組み合わせてはいけないものっていうものが世の中にはあると思う。それは例えば塩素系の洗剤と酸素系の洗剤であったりだとか、キチガイと刃物だったりとか、それによって危ないことになったり苦労が無駄に増えたりすることは良くないと思う。
でも、それを用意したのが私じゃなくて、なんならだれが用意したものでもなくて、きっと世界すらも用意したつもりなんてない、言ってしまえばバグのような物だったとして、それをだれが責められるだろう。誰を責めたらいいのだろう。
きっと誰も責められないし、何も責められないんだとは思う。
でも、アタシはあえて大声で叫ぼうと思う。心の底から、魂の奥底からの衝動を込めて。
「食事が!!!不味いッッッ!!!!!!!!」
……うんまあそういうこと。本当に不味い。ただただ不味い。そして原因がどうしようもないのが本当に困る。
この世界、所謂メシマズ世界と呼ばれる世界なのだけれど、なにはともあれとにかくご飯が不味い。しかもその原因が材料によるものと言うね。本当に現状どうしようもない。本当にやめて欲しい。
この世界がこんなご飯が不味い世界になってしまった理由が、多分だけれど最悪すぎるシンクロニシティが起こったせいだと考えられる。あんまりにもあんまりだったから調べてみたのだけれど、そもそもこの世界に美味しい材料と言うものが存在していない。
原因として考えられるのが……多分植物の生存戦略によるものだと思うんだけど、突然世界的に植物の味が最悪なものになったんだと思われる。確かに美味しいものより不味いものの方が食べられて芽を出さなくなるなんてことは無くなるとは思うけれど、だからと言ってここまで不味くしなくてもいいと思うんですけど?洒落にならないから本当にやめて欲しい。
そして美味しい植物が無くなった結果草食動物は不味い植物を食べるしかなくなり、不味い植物ばかり食べ続けていた草食動物の肉もなぜか同じように不味くなり(多分そういう進化を遂げた個体が嫌厭されて生き残ってきた)、そして肉食動物の肉も同じように不味くなり……そうして世界的にすべての食べ物が劇的に不味くなってしまった、ということなんだと思う。冗談にしても笑えなさすぎるからマジでやめて欲しい。
そしてそれが起きたのは人間がまだ道具を使い始める前、それどころか分化してゴリラやチンパンジーなどと別れる前の、ネズミくらいの小さな小さな生き物だった頃にまで遡らないといけないみたい。そして植物はそれからも競い合うかのように不味くなるようにひたすら進化を続け、それを食べる動物もまたどんどん不味くなっていく。
現代では苦みと渋みとエグみの三重奏は既にデフォルトとなり、さらに刺激物質で辛味を追加したり、酸性の液体を追加して酸味をぶちまけてきたり、味覚に収まらず嗅覚や食感にまで働きかけてきたりと何が楽しくてこんなに不味くなっていったのかと悲しくなってくる。もう本当に勘弁してほしい。
要するに、この世界の食事事情はほぼ詰んでいると言うことだ。
よくある話なら『材料はあるけど調理の仕方が駄目』だとか『呪いが蔓延ってるせいで調理という工程を踏むと全てが台無しになる』とかそういうのがあると思うけど、そういうのは原因をなんとかすれば美味しいものが食べられる。
でもこの世界だとそういう事がない。ただ動物や植物が進化した方向が不味くなる方向だっただけで、原因と言えるものは何もない。強いて言うなら『偶然』が原因だ。どうしようもなさすぎる。
……アタシだって、ただ産まれただけならもうどうしようもなかった。かつて美味しかった物の味を覚えているだけに苦痛が凄いまま生きていくことしかできなかったと思う。
だけど今回は違う。貰い物ではあるけれどアタシの知る食材などをどこからともなく出現させることができるし、不味さに汚染されていない土や水、種も出すことができる。トレーナーさん本当にありがとう。
そういうわけでまずは家庭菜園……といきたいところだったけれど、場所が無いし手もかけられないのでもやし栽培から始めた。生きてる大豆を水に入れ、暗くて暖かいところで育てれば簡単にできる。生で食べても美味しくはないが、この世界ではこんなものでも極上の美味になっちゃうのが酷いね。
これを実行したのが三歳の頃。そしてこれがアタシが歴史に名を残すことになる第一歩になるとは、その時のアタシは思いもしていなかったのである。
Q.なんでウマ娘とメシマズ世界観を掛け合わせようとした?
A.見たことないからやってみたらどうなるかなって思って?
Q.で、感想は?
A.ウマ娘ちゃんたち可哀想……。
Q.なんか名前出てきてるトレーナーさん何者?
A.必須タグの『神様転生』とかが必要になった原因。作品内に名前くらいしか出ないと思うから無視していいよ。多分。
ネイチャの料理に頭をやられた人たちの内心とか、見たいです?
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全く見たくない
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そこまで見たくない
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在るなら見るが無いならそれでもいい
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見たい
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絶対見たい