ヒロインは七罪   作:羽国

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狂三の軌跡

 ――十一月下旬――

 ――七罪攻略の少し前――

 

Sideウッドマン

 

 夜の闇に紛れ、彼女は最悪を届けにやって来た。

 

 アメリカのラタトスク本部は包囲されている。とある一人の精霊の手によって。

 同じ顔をした緋色のドレスをまとう少女たち。中にいる人間はネズミ一匹逃がさないだろう。

 

「時崎狂三か」

 モニターに映るのは最悪の精霊と呼ばれた少女。その左目は時計のように時を刻んでいる。

 

 かつて五河指令たちと激闘を繰り広げた張本人。

 最近は大人しくしていたが、遂に大きな一手を打ってきたようだ。

 

 警報が鳴り響いているが、何の意味もない。既に一般の警備など地面に伏せている。

 本気で対処するならば、魔術師(ウィザード)の兵士を出すしかないだろう。

 

「エリオット、部隊を出撃させますか?」

 長年連れ添ったパートナーが私に問いかける。その顔はなかなかにこわばっていた。

 

「止めたまえ。私たちはラタトスクだ。その理念を忘れたわけではあるまい?」

「しかし!」

 

 ラタトスクは精霊を保護するための組織だ。武力を差し向けるのは理念に反する。

 

「精霊に刃を向けたら、アイクと袂を分けた意味がないではないか」

「……ではどうしますか?」

 

 カレンは問う。答えをわかっていながら。

 

「彼女の要求を受け入れるしかないだろう。それが一番穏便な解決手段だ」

 時崎狂三の目的はラタトスクの襲撃ではない。彼女は初めから対話を求めている。

 

『きひひひ、わたくしの要求はただ一つですわ。エリオット・ボールドウィン・ウッドマン。カレン・N(ノーラ)・メイザース。この二人との対談の場を用意してくださいますか?』

 

 時崎狂三は私たちとの対談を求めている。

 五河指令でも、士道君でも、鳶一愛くんでもなく。本部でふんぞり返っていた私たちをご指名だ。

 

「危険です。彼女は始原の精霊を、《デウス》を憎んでいるとのことですから」

「そうだね。目的は私たちの命かもしれない」

 

 彼女の怨敵を生み出した私たちの抹殺。おかしな話でもない。

 それでもだ。

 

「レディがこんな老体を指名してくれたんだ。無下にするわけにいかないだろう?」

「エリオット……」

 

 今の彼女にジョークを笑い飛ばす余裕はないようだ。

 

「この命で片がつく。ならば安いものだ」

 

 改めて念を押す。私は交渉のテーブルに乗ると。

 

 何か言いたげに見つめるカレン。そんな目をしないおくれ。

 これが一番の手段なんだ。

 

「いざとなったら戦う覚悟はあるさ。そうならないことを祈るがね」

 手に握った緊急着装デバイスを掲げる。時間制限付きの老兵だが、できるだけのことはやってみせよう。

 

「はぁ、わかりました。どこまでもお供しましょう」

 呆れながらも私の言葉を受け入れるカレン。いつもすまないね。

 

「感謝するよ、カレン」

 カレンが車椅子を押して時崎狂三のもとへ向かった。

 

♦♦♦

 

「初めまして、お嬢さん。ご所望のウッドマンだ」

「メイザースです」

 

 一面を埋め尽くす時崎狂三たち。そのヴェールが開いて一人の時崎狂三が現れる。

 あれが本体なのだろう。

 

「初めまして。早速で申し訳ありませんが、受け止めてくださいまし」

「な⁉」

 

 時崎狂三は流れるように銃を掲げて弾丸を放つ。私に向けて真っすぐ。

 あまりに急な不意打ち。緊急着装デバイスを掲げるが、間に合わない。

 

「エリオット!」

 カレンの言葉と同時に眉間を打ち抜かれる。私は車椅子ごと吹っ飛ばされた。

 

 ただの人間と変わらない私は、地面にたたきつけられる。しかし、その痛みよりも鮮烈なものが別にあった。

 

 弾丸からは記憶が流れ込む。この世界ではない記憶が濁流のように。

 

 非凡な少年と出会い、装備を与え、手ほどきをする。そのような、心地の良い記憶。

 

 彼の名前は、鳶一愛?最近、精霊であると判明した少年ではないか。

 どうして私が彼と出会っている?私は画面越しにしか彼を知らないというのに。

 

「エリオット、大丈夫ですか?」

 

 カレンは必死の形相で私に駆け寄った。致命の一撃を貰ってしまったように見えただろう。

 額に流れるのは冷や汗のみだ。傷一つ見当たらない。

 

 おそらく、彼女の能力だろう。起こされながら今見たものを振り返る。

 

「問題ない。だが、あれはなんだ?」

 あの記憶は空想などではない。それを私自身が確信している。

 あまりにも、現実味が強すぎる。

 

「それはわたくしが歴史を改変する前の記憶ですわ」

「歴史を改変する前?」

 そう言えば五河指令の報告にあったな。時崎狂三と士道君が歴史を変えたと。

 

「あなたたちの協力が必要不可欠ですから。手っ取り早く思い出してもらいましたの」

 

 時崎狂三は自身の銃をさすりながらこちらを見下ろす。不本意そうな顔を見せながら。

 私たちは彼女に嫌われているようだ。そして、それでも手を組まないといけない理由が彼女にはあると?

 

「時崎狂三、あなたは何を企んでいるのですか?」

「企む、ですか」

 カレンの問いに対し、時崎狂三は目を細める。

 

「あんまりな言いようですわね。献身的に働くわたくしに対して」

 私たちは時崎狂三と手を組むことになる。彼女の計画を聞いて、協力せずにはいられなかった。

 

「時崎狂三、聞かせてくれないか。憎き私たちの下までわざわざやって来た理由を」

「陳腐な言い方をすれば、世界を救うためでしょうか」

「世界を?」

「ええ、わたくしたちの手で」

 

 言葉通り、彼女はこの世界の恩人と言ってもいい。それだけのことを為す。

 

♦♦♦

 

――十二月下旬――

――七罪攻略終了直後――

 

Side 狂三

 

 ウッドマンと手を組んでから時は光のように流れましたわ。早々に一か月経ってしまいましたもの。

 

「習得には時間がかかりますわね」

 

 手の中に集まる稚拙な力に歯噛みしてしまいます。未だ蛍のような小さな光を一つ操るので精一杯。

 目標には程遠いですわ。早くものにしなければなりませんのに。

 

「仕方がありませんわ」

「初めての学びですもの」

「あの男も上達が早いと言っておりましたし、着実に参りましょう」

 

 私の焦りを感じ取って慰めの言葉をかける分身体(わたくし)たち。

 若い自分に言われてしまうとは。少し頭を冷やすべきなのでしょう。

 

「少し休みます。警戒は任せましたわ」

 霊装を解いて着替えようとしたその折。影の中から仕事を任せていたわたくしが立ち上ってきましたわ。

 

「お疲れのところ申し訳ありません。『わたくし』へのメッセージを預かっております」

「それは愛さんからということでしょうか?」

 

 彼女は天宮市に残してきた分身体(わたくし)。その役目は士道さんや精霊の皆さんの監視。

 そして彼女に任せていたのは愛さん。

 

 あの方からのメッセージ。自然と胸がざわつきますわね。

 一体どんな驚きを贈ってくださるのか?

 

「ええ、おっしゃる通りですわ。渡したいものがあるから直接会いたいと」

 気の利きませんわね。時崎狂三とあろうものが。

 

「どういうことでしょう?あなたが受け取ってくれば良かったではないですか」

 

 『わたくし』は今時間に追われる身。来る時までに準備を終わらせなければなりません。

 お使いくらいは分身体(わたくし)にこなしていただかないと困るのですが。

 

「これは愛さんからのご要望です。『わたくし』に手渡すことしかできないと」

「『わたくし』に?」

 

 口元に手を当てて少し考えます。

 愛さんは分身体(わたくし)のことをよくご存じのはず。

 

 若い時の『わたくし』を切り取った存在であり、『わたくし』の手足。裏切ることなどあり得ないと知っておられるでしょう。

 そんな分身体(わたくし)に預けられないというのなら。それほどまでに重要なものということでしょうか?

 

「あり得ますわね」

 相手はあの愛さんですもの。それほどに価値のある品物を持っているかもしれません。

 

「それが何か聞いておりませんの?」

「わたくしもそれが何かは存じておりません。しかし、必ず『わたくし』が喜ぶものだと」

 

 『わたくし』が喜ぶものですか。それは期待してもよろしいのですね?

 

「わかりましたわ。一度天宮市に戻りましょう」

 愛さんからの贈り物。楽しみにしておりますわ。

 

♦♦♦

 

 待ち合わせ場所は来禅高校の屋上。いつかの話し合いを思い出しますわね。

 そして、愛さんと七罪さんが待っておられましたわ。仲睦まじそうに手を繋いで。

 

「お久しぶりですわね、愛さん」

「来たか、狂三」

「久しぶりね」

 

 私の到着に気づいたお二方がじっくりとわたくしの方を見ておられます。

 

「狂三、世話になったな」

 

 愛さんが暴走したときのことをおっしゃっているのでしょう。気になさらずともよろしいのに。

 

「構いませんわ。お礼は折紙さんから頂きましたから」

「お姉ちゃんから?」

「ええ、そうです」

 

 わたくしに重大な事実を教えてくれたあの日記。報酬には過分なほどでしたわ。

 

「一体何を?」

「……まだ秘密ですわ」

 

 まだ、愛さんに知られるわけには参りませんもの。これは『わたくし』たちだけの秘密。

 

「相変わらずね、狂三。」

 腕を組んで目を細める七罪さん。そちらも相変わらず慎重な性格のようで。

 

「ご心配なさらないで下さいまし。愛さんと七罪さんの不利益にはなりませんもの」

 

 むしろ、愛さんにとってはなくてならないことですわ。

 

「……まあいいわ。あんたの企みはなんだかんだ役に立つことが多いから」

 

 かつて手を結んだ関係ですもの。信頼とは違う絆がありますわ。

 互いに虎さんの尻尾を踏むような真似はしない。だって、やったらやりかえされるのですもの。

 

「それでは、そろそろ本題に移ってもよろしくて?」

「ああ、大丈夫だ」

 

 愛さんはうなずいて話を促します。それに従い、確認しましょう。

 

「プレゼントを頂けると聞いたのですが。間違いございませんか?」

「ああ、間違いない。これを渡すべきは狂三だろうと思って」

 

 愛さんは隠していた右手を胸の高さに掲げます。そして、そこには確かに『わたくし』の欲するものがありましたわ。

 多くの罪なき人々と分身体(わたくし)たちの屍を築き上げ、それでも求めたもの。

 

 霊力の結晶。翡翠に輝く霊結晶がその手にありましわ。

 

「愛さん、その霊結晶は一体?」

「七罪の中にあったものだよ。取り出したからね」

 

 七罪さんの方を見ます。そこには以前と変わらぬ七罪さんがおられます。

 当然、死んでいるようには見えません。それどころか、霊力も損なっていないのはどういうことでしょう?

 

「その馬鹿、自分の霊力で霊結晶を創っちゃったのよ。今、私の中にあるのは愛が創った霊結晶よ」

 

 呆れたような口調で話す七罪さん。霊結晶を、創ったですって?

 

「本当ですか?」

 確かにそれなら目の前のことに説明はつきますが。そんなことができるだなんて。

 

「私も聞いたときはおんなじ顔になったわ」

「それはそうでしょう」

 

 愛さんはこくりとうなずいて肯定されます。

 相変わらず突飛なことをするお方ですわね。ある意味、愛さんらしいですが。

 

「それで、その霊結晶を私に?」

「そうだね。僕が持ってても宝の持ち腐れだし。ラタトスクに渡しても()()()()はしてくれなさそうだから」

 

 なるほど、有効活用ですか。霊結晶を取り込ませることを指しておられるのでしょう。

 

「琴里さんはお優しい方ですから」

「そう。多分誰かに取り込ませるなんてことさせない」

 

 生きるか死ぬかの賭けはさせられない。そういうことなのでしょう。

 

「でも、狂三は違うだろ」

「ええ、もちろん」

 

 このような素晴らしいものを頂いたのなら、当然わたくしの力にしますわ。

 

「誰かに渡していたずらに精霊を増やすのも嫌だし。渡すならやっぱり狂三かなって」

 

 とんとん拍子に話を進めていく愛さん。どんどんと私の都合がいい方へ転がっていきますわね。

 それが、少し怖くもありますわ。

 

「そのように易々とお裾分けしてもよろしいのですか?最悪と呼ばれた精霊ですのよ、わたくし」

 

 今までの話もすべて本心なのでしょう。でも、このお方は一手にいくつもの意味を持たせますから。

 この霊結晶も策謀を絡めている。そう思えてなりません。

 

「どうしてそう気軽にお渡しになるのでしょう?」

 

 さて、どう出ますか?

 

「安心しなよ。狂三が案外いい子ちゃんなのは知ってるから」

「は?」

 

 愛さんの口から出たあんまりなお言葉。それに少し呆けてしまいますわ。

 

「悪ぶってるだけで根は真面目ないい子ちゃん。それが時崎狂三でしょ?」

 愛さんはにやにやと笑いながら続けましたわ。勘違いしておられるようですね。

 

「何を言い出すのかと思えば。私の様な悪逆非道を尽くした人間にそのようなことを――」

「その口ぶりがまさにそうじゃん。そういう人間に純粋な悪はいないんだよ?」

 

 愛さんは私の言葉を遮って持論を述べます。自分勝手な持論を。

 

「僕のために命かけちゃうようなお人好しで?どこが悪人なんだか」

「それは協力者を失わないためですわ!別に愛さんのためじゃありませんわよ!」

「へー、そうなんだ~♪」

 

 楽しそうにべらべらと。本当に自由なお方ですわね。

 

「まあ、それは半分冗談だとして」

「半分本気じゃないですの!」

 

「僕は狂三だから渡してるんだよ。合理性だけで動くのは人間でも精霊でもないからね」

「……」

 

 なんなのでしょうね。この釈然としない感じは。

 実利だけ考えたら、大変都合がよいのですが。

 

 相変わらず、愛さんと話すのは疲れますわ。

 策略という面でも。お人柄という面でも。

 

「はぁ。よろしいのですか、七罪さん?」

 

 七罪さんはしっかりと賛成しておられるのでしょうか?先ほどから、黙ったままのようですが。

 

「思うところはあるわ。でも反対はしてないわよ。宝の持ち腐れってのも確かだし」

 

 未練よりも合理性を優先されたのでしょう。賢明な七罪さんらしい選択ですわね。

 

「それに、あんたがいなかったら愛は死んでた。あんたなら、あげてもいいわ」

 

 七罪さんはそっぽ向きながら答えてくれました。七罪さんにまでそんなことを言われてしまうとは。

 

 少し、頬が熱くなりますわね。

 

「……そうですか」

 

 なんなのでしょうね、この気持ちは。私たちの関係は友情や信頼などという、安いものではなかったのですが。

 

 愛さんのもとに歩み寄って手を差し出します。手の上をスライドするようにわたくしに霊結晶が手渡されましたわ。

 瞳が吸い込まれそうな煌々とした輝き。肌がぞわりとするほどの素晴らしい霊力。

 

「すぅ……ふっ!」

 

 一呼吸を置いて、一気に心臓に押し付けます。

 少しずつ、少しずつ。霊結晶が私の中へ溶け込んでいく。

 

 夜風で冷えた身体が、一気に熱を持ってきましたわ。血管にマグマを流し込まれたよう。

 これが二つ目の霊結晶。なんて、なんて素晴らしいのでしょう。

 

「きひ、きひひ」

 

 殻を脱ぎ捨てるような、生まれ変わるような。絶頂まで達した感情が、そのまま降りてこなくなってしまいそう。

 心臓の音がわたくしの中を駆け巡りますわ。ああ、高鳴りますわね。

 

「くひっ、くふふふふ」

 

 少し、はしたないでしょうか?こんなにも、荒ぶった姿を見せるだなんて。

 でも仕方がないではありませんの。かつてない、最上の気分なのですもの。

 

 影は荒れ狂い、新しい力を喝采するよう。霊装は星のようにより一層の輝きを見せますわ。

 これが新しい力。新しい私。

 

「うふふふふ。これが……」

 

 熱が収まったとき、わたくしは新たな霊装を身にまとっておりました。

 

「なんであんただけそんな豪華仕様なのよ?」

 

 七罪さんが半目になって見ておられます。その視線を辿るように自身の霊装をよく見てみますと、これはなかなか。

 

 漆黒の夜空のようなドレス。煌びやかな星のような輝き。

 星空をそのまま閉じ込めてしまったよう。

 

「少し、私好みの霊装になっていますわね」

 

 深紅のレースが七罪さんのそれと一番違うでしょうか?神威霊装・三番(エロ・ヒム)が主張していますわね。

 長く連れ添った相棒だからでしょうか?少し、微笑ましいですわね。

 

「いや、同じなの帽子くらいでしょ」

「これのことですか」

 

 頭を覆う感触。手に取ってみると、とてもつばの大きな帽子ですね。

 なるほど、七罪さんと同じ魔女帽子ですか。

 

「なんか、お株を奪われたみたいで嫌だわ」

「私が頂いてもよろしかったのではありませんの?」

 

「それはそれ、これはこれよ」

 難しいことをおっしゃいますわね、七罪さんは。

 

「気分はどうだ、狂三?」

「ええ、ええ。最高ですわよ、愛さん」

 

 愛さんに気持ちを込めた笑みで返しますわ。本当に、最高のプレゼントをしてくださいました。

 

「気に入ってくれたならよかった。その力のお礼は、これからの働きに期待しても?」

 絶対敵に回したくない凶悪で優秀なお方。だからその手を取ったはずですが。

 

「そうですわね。この力を使って、あなたたちに貢献しましょう」

 

 最早それだけではないようですね。

 この繋がりを続けたい。そのような気持ちにさせてくれますわ。

 

「よろしくな、狂三」

「お願いしますわ、愛さん、七罪さん」

 

 そういうことなのですね『わたくし』。だからあなたは――




狂三×神威霊装・七番

この展開をずっと待ってたんですよ。原作でも霊装×2とか優遇されてますからね。

因みに今回は久しぶりりAI生成してます。
良ければ見てみて下さい。

https://www.pixiv.net/artworks/141885706

さて今回の裏話はなしにしておきましょうか。

これ以上ネタバレすると面白くなくなりそうですし。ヒントは山ほど出てますし。

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