オーバーロード17 支配の共鳴[上]異種族の恒久的平和の為の世界平定と忘れ去られた38人目の忘れ形見(最新16巻直後からルート分岐) 作:ぽきぷし
side:カルサナス都市国家連合 中央評議都市ルナ=カサス 第一迎賓館
ペイリユーロは深々と頭を下げていた。
その正面には、外交特使として迎賓館に迎え入れられた、淡い光を纏った半透明の老人――レスタト=Tゲバー=エアハーヴンの霊体が浮かんでいる。
「レスタト殿。此度の決闘……アインズ様より賜った鉱石の恩恵がなければ、あれほど容易に勝利することは叶わなかったでしょう」
ペイリユーロの言葉に、老エルフは穏やかに微笑んだ。
「礼を述べる必要はありません。アインズ様が示されたのは、可能性です。それを選び、己の力へ変えたのは他でもない貴方達クアゴア族自身でしょう」
レスタトは自身のストレージからこの大陸ではまだ確認されていない二種類の鉱石を取り出す。
「未知の鉱石を取り込むという選択は、決して容易なものではなかったはずです。ですが貴方達は恐れることなく挑み、その結果として新たな可能性を示した」
ペイリユーロは己の腕を見る。
かつては、ただ地底に生きる弱き種族だった。
強者に怯え、支配され、生き残るために頭を垂れるしかなかった。
しかし今は違う。外皮は以前とは比較にならぬほど強固になっている。
ドワーフでさえ、一般的にはアダマンタイトが最硬の金属として知られる。
無造作に眼前へ置かれた、常識を超える硬度を誇る鉱石。それを取り込んだ肉体は、今や竜種の鱗を思わせるほどの防御力を備えている。
竜鉱石(ドラグミスガル)と呼ばれる蒼みがかった黒く光る鉱石。王であるペイリユーロですら、その体皮はアダマンタイトには及ばないことを確認した後、クアゴアの鉱石摂食での強化実験の第一段階として、アダマンタイトより硬い鉱石として死蔵されていたそれをクアゴアの多くに継続的な摂取を指示した。
結果、それまでに摂取してきた鉱石やレベルによる個体差こそあったものの、多くのクアゴアが一足飛びに、アダマンタイトを超える硬度の体皮を得るに至った。
そして、もう一つ。
「灼白鉱石……これを取り込んだことで、我は新たな力を得ました」
ペイリユーロは右手の爪を見る。
「当初、あれは我々にとって猛毒にも等しい代物でした」
「燃え続ける鉱石を食らうなど、クアゴアのみならず通常の生物には不可能でしょう」
「しかし、魔導国の助力を得て慎重に取り込み続けた結果、我が肉体はそれを拒絶するのではなく、己の一部として受け入れた」
爪の先が、僅かに白い光を帯びる。
「そして、この力を得ました」
「触れた対象を瞬時に高熱化させ、溶解させる力」
「アインズ様は、この能力を――」
一瞬、ペイリユーロは敬意を込めて目を伏せる。
「『灼熱化』と名付けてくださいました」
レスタトは興味深そうに頷く。
ミノタウルスの蹄と並び最も硬度の高い角を一瞬で溶かしてみせた新スキルをペイリユーロにもたらしたのはもう一方の鉱石、灼白鉱石(ヒートストーン)。
常に白く燃焼しておりナザリックの面々ですら対策無しに取り扱えない素材を試験的に有志を募って与えたところ、ペイリユーロ自身が戸惑いながらも率先して手に取り、食そうとしたため、危うく大惨事になりかけた。
慌てて火属性無効化のエンチャントを施し、ナザリックの監視下での摂食を義務付けたところ、僅か三食で火属性耐性を取得した。そして、エンチャント無しでそのまま食べさせたところ、十五食目には火属性無効化を取得した。
希少鉱石の摂取によって、これまで確認されていなかった耐性や能力まで獲得し得る――この世界で出会った独自の種族が持つ特異性に、アインズの評価はさらに高まった。
現状、より長期間にわたって灼白鉱石を摂取している他のクアゴアの個体には、この能力は発現していない。
しかしそれは同時に、一定以上のレベルやステータスを持つクアゴア族であれば、更なる強化に至る可能性があるという希望でもあった。
「素晴らしい成果でした。ですが、忘れてはいけません」
「その力は灼白鉱石が与えたものではありません」
老エルフは優しく続ける。
「貴方達クアゴア族が、未知の可能性を受け入れる強さを持っていたからこそ生まれたものです」
ペイリユーロは頷き、静かに握った拳を見つめる。
「……かつて我々を支配していたフロストドラゴンであれば、この力を振るえばその鱗ごと溶かすことも可能でしょう」
「ですが」
その声には驕りではなく、確かな自覚があった。
「魔導国に仕える方々と比べれば、我の力など未熟なものに過ぎません」
「我が得たものは、最強という称号ではない」
「弱き種族であった我々にも、成長する可能性があるという証明です」
レスタトは静かに微笑んだ。
その姿を見ながら、ペイリユーロは改めて理解する。
アインズ・ウール・ゴウンという存在が、単純な力による支配だけを望んでいるのではないことを。
少なくとも、クアゴア族に与えられたものは滅亡ではなかった。
恭順と引き換えに与えられたものは、生存する権利。働く場所。そして、未来へ進むための可能性だった。
「我々クアゴア族は、必ずや魔導国との架け橋となります」
「都市国家連合においても、ただ守られるだけの存在ではなく、共に未来を築く一員となるために」
ペイリユーロは深く頭を下げた。当初、魔導国より与えられた役目は情報収集。都市国家連合という未知の国家を探るための、一つの駒に過ぎないと思っていた。
しかし違った。
アインズはクアゴア族に、単なる監視役ではなく、この国家の未来へ関わる可能性を見ていたのだ。弱者が集まり、生き残るためだけに成立した都市国家連合。
そこへ魔導国という圧倒的存在との橋を架ける。その役目を、自分達が担う。
「明後日より始まる正式な外交交渉について、事前に知っておくべきことがあればお聞かせ願えますでしょうか」
ペイリユーロの問いに、老エルフは静かに頷いた。
side:カルサナス都市国家連合 中央評議都市《ルナ=カサス》
迎賓館での魔導国使者との初対面を終えたその日の午後。
都市国家連合評議会は、昨日の同盟の申し出という議題により生じた魔導国への対応の為の休会を挟んで評議の二日目を再開していた。
評議の議題や参加種族の都合により一日で終わらないことも珍しくなかったが、今期はクアゴアの開拓事業を含めた主だった種族の近況報告と次回議題提出の為の中間評議会の意味合いが大きかった。
その為、魔導国の来訪により各種族、各都市の代表は滞在予定の延長と今後の政務の調整を自領に伝達済みである。
そして本日の議題はただ一つ、『魔導国との正式外交体制の構築』。
円形議場には前日よりも張り詰めた空気が流れていた。
未知の国家。圧倒的軍事力。そして、ペイリユーロが決闘で見せつけた一方的な力の記憶。
もはや誰も「アンデッドの国だから」という理由だけで片付けることは出来なくなっていた。
領土的野心が見えず、不可侵と思われていた人間種の国――帝国は、いつの間にか魔導国の属国となっていた。つまり、比較的安全と思われていた南西方面の一角が、今や未知の国家の支配圏となっているのだ。
議長が静かに口を開く。
「魔導国との外交は連合全体の問題である。主たる窓口となるのは、魔導国の属国と隣接している第八都市だが、一都市だけに任せることは出来ない」
「よって本日は外交代表団の編成を決定する」
各席から小さく頷きが返る。
まず口を開いたのは人間代表だった。
「外交交渉は人間種が担うべきです」
「国家間文書、条約、慣例、儀礼――最も経験があるのは我々だ。魔導国も旧王国民や帝国民との交流がある以上文化的にも最も近しく、無難でしょう。」
狐獣人代表が扇を閉じる。
「それだけでは不十分でしょう。相手は未知の国家。形式だけ整えても利益は得られません」
狐獣人が一同を見渡し勿体ぶった言い回しで語る。
「交易交渉には商人の嗅覚が必要かと。連合全都市で多岐にわたる商いを行ってきた我が交易面での交渉に対応しましょう」
狼獣人代表シルバが腕を組む。
「警護も必要だ。迎賓館に来たあの老エルフは穏やかだったが、ペイリユーロ殿の話が事実なら、護衛の一人一人が我々より強い可能性がある」
「礼節を失わず、しかし舐められない代表団が要る。傭兵として各地で活動してきた実績と見聞のある我々も加わろう。クアゴア族の入植を提案したのも私だしな」
議長は順に整理していく。
「外交」
「交易」
「警護」
「そして情報分析」
「最低でも四分野の代表が必要ということだ」
その時、湾岸都市を代表するリザードマン議員が静かに立ち上がった。
その表情は重い。
「……外交議題に入る前に、共有すべき情報があります」
議場が静まる。
「本日未明、第十一都市より急報が届きました」
「北東沿岸部、水棲種族集落《ナーラ湾》」
「集落一つが壊滅しました」
ざわめき。
「壊…滅……?」
「建物は残っています」
「大半の遺体も残っています」
「ですが、生者はいません」
「集落の住民は、およそ三百二十名」
「そのうち、二百数名の血液を完全に失った状態の遺体が発見されました」
「そして――」
「襲撃時に集落に残っていた者に、生存者はいません」
「……行方不明、ということか?」
「はい。ですが、我々は単純な行方不明とは考えておりません」
「吸血鬼による眷属化、あるいは血液を採取するための捕虜として、生かされたまま連れ去られた可能性が高いと推測されています」
「沖合へ漁に出ていた一団は、陸地の異変に気付き、長時間潜水して襲撃をやり過ごしたため、生存して報告することができたようです」
空気が凍る。
誰もが理解していた。
「夜の国か」
狼獣人代表が低く呟く。
リザードマンは頷いた。
「目撃者によれば、吸血鬼が複数の下位吸血鬼と眷属を率いる集団で出現」
「その証言から、少なくとも貴族階級の者が指揮していたと推定されます」
一度の事件で二十名を超える住民の吸血死が確認されたのは、実に二年ぶりだった。
その時も、吸血鬼は僅か四名。
彼らは遊び半分につまみ食いをするように村人二十一名から血を奪い、さらに十二名を生きたまま連れ去った。
だが今回の被害は、その比ではない。
二百数名もの住民が血を奪われて死亡し、さらに多くの住民が行方不明となっている。
その大半が吸血鬼の眷属とされたか、あるいは血液を採取するための「血液袋」として生かされているのだとすれば――。
これは単なる吸血事件ではない。
一つの集落そのものが、吸血鬼たちの餌場へと変えられたのだ。
これまでも誘拐や吸血死事件はあった。
だが――集落そのものが一夜で壊滅した事件となれば、四十年ぶりだった。
それは都市国家連合の誰もが知る、忘れたくとも忘れられぬ惨劇。
《オルトの消失》
あの日から、多数の吸血鬼が支配する「夜の国」の脅威が認識された。
その後、数多の戦闘を経て、各種族は初めて手を取り合った。
それが、現在の都市国家連合へと繋がる共闘の始まりだった。
だからこそ、この名を知らぬ者はこの議場にはいない。
議場を重苦しい沈黙が支配する。
やがて、シルバが重々しく口を開いた。
「……これほどの被害は、《オルトの消失》以来初めてだな」
「この情報を――魔導国へ伝えるべきか?」
議長の絞り出した問いに対して、意見は割れた。
「弱みを晒すことになる」
「相手が侵略国家なら格好の材料だ。軍事介入の口実を与える」
だが、シルバが静かに言った。
「違う」
「だからこそ伝えるべきだ」
全員の視線が集まる。
「我々は四十年前の悲劇を教訓に互いの弱さを認め合ったから生き残れた」
「いずれ露見する夜の国の被害を隠して何になる」
「魔導国が本当に共存を掲げる国家なら」
「最初に共有すべきなのは利益ではない」
「脅威だ」
ペイリユーロも静かに続けた。
「魔導王陛下は力を隠さぬ。だが同時に、敵を選ぶ御方だ」
「夜の国は我々だけの問題ではない」
「カルサナスの次は、いずれ帝国や魔導国にも被害をもたらすでしょう」
「隠すことこそ不信となるでしょう」
議場の空気が変わり始める。
議長はゆっくり頷いた。
「では、これまでの夜の国との戦争の歴史。吸血鬼の支配者階級とそれに従う国民。我々が受けてきた沿岸部での被害。これらを正直に共有する」
「異論は?」
誰も手を挙げなかった。
「可決とする」
議長が問う。
「続いて交易担当。狐人族が望んでおるが、他に希望する者は?」
狐人代表が一歩前へ出た。
「やはり我らが務めましょう」
扇を開く。
「相手の商品は未知」
「未知の商品には未知の市場がある」
「価値を見抜ける者が必要です」
猫獣人代表が皮肉げに笑う。
「利益の匂いを嗅ぎつけたな」
狐獣人は微笑みを崩さない。
「商人とはそういう生き物です」
「ですが、利益は連合にももたらします」
「最初の交渉で相場を誤れば、何十年もの損失になる」
「我らに任せていただきたい」
その理屈には説得力があった。
議長は確認する。
「外交代表、人間種」
「交易代表、狐人」
「警護代表、狼人」
「技術開示・鉱石等素材交渉代表、ダークドワーフ」
「魔導国との総合窓口、第八都市代表兼クアゴア族代表ペイリユーロ」
「以上五種族より選抜した者を魔導国との外交団とする。異論のある者はあるか?」
木槌が鳴る。
「可決」
その瞬間。
カルサナス都市国家連合は初めて、本格的な対外外交代表団を組織した。
議場を出る狐人族代表は、誰にも気付かれぬよう静かに笑った。
未知の商品。
未知の国家。
そして、未知の利益。
(生まれたてのアンデッドの国……恐らく交易には慣れていない)
(最初の契約で縛り主導権を握れば。この先数十年、連合最大の利益を得るのは我らだ)
その胸中にあるのは、国家への忠誠だけではない。
商売以外にこれといった強みを持たず、軍事や開発にも大きく貢献できていない。
未だ都市国家連合内での地位が低い狐人族。
そんな自分達を軽んじてきた他種族を、いつか富で見返してやりたい。
力ある者が称賛されるのならば、我々は富で力を得ればいい。
戦士として敵わぬのなら、商人として上を行く。
政治で発言権を得られぬのなら、誰も無視できぬほどの財を築けばいい。
狐人族こそが連合で最も豊かな種族となる。
他種族が我々を頼らざるを得ないほどの商業力を手に入れる。
それこそが、彼の望みだった。
――だからこそ。
彼は目の前に現れる「未知の国家」を、絶好の好機だと考えていた。
軍事では敵わない。政治でも後れを取る。
ならば、商業で勝てばいい。
未知の国家との最初の交易を制し、その利益を狐人族の発展へ繋げる。
それによって、これまで自分達を軽んじてきた他種族を見返す。
彼の胸中にあるのは、そんな野心だった。
そして――。
彼はまだ知らない。
その「未知の国家」の背後にいる存在が、単なる軍事国家ではないということを。
そして、その交易窓口として現れる男が――
自分が「カモ」と侮り対峙する相手が――。
「交渉相手」ではない。
交渉そのもののルールを支配する存在だということを。
数日後、初めてその男と交渉の席を共にする。
狐人族の商才と、魔導国の経済力。
未知なる国家との、最初の交易。
彼はそこで、自分こそが交渉の主導権を握ったと確信することになる。
果たして――。
狐人族と魔導国。
初めて交わされる、この交易が生み出すものとは。
待ち受けるは――エチゴヤ=Tゲバー=ロストチャイルド。
Tゲバーに属する霊魂。ユグドラシルにおけるプレイヤー間の商取引、その基盤を構築したユグドラシル上の偉人。遺したアイテムの効果でナザリックの財を増やし続けた大商人。ナザリックの資産を数倍にした狸の獣人。
エチゴヤ=Tゲバー=ロストチャイルド
転移した世界において、大陸経済そのものを魔導国の影響下へ置くべく、レスタトの強い推薦によって顕現した三体目の英霊である
独自設定
竜鉱石(ドラゴミスガル)
……ユグドラシルでの不定期イベント『皇竜の宴』で周回する際の戦闘毎に竜族モンスターを討伐すると一定確率でドロップするアイテムで幻想級アイテム作成素材となる伝説級素材である。竜は中級者以降の経験値及び素材収集目的で最も討伐される種族であり幻想級武具、防具製作の際の物理攻撃力、物理防御力の底上げに使われた。決して珍しい素材ではないが市場価値も高くなく破棄するほどのコモン素材でもない為ナザリックのストレージ枠のいくつかに最大数まで保管されたまま放置されていた。アダマンタイトより二段階上の硬度を誇りナザリックに無数に死蔵されている素材の中では特に貴重な物ではないが転移先の世界で不用意に流すにはレア過ぎて使い道がなかった。
灼白鉱石(ヒートストーン)
…… ユグドラシルにおいて溶岩地帯と呼ばれる活動するだけで火属性ダメージを継続的に受けるフィールドでの採掘によってのみ発掘出来る幻想級素材。中級者が周回可能な皇龍の宴を周回するだけで勝手に貯まっていく竜鉱石よりワンランクレアな鉱石で、火属性対策をした状態で溶岩地帯に赴いたプレイヤーが野良モンスターや他プレイヤーを警戒しながら採掘をするという手間を必要とする為レア度以上に数を揃える手間がかかる。
武具作成素材として用いれば高い火属性を付与し、防具作成素材として用いれば火属性耐性や火属性無効化の防具となる。火属性無効化はオーバーロードを含む最上位種族の大半が習得出来てない有用なスキルである。
ナザリックではエンチャント無しで火属性無効化と火属性の攻撃スキルを取得しているのは、炎の魔将やサラマンダーなど一部の炎属性に振り切れた種族に限られており、クアゴアが今後様々な鉱石を摂取していけば多様なスキルや耐性を持つ、万能型の種族へと変貌する可能性すらある。
カルサナス都市国家連合登場人物
ガルム…… ミノタウルスの衛兵隊長。重要国事の警備責任者を務めるほか、軍事面でも重要な役割を果たすことが多い、ミノタウルス族の英雄。カルサナス都市国家連合の都市全域の軍に籍がある共有戦力。ケンタウルス族と互いの長所を生かしあった集団戦法を得意とする。下位吸血鬼より種族上強く、両種族は夜の国の被害を受けた事がない為カルサナスの守護者を自負している。
シルバ……カルサナス都市国家連合及びその周辺を活動範囲とした一大傭兵団の団長。都市に縛られているガルムと違い、今なおレベルを上げており、数年前の時点でもガルムに引き分けた膂力を持ち、ガルムに機動力で負けることはない。
吸血鬼被害や魔物出現の知らせがあれば都市国家全域とその近郊で活動する傭兵団が駆けつけて衛兵で対処不可能な脅威を幾度となく退けてきた。傭兵生活を長く送って来ており近隣諸国の事情にもある程度通じている。
魔物の襲撃を受けていた第八都市南部の村の救援時、居合わせたクアゴア族と共闘したことをきっかけに第八都市の移住の口利きをした。ペイリユーロが自分より強い事、万を超えるクアゴア族の多くが硬質な体皮を持つ戦士であることを目撃しており鉱山発掘のみならず東部開発計画を主導する事を提案した人物でもある。ペイリユーロが自身より強者であると見抜いていたが、ガルムとの決闘時の様子から、見立てが甘かったと感じており、内心では、クアゴア族全体を狼人族を上回る強者と位置付けている。
都市国家連合の国民にとっては街の衛兵よりシルバの傭兵団の方が身近で頼り甲斐のある存在と認識されており英雄といえばシルバの名が真っ先に挙げられる。ガルムは中央評議都市一の戦士長程度の一都市の知名度であるのに対して、シルバやその傭兵団幹部は連合全体に知られる有名人である。