ヒロインは七罪   作:羽国

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今日はエイプリルフール。でも、嘘は特にありません。ただのお祝い回です。

さらっと書いてたんですけど、皆さん気づいていたでしょうか?それではどうぞ。


夏休み編
七月二十三日 前準備


 スマホでカレンダーを見ていて、ふと思った。そう言えば、今月誕生日ではなかっただろうか?そう言えばそんな時期か。

 七月二十三日。今月の下旬に僕の誕生日がある。

 はっきり言って、興味がないから忘れかけていた。去年は忙しくて思い出しもしなかった。

 何と言えば良いのか?あんまり自分を祝う気がない。

 精々、誕生日クーポンでも貰えたらいいなと思ってる。それくらいの扱い。

 でも、今年は姉さんがいるんだよな~。あの人は忘れてないだろう。

 毎年、ケーキを手配していた。自分の誕生日は用意しないのに。

 まあ、忘れないのはそれだけが理由じゃないけど。

 今は七月の頭。姉さんを止めるなら今すぐ動かないと。あの人はそろそろ予約するかもしれない。

「どうしようかな?」

「何かあったの、愛?」

 呟いた独り言に七罪が反応する。

「いや、誕生日が今月だと思って。」

「ああ、そうだったわね。別にお祝いなんてしなくてもいいでしょ。」

 七罪は平然とそう言った。どうでもいいと言わんばかりに。すごい違和感がある。

 僕も自分の誕生日はどうでもいいと思ってるけど、七罪が他人の誕生日をぞんざいに扱う?自分ならともかく、他人のお祝いを?

「誰の誕生日だと思ってる?」

「私のだけど。」

「何日?」

「七月二十三日。」

 無機質なキャッチボールが続く。しかし、とても大事なことだ。

 言われるまで、どうして気づかなかったのか?七月二十三日はそのまま語呂合わせで七罪の日じゃないか。

 そんな大事なことを忘れていたなんて。忙しかったとはいえ、去年の内に思い出すべきだっただろ。

「どうして黙ってたんだよ。お祝いしなきゃいけないだろ。」

「え、何?さっきと全然テンション違うじゃない。」

「僕の誕生日はどうでもいいけど、七罪の誕生日はお祝いしたいに決まってるじゃないか。」

 テンションが上がってきた。とてもいいことを聞いてしまった。

 七罪の誕生日なら盛大にお祝いしなくちゃいけない。というか、適当に記念日作ってしょっちゅうお祝いしても良いんじゃないだろうか?

 控えめな七罪だ。こっちから働きかけないと何もさせてくれない。

「え、誕生日って愛の誕生日のこと?いつなの?」

「七月二十三日。」

「私と同じじゃない⁉」

 七罪は驚いている。そう言えば僕の誕生日も言ってなかったか。

 何の因果か好きな子と誕生日がぴったり一致している。結構嬉しいな。

「全く、そんなことなら今から色々手配しないと。去年、何もしていないし今年は二年分のお祝いしような。」

「何で自分の誕生日がどうでもよくて、私の誕生日だけそんなに乗り気なのよ。」

 七罪はいつも通り半目で僕を見ている。いつもの如く呆れられているな。

「何でと言われても、世界一大事な存在がこの世に生を受けた大事な日だぞ。僕の誕生日ごときが太刀打ちできるわけないじゃないか。」

 自分の誕生日に正の感情はあまりない。負の感情はあるけど。

 でも、七罪の誕生日と思うと正の感情しかない。その前に些事は霞んでしまうのだ。

 七罪の誕生日は死んでも祝え。そう心が騒いでいる。

「……そうね、あんたはそういう奴だったわ。」

 七罪は諦めたような目をしている。ごめんね、変な彼氏で。

「どうして、今まで何も言わなかったんだよ。七罪の誕生日、一度も聞いたことないぞ。」

 デート・ア・ライブの誕生日は基本的にキャラクターのイメージと一致させていている。十香なんて四月十日だし。

 覚えやすいから、あまり忘れない。今まで思い出さなかったことこそ失態だ。忘れてた自分が恥ずかしい。

「……そもそも、最近まで自分の誕生日を知らなかったのよ。」

 そうか、七罪は自分が元人間だと知ったのは割と最近の話だ。それまで、自分の誕生日を覚えていなかったのか。

 七罪の人間時代の環境は酷かった。家では虐待。学校ではいじめられっ子。

 きっと、まともに誕生日を祝ってもらったことなんてなかっただろう。それなら今まで分までお祝いしないと。

 今気づけて良かった。急げば十分間に合うな。

「じゃあ、本格的なパーティーにしようか。」

「は?」

 今までの分を取り返すなら、それくらいやってもいいだろう。幸いなことに予算は潤沢にある。

 問題は手配の方だけど、身近に知ってそうな人が複数いる。

「こういうのは姉さんが色々知ってそうだから聞いてみようかな。ラタトスクのチョイスはちょっと広すぎるんだよね。」

「ねえ、愛?」

 あの人は色々知っている。ちょっといい会場とか知っていそうだ。

 ほどほどが良いのだ。七罪は人込みも注目されるのも嫌いだから。

 親密な人だけ集められる小さめの会場がいい。

「僕の誕生日もついでに祝うから、姉さんは呼ばなきゃいけないでしょ。四糸乃は確定として……。」

「愛、聞いてる?どうしてパーティーなんて話になっているの?」

「琴里とか十香さんも読んで大人数のパーティーにしてもいい?」

 数人だけのパーティにするか、十数人集めた少し大きめのパーティにするかで方針が異なる。そこだけ決めておかないと。

贋造魔女(ハニエル)。」

 七罪は天使を顕現させて、贋造魔女(ハニエル)自身を変身させる。身の丈の半分ほどのハリセンに。

「少しは人の話を聞きなさい!」

 そして体のばねを使って、思いっきり振りぬく。綺麗に加速したハリセンは僕の頭にクリティカルヒットした。

 パーンと気持ちのいい音がする。それなのに、痛くない。

 七罪の腕がいいのか、ハリセンの質がいいのか。どちらにしろ、七罪のツッコミの切れは鋭くなっている。

 他ならぬ僕自身の行動によって。僕が七罪を鍛えてしまったようだ。

 

 七罪に色々文句を言われながらも、パーティの開催を勝ち取った。そうとなればすぐに行動だ。

 フラクシナスのメンバーが琴里含め八名。後は、士道、十香、四糸乃、姉さん。

 真那も一応招待しておくか。断られそうだけど。

 僕と七罪も含めて、パーティの参加者は最大十五名。この人数なら結構選択肢があるな。

「……というわけで、誕生日パーティを開くつもりなんだけど。」

 僕は姉さんに電話した。誘いと相談を兼ねて。

『わかった、今年はまだ準備を始めていない。』

 やっぱり準備しようとしていたか。今日気づけて良かった。

『手配はすべて私がする。愛は何もしなくていい。』

 姉さんは自分で全部やろうとしている。僕は楽しむだけで済むように。

「いや、僕も一緒に手配するよ。色々、自分で企画したいし。」

 元々、僕一人で企画するつもりだったのだ。姉さんの意思を無碍にしたくないから、断る気はない。でも、僕の参加は譲れない。

 ここは二人の手配で手を打ちたい。

『それは、七罪の為?』

「そうだけど?」

 元々七罪のために始めたものだ。僕が企画するのも、七罪の好みを知っているから。

 誰かに任せるのは嫌だ。僕が七罪を祝いたいのだ。

『あなた自身のこともちゃんと考えてる?』

「僕自身?」

『そう、あなたは自分の誕生日を過度に軽視している。これはあなたの誕生日を祝うもの。あなたも楽しまないといけない。』

 姉さんは子供に言い聞かせるように言っている。言わんとしていることは分かる。

 ただ、そこまで自身の誕生日を大事にしようと思えない。無意識にそういう思考になってしまう。

「普通に皆楽しめるようにするつもりだから、僕自身も楽しめると思うけど。」

『そういう話ではない。』

 姉さんは僕の意見をばっさり切る。納得してくれていないようだ。

「姉さんも知っているでしょ、僕の誕生日はただ楽しんでいい日じゃないって。」

「……。」

 姉さんは知っている筈だ。僕の誕生日が何の日と表裏一体か。

「愛、ちょっと代わりなさい。」

 七罪が肩をつついて、手を出す。少し迷ってから、七罪にスマホを渡した。

 七罪と姉さんは盛大な口論を繰り広げた。当然、仲が良いわけない。

 でも、何だかんだ話しているみたいだ。少しずつ関係を改善しているのかな?

 人間誰しも相性がある。無理に仲良くしてくれなくていいけど、大事な人同士は仲が良いと嬉しいな。

「愛を見てくれる人が増えたのは喜ばしいわね。」

 七罪はスマホを持ったまま、自分の部屋に入っていった。秘密の話をするということだろう。

 

♦♦♦

 

『一体、何を話したいの、《ウィッチ》?』

 明らかに苛ついている口調ね。愛が聞いてないからって、《ウィッチ》呼びに戻っているし。

「弟との会話を中断されたからって、そんなに怒らないで欲しいわね。ブラコンが過ぎるわよ。」

 今までの反動が来たのか、鳶一折紙は愛にべったり。自分から連絡はしないけど、愛が連絡したら犬みたいに尻尾を振っている。

 愛の方もそんな姉の応対を喜んでいる。他人にとやかく言えないけど、異常な姉弟よね。

 禁断の関係って感じではなさそうだから、止めないでいる。あれだけすれ違ってきたのだから、しばらくは放置しましょう。

『切ってもいい?』

 クールな顔して、随分短気ね。でも、大して扱いにくいと思わない。

 愛の行動に振り回されてきたせいで、対応力は身についている。自分で考えていて、悲しくなってくるわね。

「このまま愛の好き勝手にパーティーを計画させるつもりなら。」

『………………。』

 鳶一折紙は黙り込んだ。気づいているんでしょうね、問題点に。

「このままだと、私だけのためのパーティーになる。そして、あんたはそれを止められない。」

 愛は私のために動こうとしている。そして、自分を勘定にいれていない。

「きっと素敵なパーティーになるでしょうね。私にとっては。」

 私の好みに合わせて、私が楽しむだけのものになる。愛は脇役以下に成り下がる。

『そんなことは認められない。最低限、半分は愛のためのパーティーでないといけない。』

 半分以上愛のためのパーティーにしたいってことかしら。まあ、それでも別に良いわ。

 初めから積極的に祝われたいわけでもない。こいつも愛の前で、露骨な嫌がらせはできない。

「おおむね同意するわ。愛も心から楽しめるものにするべきよ。」

『何か、考えがあるの?』

 ……このタイミングで素直に聞いてくるのね。意外に意地を張らない。

 嫌いじゃないわ。自分を後回しにして家族を想えるところは。

「本当は愛を主催側に回さないのがベストだけど……。」

『それはあの子の楽しみを奪うことになる。』

 愛は私の誕生日を祝うことを楽しみにしているわ。それで楽しめないようでは本末転倒。

 別の方法を取らないといけない。愛を主催側に回したうえで、介入を減らす方法を。

「そう。だから、私も参加する。」

『……あなたまで?』

 嫌そうな声色ね。毛虫でも見たかのようなテンション。

 そんなに私のことが嫌いかしら?私も鳶一折紙のこと嫌いだけど、そこまでじゃないわよ。

「私がするのは愛の抑制だけ。愛が出しゃばらないようにすれば、あなたの意見が通るでしょ。」

 このままでは鳶一折紙が意見を通せないのが問題。愛に引け目があるから、ぶつかった時に譲るでしょうね。

 だから、役割を分担したらいいのよ。私が愛を止めて、鳶一折紙が愛のためのパーティーに持っていく。

「あなたは美味しいところを持っていける。悪い話じゃないでしょう?」

『……分かった。あなたの提案を受け入れる。』

 やっぱり愛の姉ね。感情表現が似ているわ。

 素直に受け入れたくないけど、相手の意見が正しいから認めるしかない。可愛らしいじゃない。

 

「というわけで、私も企画側に回るわ。」

「どうしてそういう話になってるんだよ。」

 愛は不満そうね。唇を尖らせているわ。

「いいでしょ、別に。あんたも企画側なんだから、同じ立場よ。」

「そうだけどさー。」

 話は理解できるけど、感情的に納得できないって顔ね。だったら別のことで埋め合わせすればいいわ。

「今すぐに承諾してくれるなら、抱かせてあげてもいいけど?」

「本当⁉するする。」

 凄い変わり身の速さね。脊髄で会話していたわよ。

「じゃあ、今からそこのソファで……」

「はいはい、すぐに行くから落ち着きなさい。」

 最近、二人きりの時には子供っぽい言動が増えたわね。まあ、普段は無理してるんでしょう。

 私の前だけなら見逃してあげましょうか。か、彼氏の頼みだし。

「好きにどうぞ。」

「は~、幸せ~。」

 愛は私を抱いているわ。いやらしい意味ではなく、文字通りぬいぐるみのように抱きかかえているのよ。

 手つきに性的な意図はないわね。どうしてか、これが一番好きみたい。

「なっみ~、なっつみ~。」

 楽しそうに歌いながら私の頭を撫でる。私に不快感を与えないよう、繊細な力加減で。

「本当にあんたはこれが好きね。」

「これがいいの。これが一番、満たされる。」

 私たちはようやく付き合い始めた。愛を堕とすのは本当に大変だったけど、なんとかやり遂げたわ。

 でも、それで何か変わるわけじゃないのよ。だって、私たちは既に同じ部屋に住んでいて、四六時中一緒にいるから。

 不満があるわけじゃないけど、何か違いが欲しい。そう言ったときの愛の提案がこれだったわ。

 身体同士を触れ合わせる。恥ずかしいけど、悪くないわね。

「こういうところは扱いが楽でいいわ。」

「は~い、僕は都合のいい彼氏で~す。」

 愛も身体を出汁に、丸め込まれていることを理解しているわ。理解した上で、流されているのよ。

 男って単純ね。これなら、大抵のことを聞いてくれる。

 唯一の問題点は赤くなった顔を隠せないことかしら。今も愛は楽しそうに私の顔を見てるわね。

 私は夕食の準備の時間まで愛の手の中だったわ。

 

♦♦♦

 

 どうして勘違いしちゃったんでしょうね?冷静に考えれば分かる筈なのに。

 鳶一折紙は暴走を止める人間じゃなくて、暴走する側の人間。私が止めなきゃいけないのは愛だけじゃなかった。

「グラデーションにして変化を加えた方が、飽きがなくていいと思うけど。」

「ある程度の大人数に分けるなら、変化させてもあまり意味がない。それよりも、ある程度材料を絞って装飾や質にこわだった方がいい。」

 目の前で企画者の兄妹は議論に熱中しているわ。下手な企業よりも本格的なパーティーになるでしょうね。

「なるほど、だったら上にデフォルメした七罪を置くのはどう?」

「ならば、二人ともデフォルメする。大丈夫、業者がダメでも私が用意できる。」

 そろそろ、止めないといけないわね。この姉弟二人とも。

「今すぐ会話を中断しなさい、馬鹿姉弟。」

「何?」

「どうかした?」

 二人揃ってきょとんとしているわね。今すぐその頭を引っ叩いてやりたいけど、言い分くらい聞いてからにしましょう。

「どうして、三段以上のタワーみたいなケーキを用意する前提で、話しているの?」

 こいつらは何故か、相当豪華なケーキにしようとしているわ。結婚式でも催すつもりかしら?

「だって、最低でも十数年分の誕生日をお祝いするんでしょ?十数倍豪華なケーキを用意しないといけないじゃん?」

 言い分を聞いてると頭が痛くなってくるわね。どうして私の彼氏はこんなに思考が極端なのかしら?

「鳶一折紙、あんたはどう思っているのよ?」

「何も問題はない。予算に余裕はある。通帳を見る限り、無理もしていない。

 愛も盛大なお祝いを望んでいる。だったら、必要なのは具体的なプラン。それも、私がいたら失敗はない。」

「あんたら姉弟に任せたら、問題だらけということはよく分かったわ。」

 正直舐めてたわね。最近、愛を制御できるようになったから、二人まとめて相手できるって。

 まさか、二人揃ったら厄介さが進化するとは思っていなかったわ。こいつら、アイディアを出し合ってどんどん話を膨らませるんだもの。

「せめて二段にしなさい。でないと、食べきれないでしょ。私含めてほとんどが一切れで十分よ。」

「でも、十香さんがいるから何も問題ないよ?」

 適当に理由を作ったけど、それを潰してしまう食欲モンスターがいたわね。タワーケーキを一人で食べてしまいそうな十香が。

「一部の参加者が、ケーキを馬鹿食いしていいわけないでしょ!十香の分は普通の食事を用意しなさい!」

「それもそうか。」

 愛は納得したみたいね。折紙と違って、言ったら聞いてくれるから助かるわ。

「夜刀神十香など飢えさせておけばいい。嫌なら参加しなければいい話。」

 相変わらず十香と鳶一折紙は犬猿の仲ね。こんなときも喧嘩するなんて。

「姉さん、それじゃダメだって。」

 ああ、良かったわ。愛も鳶一折紙をたしなめてくれるみたいね。

「士道さんは争いが嫌いだから、あんまり喧嘩ばかりだと好感度下がるよ。仲良くしろと言わないけど、ムキになって争わない方がいい。争いを収めて士道さんに恩を売ると、ポイント稼げるよ。」

「なるほど、参考になる。」

 うーん、なんかちょっと言い分が変だけど、良しとしましょうか。表向きは収まったみたいだし。

「じゃあ、ケーキは二段に抑えて、デフォルメ七罪は業者に確認だね。」

「私が電話しておく。具体的なイメージを描き出しておいて。」

 なんとか、話が綺麗にまとまりそうね。ケーキの話だけでこんなに疲れているけど。

「イメージは私が描き起こすから、愛はどんな風にしたいか、考えを詰めておきなさい。」

 漫画を描いているし、これくらいは簡単にできるわ。それに、そこを担当したら実質的にケーキの最終イメージを制御できるもの。

 こんな風に私はこの姉弟のストッパーとして機能する羽目になったわ。これから、これがずっと続くのかしら?

 ちょっと対策を考えておかないと、胃に穴が開くわね。琴里と違って、私はこの姉弟の良いようにされる気はないわよ。




というわけで七月二十三日は二人の誕生日でした。色々な理由で愛君の誕生日は七罪と一緒です。盛大にお祝いしましょう。

さて、今回の裏話。愛君の自制心について。
愛君は理性で本性を抑えてます。普段から奇行が目立つ彼ですが、かなり我慢しています。

ただ、琴里編ラストで感情をぐちゃぐちゃにされたことで、今は歯止めが効いていません

だから、七罪に甘え倒す、姉にも子供みたいに甘える、周囲に惚気まくる、という大暴走状態。

しかし、ギリギリの理性は残っているので、最低限の一線は越えない。七罪はそこを分かっているので、内心では「まあ……今は仕方ないか」と本気で怒りきれず、振り回されることを容認しています。
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