職場体験明け……私たちは初っ端からレースをして私が大差勝ちしたり緑谷くんがフルカウルを初お披露目して驚かれたりと結構充実した一日を過ごしたりしていると、あっという間に季節は夏になった。ちなみに焦凍らの精密検査の結果は良好、飯田くんの方は軽い後遺症が残るくらいで普段の生活に支障はないとの事だ……良かった
「うし今日の授業はこれにて終了だ……期末テストが残すとこ1週間だ、お前らちゃんと勉強してんだろな?当然知ってるとは思うが筆記以外にも実技もちゃんとある。頭と身体を同時に鍛えとけよ?以上だ」
そう相澤先生が言い残して教室から出て行った……期末テストかぁもうそんな時期なんだ、お姉ちゃんがいるおかげでテスト勉強捗るし特に問題ないんだろうけど
「「全く勉強してなぁい!」」
「(あの二人は……)まあでもここ暫くはイベント続きだったもんね、USJに体育祭職場体験と……でも普通に考えて授業受けてたら落ちる心配無いはずなんだけどなぁ」
「言葉には気を付けろよ中間一位」
「訂正、学年一位」
「「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」」
こちとら入試首席、中間も学年一位だし座学に関してはまあ問題は無い……あるとしたら実技の方だ、こっちに関してはあまりにも不透明過ぎるから個性の調整が効くかがわからない
「轟さんは文武両道ですものね……私はどちらかと言えば座学の方が強いですし……演習の方はからっきしでしょうけど」
「暗い暗い暗い……私の場合は姉と兄の教えが良いのよ、姉は小学校とはいえ教師やってるし兄はプロヒーローだし環境が勝手に育ててくれただけ……それに情報は武器にもなるから私なんかよりもヤオモモの方がいいと思うんだよね」
座学に関してはまあ何とかいけるけど実技方面は教え方下手くそだし私……それに、習うより慣れろ派だし
「あと1週間しか残ってないけど詰めれるところは詰めた方がいいよ?最悪私とヤオモモの2人がかりで勉強見るから」
「「マジで!?」」
「俺も頼めるか」
「ウチも!」
「俺も頼むわ」
とりあえず下層組はなんとか拾い上げよう……じゃなきゃ補講組が増える。て言うか実技方面もなんとかしないといけないじゃんか
「……あっヤオモモ、1つ提案があるんだけどいい?」
「はい、なんでしょうか?」
「平日の放課後にワースト組集めての勉強会をして土日にA組の皆集めて学校で個性トレーニングをするって言うのはどう?個性トレーニングの方は私がなんとか先生らに許可貰うから」
「……行けますの?」
「最悪私の実技試験の相手がロボとかじゃなくてオールマイトとかになる可能性あるけどなんとか頑張ってみる」
「「し……死ぬ気だ……」」
「それじゃあ今から逝ってきます」
『漢字違う!』
ハハハハハハハナニヲイッテイルノカナ?コワクナンカナイヨ(冷や汗ダラダラ遠い目)
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「……その位だったら構わないぞ」
「え?良いんですか?」
「元より1週間前に試験対策として放課後と土日は解放させるつもりだったからな……知らせるのを忘れていたよ、A組21人全員で良いんだな?」
意を決して突撃してみると案外さっくりと許可が降りた……なぁんだ変に警戒していた私が馬鹿みたいじゃんか
「はい、大丈夫です。後でグループチャットの方で報告入れますから」
「質問事項はそれだけか?」
「はい……お時間を取らせてしまいすみませんでした」
「いやいい、報告し忘れた俺もあれだったからな……勉強はちゃんとしてるか?」
「私を誰だと思いで?学年首席トップの吹雪ちゃんですよ?……あっそうだ実技ロボとかじゃなくて対人だったら私恨みますからね?では失礼します」
そう言って私は退出する……取りあえず先に「放課後と土日で個性トレーニングも出来る」とだけ入れておく……嫌な予感しかしないなぁ全く
退出後の職員室ーー
「はぁ……感がいいというか鼻が利くというか」
「まさか見抜いているとはね、彼女の相手を考えるのは相当難しいわよ?外部からプロでも呼ぶ?」
「そうしたいのは山々ですが殆どの事務所がステインの意志に感化されて活性化したヴィランの対処で引っ張りだこだ……加えてエンデヴァー事務所に至ってはどのプロヒもこの時期は手が空いてないらしくてな」
「じゃあよ……3年のあいつらぶつけてみるってのはどうだ?」
「通形らか?まあ確かに歯応えのある連中だが下手したら即落ちするぞ」
「どっちが?」
「……通形らのほうだ」
ーーー
その日の放課後はまあヤオモモが教えれる範囲での勉強会になったがその翌日の放課後、上位数人体制でやることとなった
「だぁーからんでわかんねぇんだ!ここの公式はこれを当てはめりゃすぐ答えなんざ出てくんだよ馬鹿が!」
「まあこうなるとは思ったようん、ええっと古文の文法なんだけど……」
「英文は……」
まあ……綺麗に半分に別れたようん、そういえば座学方面ではあんまり知らなかったけど水月ちゃんって結構座学のランキング高いんだねそりゃ編入試験にも勝てるわ……私もうかうかしてられないわこれ
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土曜日……朝方からヒロコスを着て岩場のグラウンドに来ております。異形型は取りあえず発動型と一緒に、増強型は緑谷君の所に集めて朝礼でございます
「はい、おはようございます」
『おはよう!』
「ん、皆今日も元気よくて大変結構でございます……さて今日と明日に分けてみっちりと個性訓練をしていくんだけど座学がまだ心配の人はモニタリングルームにテーブル設置してもらってるんでそこでお願いね?」
『はぁーい!』
「よし、それじゃあやろっか♪」
て事で開始の合図と共に皆バラけてトレーニングを始めました。私は焦凍の燐制作のお手伝いでございます……ついでにヤオモモに桜花流の伝授をば
「いい焦凍、燐は左右の力を平均化させて初めて機能するの」
「そうなのか?」
「うん、焦凍はここ暫く氷メインだったからそっちの出力が高くて炎が低いって感じなのよね……だからまずは左右の出力の平均化をしてみて欲しいの、自分の納得するところまで来たら私を呼んで欲しいの」
「わかった」
素直ぉーお姉ちゃんは嬉しいぞぉ頭撫でてやろうこいつ……身長高ぇ!こいつ!顔はママの遺伝子なのにこういうとこだけパパの遺伝子もろに持ちやがって!
「むぅー……私もそこそこ伸びてるはずなんだけどなぁ」
「姉さん入学当初からどれぐらい伸びたんだ?」
「少なくとも9cmは伸びたと思う……170寄越せ!」
「姉さんも親父の娘なんだから伸びるところは伸びるさ……八百万が待ってんぞ」
「へぇーい、サボっちゃダメだからね?……それじゃあヤオモモやろっか」
「はい!よろしくお願いしますわ吹雪さん!」
そういって薙刀を構えるヤオモモ……うーん様になるなぁけど盾は外そっかさすがに要らない
「それじゃあヤオモモ、桜花流の先行体験会をやって行こうか。桜花流の信条は【速度と手数】が要なの」
「速度と手数ですの?ですが薙刀では」
「ヤオモモ、薙刀の利点とは?」
「え?えっと……【斬撃と刺突を1つで行える】?」
「正解、それじゃあ私も薙刀でやるから教えながらやって行こっか……基礎から一つずつみっちり教えたげる」
そう言いながら私は氷で薙刀を作り構えて攻撃するよう指示する、さぁーてやりますかぁ
数時間後……
「おぉーい!昼飯持ってきたぞぉ!」
「あっ燈矢兄!」
せっせこせっせこ個性トレーニングしているといつの間にかお昼になったらしくオフの燈矢兄と産休に入った萌義姉がお昼ご飯を持って来てくれた……ありがてぇ
「も〜えねぇ」
「どした?吹雪」
「んっふふ〜妊娠おめでと、身体壊さない程度に運動しようね?」
「わかってるわかってる……ほれお前の好きなお茶だ」
「やた〜!みんなぁ〜お昼ご飯にするよぉ〜!」
『は……はぁ〜い』
うーんグロッキー状態……でも食べなきゃ持たないから気合いで口に捩じ込んでね?(ド畜生)私もお腹空いたし緑谷くんと一緒に個性周りのブラッシュアップしたいし
ーモニタリングルーム
お昼ご飯も食べ終えてちょっと食休み、その隙間時間に勉強会も開いて少しでも不利の可能性を潰していくことにしたそうだ……うむ、いい心掛けである
「緑谷くんや、個性の事でお話が」
「え?うんいいよどうしたの?」
「砂藤くんのだけどさ……糖分取れるならブドウ糖でもありなんじゃないの?」
『……え?』
え?なに私そんな驚かれるようなこと言った?まあいっかとりあえず無視して続けて話そう周りの目になんか気にしてらんないし
「ああー確かに考えたこともなかったかも……頑張れば応用効かせれそうだもんね」
「そうそう、要は使い方よ例えばなんだけどね〜」
「……そういや俺も試したことなかったな」
「成程、試したことが無かった……やってみる価値はありそうだな」
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お昼ご飯も食べ終えある程度のアドバイスを終えて第2回個性トレーニングを開始
「姉さんどう?」
「んーまだ氷の方が強い、もっと火力上げなさい……あっ折角だし燈矢兄に見てもらえば?丁度いるし」
「お?俺の出番か?しょうがねぇなぁ」
「じゃ任せるねぇヤオモモ〜続きやるよ〜」
「はい!わかりましたわ!」
元気がよろしい……そりゃあれだけ美味しそうにほっぺた膨らませて食べてりゃ元気になるわ、じゃあちょっと意地悪してやろっと
「え?あの……吹雪さん?何故槍2本出してるのですの?薙刀ではなく?」
「ぶっちゃけて言うと私って弓以外だと剣と槍が得意なのよね……つまりどういうことか分かるね?後炎の出力も上げていくからそのつもりで」
「あっ……あぁ……ふっ、吹雪さんの意地悪!」
「意地悪で結構!行くよ!」
「嫌あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」
「はぁーい皆1日目お疲れ様ぁ明日もやるから今日はゆっくり休んでね」
『は……はい』
「あっ後ヤオモモ、これ桜花流道場の住所……来たかったら何時でも来てくれていいよ私もちょくちょく顔出すから」
「あっ……ありがとうございます」
「それじゃあ明日もビシバシ鍛えようね♪無論期末で落ちたヤツは一人残らず夏休みに師匠直々に鍛え直すようにも言っとくから死ぬ気で頑張りなよ?」
「ち……ちなみにそれって」
「予想が正しければ私の数百倍は厳しいよ?」
『ヒェッ……』
「み……皆ァ!ぜってぇ全員で期末クリアするぞ!」
『おぉ!』
「(……まあ一人残らず師匠に扱かれるんだろうけどそれは黙っとこ面白そうだし)」
次回試験当日、その次にI・アイランド行きます……先が長ぇなぁ本編最終話いつになる事やら