代休2日目はうっかり事故の影響で彼に対して変な気持ちが強くなり過ぎたり悶々としていたりお姉ちゃん達に茶化されてしまったりと散々だった……それ以降何故か彼の事ばっかり頭に浮かぶようになってしまってどうしようも無い気持ちになりながらも学校へ行く日が来た。私の心のように雨降ってるけどね!こんちきしょうが!
「……吹雪ちゃん?」
「ふぇっ!?なっなに?梅雨ちゃん」
「物凄くぼーっとしていたみたいだけどどうかしたの?」
「いやぁ……なんでも?」
「声上擦ってるわよ、後最後疑問形になっているわ」
「お願い梅雨ちゃん思い出させないで今ここで追求した瞬間氷漬けにして無理やり冬眠させるわよ」
「ケロッ!?それは怖いわ辞めておくわ」
カエルの個性持ちの梅雨ちゃん相手にはこういう脅しはよく効く……あんまりやりたくないけど掘り返されたら溜まったものじゃないんでね悪く思わないでよ?
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「……あれ?席一つ増えてる?」
「ホントだなんかネームプレートの所が???になってるぅ」
教室へ着くと砂藤くんの前に席が増えているのが目に付いた……転入生かな?この時期に来るのは珍しいし確か聞いた話だと編入テストも結構難しいって話だった筈だ
「女子かな?男子かな?個人的には女子の方がいいなぁ」
「ナンパする気満々じゃん」
性別は正直どっちでもよかですよ私ゃ、仲間が増えること自体はとてもいい事なんだから……なんて考えてると爆豪くんが入ってきた。やばあの時のが頭に過ぎるせいで顔見れないや
「よおっす爆豪!……なんか元気ねぇな?」
「うるせぇババア共に余計なことされてムカついてんだほっとけや」
「お前ら席に着け」
相澤先生が来たため余計な考えをゴミ箱に捨てて席に着く、なんか1箇所だけ空いてるのものすごく不自然
「はいおはよう、今からHRすっ飛ばしていきなりではあるがヒーロー情報学から初めて行く前に……転入生のお知らせだ」
『クソ学校ぽいの来たァー!』
「本来であればヒーロー科は20人が定員だが普通科から1名来年の春から編入になることが決定してな、それを踏まえて翌年から21人体制になることとなったがうちが先に21人になることとなった。それでとあるご家庭のご息女さんが是非にと言ってうちに来た、成績は文句なし個性も万全、編入試験もクリアした位の実力派のやつだ……入ってこい」
相澤先生の合図とともに扉が開いた……そこから入ってきたのは光沢感があって青混じりの黒髪に毛先と旋毛からもみあげに掛けてが白くなっているのが特徴的な髪色になった女の子だった。瞳の色は青く八重歯がチャームポイントにも見える……にしても身長そこそこあるなぁスタイルもいいし
「じゃ自己紹介頼むわ」
「はい!皆さん初めまして!神奈川から来ました逆俣水月です!個性は水流圧で緩い水から高水圧ジェットも出せます!その気になれば水蒸気爆発も起こせます!好きな物はシャチとメンダコ!嫌いなものは海を汚す人!カッコイイパパに憧れてヒーロー目指してます!よろしくお願いします!」
げ、元気だ……て言うか逆俣って言ったよねこの子。確かその名前でヒットするとしたらギャングオルカの筈だけどどうなんだろ?
「ちなみに私のパパはギャングオルカです!」
『自分から言ったぁ!?』
「ギャングオルカの娘……またとんでもないのが来たね」
「エンデヴァーの身内以外にも来るってうちのクラスのレート上がりすぎだろ幾らなんでも」
「はいはいお前ら一旦止めろ、そう言うのは休み時間にでも聞いてけ……逆俣も席に座れ情報学やるから」
「はぁーい!」
元気よく挨拶した水月さんはトテトテと砂藤くんの前の席に座った……可愛い
「つーわけでヒーロー情報学をやってくんだが今回は特別だ」
(とっ……特別?)
(まさかまた抜き打ちテストとか?)
「コードネーム……ヒーロー名の考案だ」
『胸膨らむやつ来たァ!』
「先の体育祭に合わせて指名が入った……まあ要は未来への投資のようなもんだな、数が多ければ多いほど将来有望と見なされるがお前らは優秀だからそこら辺のカバーは任せる。でそれに合わせてヒーロー名を決めてもらうんだが半端なものを付けると」
「将来痛い目を見るわよ!」
再び開いた扉からミッドナイト先生が入ってきた。あいっかわらず大人の色気ムンムンだなぁこの人……ちなみにラウド先生に聞いてみたところ学生自体はもっとやばかった模様、流石女性ヒーローコスの規定改訂のきっかけになった人
『ミッドナイト先生!』
「その辺の査定はミッドナイトに任せる、俺はそういうの苦手なんでな」
「あいっかわらずだなぁ消太は、ちなみに消太のヒーロー名は面倒くさがってたところにひざし……あーマイクが名付けたんだ」
へぇーそんな裏話があったんだ、て言うか相澤先生寝袋出してるし本気で任せるんだ……考えてたやつ出そっと
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「じゃあ決まった人から発表行くわよ!」
((発表形式かよ!?))
「じゃあ行きまぁーす!ヒーロー名【エイリアンクイーン】!」
「2!!血が強酸性のあれを目指しているの!?辞めておきな」
「ちぇー」
(((((バカヤロー)))))
大喜利みたいな雰囲気出たけどどうすんのさこの空気……そんな中手を挙げたのは
「ケロ!じゃあ次私いいかしら?」
「はい梅雨ちゃん!」
梅雨ちゃんだった……梅雨ちゃんなら絶対可愛らしい名前にするんだろうなぁ私の感がそう告げている
「小学生の頃から決めてたの、梅雨入りヒーロー【フロッピー】」
「可愛いぃ!親しみやすくていいわ!皆から愛されるお手本のような名前ね!」
流れが変わったのかフロッピーコールが始まった……じゃあ次私行こっと
「「はい!あっ……」」
き、切島くんと被った……どうしよ
「先轟行ってくれよ、俺はその後でもいいしよ」
「良いの?じゃあ遠慮なくそうさせてもらうわね」
切島くんの厚意に甘えて私は自分のヒーロー名を書いたフリップを持って教壇に立つ……緊張するけど私らしさのあるネーミングにはなったから行こう
「名前自体は梅雨ちゃんと同じく小学校の時に考えてたんだけど意味を考えてなくて……最近になって漸くその意味を見いだせたかなってことで!蒼天ヒーロー【ニクス】!」
「可愛い!でもなんでニクスなの?」
「私の名前には雪が入ってるので愛嬌がありつつ呼びやすさ重視で兄と考えたのがニクスでラテン語で雪を意味するからです。蒼天は私の個性の色が蒼で現時点の最上位赫灼熱拳の名称に天が入っているから蒼天……総じて言うなら【蒼き天のように広い心を持って雪のように優しい笑顔で皆を守り抜くヒーロー】、その意味を込めてこの名前にしました!」
「……っ!とってもいいわ!バックストーリーもしっかりあるわね!それじゃあ次は切島くんね!」
「うっす!俺のヒーロー名はこれ!剛健ヒーロー【
「赤の狂騒!これはあれね!漢気ヒーロー【紅頼雄斗】のリスペクトね!」
「そうっす!だいぶ古いけど俺のヒーロー像は紅そのものなんす!」
おおーカッコイイ、漢字表記なのも紅のオマージュだからかな?いや切島くんの事だから「漢字にすると漢気溢れるだろ!」とか言い出しそう
「……憧れの名を背負うってことは相応の重圧がついて回るわよ?」
「覚悟の上っす!」
おおーいいじゃんいいじゃん!切島くんらしさ出てて良きよ!
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その後は皆気分が乗り出したのか、ジャカジャカと出始めた……切島くんの次に出たのは響香ちゃんでした
「ヒアヒーロー【イヤホン=ジャック】」
「いいわね次!」
「触手ヒーロー【テンタコル】」
「触手のテンタクルとタコのもじりね」
「テーピンヒーロー【セロファン】」
「分かりやすい!大切!」
「武闘ヒーロー【テイルマン】!」
「名が体をあらわしてる!」
「甘味ヒーロー【シュガーマン】!」
「甘ぁーい!」
「【ピンキー】!」
「桃色!桃肌!」
「スタンガンヒーロー!チャージとイナズマでチャージズマ!」
「かぁ〜!痺れるぅー!」
「ステルスヒーロー【インビジブルガール】!」
「いいじゃんいいよぉ!さあどんどん行きまくりましょおー!」
「この名に恥じぬ行いを……万物ヒーロー【クリエティ】!」
「クリエイティブ!」
「【ショート】」
「名前!?いいの?」
焦凍やそんなんでいいのかい?あっていうかあれ考えてあるのかな?気になる
「ねぇー焦凍、◯◯ヒーローの所って考えてあるの?」
「ん?ああ、エアコンヒーロー」
『絶妙にダサい!』
「ま、まあ冷気と炎熱扱えるからエアコンでも間違いはないもの……寧ろその位緩くてもいいわ!次!」
「漆黒ヒーロー【ツクヨミ】」
「夜の神様!」
「モギタテヒーロー【グレープジュース】!」
「ポップ&キッチュ!」
「……っ」『ふれあいヒーロー【アニマ】』
「うん、分かった」
「【爆殺王】」
いや草、光己さんに聞いといて良かったぁホントろくでもないの考えてたんだこの子は……修正案考えててよかったあの時……て言うか口田君の次にこれ来るとか温度差でヤバい笑いそうになる
「そう言うのはやめた方がいいわね」
「なんでだよ!」
「爆発さん太郎にしろよ!」
「黙ってろよクソ髪!」
「ブフォwwwwwww」
「何笑ってやがんだ!」
「いやだって……ブッククククク、口田くんとの温度差が凄くて……アッハハハハハハハハ!!!!!」
((((((轟さん/姉さん/吹雪さん/ちゃんがゲラってる))))))
「はーあ、あー笑った笑った……ちょっと貸しなさい名案があるの」
そう言って私は爆豪くんの持ってるフリップを奪って消して別のヒーロー名に書き換える……光己さんから聞いたけど【帝】とか【王】とか【神】とかガキンチョみたいな名称はさすがにウケが絶対悪いし挙句【大・爆・殺・神・ダイナマイト】とかいう死ぬ程長い名称を考えてた彼のセンスを疑う……折角センスあるのにこういう方面には子供地味てるよねぇ
「ほいどーぞ」
「……っち!爆裂ヒーロー【爆心地】」
『おぉー!』
「爆破の中心地点!とてもセンスあるわ!それで行きましょ!」
「じゃあ私も……考えました、【ウラビティ】」
「おぉー麗らかな重力って洒落てるぅ」
照れてるお茶子ちゃん可愛い……撫で撫でしてあげたい
「ヒーロー名、思ってた以上に進みがいいわね……残りは「はぁい!」逆俣さんどうぞ」
元気よく手を挙げて教壇に立った水月さんが出したフリップには水流ヒーロー【アクアマリン】と書かれていた……宝石の名称だけど意味は確か海水とかだったはず
「海ネタね!」
「愛称はアクアで宜しく!」
うーん素直、あと残っているのは飯田くんと緑谷くんだけだけど……飯田くんはインゲニウムⅡとかにしそう、そう思っていたが予想外な形で出てきた
「貴方も自分の名前ね」
「……え?」
自分の名前?なんで?インゲニウムじゃなくて?いやいや実はまだ自分には相応しくないからって理由で名前にしただけかもしれないし早計よね!うん!
その後、緑谷くんは【デク】をヒーロー名にして無事終了……この紙束の中から探さないと行けないとか地獄か?
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休み時間、私はひたすらパラパラと指名を見ていく……トップ10組はまあ最後の方に回すかと思いながら流れ作業をしていると水月さんが来た
「うっわぁ凄い!これ全部指名なの?凄い凄ぉーい!」
「逆俣さん興奮しすぎ……私でも困惑してるのに」
「私の事水月でいいよ!」
「ああーうん、じゃあ私のことも吹雪でいいよ水月ちゃん」
「はぁーい!」
「ケロ、元気ね……吹雪ちゃんは何処にするかもう決めたの?」
「ハナからエンデヴァー事務所行くつもり、知り合い多いしガチ目のトレーニングも出来るしなにより私は本当の意味でお父さんのヒーローとしての姿を見たことないから」
バァーっと見てるけどぶっちゃけ量多いから困る……無名多すぎない?エンデヴァーのブランドにあやかりたいって魂胆が見え見えで吐きそうなんだけど
「じゃあなんで見てるの?」
「どんなヒーローが指名出してるのか気になってね……つっても殆どがエンデヴァーのブランドにあやかりたいか興味本位で来てるやつばっかだったよ。めぼしいヒーローが居るとしたらミルコにリューキュウ、ジーニストにホークスとエンデヴァーね、後あるとするならギャングオルカとかもあるけど正直私ギャングオルカとは相性悪いんだよねぇ」
見終わって机に乱雑に叩きつけて職場体験先の第1候補の項目にエンデヴァー事務所の名前を書いてすぐに提出する準備をしていると焦凍が来た
「炎と氷だもんな……ギャングオルカが乾いちまうから下手に近くで戦闘出来ねぇし」
「そーなのよねぇ、焦凍もエンデヴァー事務所?」
「ああ、親父らから炎の使い方教わりてぇから丁度良かった」
「その調子だとインターンもお父さんのところ行きそうね2人とも」
「「そのつもりだが?」」
「わぁー見事なダブり!ちなみに私は職場体験でセルキーさんの所に行ってインターンでパパのところ行くつもり!」
「私もセルキーさんの所に行くわ、一緒に頑張りましょ水月ちゃん」
「うん!」
後に聞いた話だけど爆豪くんはジーニスト、お茶子ちゃんはガンヘッド、ヤオモモはウワバミ……そして飯田くんはマニュアルさんの所だった。マニュアルさんの事務所って確か保須だったからもしかするとステイン絡みなのかな?
「何事もなければいいけどなぁ」
そんな事を零す帰り道……その言葉が……現実になるとは、この時は思いもよらなかった
タグにA・B組21人追加しました……割とオリキャラよりには出来たかな?
逆俣 水月《さかまた すいげつ》
誕生日:3月10日(誕生石:アクアマリン)
身長:170cm
3サイズ:八百万と同等
個性:《水流圧》
好きな物:シャチ・メンダコ・海鮮物
嫌いな物:海を汚す人・友達を傷付ける人
性格:活発で人懐っこく好奇心旺盛
ヒーロー名:水流ヒーロー《アクアマリン》
概要
ギャングオルカとそのサイドキックの娘のオリキャラ、海月ちゃんにしようか迷ったけど最新シャチネタにハマった結果出来上がった子。八重歯がチャームポイント
髪色はシャチをイメージしていて全体が黒くもみあげ部分が目元の模様、髪先に行くにつれて白くなっていくのが特徴。黒い部分が青みがかっているのは母親の影響
個性《水流圧》は母親からの遺伝で水の流れや水圧を自在に扱える個性ではあるものの自身の周囲に滞留させたり纏ったり武器にしたりなど応用が効く。ただし水圧があまりにも高すぎると人体切断よろしくやたらとグロテスクな使い方になる為基本最大圧での放出はしない
性格は人懐っこくて活発、好奇心も旺盛だからなのか葉隠ちゃん曰く「大型犬みたい」とのことではあるがある程度の節度は守っていたりする
なお後日談にはなるもののキレるとやたら怖い……やっぱ海のギャングの血を引いてるだけはあるわ
ヒーロー名のアクアマリンは自身の誕生石でもありつつ瞳の色がアクアマリンだからとのこと