オーバーロード17 支配の共鳴[上]異種族の恒久的平和の為の世界平定と忘れ去られた38人目の忘れ形見(最新16巻直後からルート分岐) 作:ぽきぷし
アインズ出立後の玉座の間にて
「行ッテ、シマワレタカ」
「いつにもまして気合いが入ってたわね。シャルティアの報復だから、だけじゃなくて貴方の影響じゃないのかしら?レスタト?」
「さあて、どうですかの?小生は至高の41人の方々がお隠れになる際に主上のサポートをする事を有象武将様より託され創造された存在のようですからな。そうであったなら
「・・・。それであなたは今まで我々の前にさえ姿を現さず全てを覗き見て何を考えていたのかしら、いえ何を企んでいるの?全てがナザリックの為だとでも?」
「拙僧の存在意義はただ一つアインズウールゴウン一の功労者であり最後の至高の御方モモンガ様の
アルベドをしかと見据えながら、穏やかながら底冷えする年老いた偉丈夫の声でレスタトの表明は続く。
「もし、アインズ様の望まれぬ行いに手を染めようとする者がいるならば、先んじて正し導くのも拙僧の使命。たとえそれが至高の41人の創り出したお歴々であったとしても、じゃ。」
「そう、それは私達ナザリックに属する者なら当たり前の覚悟ね。でも仮に私が何か企んでいたとして、いざと言うとき貴方に何ができるのかしら?」
「ふむ。言わなんだかの?何もさせぬように身命を賭して小生が導こうぞ、どんな手段を使いその結果どうなろうともの。」
「・・・・。そうそんな事が起きないように祈っておくわ。」
静かな緊張感が漂い始め、昏い笑みを深めてアルベドがなおも何か続けようとすると、転移エフェクトが生じ、モモンの姿から変身を解除しながらパンドラズアクターが帰参する。
「んアインズ様〜!パンドラズアクター只今戻ってまいりましたぁ!あれ?アインズ様は何処に?おや?何事です?アルベド。」
ドイツ軍式敬礼を解き不在の主人を探し呑気にキョロキョロして空気を壊しひょうきんに尋ねるパンドラズアクターの一連の行動もまた創造主である
「はぁ。アインズ様は入れ違いで一足先にご自身にしかできないお役目を果たしに出発されたわ。こちらはあなたも噂に聞いているでしょう、元第三王女でこの度ナザリック所属となったラナー・ティエール・シャルドロン・ライル・ヴァイセルフ。そしておそらく初対面でしょうけどこの辺りに霊体で顕現しているのが有象武将様の創造した『レスタト・Tゲバー・エアハーヴン』。ナザリック地下大墳墓がこちらに転移してきてから種族変化が起きて今まで情報整理と自己の保全に励み隠れてアインズ様に役立てるタイミングを見計らい数時間前にアインズの下に顕現して、ナザリック及びアインズウールゴウン魔導国の相談役に任じられた存在よ。」
「お初にお目にかかる、アインズ様の真の愛息パンドラズアクター殿ですな。ナーベラル・ガンマ殿と共にエ・ランテルでの長期任務、お疲れ様ですじゃ。本日より拙僧もナザリックの一員としてアインズ様のお役に立てるよう微力ながら精進する所存、以後お見知りおきを。」
しばらく、これまでの経緯とレスタト翁の特性の説明を受けるパンドラズアクターは驚嘆する。
「すんばらしいっ!それではこれまでナザリックの者が調査した地の事は守護霊として帯同させていれば全て記録として残しておける上に転移のハードルも下がりますねっ!そしてこれからはレスタト翁相談役を通じてナザリック外で活動する遍く臣下が直接アインズ様の指示を仰ぐことすら可能!!何という僥倖!これで自分もほぼリアルタイムでアインズ様の勇姿を知ることができます!」
「まあ、主上は作戦遂行を円滑に進める為に拙僧を活用してほしいそうですじゃが、それ位なら造作もありませぬな。」
「ゴホン。それではアインズ様のお望みになったこれからのスレイン法国に対する戦略協議での配置を説明するわ。
パンドラズアクター、貴方は今回もモモンとしての役割が求められるでしょう。王国と帝国で唯一のアダマンタイト級冒険者モモンとナーベはどちらかの方面を通過する外交使節団に同行すると思うわ。二人が分かれて両国を冒険者として帯同することも十分考えられる。
アインズ様が後で合流予定のセバスの使節団が帝国に到着するまでにはアダマンタイト冒険者を伴って訪れた足跡が必要になる、その辺りはどうにでも工作できるし私は魔導国独自の国際法の草案作りを命じられたから後の詳細はレスタト翁から聞いておいて。
アインズ様の執務室に詰めるから何かあれば呼んでちょうだい。特にアインズ様がお戻りになったら必ず知らせて。
あと、レスタト翁どうせ覗き放題なら貴方の考えも聞かせていただけます?アインズ様が今回は時間との勝負とおっしゃった以上どんな些細な瑕疵も看過できないもの。」
アルベドは気を取り直して自分の職責を全うしに愛するアインズの執務室へ向かう。アインズの想定してるフェーズ1の遅延は許されない、他ならぬアインズがその先駆けとして既に動いているのだ。
「御意。では、残った皆にはパンドラズアクター殿を交えて主上との協議の再共有と皆様と個別の面談でもいかがかな?」
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