地獄ではない轟家   作:黄昏の跡地

17 / 27
どうも、今年もあと少しで終わる事が早く感じてしまっている作者です。皆さん今年はどうでしたか?自分はまあ……あったものが無くなったような年でしたね、まあだからなんやねんって話なんすけどね


どうしてこうなった?

 

体育祭も終わり祝勝会も終わった翌日……私はというと

 

「行ってきまぁーす」

 

相も変わらずロードワークに勤しんでいた……なんでぇ?って思う人こういう時こそ何時もの生活をするのよ。そりゃ惰眠貪ったりぐっでぐでに縁側で日向ぼっこしながらお昼寝も良いんだろうけど身体動かしたいんじゃこちとら

 

「休んでなくていいの?せっかくのお休みなのに」

 

「生活リズム崩しとうないから、それに早朝でもポニテにしてサングラス掛けとけばそうそうバレないでしょ」

 

特注のサングラスを首からかけているけど走るタイミングで掛けます、だって今髪結ってる最中だし

 

「ああ後今日ちょっと折寺方面に走っていくから朝ごはん要らない」

 

「結構遠くまで行くのね……車には気を付けるのよ」

 

「うい〜、それじゃ行ってきます」

 

間延びした返事をしながら私は軽く纏めた荷物を入れた肩下げバッグを付けサングラスを掛けて足早に家を出た……なんか面白い予感がする

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

……本当にあったよ面白い予感が、当たるものなんだねこういうの

 

「……んでてめぇがここにいんだ!」

 

「お姉さんだぁれ?」

 

「……え?えぇ……?爆豪くん?誰その子?もしかして自分の」

 

「ちっげぇわ!妹だわ舐めんな!」

 

公園の自販機で買った水飲みながら近くで朝ごはん食べれそうなお店をスマホで探していると見慣れた顔が見えた……見えたまでは良かったんだけど片手に縄跳び持ってもう片方の手にちっちゃい女の子の手を繋いでいた爆豪くんが居たのだ、笑うわこんなの

 

「ええ、とぉ……頭が処理しきれてない待って」

 

「1回で分かれやてめぇ!」

 

「んんとぉ……もしかしてこの近くに?」

 

「っち!ひーちょっと先公園行ってこい、俺ぁこいつとちょっと話す」

 

「もしかしてお兄ちゃんの彼女さん?」

 

「ばっ!?……ちげぇクラスメイトだ……ほら行ってこい」

 

パタパタと爆豪くんの手に持ってた縄跳びを持って走って行くひーと呼ばれた女の子……確かにこうして冷静になって見てみると爆豪くんそっくりだ

 

「……で?んでてめぇがここにいんだ」

 

「日課のロードワークしようと思って何時ものルート行こうかなって思ったけど気分を変えて折寺まで走ってきただけよ、爆豪くんと遭遇したのは本当に偶然」

 

「そうかよ……」

 

「冷静になって頭回るようになったからあれだけどさっきの子お兄ちゃんって言ってたけどもしかして妹さん?」

 

「……そうだがなんか文句あっか」

 

「んにゃ全然、ちゃんとお兄ちゃんやってるんだなって思ってさ」

 

「てめぇ今ここで爆破され殺されてぇみてぇだな?」

 

「公共の場での個性使用は?」

 

「……原則禁止」

 

「宜しい、素直なのは好きだよ私」

 

時間を見ると随分走り込んだのか午前7時になっていた、結構距離あったからまあそんなものかな?公園に入ってベンチに座るけど……気まずい

 

「……えっと、変なこと聞くけどさ?爆豪くんはなんでヒーローになろうって思ったの?」

 

「あ?……オールマイトに憧れたんだよ悪いか」

 

「具体的に教えて欲しい」

 

「てめぇふざけ……いやいい、ガキの頃テレビで見たオールマイトショーが始まりだった。まだそん時ゃ3つだったしデクのやつとも遊んでた事もあった……たまたまババアがつけたテレビでそれがやってて敵を薙ぎ倒して助けてる姿に憧れたんだ」

 

「オールマイトの勝って助けてる姿に憧れてヒーローに?」

 

「ああ、オールマイトの最後にはぜってぇ勝つ姿に俺ァ憧れた……だから越えてぇとも思えるようになったが雄英に入ってからは何一つ思い通りにならなくなった。てめぇに惨敗して、デクのやつにも実質的に負けてポニテのやつに正論言われて……こっから始めるって宣言した割にゃ全部負け続きだ」

 

「……爆豪くんは良くやってるよ、少なくとも皆より努力してここまで来てるんだからさ」

 

「撫でんじゃねぇ」

 

「私が撫でたいって思ったから撫でてるの、大人しく撫でられなさいな」

 

「……そういうてめぇはなんでヒーロー目指してんだ」

 

「ウェッ?……聞く?」

 

実の所私がヒーローを目指す志とかそう言うのって全くもって考えたことがなかった……最近になってこうなりたいって思うようになったけど笑われるだろうなぁ

 

「たりめぇだ人に聞いといた癖して逃げんじゃねぇ」

 

「……はぁ、分かった。実は私最初はヒーローを目指す理由っていうの全く考えたことなくてさ……親がヒーローやってて1番上の兄がヒーロー科で私もヒーローになるのかなって漠然とした考えしか持てなくてさ、皆がヒーローごっこで遊んでる後ろで1人で遊んでる位にぼんやりとしてたんだ」

 

「一種の強迫観念みてぇなやつか」

 

「うん……でも最近になって皆の笑顔を守るヒーローになりたいって思えるようになってさ、パパや燈矢兄、啓悟義兄に萌義姉みたいなカッコイイヒーローにもなりたいとも思ってさ……ごめんね変な理由で、爆豪くんは立派な目標があるのに私だけこんなふわふわしててさ」

 

「いいんじゃね、そんくれぇ緩くてもよ」

 

「……ごめんハッキリ言う爆豪くん優しすぎて寒暖差で風邪引きそう」

 

「てめぇちっとは空気読みやがれやクソが死ね!」

 

「あんだぁテメェ!やんのかオラァ!」

 

「上等だゴラ体育祭のリベンジだかかってこいや!」

 

「お兄ちゃん達喧嘩は駄目!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

妹ちゃんの光ちゃん(教えてもらった)に仲裁されてしまいました……我ながら情けねぇべ、て言うか何か忘れてるような?

 

「……(ハッ!)そういえば私まだ朝ごはん食べてなかった」

 

「飢え死ねやじゃあ」

 

「じゃあ家来てよ!お兄ちゃんの友達だし!」

 

「「友達じゃない(じゃねぇ)!」」

 

なんていうか自分のペースを乱さされに乱されてる気がして気が気じゃなかった……のんびり屋っていうかマイペースって言うかなんていうか

 

「……そんな顔しないでよもう」

 

「……ちっわーったよ連れてきゃいいんだろひー」

 

「(パアッ)うん!」

 

そう言うと嬉しそうな顔になった光ちゃんは家に向けてだろう踵を変えて前を歩き出して私たちは少し遅れてついて行った

 

「……なんていうか光ちゃんってマイペースよね」

 

「割かし家でもあんなんだぞ俺とババアの言い合いにも堂々と入り込んできては仲裁してきて目で訴えるのがいつものスタンスだ」

 

「絆されてやんの」

 

「妹だかんな……弱ぇっつぅんなら笑えよ」

 

「さすがに笑わないわよ、私も双子だけど下に焦凍いるし末っ子に色々と弱いのは同じだね」

 

「……あいつ、お前に憧れたって体育祭から帰ってきてから言われてよ、個性の方は俺と同じ爆破の癖して荒ぇし人一倍優しい癖してヒーローやりてぇって言い出したんだ……大人しく後ろの方でババアとジジイのとこで仕事してりゃ良いのによ」

 

「私に憧れたかぁ……ちょっと実感わかないけど理由はどうあれ私たちと同じじゃない?誰かに憧れてこの人みたいなヒーローになりたいって思えたからそう言ったんでしょ?なら応援しようよ」

 

「はっ!ならてめぇがあいつのこと教育しろや」

 

「卒業後はプロヒーローやりながら雄英OBの先生ってか?それなら8年後が楽しみね……どんな子が入るかな?」

 

「今のうちに皮算用か?はえぇぞ」

 

「今ぐらいが丁度いいのよ」

 

 

なんてこの時は冗談時見た事を言ったつもりだったんだけど……まさか私が本当に雄英OBのヒーロー科教師をしながらプロヒーローをやる羽目になるとは思わなかったけどそれはまた別の話

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

「成り行きとは言え男の子の家に来ちゃったよ私」

 

光ちゃんに導かれるまま歩いていたら普通に着きました爆豪くんの家……一般の家からしたら結構大きくて良いとこ住んでるんだなって思いましたよ私ゃ

 

「ただいまぁー!お母さぁーん!お兄ちゃんの友達連れてきたよォ〜!」

 

「おうゴラひー!こいつとは友達じゃねぇ!訂正しろや!」

 

「勝己ぃ!あんたひーになんてこと言うのよ!」

 

「(……え?私この騒がしい中お邪魔するの?帰った方が良いのでは?)」

 

そう思いながら宇宙猫になっているとぺちぺちと頬を叩かれて正気に戻るとまんま女性みたいになった爆豪くんが目の前にいた……はえ?

 

「やだ可愛いわこの子勝己いい子連れてきたわね!」

 

「ちげぇわこいつとはんな関係じゃねぇわ!」

 

「ふ、2人ともその子処理落ちして動かなくなってるよ……余り騒いじゃ駄目だよ」

 

なにこの混沌とした空間……別ベクトルで吐きそうなんだけど

 

「……はっ!いかんいかんこんな調子じゃダメだ!しっかりしないと!」

 

「んふふふ可愛い……初めまして勝己の母の光己と言います、ささ上がってくださいな」

 

「父の勝です」

 

「ご丁寧にどうも、朝ごはんだけ食べて帰りますのでお気遣いなく」

 

「いやいや折角だしお昼も一緒にしましょ?それにひーが物凄く懐いてるものすぐに帰るのは勿体ないわよ」

 

そう言えば滅茶苦茶引っ付かれてるんだよね玄関で……私に憧れてるって言われたけどなぁんかいまいち実感湧かないんだよねぇ

 

「おいババア共玄関で屯ってんじゃねぇ!入れんならさっさと入れろや!」

 

「勝己急かさない!」

 

とまあ一悶着はあったもののお邪魔することになった……成り行きとは言えこうして家に行くのって初めてだしドキドキしております、中に入ると清潔感溢れる空間で何処か温かみのある感じがした。リビングに入ると爆豪くんがエプロン着て朝ごはん作っていた、似合うなぁ……あっ明太子だ

 

「てめぇ辛いの好きなんだろあれ食ってたってこたぁ、ジジイが福岡の出張土産で買ってきた明太子だし巻き玉子に入れっから食え」

 

福岡産の明太子!?啓悟義兄がよくお土産で持ってきてくれた明太子美味しかったしまた食べたかったのよね!

 

「えっマジで!?良いの!?あっ納豆ある?卵とネギで頂きたい」

 

「あんぞ、つかてめぇ卵とネギ派かよキムチ入れろや」

 

「朝ごはんはなるべくシンプルに頂きたく存じます」

 

 

出来上がるまで親御さんとお話することになりました……なんかお見合いに来た気分なんだけど

 

「改めまして初めまして轟吹雪と申します、爆豪くんとはたまたま同じクラスになりまして今でも良きライバルとして共に切磋琢磨させて頂いております」

 

「吹雪ちゃん、うちのバカ学校じゃどう?ちゃんとやれてそう?何か迷惑とかかけてたりしない?」

 

「そうですね、先生方に良い感じに揉まれてますしクラスメイトによく弄られてる姿を見かけます。迷惑……かどうかまでは分かりませんが少なくとも煽り返す位には強気に出てます」

 

「あっははははは!勝さん私この子気に入った!ひーが憧れるのもよく分かるわ!……勝己はなまじ何でも出来ちゃうから小さい頃は良くチヤホヤされることが多くてね、雄英入って負け続きなのもいい傾向なんだなって思えてね……体育祭であなたが真正面から勝己に暴言吐き返して殴り合って最後は殴り飛ばして勝ったその姿があまりにも眩しく感じたわ」

 

「勝己くんから妹さんが私に憧れてるとお聞きしましたがまさかとは思いますけどお兄ちゃんに勝ったからとかですか?」

 

「いやぁ……実は光ちゃん吹雪ちゃんの事をお星様みたいに綺麗って言ってね?個性使って戦ってる姿を見て私この人みたいになりたい!って言い出して」

 

お、お星様?私そんな表現されてたの?てっきり鬼畜外道な畜生って印象持たれてても不思議じゃなかったんだけど随分可愛い表現するんだね

 

「んふー」

 

「……可愛い(フニャ)」

 

「自慢の娘だもの、吹雪ちゃん酷なことを言うかもしれないけどこの子のヒーローとしての道を示してあげて欲しいの……お願いしちゃってもいいかしら?」

 

「既に乗りかかった船です、しっかり示してみせます」

 

「ありがと……それはそうと勝己とは何時付き合うのかしら?」

 

「ふにゃ!?何を仰ってるんですか!?」

 

突然の不意打ちはお止めくださいな光己さんや……変な声出ちゃったよっていうかなんてこと聞くのよこの人は!?

 

「いやぁ私もひーもあなたのこと気に入っちゃってねぇ!勝己の嫁に来てくれたら私ら万々歳なんだけども!それに雰囲気がどことなく旦那と似てるし!」

 

「頭緩いって言いたいんですか!?」

 

「ほんわかしてるって言いたいのよ、優しいところとか仕草とかで分かるのよ……どうせだし親御さんに聞いても?」

 

「外堀埋められるのはご勘弁蒙りますよ!?」

 

 

 

なお結局根負けして連絡することに……取り敢えず余計なこと言わないように釘だけ刺しとこうん

 

 

 

 

 

とか思ってたんだけど

 

 

 

 

「了承頂いちゃいました♪」

 

「釘刺したのになんで了承するのさママ!?」

 

『ごめんね吹雪、でも信用出来そうでつい』

 

「ついじゃないよ!?私の将来が掛かってるんだよ!?」

 

『でもいいの吹雪?今後ヒーロー活動をしているとお相手探すのにも時間かかるし気が付いたらもうおばあちゃんになってるなんてオチがあるかもしれないのよ?』

 

「それはそうかもしれないけどさぁ!相手選びは慎重にやりたいのよこっちは!」

 

あーだこうだ言い合いをしていると朝ごはん出来たらしいので食べました……美味しいのが不服すぎる

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

「……で?んでそうなってんだババア」

 

「勝己だって好きな人探すのに時間かかるでしょ?それに吹雪ちゃんになら気を許せそうな気がしてねぇ」

 

「自分が気に入ってっからそうしてんじゃねぇのか?つかてめぇは何時までそうしてんだ」

 

「……思いっきり自分の母親に裏切られて外堀埋められた気持ちを理解できない爆発さん太郎には焼死をプレゼントしてあげる」

 

結局そのままママの誘導のせいでお昼もいただく羽目になった、腹いせに現在光己さんのお膝で不貞腐れてます……なんかその上に光ちゃん乗っかってきてるのはこの際無視しよううん

 

「自分から墓穴掘ってどうすんだてめぇ、つか要らねぇわんなプレゼント」

 

「お兄ちゃん吹雪さんと結婚してよ!そしたら私たちハッピーになれる!」

 

「それはお前らの願望だろうがそいつの意思表示無視してでもさせんのかよ……少なくとも俺ぁ嫌だぞんな無理やりな結婚は」

 

「息をするかのように人を殺す目をしてるくせして随分と紳士的じゃない」

 

「文句あっか」

 

「やっぱ変に優しい爆豪くんが気色悪くてしょうがない」

 

「おぉーし表出ろ爆破し殺したらぁ!」

 

「上等よ凍死圧死焼死斬殺お好みに対応させてやるわよ」

 

「コラコラコラコラ2人とも喧嘩しない!」

「「黙ってろ!」」「喧しい!」

 

無駄に顔が近かった影響でか光己さんに頭叩かれた衝撃で頭が前に出た……それで2人揃って頭ぶつけるかなって思ってたらまさかのお互いの唇にダイレクトシュート、一瞬頭が真っ白になるが理解し出したら頭から湯気が出始めた感覚がして瞬時に離れた

 

「あらごめんなさい」

 

「なんて事仕出かすんだババアァ!巫山戯んじゃねぇ!」

 

「ヒューヒュー!」

 

「茶化すんじゃねぇひー!」

 

言い合いが始まる中私は部屋の角っ子に逃げていた……現実逃避させて欲しい好きでもない男の子とファーストキスをしてしまったのだから

 

「ふ、吹雪ちゃん大丈夫?」

 

「もうお嫁に行けないよぉ……」

 

「大丈夫家で貰うから!」

 

「ババアそれの決定権は俺にあんだろうが!巫山戯んな!」

 

 

 

 

 

 

 

もぉーどうしてこうなったのさぁー




ちょっと終わり雑ですけど今回はここまで、プチお見合いも終わったんでこっから先は職場体験編入っていきます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。