存在してはならなかった世界   作:真暇 日間

12 / 115
投稿遅れてしまいました……申し訳ありません。


絶対に存在してはならない世界11

 

 とりあえずなんやかんやあって三女神様からの紹介で宇迦之御霊大神との面通しの予約を済ませ、一度戻って簡易版稲荷寿司を作ってもう一度献上して『ちゃんと努力すればいい感じに物事が進みやすくなる』という何ともふわっとした加護を貰った。あくまで偶然の範囲できっかけを掴みやすくなるという内容らしいので、アタシ以外の力でも再現可能になると言うのは重要なことだ。

 それから収穫したものの二割を学園に提出し、連続で作物を育てると問題が出てくるのがわかっているから土地を一旦休ませる……と行きたいところだったが、そもそも今の畑は栄養はあるが微生物はあまりいない。何しろ何度も水に晒した上で油に通した土だったからね。多少残っていれば勝手に増えてくれるのが土壌細菌と言うものだからもう暫くの放置と養分が必要になるのは間違いない。

 けれど残念なことにこの世界にまともな肥料は存在しない。正確には肥料はあっても全部メシマズ物質抜きができていないからうちの畑では使えない。メシマズ物質無しでの肥料作りをするか、もういっそ完全に科学の力に頼る方が早いかもしれない。

 化学屋がほしい。トレセン学園で化学屋といえばアグネスタキオン先輩だけど、まだ入学してないんだよねあの人。機械工学なら現段階でも当てがあるし、理屈の説明を求められないならアタシでもできなくはない。でも後々広めなきゃいけないってことを考えると理屈が不明なのは問題になるからね……。

 

 ……と、考え事をしている間に作った山盛りの稲荷寿司ときんぴらが消えていく。そりゃお預けしたらご褒美がないとやる気も無くなるよね、ということで作ったんだけど……アタシ結構な量作ったんだけどなー?

 お酒から酢を作って、旨味と甘みを追加した寿司酢。水田ではなく畑で作ったものではあるけどたっぷりと実らせた米。大豆から作った油揚げ。揚げ油は仕方ないから米油。ジェンティルドンナさん方式で握力で絞ったけどそれなりに取れたね。ウマ娘って凄い。

 

 多分だけど、自分たちの力で作られた野菜って言うのもあるんだろうね。味だけで言ったらアタシが出したやつの方が間違いなく美味しいのに、感動という点ではひっくり返ってる。わかるけど。

 ただ食べる速度と量がすごい。この世界のウマ娘とは思えない量を食べている。まあオグリ先輩はともかくマーベラスもライスもまだまだ欠食児童みたいな状態から脱却できてないし、たくさん食べればいいとは思うけどね。

 

 ……今度、料理教えよっかな。全部アタシが作るだけだと大変だし、料理作れて損はないはず。なにしろこの世界には小料理屋とかファストフード店とか皆無と言っていいレベルで無いからね。

 

 来年は油とか絞れる物も用意しよう。菜の花とか。できればあまり食べられていない物があるといいんだけど、油が絞れるものって大体食べれるからね。なんなら菜の花だって食べられるし。苦いけど。

 食べにくい油を取れるものと言えば向日葵だけど、あれはすごく栄養を必要とするからやめとくのが無難かな。いい油なんだけどね、向日葵油。

 果物は……三年だと短いからやめとこう。桃がギリギリ作れるかどうかだし。でも苺とかスイカだったら一年でいけるか。分類的には野菜だけど果物扱いされてるからいけるいける。牛とか居てくれれば生クリーム作ってショートケーキも行けたなー。居ないからできないけど。

 さつまいもならあるけど、今のところ焼き芋くらいなんだよね、できるのが。大学芋とかスイートポテトとかもやりたいんだけど、残念なことに砂糖がない。今度は甜菜でも作ろっか。

 

「ごちそうさまでした。ネイチャ、結婚してくれないか」

「ごちそうさ、ふえぇぇ!?」

「マーベラス!」

「はいお粗末さま。結婚はしません」

「そうか。残念だ」

 

 まーたこの人は。ご飯に釣られただけの人と結婚なんて絶対しませーん。そうじゃなくても多分しませーん。心に決めた人がいるからね。

 

「───そうか。わかった。すまないな」

「わかってくれたらいいですよ。ほら片付けしますからお皿こっち」

 

 なんだかわかってくれたらしい。これでもう一回やってきたらちょっと怒っちゃおうかなー、なんて。メシマズ物質をたっぷり配合した歯磨き粉を使って歯磨きしてあげますね。舌までしっかりたっぷり磨きます。(意訳:死ね)

 まあオグリ先輩は嘘はつかない人だし、必要ないとは思うけど。

 

 だから怯えなくて大丈夫ですよ?

 

 ……さて、と。早ければそろそろだと思うんだけど。会長さんに一回出したからそこから伝わっててもおかしくないし、部活動としての活動報告として提出して今日で三日目だし。

 なのでもうちょっとちゃんとした味方を作っておこうかな。今のままだとちょっと足りないと思うしね。

 

 





Q.学園にいる人いない人ってどんな感じで決めてるの?
A.アプリ内の学年(と作者のイメージ)=メイクデビュー、+史実の年代準拠、そこから逆算して入ってきています。
 高等部に入ってからデビューのナリタブライアンは本来のネイチャのデビュー3年後にメイクデビューします。逆算すると、ネイチャとナリタブライアンは2年先輩から同学年の間にいます。
 また、生徒会の仕事内容を考えると走っている間にやる仕事量ではないので、この世界ではドリームトロフィーリーグのウマ娘が生徒会長として頑張ります。

Q.じゃあシービーとかはどこに?
A.社会に出てます。たまに走ってます。

番外編のネタ(すぐ用意できるものに限る)

  • ナイスネイチャ+αのヒミツ(ウマ娘風)
  • ウィニングカラオケ(NN杯直後)
  • 『ハヤイ』という名の馬について
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。