リリカルなのはW.C.C   作:さわZ

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邪神様の日頃の悪行が露わになります。


第四十一話 邪神様が鳴くころに

 目が覚めると幼馴染三人組を中心に高町親子が申し訳なさそうにこちらを見ていた。

 な、何が起こったか自分でもよくわからねぇ…。

 と、内心、ポルポルごっこで冷静に自分の状況を確かめる。

 高町道場の真ん中で、高町親子とアリサ。すずかちゃんに囲まれて、自分の四肢がバインドで宙吊りにされている。

 

 たしか、テスタロッサ研究所で闇の書からサルベージしたクライドさんが捕獲したリーゼ・アリアさんに事情を説明している間にお茶うけを買いに翠屋にケーキを購入してきてくれた時に美由希さんからオマケのケーキ(高町家長女特製)をその場で食べてから記憶が・・・。

 

 何がいけなかったのだろうか?

 食物摂取で死に掛けたことに何の反省も学習もしていない事か?

 いや、違う!

 アレを食べた後に美由紀さんにお詫びとしてマヨネーズ(500ml)、チューチュー吸ってもらおうと考えた邪な心だ!

 総じて反省していない俺が悪いですね、はい。

 WCCで中身が分かっていても怖いもの見たさで食べたいと思ったのもいけない要素だったと今更ながらに思う。

 

 「さーて、裕、今度会ったら全部話すって言っていたわよね。さあ、洗いざらい喋ってもらいましょうか」

 

 アリサが仰向けで寝ている状態の俺のお腹をグリグリと踏みつける。

 

 「やめろ、俺の中の何かが目覚めちゃうっ」

 

 「そうなったら私が一生面倒見てあげるよ」

 

 「はいっ。喋りますです」

 

 目だけが笑っていないすずかさんの目付きに怯えたわけじゃないんだからねっ。

 なんちゃってどMな俺にとってそんな一生なんて、・・・いやだ。

 

 「実は、俺・・・」

 

 「うん」

 

 「俺・・・」

 

 「うん」

 

 アリサとすずかちゃん。そして、なのはちゃんを含めた高町親子が俺の言葉を待つ。

 

 「・・・俺、六人目のSMAPのメンバーなんだ」

 

 「ふんっ」

 

 「ぱほうっ?!」

 

 アリサが俺の言葉聞くなり、全体重を鳩尾に押し付けている足にかけた。

 腹に加えられた圧力に耐えかねて口から変な声が出たが、これ以上は喋らないと大変な事になりそうな気がしてきた。

 

 「ねえ、裕君。私達にちゃんと本当の事をしゃべってくれないかな、かな?」

 

 なのはが裕の頬を押さえながら質問してくる。だが、その頬を掴むてが微妙に光っているのは魔力の所為か?

 徐々に徐々にだが、頬が潰されて、痛みが走る。

 もはや、これまでかと思った裕だがそこに救いの手。というか、声が上がる。

 

 「ごらぁああっ、モブゥッ!オリ主である俺の嫁に何してやが「(無言でディバインバスター)」あああああ!?」

 

 そして、すぐに沈黙した。

 もうちょっと頑張ってくれよオリ主君・・・。

 まあ、無理か。

 道場の扉を開ける同時に口上を上げるのはいいが、そこにノーモーションのなのはの砲撃をバリアジャケット無しで受ければひとたまりもないだろう。

 そして、初めて見た。人が吹き飛ばされて衝撃で壁に張り付いている姿を。

 

 「わかった、わかったから。喋るから手を離して」

 

 「本当の事を言わないと裕君もさっきみたいにドーンするよ」

 

 物騒な壁ドンもあった物だ。

 まあ、これ以上秘密にしていても意味ないし、言ってもいいか。

 ただし、面白おかしく・・・。

 

 「じつは…」

 

 「本当の事を言わないと、それが終わるその前に裕君はズタボロになっていいるだろうけどね」

 

 最近、幼馴染たちがバイオレンスになりつつある。

 裕は涙目で高町夫妻に訴えかける。

 ごめんね。と、表情だけで謝ってきている。というか、なのはと同じように裕が最近何をしているか気になるからこそ、高町家長女にシュークリームを作らせて自分に渡したのだとすると家族ぐるみの仕業だ。

 観念して言おう。

 

 「実は・・・」

 

 病弱美少女(笑)と裏取引をして、

 病院を買収して『V』様の威光を病院関係者に知らしめ、

 美少女(笑)と美幼女と美女と榊原君と遠くまでお話をしに行ったあと、

 美少女(笑)の家族が集まったところで全裸になって、

 桃色髪の巨乳のお姉さんを××した後、

 そのお姉さんがフェイトとやりあった後、

 赤く紅潮したフェイトの肌にハァハァした後、

 クライドさんの穴をアーッした

 

 そう説明するなり、裕の幼馴染のなのはの行動は早かった。

 

 「ちぇりおっ、ちぇりおっ、ちぇりおっ、ちぇりおっ」

 

 ⊃☆))Д´)「アベシッ」

「アベシッ」(`Д((☆⊂

 ⊃☆))Д´)「アベシッ」

「アベシッ」(`Д((☆⊂

 

 「ユウ、なのはは前持って言っていたでしょ」

 

 アリサが呆れた顔でユウに馬乗りになってビンタをかますなのはの後ろで言葉をかけた。

 

 「嘘じゃないもんっ。本当の事だもんっ」

 

 「なお悪いよ」

 

 裕の言葉にこんどはすずかまでもが呆れた顔をしてなのはの所業を止めようともしない。

 

 「ちぇりおっ、ちぇりおっ、ちぇりおっ、ちぇりおっ」

 

 ⊃☆))Д´)「アベシッ」

「アベシッ」(`Д((☆⊂

 ⊃☆))Д´)「アベシッ」

「アベシッ」(`Д((☆⊂

 

 結局、裕が戻ってくるのが遅いと探しに来たアリシアとプレシアが来て、更に事の詳細をプレシアから聞かされるまでなのはに往復ビンタを喰らわされる羽目になる裕だった。

 ちなみに美少女(笑)との裏取引に使われたのが自分達の写真だという事を知ったすずか。

 シグナムさんにやらかした事の詳細を知ったアリサの両名からもビンタを貰う邪神だった。

 

 

 

 美由希さんのチューチューはありませんでした。・・・残念。

 

 




日本語って楽しいよね

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