継ぎ接ぎの燈矢兄……荼毘と呼ばれた兄を見送り個性を譲渡してもらったすぐに脳無の上位種と思われる者が出現しその対処にパパ達が買って出てくれた、その隙に私は焦凍の援護に向かっております
「(座標は……この辺りね……いた!)」
送られてきた位置情報の場所を見つけるやいなや私は上空から奇襲で矢を放ちそのまま降下していく……攻撃は避けられるのはわかっているけど距離を離させるのが目的だもの、ていうか緑谷くんと飯田くんもいるし負傷したプロ日もいるしなんだァこの状況?
「ごめん、遅くなった」
「なっ!?轟さんまで!?なんで来たんだ!」
「姉さん……遅せぇよ」
「ヒーローは遅れてやってくるものよ……怪我は?」
「緑谷は掠り傷で済んでるが……俺は腕と頬を、飯田は腕周りをやられたみたいだ、あいつ強ぇ」
「ありゃりゃぐっさり……無茶は禁物よ?」
「わかってる」
後ろで飯田くんが来なくてよかったのに的な発言をしてるけどとりあえず無視、プロヒーローもやられてるからかなりギリギリのタイミングだった……
「はぁ……また増えたか……幾ら増えようが偽物に過ぎん!」
「ショート、対象の個性は?」
「ふ……ニクスさん!あいつの個性は摂取した血液型によって硬直時間が変わる!近接戦闘は無茶だ!」
なる……でも私ってどっちかといえば近接寄りだからその考えはあまりにも愚直すぎるのよね……天の再点火は可能だからそれプラス赫翼のちょっと弄ったやつ使ってやりますか
「解説ありがとう、でも悪いけどデクくん……私近接寄りだからその忠告は頂けないわね!炉心臨界、【赫灼熱拳 天】【二天赫翼】」
翼とは名打っているもののその形状はどちらかと言えばマフラーのような形だ、あれは高機動特化ならこっちは姿勢制御型……この狭い路地で対応するなら小回りが効く方がいいからね
「ショートはそのまま後方支援、プロヒーローの方とテンヤくんを守りながらになるけどお願いね?」
「ああ、任せてくれ」
「轟さん!君も関係ないんだ!下がってくれ!これは「あなただけの問題なんかじゃないわよ」っ!?」
「いい、ステインは見境なくではなく計画した上で犯行に及んでるのよ?それもこんな路地裏で1人になる時を狙ってね……なら数が多ければ多いほどこっちが勝てる確率を上げるのは当たり前なんだよ?」
「だからと言って!」
「今ここで逃がせばより多くの人に被害が出る……加えてこのまま私たちがあなたの言葉にはいわかりましたって言えばどうなるかなんて想像に容易いでしょ?クラスメイトを死なせたくない、傷付いて倒れてしまってる人を助けるのもヒーローの役目よ!」
「取り繕ったって無駄だ……そいつは偽物だ」
「あなたからしたらそうでしょうね?私たちだってオールマイトの真似事をやっている偽物なんだもの……でも憧れてしまったものは仕方ないでしょ?それに……ヒーローっていうのはお節介焼きが本質なんだもの、誰かを守りたい誰かを笑顔にしたい誰かの命を守るために立ち上がり続けた……それがヒーローよ!」
理屈なんてどうだっていい……ただ私たちがやりたいからそうしているだけだ。命と笑顔を守れるって言うなら喜んでこの命を捧げるぐらいの覚悟を持たないとこの先は生きていけるわけがないんだから
「……死する覚悟はあるのか」
「ええ、この身が朽ち果てるその瞬間までね」
「……ふ、貴様も本物だなそこの緑の小僧と同じ自己犠牲の破綻者だ」
「ちょいそれは聞き捨てならん私をあのヒーローオタクと同じにしないでよ不愉快」
「しれっとディスられた!?」
「……あなたと漫才をしてる暇は無いのよ、速攻で終わらせるわ!」
右手を順手、左手のを逆手に刀を持ち構える……二刀流+蹴りによるインファイト戦術やってやろうじゃないか
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戦闘介入から数分、インファイトをするが決定打が無さすぎたの一言しか出てこなかった……ステインのそれはあまりにも戦闘慣れした戦い方で刃物の使い方、観察眼、どれも一級品だった。
「はあ……貴様のそれ……人を殺す剣ではないな?」
「ええ、活人剣だもの……人を斬る事を想定なんてしてないもの、でも師匠曰く元々は殺人剣って聞いたもの」
「なるほどな……俺との鍔迫り合いを避け流し動きを見る……確かにいい方法だが甘い!」
「どっちがよ!」
プロミネンス分の圧縮防御をグレイシャルコートに回して完全防御しながら蹴りと斬撃を繰り返す、寸前の所で刃は1つも届かず舌打ちし始めてる辺り焦り出してるわね?
「もういい……もういいんだ!轟さん!僕を置いて逃げてくれ!」
「そんなことしたらヒーロー失格よ!それに困ってる人に手を差し伸ばすインゲニウムは少なくともそんな復讐に囚われた顔をしないわよ!」
「その通りだ飯田!辞めて欲しけりゃ立てよ!なりてぇ自分になれよ!復讐なんざやったとこでなんにも戻って来やしねぇ!」
「後に残るのは後悔と虚しさだけよ!桜花二刀流中伝【桜花閃々 深雪六花】!」
飯田くんへの叱咤をしながら剣を振るい後退りさせる、押し込みはまだ足りないのはちょっと頂けないかな?
「ぐっ!?……桜花……貴様桜花流の使い手か」
「ええ、強くなるには多くを学ぶ必要があるからね……オウカ師匠から色々教えて貰ったわ、桜花流の厄介さくらいは貴方も理解はしてるはずでしょ?」
「……圧倒的速度から繰り出される抜刀術」
「そう、そして貴方は私の射程圏内に入っている……貴方は逃げることは叶わないわよ?桜花流抜刀術……その身に味わいなさい」
鞘に六花を納刀し左側の六花を抜刀する構えを取る、その隙を狙ってステインが飛んで来るが個性の制限が解除されたのか飯田くんが蹴り飛ばした……やっと目が覚めたみたいね
「……すまない轟くん、轟さん、緑谷くん……お陰で目が覚めたよ。今ここで僕が死んでしまったら、本当の意味でインゲニウムが死んでしまう……だから頼む!力を貸して欲しい!」
「論外だ……取り繕った所で偽物は偽物にすぎん!貴様を粛清する!」
「やれるものならやってみなさいよステイン」
見栄を切ってる所に不意打ちで蹴りと斬撃を叩き込む、意識外からの攻撃は結構効くみたいねいいこと知った
「なっ!?……なんて速度だ」
「速ぇ」
「目で追いつけない……これが桜花流の速さか」
「まるでグラントリノみたいだ」
加速力は十分、後は斬撃に炎を収束して叩き込むだけ……今の私が最速で出せる剣技とくと見よってね!
「桜花流抜刀術【桜花閃々 貫】」
「ぐあっ!?」
「デク!テンヤ!」
「【レシプロ】」「(OFAフルカウル5%!)【デトロイト】」
「「行け!」」
「「【エクステンド】/【スマッシュ】!!!」」
貫による最速斬撃を叩き込みながら炎熱で更に与ダメの加速、怯んだ隙に焦凍の氷で打ち上げて飯田くんの蹴りと緑谷くんのパンチを叩き込み追い討ちの炎でフィニッシュ……これ私要らなかったのでは?
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「意外となんでもあるものなんだなゴミ箱に」
「ロープなんてあって欲しくないんだけどなぁ……まあ有効活用ってことで、飯田くん動ける?」
「ああ、腕をぐっさり行ったが足が動くから大丈夫だ」
「僕はちょっと足斬られたから立てない」
「俺が背負うから気にしないで……ゴメンなプロの俺が足を引っ張る結果になってしまって」
無事に勝利を納めた私たち……しかしその結果は散々で緑谷くんは二の腕と足に切り傷、焦凍は腕に2箇所刺し傷と頬の切り傷、飯田くんは肩付近にぐっさりと刺し傷が入ってしまっていたが生きているので万事おk取り敢えず引っ張っていこ
「飯田くん復讐に走るのは私としても良くないことだと思うよ、憎むのは解るけど目先の欲に囚われてちゃそれこそステインの言った偽物と変わらないわよ?」
「ぐっ……耳が痛いよ轟さん、反省する」
「はい、私からのお説教は終わり!後は体験先のプロヒにドヤされて下さい」
「「ぐっ……」」
「あれまさかとは思うけど緑谷くんも命令無視で来たの?」
「……はい、そう言う轟くんと轟さんはどうなの?」
「私たちはパパからの命令で個性の使用許可と戦闘許可貰ってるから良いんですぅ」
「「……ん?パパ」」
「姉さん素が出てる」
「あっやっべ」
気が抜けて素が出ちまったや、恥ずかしい
「……轟さんって普段お父さん呼びなのに素が出るとパパ呼びになるんだ」
「人のことが言えないじゃないか君も……」
「ああーもう恥ずい、そう言うのいいから」
追求されかけるがすぐさま方向を変えさせる……なんでこういう時に限ってこうなるのよ私。そんなことを考えながら大通りに出ると何人かのサイドキックがこっちに駆け寄ってきた
「えっ!?子供!?」
「酷い怪我じゃないか……早く手当てを!」
「手当ては彼優先でお願いします、その間にやって頂きたいことがあります」
「なっなんだい?」
「警察への連絡、ヒーロー殺しステインの捕縛に成功したので大至急お願いします」
『なっ!?』
そりゃ驚かれるよね……なんせ子供4人がかりでステインをとっ捕まえたんだから、私は途中乱入であれだったけど勝てたのが不思議なくらいだった
そう思っていたら……
「……うわっ!?」
「っ!?緑谷くん!?」
「くそっ!待ちやがれ!」
追いかけてきた燈矢兄のイグナイテッドアローで貫かれたであろう頭部から血を流しながら飛んでいた脳無というヴィランが緑谷くんを足で捕まえてどこかへ飛んで行こうとしていた……しまった反応が遅れたせいで炎が出せない!
「……粛清せねば」
その声と共に……縛り上げていたはずのステインが再び動き出しサイドキックの1人の頬を舐めとる、すると飛んで行った脳無の動きが急に悪くなり落下し始めていき最終的にはステインの手によって殺された
「うそ……あの状態でまだ動けるの?」
「助けた……のか?」
「馬鹿!人質だ!全員構えろ!」
「偽物が蔓延るこの社会も……
ゆらりと身体を起こしこちらに振り向くステイン……緑谷くんには眼中に無いようにも見えるが今はそんな事を考えている隙が一切なかった……はらりと落ちた顔の布から覗かせたのは削ぎ落としたであろうおぞましい鼻の傷だった……圧倒的威圧感のせいで息をすることすら忘れる程だった
「贋物……正さねば……誰かが血に染まらねば……!
凄まじい程の気迫による圧はその場にいた全員を動けなくした……個性を使っている訳では無いはずなのに動けなくなるほどの圧を全員がその場で感じていたが……不意にその圧が消えた
「……ハァッ!?ゲホッゲホ!……ハァ……ハァ……」
「……気絶……している?」
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場所は移り保須中央病院……私は頬の切り傷程度で済んだため明日からまた事務所で職場体験でございます、その前に皆のお見舞いをしようと思い病室に行くと皆揃っていた。ミイラがいっぱいだ
「あっ皆、お疲れ様」
「姉さん、怪我は?」
「頬のここだけ、グレイシャルコートの隙間を縫って斬られてたなんてわたしもまだまだだなぁ……」
「そんな事ないよ!……僕らが弱かっただけなんだ」
「アンニュイにならないの全く……飯田くん、焦凍、腕大丈夫なの?」
「何針か縫ったけど今んとこ異常はねぇらしい、けど明日の精密検査次第じゃ結果が変わってくる」
「轟くんの個性腕由来だもんね……そういえばエンデヴァーは?」
そういえばステイン護送の時に写真撮られてたのは燈矢兄だったな……パパの姿も見てないしもしかしたらまだ戦闘中だったりする?
「おい親父無理すんなって」
「この程度何ともない……お前は心配しすぎだ」
「ヒッ!?」
「親父……なんだよその顔の傷は!?」
噂をすればなんとやら、パパが顔を出してくれたがその顔に問題があった……ほぼ顔半分を覆うほど大きく包帯が巻かれており幾つものガーゼが貼られていたりと痛々しい姿で入ってきたのだ
「吹雪、焦凍……そして君たちも、ステインの捕縛ご苦労だった」
「おい親父労う前に吹雪慰めとけよ?滅茶苦茶泣きそうになってるし過呼吸になってる」
「は?……あっ」
自分の身体が震えているのが解る……過呼吸になって来ているのも解る……血の気が引いて行っているのも解る……何せ父親がこんな大怪我をして病室まで来たのだから
「吹雪……心配かけて済まない、この程度の傷なんともないさ。幸い目には異常が無かったから深呼吸しなさい」
「でも……でも……」
「大丈夫だ……何も横腹が抉り取られたり右腕を千切り飛ばされたりされた訳じゃないさ、だから安心してくれ」
頭を撫でられる……ゴツゴツとしていて大きな手ではあるが私はそんな手が好きだった、誰かの命を守り続けて私たち家族を大切にしてきてくれた手だから……安心する
「……心配かけすぎ」
「済まない……さて、君たちにも言っておかなければならない事があってな。最後まで話は聞いてもらおう」
私を落ち着かせてすぐパパは父親としての顔からヒーローエンデヴァーとしての顔になった……ステイン絡みだろうとは思うけどどうなんだろ?
「まずは先も言った通りステイン捕縛ご苦労、未来を担うヒーローの卵としてはこれ以上にない戦果だ……だが君たちは違反をした、特に飯田天哉くん、緑谷出久くん。君たちはプロヒーローの指示を無視し市街地での無許可の戦闘、個性使用を行った……これは君たち学生であっても重罪に当たる」
「ちょっと待てよ親父!あの場で緑谷が個性を使ってなけりゃあの場に倒れてた飯田とプロヒーローの人が死んでいたんだぞ!」
「それは結果論だ……目先の欲に囚われ個性を使うなど言語道断だ。その行いは決して褒められたものでは無いんだ」
「……ステインの傷の具合は?」
「火傷に凍傷、切り傷に打撲痕、それ以外だと肋骨の骨折があったが折れた肋骨の骨が肺に刺さっていて非常に危険な状態だった」
「死にかけたってこと?」
「ああ、幾ら相手がヴィランだとしても人殺しほどヒーローとしてやっては行けないことをしかけてしまったのだから……」
「……親父話が長ぇさっさと本題に入れよ」
「んぐっ!?燈矢急かすな」
……?少なくともあれはプローヒーローとしての見解でもあるんだから長くなるのは当たり前の話なのになんで燈矢兄は急かしてるんだろ?
「……はぁ、わかった本題に入る。吹雪と焦凍を含めた君たちの行いを揉み消す方法がただ1つある……それはステイン撃破の功績を燈矢に明け渡すことだ、君たちの行いは法に触れはするものの素晴らしい功績ではあるのだが如何せんまだ仮免すら持っていない状態なんだ……ありのままの事実を公表したらどうなるか分かるな?」
「……ああ、そういうことね。じゃあお願いするね」
「ん?どういうことだい?轟さん」
「要するに私たち学生組のステイン撃破をそのまま報道すれば炎上待ったなしだからその傘として燈矢兄が撃破した扱いにするって訳、幸いあそこにいたサイドキックの人数は少なかったから箝口令は敷きやすいし情報漏洩の可能性は限りなく低いわ」
「そういうこと、傷の具合も隠せるからかぁるく隠蔽して報道するって感じ」
「「「……成程」」」
「なんだよその納得いってねぇ反応はよ……にしても明日から忙しくなるな」
「ああ、俺と焦凍は暫く入院になるし燈矢は明日会見、事務所はTV局からの電話応対やらで火の車になるだろうな」
「……あれ?私の職場体験は?」
「まあ少なくとも中止か1日だけ他所の事務所でお世話になるって感じだな」
「嘘ぉん!?」
「そこは心配いらん、既に預け先の事務所に連絡を入れているから明日の早朝から燈矢の車で向かってくれ」
「場所は?」
「……俺の後輩、現No.5ヒーローのベストジーニストだ」
解散後……
エンデヴァーの病室にて
「にしても、
「逆行前では通常の脳無三体しか確認出来ていなかったが、ハイエンド脳無は福岡で見たものと同じだった……傷の付く場所も全く同じなのには驚いたが」
「とりあえず全部炭化させて再起不能には出来た……けど脳無が出現したってことはよ……親父」
「ああ……あの時確実に殺して燃やした筈なのに何故今再び動き出している」
ーオールフォーワン……今度こそ必ず殺しきってみせる
取り敢えず次回ジーニストの事務所にお邪魔してその後のレース回すっ飛ばして期末試験入ります、その後は……I・アイランド(映画限定ボス無し)で一悶着回挟んでシーズン3入っていきます