地獄ではない轟家   作:黄昏の跡地

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なるだけ原作寄りにしつつ平和時空で元の設定のままの地獄じゃない轟家、はーじまーるよー


始まり
地獄の轟家:RESTART


 

ー郡訝山荘

 

「ぐ……うぅ……とお……や……」

「お”と”う”さ”ん”……み”て”!」

 

AFOとの最終決戦……その最中郡訝山荘にワープさせられた荼毘こと轟燈矢と片腕を失い満身創痍になった現No.1ヒーローエンデヴァーこと轟炎司は戦っていた

 

「(このままではマズイ!燈矢自身が爆弾のような物になってるから上へ行かねば地上の被害が計り知れん!)燈矢!俺と上へ行こう!そこでお前の最後を見てやる!」

 

そう言って彼の背中に後輩でもあるホークスの剛翼を思わせるかのような炎の翼を生やし爆発寸前になった燈矢を抱え両足と失った片腕から炎を噴出させ上空へ飛んで行く

 

「あなた!燈矢!」

「っ!?(冷!?何故ここに!?そうか自身に氷膜を貼ってここまで来たのか!)冷!……済まない、お前たちを置いて先に逝くことを許してくれ!……子供たちのことを頼む」

 

そう言い残し彼は今出せる最大出力で上へ上へと上る……それはまるで天国へ登っていくかのように高く上昇していき……瞬間

 

 

 

ー爆ぜた

 

 

半径5kmはあるであろう大規模爆発はまるで昼のように空を明るくし強烈な熱波を放った……熱が消えたタイミングで上からボトボトと何かが落ちてきた

 

 

ーそれは、轟燈矢と轟炎司がバラバラになった身体だった

 

「あ……ああ……いやあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

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ここは……何処だろ?もしかして地獄かな?だとしたら俺死んだのか……結局お父さんとお母さん、冬美ちゃんや夏くん……焦凍にもいっぱい迷惑掛けちゃったな

 

「……謝りたいなぁ……ああ、なんで今になってこんな未練がましい気持ちになるんだろうなぁ」

 

もっと、より良い選択肢はあったはずだったのに……独学でも炎の扱い方を訓練していれば俺はお父さんと肩を並べて戦えていたんだろうな

 

「……でも、戻れないんだよなぁ」

「燈矢!」

 

名前を呼ばれて後ろを振り返るとそこには片腕を失い顔に大きな傷のあったお父さんの姿があった

 

「……なんで……お父さんが……居るのさ」

「……言ったはずだぞ燈矢、俺はずっとお前を見るとな!そしてお前と地獄で踊るともな!……だから」

ーお前を1人になんかさせない

 

「……あ……ああ……お父さん……ごめんなさい……ごめんなさい」

「いいんだ燈矢……それに謝らなければ行けないのは俺の方だ……瀬古杜岳行けなくてごめんな燈矢……地獄でお前の恨み言……もっと聞かせてくれ」

 

そう言われると……視界が真っ白になった気がした……暖かくて眠くなっちゃいそうな、そんな感じが

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

13年後……轟家にて

 

「お父さん、今大丈夫?」

「ん?燈矢か、すまん急ぎの会議が入ってしまったから見れない……今度都合を付けて見るから……我慢できるか?」

「うん!だって俺長男だし!」

 

視界が晴れた後はビックリした、まさかまたお父さんとお母さんの息子として生まれたのだから……そして何よりもあの時と同じ炎の個性を持っていたんだけど少しだけ違ったのだ……お母さんの氷の個性の因子が珍しく弱くお父さんの炎の因子が強く出て炎に耐性をもって生まれたのだ、それに小さくともお母さんの個性因子があるお陰である程度は氷に耐性と個性因子もあると来た……この13年変わりなく過ごし焦凍も生まれてきてやっと戻ったと思ったけど我が家には少し違うところがあった……それは

 

「パパァ〜にぃに〜」

「おっ吹雪ぃ〜どした?」

「個性見てぇ」

「すまんな吹雪、お父さん少し用事が出来てしまったから見れないんだ……」

「むぅ〜ヤ!」

 

……そう、焦凍の双子の姉として新たに【轟吹雪】が生まれたのだ。外見は完全にお母さんそっくりだけど瞳の色はお父さんと同じく青で愛嬌ある姿だった……お母さんの遺伝子強くね?夏くんだけお父さんにそっくりだよね?

 

「(アホ毛が動いてるの可愛い)じゃあお父さんの代わりに兄ちゃんが見てあげるよ!それで我慢してくれる?」

「ん〜……分かった」

 

吹雪は随分と聞き分けがよく素直だ、愛嬌あるその姿はまさに天使で焦凍と2人並んでる姿は最早芸術のそれだった……可愛い

 

「ごめんな」

「あなた、そろそろ時間よ」

「わかった冷……それじゃあ行ってくる」

「ええ、気を付けてね」

 

そう言って2人は口付けしてお父さんは出て行った……思春期の子供の前で何イチャついてんだこの2人は!っとと落ち着けまた炎だして迷惑かける訳には行かないんだから

 

「お母さん、吹雪と一緒に瀬古杜岳行ってくるからお弁当作ってくれる?」

「はいはい、怪我だけしないようにね」

「うん!」「はぁ〜い」

 

 

壊したくないなぁ……この日常を

 

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「うにゅう〜」

「その調子その調子、最初っからおっきなの出さずに小さいのからやって行こうね……」

 

吹雪の個性は俺たちの中でも最上位クラスの個性で【蒼氷炎】と呼ばれる個性だった……焦凍と同じように氷と炎を自在に操れるどころか俺以上の火力を叩き出せる個性だ、俺もあの時と同じように蒼炎を使えるがお父さんの見てないところで大火力を出す訳には行かなかった

 

「(お母さんの遺伝子が濃いから氷の方がちょっと出力高いなぁ、炎も結構高いけど氷の方が上回っちゃってるな)吹雪、ちょっとお兄ちゃんが炎のお手本見せてあげるからそこから動いちゃダメだよ?」

 

そう言って俺は片手から蒼い炎を灯す、そこから徐々に徐々に大きくしていきお父さんが何時ぞや用意してくれた的に向けて拳を構え

 

「【赫灼熱拳 ジェットバーン】!」

 

撃ち抜いた……お父さんもあの時の記憶を持っていたお陰で幾つかの必殺技を教えてくれた、ヘルスパイダーにバニシングフィスト、ジェットバーンやプロミネンスと言ったエンデヴァーの代名詞を教えて貰ったのはとても嬉しかった。

 

「おぉ〜にぃに凄ぉーい!」

「へへ、吹雪もおっきくなったらこれぐらいは出来るようにならないとな……でもお兄ちゃんも実はまだまだでさ、お父さんにもっと鍛えて欲しいんだ……雄英に入ったら絶対お父さんの所行くつもりだしね!」

「頑張れ〜にぃに!」

 

妹がもうひとりいるだけでこんなにも変わるんだ……自分のことをちゃんと見てくれる子が増えるだけで嬉しいことも増えるんだ

 

 

 

ーそう思っていたら全身から炎が吹き出た

 

「っ!?吹雪!逃げて!」

「えっ!?にいに!炎が!」

 

忽然と炎が暴走しだした……なんで!?確かに気分は高揚して居たけど個性発動してなかったじゃんか!一体何が原因で!?

 

「(っ!?そうか、今日瀬古杜岳が山火事になった日なんだ……また繰り返すのか?)」

 

そう思ったが吹雪が凍らせてきた……至近距離にまで来てたからなのか左側のおでこに火傷が付いた

 

「駄目だ吹雪!逃げるんだ!」

「ヤ!にぃに置いて行きたくない!」

 

吹雪がそう叫ぶと渾身の冷却により……炎は鎮火された

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「燈矢!吹雪!」

「あなた、病院では静かに……それで先生、容態は?」

「はい、燈矢くんは左頬から左肩、左胸に掛けて少し大きめの火傷が、妹さんの吹雪ちゃんは左のおでこに火傷がついてしまいましたが命に別状はありません……しかしこの傷を消すことはほぼ不可能で一生このままかと思われます」

「そんな……」

 

うっかり失念していた……今日が瀬古杜岳が山火事になる日だったことを、燈矢と共に記憶を持ち越してここまで来たのにまた繰り返すしかないのかと……けど

 

「(吹雪がいてくれたお陰で歴史は変わった……)退院はいつ頃に?」

「すぐにでも出来ますがどうされます?様子見を兼ねて一日入院は可能ですが」

 

そうしたいのはやまやまだが念の為ということもある、それに丁度春休みだから学校は休みだ……ここは休ませるのが吉だろう

 

「イテテテ肌が突っ張る……あっお父さん、来たんだ」

 

そう思い「分かりました、では一日お願いします」と伝えようとしたら燈矢が診察室に入ってきた……背中には吹雪を背負っており眠っていた

 

「っ!?燈矢!」

「コラコラまだ動いちゃダメだよただでさえ火傷大っきいんだからさ」

「先生、俺退院します。正直病院より家に居たいんで」

「……はぁ、わかった。でも本当にやばいって思ったら遠慮なく来なさいよ?塗り薬は用意しておきますので無くなるまで使用の方お願いします」

 

先生が折れた……まあ下手にここにいるより家の方が安心できるだろうしな

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

更にあれから10年が経過した……雄英高校を卒業した俺はお父さんの事務所でもあるエンデヴァー事務所に入社、【蒼炎ヒーロー イグニス】としてプロデビューを果たし吹雪と焦凍は中学3年の14歳になった

 

「ふーぶき、勉強捗ってるかな?」

「あっ燈矢兄、うん捗ってるよ……目指せ雄英首席合格!だよ」

「へへ〜それでこそ俺の妹だよ……焦凍は?」

「あぁ〜そろそろ帰ってくると思うよ?」

 

吹雪は反抗期いつ来るかなってビクビクしながら見てたけど全然来なくて寧ろ素直すぎる……悪い大人に付かれないか心配だったけどそこはお父さん仕込みの睨みで一蹴できるっていうね……なんで普段ふにゃっとしてるのに睨んだ時だけお父さんそっくりなんだろうね

 

「……燈矢兄何私の目で遊んでるのさ」

「いや、不思議だなぁって思ってさ」

「何がよ」

 

焦凍おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!

 

「……まぁーたやってるよ」

 

焦凍は男の子らしく反抗期が来た……来たはいいんだけどさ

 

「うるせぇクソ親父……俺はお母さんの個性だけでプロになるって決めているんだ」

「焦凍!それでは凶悪ヴィランには勝てないぞ!プロの世界は甘くはないんだぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

なんであんなにも父憎しな表情してるのさ!?





轟吹雪(元設定版)

年齢:(原作開始時点)15歳
身長:157cm
3サイズ:B70/W56/H62
個性:《蒼氷炎》
好きな物:辛いもの、蕎麦
嫌いな物:自分勝手な人
尊敬している人:兄、父
家族構成:父、母、兄2人、姉、弟(双子)
習い事:弓道、剣道(剣術含む)、薙刀、槍術、棍

概要
元の設定から少しいじっただけに留めたverの吹雪ちゃん、実は最初燈矢兄らは転生してなくて原作軸にしよっかなって思ってたけど条件が死ぬほど厳しいのだよ……やだよえげつい睨み顔で「クソ親父死ね」とかいうふぶちゃは

まあそんなことは置いといて当世界線においては転生系は無く氷結界も無い、そのため完全なオリキャラとして爆誕させることになった

性格は基本は同じだけど悪戯好きではなくなっていて努力家。一からじっくりと練習を重ね続けて次に活かす様にしておりそう言った姿勢は父からの受け売りとなっている

習い事を複数個行っており特に弓道と剣道、槍はやたらと強い。他にも合気道やキックボクシング、柔道とかなりの数の習い事をしている

……しかし普段の握力がふにゃっふにゃで女の子らしさが出てくる癖して脚力がやたらと強く一発の蹴りでコンクリの壁ぶち壊せるとかいう頭イカれてる威力になってる(どうしてこうなった?)

戦闘スタイルは父や兄から教わった赫灼系を軸にしつつ氷を使って剣や槍、弓を作ってのクロスレンジ戦法を得意としていて移動は両掌から炎を噴射し飛ぶようにしている

個性《蒼氷炎》はその名の通り蒼い氷と炎を扱える個性で強度と火力は焦凍の比じゃないくらい強い。しかし冰雪蒼炎に比べると弱くまだまだ発展途上でもある
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