地獄ではない轟家   作:黄昏の跡地

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どうも、期末とか定期テストほど嫌になるイベントは無かった思い出しかない作者です……あんなんやって意味あるのか?って思いますよ今でも……学生の皆様方は頑張って下さい

そんな吹雪ちゃんはなんにでも全力で努力する子で勉強だろうが個性トレーニングだろうが習い事だろうが1度始めると歯止めが効かないレベルでやり込みます。

それこそオウカじっちゃに対して「私が吐くまで続けて下さい」っていう位にはとち狂ってるやつです……それでこのお淑やかさって何?バグ?

あっ今回の相手も先輩ら相手だけどあっち舐めプそこそこしたけどこっちじゃ爆速で終わります


学生が1番嫌うイベント

 

 

日曜日、私は個別って事で師匠の所で吐くレベルのトレーニングを行い冬美お姉ちゃんに叱られました……いいじゃん別に追い込み方なんて人それぞれなんだからって言ったら「そろそろ加減を知りなさい」って言われた……解せぬ小学校の時から続けてるメニューなんだけど?

 

まあそんなこんなでやってまいりました期末テスト、脅しもかけてるから結構いい線は行きそうな気はするけどまあ落ちる人は落ちるでしょう(フラグ)

 

「そんじゃあ……始め!」

 

開始と共に解答用紙を裏返しスラスラ解く、こちとら死ぬ程勉強もしとんじゃ舐めんな……まあとは言うけど油断は禁物、1度解いた問題も時間が許す限り見直して全部解き終わった後もケアレスミスをカバーするように確認していくのが私流だ

 

「(まあ一番の問題は三奈ちゃんと上鳴くんの二人なんだけどね……あの二人ワーストトップだし……今になって思うけど良く入学出来たなぁあの二人)」

 

……取りあえず余計な考えはゴミ箱に捨ててテストに集中しよう、折角努力して学年一位の座に輝けてるんだからしょぼ死程見苦しいものは無いもの……油断せずにやって行こう

 

 

 

ーーー

 

 

 

キーンコーンカーンコーン……

 

「そこまで!ペンを置いて後ろから解答用紙を回収して行ってくれ」

「(ふー……取りあえず全部埋めてケアレスミスのカバーは出来た筈だから大丈夫だと思いたい、で?向こうの様子はっと)」

 

ちらりと横目で見てみると取りあえずやりきった感を出していた……ふむ、相当の自信ありと見たけどバッサリいかれてそうなのがまた否めないのが

 

「……よし、筆記試験は終わりだ。明日は実技だから遅れないように……良いな?」

『はい!』

 

 

号令をして放課後のリラックスタイム、はぁー冷たいお茶が沁みますなぁ……

 

 

「ふひぃー終わったぁ……3日に分けてって長かったなぁ筆記、その分早く学校終わるから個性トレーニングに集中出来るけどさ」

「そういや姉さん今日も昼間からまた道場行くのか?」

「うん、まだ速くなれそうな気がするからさ……それに皆のトレーニングメニュー考えとかないといけないし」

『……え?』

「忘れたとは言わせないよ?テストの結果次第じゃ地獄見るって言ったんだけど?」

「「……そうじゃん!?」」

「そういえば吹雪さんって普段どれぐらいオウカさんと鍛錬なさってるのですの?」

「え?私が吐くまでだけど何か?因みにこれ小学校からずっと続けてるトレーニングメニューね」

『……吐くまでやってるの!?』

 

うおぉい冬美お姉ちゃんと同じ反応されたぁ……えそんなに駄目なの?吐くまでやるのって

 

「普通吐くまで鍛錬なさると身体壊しますわよ!?」

「いやだってそうしないと強くなれないし」

「なんか……轟さんの強さの深淵を今垣間見た気がする」

「こうは言うけど流石に皆にも私と同じメニューやらせるつもりはないわよ?軽めにするつもり……当社比だけど」

『鬼畜になるの確定してんじゃん!?』

 

 

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翌日ー実技試験会場中央広場

 

「……先生達がいる……て言うことはロボじゃなくて対人ね?本当に恨みますからね?」

「轟姉は勘が鋭いからな、口に出さずとも可能性は捨てきれないなんてこともありえたろう……んじゃあ説明してくぞ」

 

相澤先生の挨拶と共にプロヒを相手にした対人戦を行うこととなった……ルールは至って単純で生徒側2名対先生1名の対人、先生にはハンデとして両手両足に50kgの重りを付けて試験相手になる……んだけど

 

「……相澤先生、オールマイトに合計400kgの重り付けさせるのは良いんですけど寧ろ攻撃の威力上がりません?」

「加減するようには伝えてる、後婆さんも控えさせてるから多少なりとも怪我しても大丈夫だ」

「んな無責任な……」

「説明続けるぞ」

 

クリア条件は至ってシンプルで渡されたカフスを先生の身体に付けさせるかスタート地点の反対側の位置にあるゴール地点に入るかの二択だそうだ、これヘマした片方補習行かされそうなのがまたなんとも言えない

 

「……ん?先生しつもーん!」

「どうした逆俣」

「私たち21人ですけど1人溢れますがどうするんですか?」

「そこは問題ない、全体的の強さを鑑みて轟姉を単騎でやらせることになったから」

「え?強制?」

「で、お前の相手なんだが本来は外部のプロヒーローを呼ぼうと考えたがステインに感化されたヴィラン共の鎮圧に手一杯で予定していた面々が来れなかった……て事で代案としてこいつらと相手してもらう」

 

そう言って私たちから見て右手側から3人の男女が歩いてきた……1人はパッと見コミカル調な顔なのにガッシリとした体格で白と青、赤のトリコロールカラーのコスチュームを着た男”通形ミリオ”、その後ろに白いマントのフードを深々と被り顔が見えなくなってるもののちらりと見える顔は何処かビクビクしている”天喰環”……そして

 

「げっ!?ねじれ先輩……」

「んー?あっ後輩ちゃん!久しぶりぃー!」

「だぁーもうくっつかないでください!」

 

最後列に居たのはピッチリとしたタイツスーツを身につけふわふわと浮いている”波動ねじれ”……この3人は雄英ヒーロー科3年の先輩にして【雄英BIG3】という面子だ、3年の中じゃ最強格で私でも勝てるか五分な人らでもある。私この3人相手にしないといけないの?

 

 

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移動中のバス、私はひたすら頭の中で反復させていた……イメージトレーニングを……ねじれ先輩にくっつかれながら

 

「……先生らもお人が悪い、1人に対して3人で相手しろって言うのは蹂躙しろと言っているようなものだ」

「まっ!その代わり俺らの実技免除してくれたんだ!後輩ちゃんには悪いけど俺らの為にも倒されてもらうよ!」

「……もう勝った気でいるんですか?ミリオ先輩、一応私燈矢兄……イグニスが入学した辺りからずっと体育祭見続けているんですよ?御三方の個性は割れてるんです」

「でもね後輩ちゃん、その割れた状態でも通形は覆せるんだよ?知ってた?」

「知ってますよ……その個性、悪い言い方をしますが戦闘には向いてませんし強固性良個性通り越して没個性の域です。でもそれでも貴方は日々努力を怠らなかった……人の何百倍もの鍛錬を積み重ねそこまで辿り着いたのは最早賞賛に値しますよ」

 

「ははは、貶されてるのか褒められてるのかいまいちパッとしないなぁ……でも褒められたと受け取るよ!確かに後輩ちゃんの言う通り俺の個性は没個性に該当するものさ、だけど俺はこの個性を使って皆を笑わせれるヒーローになりたいんだ!」

「なら……いえ、野暮ですねこれを言うのは。そろそろ着きますので準備をお願いします」

 

彼らは知らない……この後に起きる惨状を、仕込みはもう終わってるのよね

 

 

ーーー

 

 

グラウンドβ【市街地演習場A番】

 

スタート地点……変速ルールによる三対一の現状ではあるものの勝てる算段はある程度立ててはあるが不安定要素が多かった

 

「(透過に再現、波動……遠近中全て揃ったそれは厄介極まりないのが現状だ。なら最速で各個撃破して最後にねじれ先輩を叩けば勝てる……けど通形先輩の透過がいつ発動したっていうのは目視出来ないから五分だ)」

 

そう思っているが向こうも初見殺しには勝てる訳が無い……何せ職場体験以降から出力はより強くなり内側で溜め込み続けるように過ごしてきたんだもの、多少体力は削れるけどその分個性は伸びる……まあ冬美お姉ちゃんにバレないかヒヤヒヤしたけどね?

 

《轟吹雪、試験開始》

 

「エクスタミネート」

 

瞬間、開始の合図と共に天と赫翼を展開し蒼炎の先端が紫色(・・)になった炎を吹き出しソニックブームを引き起こしながら前進していく……遷音速、いわゆる戦闘機並みの速度を一時的に再現して通形先輩の腕めがけカフスを

 

ガチャン

「え?」「は?」「え?」

 

三者三葉の呆けた声が聞こえたけど通形先輩の手首にカフスを付けることに成功した……勝ったわねこの試合

 

《通形ミリオ、捕縛を確認……残り2名》

「なっ!?」

「嘘!?あの距離を一瞬で詰めたの!?」

「見えなかった……ぐっ!?風が凄まじい!」

 

後から飛んで来たソニックブームによって吹き込む風は凄まじく遅れて音が発生し窓ガラスが吹き飛んだ……やっぱ直線距離では勝てるな啓悟義兄に

 

「さて……蹂躙してあげます」

「こんな早くにミリオが落ちるなんて……しかもその速度、並大抵の訓練じゃ獲れないものだ」

「努力は当然です……時間が無いのでサクサクいきますね?」

 

急いでいる理由は至って単純まだこの状態を維持しきれないから1度栓を抜くと水が抜けてくようにストックした分が消えていくのだ、天以上の火力を出せる制限時間付きの最大強化状態【蒼破】……かっ飛ばしていくわよ!

 

「とはいえそもそもとして速度的に勝てるんですから攻撃せずとも無血開城は、可能なんですよっと!」

「しまった!?」

 

《天喰環、捕縛を確認……残り1名》

 

「早すぎて目で追えない……こんなに強くなったの後輩ちゃん」

「私努力は怠らない派の人間でしてね、今日に至るまで吐くまで鍛錬し続けてましたもの!」

「ひゃあ!?」

 

《波動ねじれ、捕縛を確認……轟吹雪条件達成》

 

「うそぉーん!?」

「手も足も……出なかった」

「ははは……驚きものだよこれは」

 

 

胸に灯った火が消え背中の赫翼もバキンと音を立てて崩れていく。制限時間残り5秒……危なぁギリギリ勝てたし疲れた

 

 

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とりあえずモニタリングルームにもなっている中央広場にバスで戻っております、その中で私たちは感想戦をすることにした

 

「いやぁはははは!ボロ負けしたよ!初見殺しはしてくるだろうなぁって身構えていたけどまさか思考の外から飛んでくるなんて思わなかったよ!体育祭の1年の部の録画見させてもらったけどあれ以上に速いね!」

「速攻かけて良かったです……最大3分で残り制限時間が5秒しか残ってなかったのでギリギリでした」

「まさか蹂躙されるのが俺たちの方だったとは思わなかったけどそんなに短いのかい?」

「はい、蒼天爆夜【蒼破】はまだ未完成の技で肉体の炎熱耐性限界点ギリギリまで熱を溜め込み続けないといけないので要改良必須なんですが今回は運に助けられましたよ普通に」

「不思議、そうまでして強くなりたいの?なんで?」

「大切な家族と友達を守りたいからです……それに」

「「「それに?」」」

「……皆さんの笑顔も守りたいので、だからもっと強くならないといけないんです」

 

強迫観念……何時ぞや爆豪くんが言ってきた言葉だけど確かにその通りな気がする、私が努力を重ねれば重ねるほど体がボロボロになっていくけど周りのみんなに頼らないなんて馬鹿はしたくない……程々に甘える努力もしないといけないからね

 

「なら、俺たちが君の笑顔を守ろう!その強さは世間に示すのはいい事なんだろうけど君の笑顔がすり減るのは良くないことだからね!一人のコメディアンとして!ヒーローとして!」

「俺も……出来るかは分からないけど美味しいお店の紹介くらいは出来るよ」

「ねえねえ後輩ちゃん、もしインターンで一緒になるような時があったら一緒に飛ぼうよ!とっても楽しいと思うの!」

「……クスッ、ありがとうございます先輩方」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で……

 

 

 

 

 

 

 

「……爆豪くん大丈夫?」

「こ……んくれぇ……なんとも……ねえ」

「デクくん大丈夫!?」

「正直……腰が……やばい」

「「ちよっ!?メディック!メディーック!」」

 

 

 

 

オールマイト……もうちょっと加減して下さいよ




第一強化形態【天】の先は蒼天爆夜【蒼破】……なんか仮面ライダーみたいなことし始めてるな?こやつ

ちょこっと解説コーナー
・蒼天爆夜【蒼破】
天の強化第二段階、天は耐性以下の為ほぼ無制限に使用出来るが此方では耐性限界点まで熱を上げて使用している為制限時間3分限定の未完成技。

【溜めて放つ】と【力の凝縮】を一度に行い荼毘によって譲渡された蒼炎の出力も相まって噴射した炎の先端が紫色になるほど高出力化することに成功するがチャージ時間がとてつもなく長く体力もジリジリと削られる為割と諸刃の剣に近い

直線での最大加速時はホークスをゆうに越えており遷音速に到達する程、方向転換する際は急停止する為か内蔵がシェイクされるが幼少から鍛え上げた影響でかそこまでのダメージはないっぽい

最終的にはちゃんと無制限下での超加速と高出力化に成功はするが暫くは制限時間とデメリットと付き合っていくことに
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