最近執筆作業サボりがちですがチマチマと進めてます
リザルトと迫る体育祭
粗方集まり終わった僕たちはお互いの情報を交換していた……まだ轟さんがこの場にいないことを踏まえるとあの火災ゾーンでまだ戦闘を繰り広げていることは明白だった
「階段は崩れてて登れない、壁をよじ登るにしても隙を生じるしまだ他に敵が残ってる可能性がある」
「八方塞がりじゃねぇか!」
「轟くんの氷で何とか足場を作るっていうのは?」
「……滑っても良いなら出来るが」
「そこは私が創造で滑りにくい材質のものを敷いていきますのでお気になさらず」
脱出の手立ては何とか出来たけど……やっぱり轟さんが心配だった。そう思っていると上から雲に乗った顔に手をつけた敵と白い雲に覆われている敵が降りてきた
「……良いねぇ若いってのは、まさか1人を除いて全員集まるとは思わなかったな。アイツらはゴロツキだけどそれぞれに分担させたうちの部下共はそれなりの名を挙げていたヤツらばっかなんだがなぁ」
「それ程生徒たちが強かった……ということですよ死柄木」
「まっ、そういうことにしといてやるか」
顔に手をつけた敵は気怠げに首を掻きながらそう言う、自分の味方すら駒扱いしてるなんて……
「おいお前!先生たちはどうした!」
「ああ、イレイザーと13号なら既にお空の上さ……お前らも後を追わせてやるが……精々死なねぇようにな?」
そう言って敵の乗っていた雲から大柄の敵が降りてきた……まだ隠し球があったのか!?
「っ!?全員戦闘態勢!乗り切るぞ!」
『おう!』
「さて……エンディングと行こうか?」
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……記憶が曖昧、と言えば聞こえはいいが実際は自分の炎による思考の飽和状態で頭がふわふわしてしまっただけである。最終結果は私の負け……敵役に徹した燈矢兄には大打撃を与えたものの最後のバニシング・ジェットバーンでK.O.してしまった
「……吹雪ー、いい加減機嫌直してくれぇ」
で、今何してるかと言うと敵になった兄が皆を燃やす夢を見ちゃって飛び起きて泣きついてます。他の皆は敵役になった父の部下の人らからのリザルトと改善点を聞いている最中だったけど私はそれどころじゃない
「……燈矢兄は敵じゃない」
「うんそうだね……お兄ちゃんは敵にはならないからさ、な?大丈夫だからさ、泣き止も?」
「凄く怖かった……頭の中でなんとなく分かっててもそうじゃないってずっと否定して、それでも可能性が捨てきれなくて」
「怖がらせてごめん、訓練って言われてそういう役するとは言えなくてさ……今後は多分無いから安心して」
「ヴゥゥゥ〜」グリグリグリグリ
「ふ……吹雪、言わなかった俺も悪かったから泣き止んでくれ、な?お前の好きなお茶や菓子、なんでも買ってあげるから」
「所長物で釣るのは良くないですよ?」
燈矢兄が敵になってしまうという恐怖心と演技だった安堵とか諸々の感情がぐっちゃぐちゃになって整理がつかない為か大粒の涙が止まらなかった……仕方ないのは分かってはいるけどだとしても心配させた罰は受けさせなきゃいけない
「……じゃあ駅前の1番高い苺パフェ」
「あれかぁ……確か1万ぐらいは行ったよね?」
「確かそうだったはずよ?」
「経費で落としてやるから奢らせなさい」
「や、1万程度なら余裕で出せるし……俺一応No.3だけど?」
「……確かにな、収入に関しては俺と同等だから財布は温いのか」
そういう話じゃない気がするんだけどまあホントに奢ってくれるなら甘えさせてもらおう
「……ねえ燈矢兄」
「ん?どした?」
「私、焦凍と仲直りしたい」
「……プッ!ククククク」
「何笑ってんのさ!こっちは真剣なんだよ!?」
「やあ悪い悪い、生真面目さがここまで来ると可愛いなって思ってさ」
むぅーそんなに生真面目じゃないんだけどなぁ私……なんでそんなに笑ってられるのかがよく分からない
「焦凍もなぁーもうちっと素直になりゃいいんだけどな吹雪の前だと」
「どういう事?」
「いやな?実はちょっと前に焦凍もお前と仲直りしたいって相談してきたんだよ、んでまだ怒ってそうだからいつ切り出そうかぁーなんて言い出してたりもするんだよあいつも」
「……焦凍」
「ま、時間が解決してくれるよ後は……気長に待ちなよ?」
……そっか、変に考えすぎるのも良くないのか。あっパフェは美味しく頂きました
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翌日
「はい、お疲れ様……昨日USJで言った通り所謂合理的虚偽、レスキュー訓練に見せかけたヴィラン襲撃対応訓練を行ってもらったが存外動きは悪くなかったから今後も鋭意努力するように」
『はい!』
「……んで、なんで轟姉が沈んでるんだ?」
「自分の親のヒーロー事務所がヴィラン役やっててネタバレ避けるためになんも聞かされてなかったからだそうです」
言わないで……昨日焦凍のあれこれで飛んで行っちゃったけど思い出したら結構引き摺るんだよ?
「ああーまあ……元気出せ、それでだ……本題に入るが雄英体育祭が差し迫っている」
『クソ学校っぽいの来たァー!』
雄英体育祭は5月の初め頃にある、3年生はこれまでの総決算の為に、2年生は1年の振り返りとインターン先の斡旋、1年生はお祭り感覚で行うことになっている。かつてオリンピックが目玉イベントだったけど現在ではこの雄英体育祭がその枠に収まっている
「はい静かに、この雄英体育祭はプロヒーローも見に来るからな……醜態だけは晒さぬように注意するようにな」
『はい!』
……燈矢兄とのガチ戦闘で課題は幾つか見えていた、特に燐の改良を真っ先にしなければならない。より高出力・低燃費で長時間発動し続けれるようにしなければならないからね
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お昼休み〜今日は自作のお弁当でございますよ梅雨ちゃんらとお外でご飯は初めてだから嬉しい
「にしても体育祭楽しみだねぇ……」
「そうね、プロに見られるからこそ就職先も決まるものね」
「それ考えたら吹雪って実は有用なのでは?個性強いし可愛いし何よりコミュ力あるし!」
「そぉーんな事ないよ、どうせ暫くはお父さんとこでお世話になるし」
「「さ、さすがNo.2の娘」」
独立も考えてみたけど……やりたいことはまた別にあるし、なにより親の七光りなんて言われるのは不服だし。まあなるようになるか
「吹雪ってさ、真面目そうに見えて結構楽観的だよね」
「えっ急に何?」
「いやさ、日向ぼっこ好きだし猫っぽい所あるし真面目そうな雰囲気出しつつのほほんとしてるしさ」
「どうやら蒸発されたいみたいね……その酸ごと水分全部消し飛ばすよ?」
「いやいやいやいやいや怖い怖い!別に貶してる訳じゃないんだよ!?」
ならいいんだけど……私そんなにのほほんとしてるのかな?いやまあママにそっくりだからそんなふうに見えるんだろうけどなんか……不服
「確かに……吹雪ちゃんって結構顔に出やすいわよね、今は不服そうな感じだし」
「感情豊かって言ってよそこは……まあ確かに猫っぽいとは自覚はしてるよ?」
「……はっ!裏を返せば子供っぽいって事!?」
おうコラ芦戸さん今のはさすがに聞き捨てならないよ?
「死にたいの?」
「いや怖……睨んでる顔お父さんそっくりすぎない?」
「……そんな芦戸さんに面白いこと教えてしんぜよう、中学2年までになるけど習い事で夜遅くなること普通にあったんだけど実はストーカーと変質者の遭遇被害何回かあったの」
「えっ!?それ大丈夫だったの!?」
「最終的に鬱陶しくなったからやたら強い脚力使ってストーカー共1人残らず睨み付けたまま蹴り潰したのよ」
「大丈夫だったけど大丈夫じゃなかった!?」
ちなみにその話、警察の人らには正当防衛ってことで何度かお世話になって処理されたけどその人ら全員揃いも揃って機能不全になってしまったとかなんとか……まあ私には関係ない話だけど
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放課後、私はオフの燈矢兄に稽古をつけてもらおうと帰りの支度も終わりいざ帰ろうとしたら
「……な、なんじゃこりゃあ!」
上鳴くんが大声を上げた先には大量の生徒がいた……普通科にサポート科、経営科までいる。しかも隣のB組の子達もいる
「出れねぇじゃねぇか!」
「一体何用なんだい!君たち!」
「おうおうおう!隣のB組のもんだけどよ!敵に襲撃されたって聞いたけど運良く生き延びれたからって偉く調子に乗ってんじゃねぇのか!」
「少なくとも俺らは宣戦布告のつもりで来たんだけどな……見当違いっぽいな、知ってる?体育祭のリザルト次第じゃヒーロー科に編入出来るって話」
……もしかして話を聞いてないのかな?うちの親の事務所の役で敵を演じたって話を……いやまさかね?
「その話は聞いたことあるけどさ……その敵、うちの親のとこの人らが演じてやった演習だったって話先生らから聞いてないの?」
『……マジで!?』
あっこれ聞いてないパターンだ……いやまあそりゃそっかうちのクラスたけだもんね襲撃対応訓練したのって
「まあそういうことで、宣戦布告は受け入れるから取り敢えず邪魔になるからどいてくれない?」
『あっはい……』
「敵情視察してる暇ぁあんなら個性磨けや……意味ねぇし、退けやモブ共」
「人のことを直ぐモブ呼ばわりするのは良くないぞ爆豪くん!」
「……言い方悪いけど今回ばかりは爆豪くんに賛成かな、見に来る暇あるなら鍛えた方が合理的だし」
そう言って爆豪くんが先に帰ってそれに続いて私も帰ろうとするがふと焦凍の方を見てしまった……
「焦凍」
「……何?」
「あぁー……えと……ううんごめん何でもない、先帰るね!」
ああーもう、言い淀んでどうするのさ……
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……姉さんが声をかけてきた、なにか言い淀んでいたっぽいけど何言いかけたんだろ?
「……轟くん、差し支えなければでいいんだけどさ……轟さんと何かあったの?」
今のやり取りを見て不信感を抱いたのか緑谷が話しかけてきた……同じオールマイトファンってことで仲良くなったからこうして普通に話しかけれるけど入学当初は割と申し訳ねぇことばっかしたな皆にも……姉さんにも
「……」
「あっごめん……言えない理由なら無理に言わなくていいよ」
「……いや、実は」
焦凍説明中……
『喧嘩したぁ!?』
「うるせぇ」
「ああごめん……いつ頃からなの?」
「入試の結果が届いた日からずっと……姉さんなりに俺の事心配してくれてるってのはわかってんだけどどうしても受け入れられなくて」
「そりゃまたなんで?」
「……親父が若い頃にやらかした事とかお母さんとの結婚周りの話とか、そういうのがあって受け入れられなくなって」
「一方的な私怨でそうなったと?」
「言い方を変えりゃそうなる、姉さんに酷いこと言っちまったから謝ろうにも顔合わせてくれねぇし取り付く島がないんだ……」
前に言われたけど皆全力でやってる……確かにそうだよな、俺だけ片方しか使ってねぇのはあまりにもアンフェアすぎるもんな
「ああ、だから轟ちゃんの話題を出した時露骨に顔が萎んだのね。納得がいったわ」
「姉さん普段口悪くなることないんだけどたまにぶっ飛ぶことがあるんだ平常時でも……」
「ご家族には相談は?」
「一応してる……けど中々切り出せなくてな、どう謝罪したら良いのかが全く分からなくて」
「……ぷっあはははははは!!!!」
「何笑ってんだよこっちは結構真剣なんだぞ」
「やぁー悪ぃ悪ぃ、はぁーおもろ……お前らって大概不器用よな?話を設ける場ぐらいは家でも作れるだろ?親に頼み込んででもやれば?」
「……恥ずかしいだろ」
「轟ちゃん、私も妹や弟がいるからこそわかるんだけどあまり長く時間を取りすぎるのも良くないわよ?じゃなきゃ仲直りなんて一生出来ないもの」
「私も何度かお兄様と喧嘩したことありますがすぐ仲直りしましたわ、仲直りされるのであればお早めにされた方が良いですわ」
……そういうもの……なのかな?いや迷ってる暇はねぇのか
「ただいま」
「お帰りー焦凍、吹雪なら今燈矢兄と鍛錬してるよ」
「……まだなんも言ってねぇけど?」
「顔に書いてたけど?謝りたいって」
……そんなに分かりやすいのか?俺って
「吹雪もそうだけど抱え込みがちよね二人って、ほれちゃっちゃと鍛錬場に行く!」
そう言われて冬美姉さんに押される……まだ心の準備ができてねぇんだけどとりあえず向かうことにした。
暫く家の中を歩いて鍛錬場に着くがまだ心の準備が出来てなかったから少し覗くと吹雪姉さんが燐という赫灼の極意を使っていた……前見た時より鮮やかな青色でまるで日中の空のような色を思わせてどこか神秘的だった
バチィ!「っ!?……むっず」
「あはは、焦んないの……にしても急だね【燐】を自分専用のカスタムに変えたいって」
「燐の弱点はエネルギーの消費量と持続時間にあるの……だから耐性上限手前まで出力を上げつつエネルギー消費量を抑えて持続時間をより長くする必要があるの、焦凍が炎を使わなくてもいいようにする為に私がもっと努力しなきゃ行けないの」
……姉さん、まさかそこまで引き摺るなんて……
「(殆ど八方塞がりだな……いや、今ここで行かなきゃ余計拗れる気がする)」
『ねえ轟くん、轟さんがなんで炎を使うように言ったのか……僕何となくわかったんだ』
『?どういうことだ?』
『だってそれは親の力じゃなくて自分の力だから嫌いになる必要も無いって思ったからそう言ったんじゃないかな?なりたい自分があるからこそ皆全力になれてるのに一人だけ仲間外れは嫌だったんじゃないかなって……不器用なのはあれだけど轟さんなりの配慮とかだと思うんだ』
「(……ありがとう緑谷、おかげで俺は前に進めれる)」
そう思い俺は……鍛錬場の扉を開ける
次回辺りばっさりと飛んで体育祭ほんへ行きます