今回、士織と愛ちゃんと新衣装で登場しているので衣装のAI生成を置いておきます。よかったら見て下さい。
士織
https://www.pixiv.net/artworks/135434559
愛ちゃん
https://www.pixiv.net/artworks/135434600
士織ちゃんご招待
日が暮れる時間帯。いつも通り、お気に入りの女の子たちを連れて下校していました。
今日の気分はちっちゃくて思わず抱きしめたくなりそうな子。中学生と間違えちゃいそうな子を学校中から集めました。
名残惜しいですが、今日はお茶会の準備をしていません。ここで皆さんとはお別れです。
『お姉さま、また明日』
皆さんかわいらしく別れの挨拶をしてくれます。
中には寂しげな瞳を別れを惜しんでくる子まで。思わず食べてしまいそう。
「はいみなさん、また明日ですぅ」
それに気分を良くしながら家に入ります。
私をひどい目に遭わせた人たちからの慰謝料で作ったおうち。ちょっと広めにしたから、部屋が余ってるんです。
女の子の十人くらいは泊めてあげることができます。何人か飼う子を選んでもいいかもしれません。
そんな素敵な考えをしていたから、気づくのが遅れました。私の部屋に明かりがついているのです。
使用人はいますが、お掃除なら私が帰る前に終わらせてるはずです。泥棒さんでしょうか?
「誰かいるんですか?いるなら出てきてくださ~い」
ドアを開けてすぐに
でも反応はありません。逃げてしまったのでしょうか?
いいえ、そうでもなかったようです。ソファに二人の女の子が座っています。
一人は白いセミロングの女の子。白と黒のパーティーみたいなドレスを着ていますね。
もう一人は緑色の癖っ毛の小さな女の子。魔女帽をかぶってハロウィンのコスプレみたいですぅ。
どちらもお気に入りの子たちよりもずっとかわいらしい。特に魔女帽の子は今日の気分に合った小さくてかわいい女の子。
私の部屋に忍び込んだんですし、手を出してもいいですよね?まあ、街中で会ってもお持ち帰りしますけど~。
「お二人さん、私とお友達になってくれませんか~?」
さっきよりも強めにお願いします。聞こえなかった、なんてことがないように近くで。
でも二人は反応してくれません。耳栓でもしているのでしょうか?
「服を脱いでください」
確認のためにもう一回お願いします。今度はちょっと私の好みを入れて。
「何なの、この声?聞くに堪えないんだけど?」
すると癖っ毛の子の方が反応してくれました。でも、お願いを聞いてくれる様子はありません。
むしろ私の声を聞いて不機嫌そう。こんな子初めてです。
「まあまあ、七罪落ちついて。それが美九さんの天使の能力だから」
セミロングの子がなだめています。天使、ですか。
「もしかして、あなたたち精霊さんですか~?」
私の声が効いていない。そして、天使という言葉。
そうとしか考えられません。
「その通りです。誘宵美九さん、あなたと交渉するためにお邪魔させてもらいました」
かわいい泥棒さんは妖しげな笑みを浮かべました。この子たちは私に素晴らしい提案をしてくれたのです。
♦♦♦
愛たちがいなくなって一週間。それでも日々は普通に続く――そう思っていた。
「士道、起きなさい!士道!」
かわいい妹に起こされて目を覚ます。でも、まだ暗い。
時計を見てみると短針が頂点を越えたばかりだった。
「何だよ、琴里。まだ夜じゃないか」
「あんた一回自分の姿を見てみなさい」
そういわれて自分の姿を見てみる。というか見るまでもなく違和感に気づいた。
まず髪の長さが全然違う。普通の男子レベルの長さだったのに、今は腰くらいまでの長さになってる。
触れてみると指の間をさらりと通り抜ける。髪質まで変わっちまったみたいだ。
それに胸についてる大きくて柔らかい感触。どう考えてもおっぱいだよな?
よくよく全身見てみると、全体的に柔らかくて丸みを帯びている。
「なあ琴里、これって?」
自分でもほとんど答えは出てるけど、一応確認する。
「女の子になってるわね」
かわいい妹は残酷な現実を突きつけた。
「これが俺かよ?」
洗面台で鏡を向き合う。そこには口を開けて驚く美少女がいた。
俺と同じ色の青いストレートヘア。どちらかというとかっこいい系に入る顔立ち。
女子にしては高めの身長。男子にも女子にも人気の出るタイプだろう。
でも、女の子らしくないわけじゃない。服の上からでも胸のふくらみがはっきりとわかる。
どことなくいい匂いもする。花の香りがみたいな甘い感じの。
とてもかわいい美少女だと断言できる。俺じゃなかったら。
「見事なまでの美少女ね。しかも士道が元になってるって言われたら納得できるのがまた」
琴里は半目になって俺の姿を眺める。あまりの事態に衝撃を通り越して感心している。
「どーすんだよ、これ⁉」
「こんな時間に騒いだら近所迷惑よ。とにかく令音を呼ぶからちょっと待ちなさい」
琴里はパジャマの上に軍服を羽織り電話をかける。琴里は一分もしないうちに電話を切って顔を上げる。
「すぐに来るらしいわ。それまで大人しくしてなさい」
「なあ琴里、悪いんだが」
「何よ士道、急にもじもじして気持ち悪いわね」
琴里の言いたいこともわかる。でも人間、生理現象には抗えないんだ。
「お手洗いってどうすればいいんだ?」
もう既にちょっと前から我慢してた。でももう無理だ。
「勝手にしなさいよ。あんたもう高校生でしょ」
「仕方ないだろ。女の子のトイレの作法なんて知らねーんだよ!」
いろいろあるんだろ。音姫とか男にはよくわからないのが。
「あ~もうわかったわよ。教えてあげるからそんな情けない声出すのはやめなさい」
「恩に着るよ琴里」
呆れた顔で腰に手を当てる琴里について行く。小さな背中がとても頼もしい。
「兄のトイレトレーニングをするなんて思わなかったわ」
琴里の声が夜の廊下に響いた。
♦♦♦
令音さんを緊急招集して話し合いを始める。家のリビングで俺と琴里と令音さんが向かい合っている。
微妙にサイズの合わないパジャマが着心地悪い。身長は変わらないけど、お尻も胸もかなりきつい。
「……ふむ、別に個人の趣味趣向に口を出す気はないが、時間を選ぶべきじゃないかな?」
令音さんは俺の姿をしばらく見てからつぶやく。いつも通りのクールな顔で。
「そんなわけないでしょ⁉誰が好き好んで女の子になってると思ってるんですか⁉」
自分の口から悲鳴染みた高い声が出る。凄い違和感だ。
「……冗談だ。君が被害者であることは知っている」
「本当に止めてくださいよ」
微笑する令音さんを見て辟易する。本当にこの人のジョークは笑えない。
「それで、七罪の仕業だというのは間違いないのかい?」
令音さんが真面目な顔に戻る。
「ええ、七罪の霊力が家で観測されたわ。十中八九、士道のこの姿は七罪が変身させたものでしょうね」
七罪の能力は生物、非生物を問わず何でも変身させること。女の子にするくらい訳ないってか。
「私も霊力を観測したアラートで起きたわ。士道の部屋に行ったとき、既に七罪はいなかったけど」
「逃げたってことか?」
「でしょうね。士道を女の子に変身させることが目的だったみたい」
一週間前、愛たちと一緒に七罪もいなくなった。今は狂三と行動を共にしているらしい。
でも、また動き出したみたいだ。そして大きな一手を打ってきた。
それが俺を女の子にすること、っていうのは納得できないけど。
「それともう一つ。士道の枕元にこんなものが置かれていたわ」
琴里がメッセージカードのようなものを取り出す。そこには非常に短いメッセージが書かれていた。
『明日の十四時半、ここでお待ちしております。その姿に合うかわいらしい衣装で来てください。 鳶一愛』
場所と時刻と差出人、そしてドレスコード。愛らしい簡潔な文面だ。
かわいらしい衣装ってのは意味がわからんけど。
「場所は……竜胆寺女学院のすぐ近くだね」
「それって、あのお嬢様学校ですか?」
竜胆寺女学院。いいとこのお嬢様ばっかり集めた顔面偏差値の高いエリート校――ってのは殿町の受け売りだ。
「ああ、そうだ。……ふむ、かなり広い家だが個人宅のようだね」
令音さんは軽く調べて風景をパソコンの画面に映す。そこには家よりもパーティー会場とかの方が近い。
純白の壁面と濃紺の屋根が特徴的な洋風建築。庭には色とりどりの花が咲き誇っている。
「フラクシナスを経由して映像を取り寄せた。これが愛の招く場所だ」
「なんでこんな場所で?」
あいつにこんな繋がりがあったのか?少なくとも俺は一回も聞いたことないけど。
「愛が何を考えてるかなんてわからないわ。でも、この招待を受ける以外の選択肢は私たちにない。覚悟を決めなさい、士道」
琴里はこぶしを握り締め強く宣言する。そうだな、折角の招待を断るわけにはいかないな。
「わかったよ。明日は休日だし、行ってくる」
三人を連れ戻すって約束したんだ。こんなチャンス、逃すわけにいかないよな。
「……ふむ、では”その姿に合うかわいらしい衣装”を用意しないといけないね」
「……あー、そうですね」
なぜかかわいらしい衣装と明言してある。非常に不本意だけど、ユニセックスとかで行ったらダメだろう。
♦♦♦
翌朝、俺はフラクシナスに連行された。今はずらりと並んだ衣装の前に立たされている。
不本意ながら俺の服じゃこの身体には合わないだろう。数時間で準備してくれた琴里の手際には感謝しかない。
だけど一つだけ問題がある。
「なんで耶倶矢と夕弦を呼んだんだよ⁉」
「二人とも封印はできたけど士道との交流が不足しているからね。折角だから二人に選んでもらうことにしたのよ」
琴里は口元を釣り上げて笑う。こいつ、この状況を楽しんで嫌がる。
「くっくっく、案ずるな士道よ。我が|真実を映す瞳《ヴァールハイト・シュピーゲルンデ・アウゲン》で最高のドレスを選んでやろう」
「渾身。着飾った士道は王子様に告白されるのです」
「それ、俺が男に告白されてるんだけど⁉」
二人は両手に服を持って風のように舞う。耶倶矢の手にはかっこいい服、夕弦の手にはかわいい服を持っている。
「二人とも、着飾って遊ぶのは十二時までよ」
琴里がやる気なさそうに指示を出す。それフォローになってねーよ。
「そうか、ではそれまでは我ら八舞のセンスの体現者になるがよい」
「同意。今の士道を見ていると着せたい服のアイディアが山ほど浮かんできます」
何故か二人はとても楽しそうだ。どうしてみんな順応が早いんだよ。
その後、俺はファッションショーをさせらる羽目になった。
「士道さん、とてもかわいらしいです」
「士道く~ん、よしのん嫉妬しちゃいそうだよ~」
「うむ、まるで白魚?のようだぞ」
十香や四糸乃まで楽しそうにしていた。女の子の服の着方に慣れてしまった自分が悲しい。
♦♦♦
そして約束の十四時半少し前。俺は指定された場所の門に立っていた。
「それにしても、なんだよこの衣装は」
自分の身体を嫌でも意識させられるピンクのフリフリ衣装。かわいいんだけど、それを着てるのは俺なんだよな^。
スカートも太ももが見えてしまいそうな短いものだ。足元がスース―して落ち着かない。
今まで何気なく見てたけど、スカートってこんなに頼りないんだな。
『あら、かわいらしい衣装じゃない?とっても素敵よ士織ちゃん』
耳に着けたインカムからは嫌味な琴里の声が聞こえてくる。比較的大人しそうな服を却下してこれを着せたのはこの妹様だ。
兄を虐めて楽しいか?……楽しいんだろうな~。
足には白いタイツまで履かされてる。
ははは、男の尊厳なんてどこへやらだ。ハート形のカバンまで持たされちゃって。
インターホンを鳴らして少し待つ。もじもじしていたら、すぐに応答があった。
『はい、どちら様でしょうか?』
なんとなく聞き覚えのある声がした。気のせいか?
「鳶一愛さんからお招きいただきました。五河士織と申します」
士道じゃ変だからって適当に考えた名前だ。すぐに名乗らなくて済むことを祈る。
『お待ちしておりました。すぐに伺います』
応答してくれた人はすぐに現れた。
この家の使用人なのか、かわいらしいメイド服を着ている。大きな家だしそこまでは違和感ない。
ただそれを着ている人物が問題だった。白いセミロングの女の子。
雰囲気は全然違うし、見た目も少し変わっている。だけど、間違いない。
「折紙?」
どう見ても、一週間前にいなくなった折紙だった。愛と一緒にいなくなった連れ帰したい内の一人。
違うのは特徴的な白い髪が少し伸びていることくらいか。前は首筋にかかるくらいだったのに、今は肩甲骨にかかるくらいになってる。
『いや違うでしょ』
インカムから琴里の強い否定が聞こえる。
「え、でも――」
『よく見なさいよ。胸の大きさが全然違うじゃない』
そう言われて胸をちらりと見る。でも、折紙の胸なんてまじまじ見たことないから違いがわからない。
「すまん、わからん」
『女の子の違いはすぐ気づけるようになりなさいよ。明らかに折紙よりでかいわ』
「そ、そうなのか」
なんだか並々ならぬ感情がインカム越しに伝わってくる。そう言われると確かに少し大きいような。
「士織さん、見過ぎですよ。胸に向かう視線はわかりやすいですから」
冷静に言ってのける折紙に似た少女。その口調はどことなく聞き覚えがあった。
「すみません」
「見るなら姉さんにしてください。一切拒否されないと思うので」
「…………」
なんだろう、すごく信憑性が高い。むしろ頭を掴んで見せてきそうだ。
「ええと、やっぱり愛……なのか?」
言い回しや雰囲気からしてそう感じた。見た目は性別から違うけど。
「ああ、そう言えばこの姿は初めてですね。私は愛ですよ、士道さん」
愛(?)は胸に手を当てて答える。その落ち着いて話す姿が愛の記憶と重なる。
『そういえば精霊化したときの愛は折紙そっくりだったわね』
琴里の言葉を聞いて、以前見せられた或美島の映像を思い出す。雰囲気こそ別物だったけど、姿形は瓜二つだった。
「なんで折紙の姿に?」
「それは天使の能力です。こっちの方が都合いいのでそうしています。まあ、理由は後でわかりますよ」
愛はいつも通り本心を見せない口調ぶりで話す。何考えてるかわからないところまで含めて愛らしい。
「長い話は中に入ってからにしましょう。その姿に合った振る舞いをしてくださいね。間違っても自分は男だなんて言っちゃダメですよ」
愛はにやりと笑っている。その顔を見ていると、自然と肩に力が入る。
『気合い入れなさい、士道。愛相手に油断する余裕なんて一秒たりともないわよ』
「わかってるさ」
カバンの紐を握り締めて覚悟を決める。一筋縄ではいかなさそうだ。
♦♦♦
「美九さん、五河士織さんがいらっしゃいました」
愛はコンコンとドアをノックして向こう側にいる人物へ話しかける。本物のメイドさんみたいだ。
「は~い、待ってましたよ~。入って下さ~い」
中からは鈴の音が鳴るようなきれいな声が響く。その指示に従ってドアを開けると、とれもきれいな女の子が待っていた。
愛の後ろについて広い部屋を進む。そして、主らしい女の子の前で止まった。
「お待ちしていましたよ~。私は誘宵美九って言います」
甘い間延びした感じの話し方をする女の子。精霊のみんなと張り合うくらいの超絶美少女だ。
長くつややかな紫銀の髪。お嬢様らしい上品でかわいらしい笑顔。
そして、十香よりも大きそうな身体の一部分。で、デカすぎるだろ。
かなり大胆に露出されてるその部分を見ないようにしつつ話す。
「五河士織です。よろしくお願いします、誘宵さん」
「美九でいいですよ~。かわいらしい女の子に苗字で呼ばれるのは、少し悲しい気分になりますから~」
「わかりました、美九さん」
「もう一声。もっと親しみを込めて美九って呼び捨てにしてください。
敬語なんていりません。士織さんとは末なが~いお付き合いをするつもりなんですから」
「は、はぁ。わかったよ、美九」
勢いに押されてフランクに話す。なぜか知らないけど、既にかなりの好印象を持たれているようだ。
「ふふふ、それにしてもかわいらしいですね。愛さんに聞いていた通り、いやそれ以上です」
美九は恍惚とした表情で俺を見てる。その視線が何故か悪寒を感じさせる。
「愛は何を話したんだ?」
「色々とお聞かせしてもらいましたよ。士織さんに特別な力があることとか、精霊さんを集めていることとか」
ぎょっとして愛を見つめる。愛は涼しい顔をして立っている。
『士道』
「なんだよ、琴里」
話しかけてくる琴里に小声で返す。そんな場合じゃないのに。
『心して聞きなさい。目の前の女の子、誘宵美九は精霊よ』
「な⁉」
新たな爆弾が投下される。ここで新たな精霊が追加かよ⁉
「美九さんの霊波でも観測しましたか」
愛が全て見透かしたように話す。冷たい策略家の目は俺たちに向いている。
「あら、話が早いですね~。説明する手間が省けました」
美九は手を合わせて嬉しそうにする。どんどん相手に主導権を握られてる気がする。
「お話はティータイムを楽しみながらにしましょう。美味しいケーキや紅茶も用意したんですよ~」
美九はにこにことしたまま席へ促す。処刑台に上らされている気がした。
というわけで美九編は初っ端から士織ちゃん登場でした。愛くんも女の子になってるし、作者の趣味隠せてないな。
今回の裏話は愛くんの姿について。
愛くんは断罪覇王によって霊力に適合する肉体に身体を改変しています。ただ、折紙と紛らわしいので姿をちょっと変えました。折紙の髪をセミロングにして胸を少し大きくした感じです。
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