇのか?いいか、呪術師には基本4~1の階級があるんだ。まぁ、例外で特級てのもあるんだがな。」
「わからないんだ、協会には来たばかりだし。」
困惑した声を出す。
「もういい、雄馬から学生証もらっただろ、見せてみろ。」
「どうz。」
ポケットから学生証を取り出し一誠に見せる。
一誠は学生証をひったくるようにして見る。
(まぁ、入りたてなら、4級だろうな・・・、って、はぁ!)
その学生証に“特級”と記されていた。
(どうなってやがる、雄馬(あのバカ)の冗談にしては手が込みすぎている。こんな、もやし野郎が特級ってどうなってんだ!!)
少しの間、思考にふけっていた。
「兵藤君!!後ろ!!」
先に呪いの存在に気づき和樹は一誠に呼びかける。
はっ!
一瞬で思考を切り替え、戦闘態勢をとる。
ドガシャーーン!!!
校舎を無残に破壊して大型呪霊が現れる。
「無駄に、でけぇなぁ!!」
和樹の襟元をつかみ一瞬で距離をとるためジャンプする。
しかし、呪いは着地地点にて大口を開けて待ち伏せした。
(クソっ、式森(お荷物)がいたんじゃ、よけられねぇ。)
ごくんっ。
二人はそのまま、大型呪霊の口に収まってしまった。
『ごちごちごち、ごちそうさまぁぁぁん。』