存在してはならなかった世界   作:真暇 日間

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絶対に存在してはならない世界41

 

 なんでかは知らないけれど名家の皆さんはアタシをよくパーティとかに呼びたがる。畑仕事とかレースとか実験とかでとても忙しいからちょっと、と言うとすぐに諦めてくれる程度だからそんなに大事な話でもないのかなと思っていたんだけど、どうやらそうでもないのがいくつか混じっていたようでトレセン学園の会議室で本当に必要な話だけを纏められた書類と解説の人を宛がわれて色々現状についての説明を受けた。

 まずは砂糖を作る甜菜工場について。一年も経っていないけれどある程度生育しやすい条件などが分かったからこれから条件を合わせてさらに工場を増やしていく事。またその際に肥料や蒸留水などを作る設備も一緒に作らなければいけないため土地が必要だが困っていないこと。アイルランドとアメリカからラブコールが凄いことなどを聞かされた。

 次にアタシの会社についてだけれど、株主への配当金の代わりにと送りつけた野菜の種や本体が凄まじい反響を呼んでいてさらに株価が上がったらしい。今度タマ先輩に教えよ。と言うかアタシの見てる所で教えないとワンチャン死ぬんじゃないかなって。

 それで株の数を増やしてほしいと言われたんだけど、これについてはアタシが保有している株の割合などの問題で少量だけ増やすことにした。まあ正直あんまり困ってないしね。

 そしてレースについて。今のところマイルと中距離のG1を勝利しているわけだけれど、ここからまたしっかりと勝ってみせることを約束しておいた。お褒めの言葉、のような物を貰ったって思っておけばいいのかな?

 

 そして最後に、ちょっとよくわからないんだけどアイルランドの第二王女様がトレセン学園に留学に来るとか何とかいう話。ちょっと年齢的に幼すぎやしませんかね? 確かニシノフラワーでももう少し……なんて思ったが、これに関してはあちらからかなりの勢いでゴリ押しされたのでもう決定事項になっていると言われてしまった。

 何のために来るのかと言えば、どうもアイルランドでも作れる栄養価の高い野菜や穀物の作り方のノウハウなどを学んでアイルランドに広めたいということらしい。あとラーメン。知ってた。

 とは言っても流石に日本に留学となれば日本語を十分に話すことができるようになる必要があるわけだから時間はかかることだろう。でもこの世界では美味しいものが関わった時に常識では測れないくらいの能力を発揮することがあるから、もしかすると第二王女様も結構早く留学してくるかもしれないね。

 

 そして相変わらず何か欲しい物がないかと聞かれるので、ちょっと皆さんに力を貸してもらって室内にちょっとした池を作る許可をもらうことにした。まあ簡単に言えば養殖用の池だね。海水じゃなくて淡水だけど。

 そこにまずはコケと水草を投入。ガラス張りにしておけば太陽光で光合成をしてくれるから水中の酸素濃度については考えなくてもよくなってくる。まあ本当はコケだけじゃなくてちゃんとした水草も入れたいんだけど、この世界にある水草ってやっぱりメシマズ物質を産生して水中にまき散らしてるんだよね。なのでこの世界の水草は使えない。

 なので水草もアタシが用意します。アタシと言うか、トレーナーさんの置き土産を使って出すだけなんだけど。

 しばらく置いておくとちゃんと根付いてくれるので、そこに小さい生き物を投入。まずは植物プランクトンを何種か放り込んで、増殖するのを待つ。それから動物プランクトンを入れて、プランクトンやコケなんかを食べる小さな生き物を入れて、そういった生き物を食べる生き物を入れて、魚を入れて。はいこれで小さいけどちょっとしたビオトープの出来上がりだね。本当に小さな魚しか入れてないけど、さてこれでどこまでいけるかな?

 

 ……これが成功したらもっと大きくして、もっと大きな食べられる魚を育てる予定。淡水で生きて食べられて、それなりに増えやすい魚……鯉か鮒かな? 鯉はちょっと大きくなりすぎるから鮒にしようか。まだ未来の事だし、これが成功しないとどうにもならないけど。

 ここまでやったけど失敗する可能性は普通にある。流石に自然を相手にしたことなんて殆ど無いからね。ちょっとあること自体がおかしい気もするけど。

 

 動物性の蛋白質はやっぱり必要なのよ。物が同じなら植物性のでいいじゃんって言う人もいるけど、物が同じじゃないから動物性と植物性に分かれてるということにどうして思い至らないのか不思議でならない。そうだね、同じならそれでいいね。同じじゃないから動物性食べるね、ってだけの話なんだけど。

 これ以上一部の人を敵に回す可能性のある発言はやめておこう。そういう食生活を送ること自体を否定はしないけど、自分がやってるからと言って他の人にも強要するのはやめようね。いや本当に。

 

 でもこれだけだと失敗した時に多分アタシが泣いちゃうので、一緒に鶏も育て始めようと思う。毎日のように収穫と種まきを繰り返し、料理していることによって野菜くずは結構出てしまっている。今のところそれは肥料にするという形をとっているのだけど、一部を鶏たちの餌に回すこともできるだろう。

 よーしそれじゃあ、やってみますか。

 

 




Q.魚&鶏解禁?
A.増えるまで待って。

Q.いつ頃解禁予定?
A.一年は欲しい。

Q.ところでアイルランドの王女様から熱烈なラブコールとか送られてたりしない?
A.無視してるので大丈夫。

番外編のネタ(すぐ用意できるものに限る)

  • ナイスネイチャ+αのヒミツ(ウマ娘風)
  • ウィニングカラオケ(NN杯直後)
  • 『ハヤイ』という名の馬について
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