オーバーロード17 支配の共鳴[上]異種族の恒久的平和の為の世界平定と忘れ去られた38人目の忘れ形見(最新16巻直後からルート分岐)   作:ぽきぷし

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プロローグ 001話大幅改稿済み

不定期更新
法国に対する報復措置に関して魔導王の拝命通りに献策立案の準備をするラナー、アルベド、デミウルゴス。三名にの与えられたタスクと行動の差により立案を終え最初に謁見の間での立ち回りの行動指針を固めたラナー。直属の上司アルベドの元に向かう。

11/17誤字報告いただきました。

奮戦し奔走する様を奮走として表現したかったのですが、当然伝わらないのでその誤用報告含め全採用致しました。
ありがとうございました。

11/19誤字誤用訂正、微改稿

12/27
この話も以後改稿しません。誤字訂正程度のみします。


プロローグ 002話 御前会議に向けて/予期せぬ闖入者

sideラナー

 

「クライム、これから魔導王陛下のご命令に従い、アルベド様の所へ向かいます。お供してくれますか?」

与えられた自室を後にし近くで鍛錬に励んでいたクライムを見つけ悪魔の姿で優しく微笑み声をかける。

 

「もちろんお供させていただきますが、魔道王陛下の命とは…僕も同席して詳しくお伺いしても大丈夫なのでしょうか?」

アルベドの自室に主人と二人きりにする事の不安を隠せず戸惑うクライム。

 

「エルフの国と法国との戦争に大きな進展があったそうでね。魔導王陛下からアルベド様、デミウルゴス様と共に今後の魔導国の動きに関する会議に参加して意見を言う様に命じられたの。私如きの意見が必要かは分からないけれど、これから準備ができたと、アルベド様のお部屋をうかがってお話しして〜て着きましたね。」

 

「アルベド様に御目通り願います。」

自らノックし入室の許可を求める元王女ラナーの姿に胸中は複雑であるが、すっかり立場は変わろうとも変わらず忠誠を捧げることをあらためて心に誓うクライム。

 

「あら、もう来たのね、どうぞ入って」

ラナーに立案準備の面で先を越された事を理解し焦りと悔しさを隠し、クライムに一瞥をくれながらアルベドは招き入れる。

「ではクライムは少し待っていて下さいますか?」

 

「あら、いつかの王城であなたのお部屋にお邪魔した時とは逆の状況だけど騎士君は相変わらずね。」

 

「ええ、今度はアルベド様のお部屋でお話しできるなんて奇妙な巡り合わせに感謝いたします。」

 

「では、僕は外で待機しております。失礼します。」

 

自分達旧王国民の無力さを改めて実感させられたクライムは表情を悟られぬよう深々と頭を下げアルベドの部屋前で直立し侍り扉が閉められる。

 

 

 

 

 

 

sideアルベド

 

(これは完全に先をこされたわ)

「ワンちゃんとの仲も変わらずのようで安心したわ。もう準備を揃えるだなんて怖れいったわ、さすがデミウルゴスが高く評価する怪物ね。」

 

軽く頭を下げたまま平然と黙しているラナー。

 

「もう良いわよ頭を上げなさい。アインズ様がナザリックの一員と看做す以上役職の上下は存在しないわ。魔導国での地位とは異なりナザリック地下大墳墓内での私達はほぼ同列と心得なさい、最も至高の御方で在らせられるアインズウールゴウン様はその限りではないけどね。」

 

「心得ました。それでアルベド様はどういった献策をなさるおつもりでしょう?最も家臣である私達の立場であれば、デミウルゴス様の計画と歩調を合わせての献策が望ましいとも思うのですが。」

 

物怖じせず薄い笑みを浮かべたながらアルベドをしっかり見据えて密談を敢えてこちらから持ちかけて反応を窺ってくる新たな側近に対してアルベドの意識も密談に移り始める。

 

「デミウルゴスと献策の前に協議した事はないわ。魔導王陛下はどの様な献策をしてそれを採用されたとしても我々の想定以上の結果を出す御方よ?そして絶妙な妙手を捧げたと確信してもそれを推移する事態に対してその場での閃きか想定のうちなのか、より上回る結末と成果に至る奇跡の深謀に対して毎度驚愕し陶酔するのがデミウルゴスの悦びのようね」

 

「では?」

 

「ええ私達は私達だけでお互いの望む未来の為に少しおしゃべりしない?」

 

「魔導王陛下自身は各々に自主的に考えさせて意見に多様性をもたせたいのでは?」

 

「アインズ様はそう口になさるし事実それをお望みよ?でも私は一時もお側を離れたくないし出来ればアインズ様自身に直接法国に出向く様な危険は冒してほしくないの。」

 

言外にそれが創造主にそうアレと作られたアルベドの愛だと言わんとする。

 

 

「では、私の献策の内いくつかのパターンにおいて必要になる事柄について打ち明けますね」

 

その実、ラナーは誘導される形を取りながら自ら手の内と胸中の一片を開示する事でお互いの手札の僅かばかりの共有を図る美姫二人の密談はは夜深くまで続く。

 

 

 

 

 

sideクライム

 

 ラナーと、共に王国から魔導国へと降り悪魔の肉体を得た事で、自分達は人間種達の国で活動するには多種族国家魔導国の所属でなければ入国さえ受け入れられない。特にヤルバタオトという大悪魔が王国と聖王国で起こした騒動のせいで周辺国、周辺種族の中で悪魔族は最もそれこそ今やアンデッド以上に嫌悪の対象である。

 

 王国で師と仰いだ男達、何とか魔導国との戦争を避けようと奔走した今は亡きガゼフ戦士長。その跡を継ぎ敵わぬと覚悟の上で自分の周りの人達と剣士の矜持の為に圧倒的強者に挑み散ったブレイン様。自分の知りうる中で英雄モモンに並ぶ強さと正義の心を兼ね備えた一時の師匠セバス様。彼らに比べるまでもなく死ぬ前よりさらに弱い戦士となってしまっている自信の両手に目をやる。

 

 この魔導国においても自分はあまりに無力で、ラナーの元王女としての価値と王国ではほぼ活躍の機会を与えられなかった聡明さのみが買われて自分はナザリック地下大墳墓内に居場所を与えられているに過ぎない。ラナーに拾われた時から国が変わってもラナーに守られている浮浪児のままではないのか?

(このナザリック内で進んでラナー様を害する者はいない、それどころか悪魔族に転生して位階も低くなったままの自分でさえラナー様の騎士として身内扱いだ。)

 

 特に明らかに強者であるプレアデス達は食堂でフランクに話しかけてきた。魔導国内だけでなくナザリック地下大墳墓内でも生者らしき種族、人間種らしき者が、弱者が、生活して勤労し強者も己が果たせる職責を全うしている。

 過度に怠けている、部下を過剰に叱責したり財産の搾取をする者も強欲に金品を収集する不当な権力者や不正が行われている様子がない。

 

 (ナザリックを頂点に魔導国、属国、友好国と生者も死者も関係なく幸福を享受する世界、夢の様な支配体制による大陸、その先の世界平定、か。おそらく自分が政策に関わる機会はずっと来ないだろう。だけど現在を生きる周辺の生者にできるだけ被害の出ない方法を望むであろうラナー様に意見を求められる事は起こり得るのではないだろうか。その時にナザリック内でのみ生活してエ・ランテルなどの魔導国内のことすら直接知らないままで良いのだろうか?)

 

 ラナーに抱く慈悲と聡明さを兼ね備え幻影を胸にクライムは、様々な葛藤を抱えながらアルベドの部屋の前で主人を待つのであった。

 

 

 

 

sideアインズ

 

 アインズの私室で部屋付き侍女が訪問者の対応をする。

「アインズ様、アルベド様とラナー様が対スレイン法国に対する対応に関しての献策の準備が整ったとの事です。」

 

「そうか、後はデミウルゴスだが…いや、2時間後に玉座の間で再度全階層守護者の前で方針を決定するよう伝令を回せ。デミウルゴスにはそれまでに必要な情報を集め間に合うだけの対応案を持ってくれば良いと伝えよ。」

 

「かしこまいりました。『高度に集中力を要する思索』を妨げてしまい申し訳ありません。今日のアインズ様当番の交代時刻はまだですので、もう暫く部屋の外で待機しております。」

 

「ご苦労。何かあれば声をかける。」

 

君臨者としての煩わしいやり取りに相変わらず気をもませるがこれから僅か2時間後に失敗したくないし失敗できない正念場を迎える。今回は自分が強く望む対法国に対する事案の為、今度こそは自分が理解できる範囲内で会議の行く末をコントロールしたい。

 

 

 

 

「ん⁈」

 

【アインズ様。モモンガ様。アインズウールゴウン魔導王陛下。姿をお見せしてよろしいですかな?】

 

「!!」

 

瞬時に飛び起き部屋の中を見渡す、天井に潜んでいたナイトエッジアサシンがその挙動に反応して忙しなく蠢き出す。

 

(誰だ?ナザリックの警備網を突破して魔法やギミック、隠密対策をすり抜けて私室に声をかけて出現する?そんな事、ユグドラシルのギルメンプレイヤーや運営ですら不可能だぞ?転移後でユグドラシルの法則が変わってまだ検証を終えてない穴があったのか?知己の様な口ぶりにこの口調、声色…ダメだ思い当たらない!!)

 

素早く防御魔法探知魔法を発動させ警戒しながらメニューコンソール画面を開くと___そこには、、、

 

 

同時に探知魔法に反応が示され闖入者の姿がはっきりと顕現し実体化される、アインズはこの世界に転移後初めての存在に対峙する__




クリフハンガーーーー!!!!

次回

玉座の間の前でナザリックのNPC達が再集合して__からスタート。

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