幼馴染トリオからビンタを受けて一時間後。
右腕にアリシアが腕を組ませてテスタロッサ研究所へと再びやってきました。
これは邪神の共振で『闇の書』の呪いを移さないための防衛策です。
美少女に腕を組まれて羨ましい?
なら、代わるか?頬が破裂するんじゃないかと思わんばかりのビンタを受ける羽目になるが?
誰にむかって思っているかは分からないが、代われるなら代わってやりたい。
美少女に馬乗りにされてのビンタ。
少女特有のニホイとスカート越しの熱を感じながらのビンタ。
それをカンジながらのビンタ。
(特殊性癖に)変われるなら変わって・・・。・・・いやいや。
裕はそんなことを考えながら待合室に入ると、そこで待っていた榊原君とはやて。ザフィーラさんにシグナムさんがなのは達+高町親子が(平和的)お話をし始める。
基本、なのはちゃん、幼馴染トリオが自分と話す時はお話(物理)もしくは(強襲)である。
・・・自分の行いを思い直す必要があるな。
あと、シグナムさん。俺を見るたんびにびくつかないでください。
・・・まだ、ナニもしてないじゃないですか。
「あの子が裕君のいっていた病弱薄幸美少女(笑)?」
「病弱美少女(笑)じゃなかったかしら?」
「美少女(笑)だったような?」
「皆、失礼な事を言うなっ。少女(笑)だろうにっ」
「ちょっと裕君、面かせや」
なのは達を連れてテスタロッサ研究所に戻ってきた裕を出迎えたはやては顎でくいっ部屋の向こう側に行くように示す。
自分の事をどう説明してくれたんだ、この邪神は、拳を使って話そうかと態度で示したはやてだった。
「先に行ってくれ。…俺は行かないけど」
「なら意味無いやんっ」
真剣な顔をしてふざけた事を言う裕にいつものツッコミを入れながらも、そこにいる全員でこれからの方針を話し合う為に、クライドとアリアが話し合っている部屋へと向かう。
部屋に入るとヴィータとシャマルさん。ユーノ君にフェイトとアルフに見守られながらも自分達がどうこう度すべきか検討していた二人がいた。
「・・・『闇の書』のバグを直せる可能性を持つ邪神。神を名乗るからどんな奴かと思えばどこにでもいそうな坊やじゃない」
アリアさんは自分を攻撃した守護騎士達がいるからか表情を硬くしている。
だけど、そっちもそっちではやてを犠牲にしようとしていたよね?
アリアさんの言葉にムッとしたなのはちゃんたちだったが、こちらの方としてはその方が助かる。
「そうそう、どこにでもいそうな子どもだから俺の事は管理局に報告せずに黙っていてほしいぞ」
「・・・僕を助け出したその力があればどんなところでもやっていけると思うんだが」
「すいません。就職先は別に決めているんで」
クライドさんは自身を助けてくれたWCCの力はかなり応用が利くと思っているのだろう。
その判断は正しいと思う。
現に科学者のプレシア。考古学、発掘のユーノ。企業家のバニングスに発明家の月村とあちこちからオファーを貰っている。
最有力候補はバニングス。宝石加工と特殊効果をするだけでベリーメロン四個分の報酬という破格の待遇です。
たまに豪華な食事もつく。いたせりつくせりな職場環境である。
それに管理局はプレシアさんの事件も有るので後ろめたい。というか、不安要素満載なので断固拒否である。
「あら、どこに決めているのかしら?」
桃子さんが俺の将来が気になったのか聞いてくるので考えたままを伝える。
二番候補はユーノ君一族と一緒に発掘作業。理由は土曜ロードショーでインディーを見たから。
「ゆ、裕君。うちのケーキ屋とか道場とかどうかな?」
「痛いのはパス。食べ物を扱う店はあまり好き勝手で着そうにないから嫌。…まあ、WCCで0カロリーケーキとか作れそうだから面白いと思うけど」
「裕君。今の話、詳しくっ」
なのはちゃんの質問に答えると異様なまでに美由紀さんが食いついた。
最近体重が気になるんだと。そのおぱーいなら問題無いと思うんだが…。
なのはちゃんが目に見えて落ち込んでいたけど、ごめんね。
俺は危険な目に会いたくないんだ。
榊原君の言う『原作』。
正義の味方サイドとして描かれているなのはちゃん達に力を貸せればいいが、敵サイドにWCCの力を発揮したらはっきり言って取り返しがつかない。
まさにバランスブレイカーな代物が世に出ていいはずがない。
『原作』の部分を上手くごまかしてなのはちゃんのご機嫌を取る。
「なのはちゃんの事は、
好きだから。別に嫌いという訳じゃないよ?」
「今の間は何なの!?しかも疑問形?!」
「いや、だって、さっきビンタ喰らった後だもん。いくらWCCで回復効果を付与したアクセサリーをつけているとはいっても痛い目にあったばかりだし?ここですぐに好きだよとか言ったらマゾじゃん?」
「え?」
「おう、はやて。ちょっと、面かせや」
はやてが意外。っって、顔をしてこっちを見る。
さっきの仕返しか?
「それにしても、子どもが多いわね。一体どういう関係よ?」
アリアさんがいつの間にか大所帯になったメンバーを見て言葉を投げかけられる。
実質、四面楚歌だよなこの人。
シャマルさんがジャミングかけているから管理局に連絡を取れない。
うん、まさに絶体絶命だろう。うん。
緊張をほぐすためにもここに居る人間関係を説明しよう。
「え~と、右から順に」
同類:アリシア
幼馴染:なのは
幼馴染の家族:高町家族
純潔を奪った人:アリサ
全てを見られた人(ぽっ):すずか
自分が泣かされた人:フェイト
嫁:ユーノ君
旦那:榊原君
友人:はやて
「以上だ!」
「まさかの重婚?!」
「しかも、同性?」
「「しかもまともな人間関係が二人だけ?!」」
アリアさんとクライドさんが驚くが、周りの人間はなれたようで俺がアリサとすずかに足の甲を勢いよく踏みつけられたのを生暖かく見守っていた。
俺がのたうちまわっている間に話は勧められて、管理局のハラオウン家とグレアムさんにクライドさん回収。もとい救出。そして、『闇の書』の改善案を提出。
『闇の書』は魔力を一定期間、魔力を与え続けなければはやてちゃんを麻痺で殺してしまうかもしれないので、ここに居る魔導師達から一人ずつ与えながらWCCでバグ処理をすることになる。
魔力を守護騎士達は最初と最後。まずは誠意を見せてからこの計画に乗り出そうという話になった。
「しかし、ロストロギアである『闇の書』に干渉することが出来るレアスキル。やはり、管理局に務める方としては、・・・惜しいな」
「いや、だから、入るつもりはないですって。しかも、魔力主義なんでしょ?俺、魔力持ってないもん」
魔導師には固有結界という魔力を持った人のみを入れることが出来るバトルフィールド的な物があるらしい。
らしいというのも一度、フェイトに展開してもらったんだが俺の目から見たらフェイトが消えただけになった。
フェイトの方から見ても俺が消えたように見えたんだと。
「でも、僕やアリアはそれなりの地位にあるから口聞きすれば…」
「だから、入らないんですって。俺危ないのも痛いのも嫌なんだって…」
WCCだって、日常生活を楽に愉快にしか使わないようにしている。
J・S事件したって、今回の『闇の書』だって、自分の身が可愛くて首を突っ込んだに過ぎない。
そう説明したが、未だに渋るアリアさんに向かって一言。
「もし、俺の能力を管理局に伝えようと考えているのなら、・・・その口を塞ぐよ」
俺が真剣な目でにらみを利かせると怯んだのか、やや強張って聞き直してくる。
「・・・殺すの?」
「んにゃ、とろけるような甘~いキッスで」
ん~、ちゅばっ。
と、唇をとがらせて投げキッスを投げる。
それに肩透かしを食らったアリアさん。
「何だそれくらいで私が」
「邪神バージョン(R指定)」
「考え直せ!アリア!」
ポケットに入れていた財布から硬貨を取り出して、WCCを使いうねうねと動かす。
それを見たシグナムさんが、必死に考え直すように言い聞かせた。
あまりの剣幕にアリアさんも俺を管理局への入局を諦めてくれたようだ。
とりあえず、今日の所はヴィータのリンカーコアから活動限界ギリギリまで魔力を吸い取って『闇の書』に魔力を与えることで今日の所はお開きになった。
帰り際、フェイトに呼び止められた。
何のことかと思いきや、先程自分が言った人間関係についてだ。
「ところで、アルフは裕にとってどんなものなの?」
「愛玩動物。肉球プニプニ。尻尾モフモフ」
アニマルセラピー。それは自信とやる気を取り戻す。
俺も疲れているのよね。
J・S事件だけでも一生分のイベントを体験したというのに『闇の書』に関係してからずっと緊張のしっぱなしである。
ふざけていることもあるが、緊張の糸を緩めいて行かないと疲れ切ってしまうからだ。
それをケアしてくれるアルフさんマジ有能。
ユーノやザフィーラでもいいんじゃないと言われたけど、無理だと答えた。
なりはあれでも人間形態を知っているからなんとなくいやだ。
男のアレをプニプニしたりモフモフしているなんて嫌だろう。
下手にユーノ君のをいじって、お互いに目覚めてはいけない何かに目覚めたら大変だ。
そうフェイトに伝えると何か怪しむ目で見ていたけど、無視することにした。
邪神でも癒されたいと思ってもいいじゃない。
仕事が終わって、
スパロボ天獄編。
小説を書く。
仕事。
スパロボ。
仕事。
スパロボ
仕事
スパロボ。・・・はっ。
すいません、仕事やら身内的事情で更新おくれました。
これからも少しずつ更新していますので長い目で