オーバーロード17 支配の共鳴[上]異種族の恒久的平和の為の世界平定と忘れ去られた38人目の忘れ形見(最新16巻直後からルート分岐)   作:ぽきぷし

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フェーズ1−1、アインズがエルフ国で同盟交渉中




むちむちぷりりん先生の「色んな人の現状。のプロローグ」に準拠した時間軸。二次創作的クロスオーバー回。
流用ではないです。


SS5 バハルス帝国大使退任の挨拶 (フェーズ1-1 帝国外交ルート)

side:バハルス帝城 来賓室

 

 「面倒ごとはニンブルが対処してくれるであろう。彼は本当に優秀で愛国心あふれる素晴らしい秘書官だ。給金通り働き難事にも逃げ出さず励み法を守る。彼の様な人間ばかりなら私が皇帝にならずに平穏な人生を送れていたやもな。」

 人材難を嘆きつつ皇帝は、待たせてある友、クアゴアの王『ぺ・リユロ』の元に足を運ぶ。

 

 「待たせてしまったかな、リユロ。何せかの王からの招待状が届いたものだからね。」

 

 「なあに気にしていないよジル。俺もかのお方に使われる身、自分の守るべきモノを最優先させるのは当然だ。私もいつあのお方からの下知があるか分からない身の上、今回も残念ながら一泊しかできそうにない。」

 

 「お、お待ちください。すぐに陛下をお呼びしますので!!何卒っ!」

 「ほう。随分親睦を深めているご様子、我らが偉大な王が大陸の未来の為に奔走している中、大変結構な身分ですね。アインズ様の寛大さを履き違えて捉えているのであれば教育が必要かも知れないね。」

 

 「で、デミウルゴス殿っ。た、他意はないのだ。アインズ・ウール・ゴウン魔導王陛下に使える者同士。息抜きに食事を共にしていただけの事で!信じられないかもしれないが天地天命に誓って魔導国に不利益になるような事は一切していないと誓う。」

 突然警備の防衛網も取次の秘書官の制止も意に介さず開かれる宴に乱入してきた醜悪な蛙面の魔導国の幹部に反射的に謝罪を行う帝国の最高指導者。

 「い、偉大なる魔導王陛下の御命令通りにクアゴアは都市国家連合内に地盤を築き、受け入れられつつあります。今回は魔導国への報告と追加の指示を仰ぎにうかがう途上の訪問でして。我々クアゴアが人の国で泊まれる程受け入れられている所は限られていまして。」

 

 「ほう、アインズ様のご用意してくださった魔導国の印状が帝国以外で通用しない事に対する嫌味ですか。言うではないか。それとも自分たちにも転移アイテムを利用させよと交渉の真似事ですか?」

 「いいえ!滅相もありません!」

 

 これから執行を宣告される死刑囚のように顔面蒼白になりながらもお互いを庇い合いながら釈明する二人の最高指導者。

 

 

「ンゲゲゲ。んふふふふふふ。失礼。冗談が過ぎました。一種族、一国を統べる偉大な統治者のお二人があまりに動揺していたものでね。つい悪戯心が芽生えてしまいました。アインズ陛下は生者の休養の重要性をとても理解して尊重して下さるお方です。24時間働き続けたい休息不要の我々にまで休養を取るよう命じるお方。安心するといい。」

 

「それで、本日の来訪のご用件をお伺いしてもよろしいでしょうか?デミウルゴス殿。」

「あー、内密な要件であれば私は失礼しましょうか?」

 

多少気を持ち直しこの悪趣味な悪魔とのやり取りをいく通りも脳内でシュミレーションし始める若き皇帝。

いち早くシャルティア級の脅威である事は間違いない幹部の眼前から逃亡を試みる氏族王。

 

「私はこの度、バハルス帝国の外交大使を罷免されましたので退任のご挨拶をね。それとこれから忙しくなりそうですから顔なしの歓迎式典は一旦延期とお伝えにまいりました。」

 

「はあ。ええ?!式典の延期とは一体何が!!」

 

「詳しくは、明日頃に訪れる外交団に。場合によってはアインズ様ご本人からお話を聞けるでしょう。思えばすぐに属国化して名ばかりの大使でした。特にお役に立てずに申し訳ないね。必要とお考えならばアインズ様が後任を据えるだろうけど、とりあえずぺ・リユロ、君は此処に留まり次の指示を待つと良い。あと、他国への外交使節団も帝国を通るだろうから通行許可を出しておきたまえ。」

 

トードマンの様な醜悪で愚鈍さと傲慢さを感じさせるデミウルゴスは頭部の両目をぎょろつかせて、唖然とする両者を見て満足気に謳う。

 

「魔導国に忠誠を従う王同士の友情!良いね実に素晴らしい事だよ。では私は次の任地に向かわねばならないのでね。全ては大陸の万年に続く平穏の為だよ!君たちは実に運が良い。魔導国が導く不滅に続く平和で豊かな国々、その偉業史の最初に魔導国を支える指導者として名を連ねるのは大変名誉なことなのだから!では、ご機嫌よう。」

 

「ま、魔導国で一体何が?」

 

「い、いいや。あの話ぶりから非常事態と言う訳ではないだろうが、色々覚悟しておいた方が良いだろうな。」

 

「ああ。」

 

 

その日の酒宴は、二人の王の言葉少ななお通夜の様なものとなった。

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 




デミウルゴスの聖王国に向かう前に寄ったシーン。酒宴前乱入

少し台詞等改稿しました。



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