存在してはならなかった世界   作:真暇 日間

65 / 115
絶対に存在してはならない世界62

 

 テイオー、こっちおいで。いやいやこっち。そう、ベッド。

「え? どうしてベッド?」

 ……ん? いやほら、最近オグリ先輩も綺麗にしたじゃん? その時ものすごい顔してたから、次はテイオーにしようかなって。

「やっとー? ボク結構待ってたんだからね?」

 あはは、ごめんごめん。お詫びにマーベラスにもオグリ先輩にもやってない特別なことしてあげるからさ。

 そうそう、ちょっと着替えてくれる? 特別な油を使ったマッサージでさ。全身ヌルヌルになっちゃうから服着たままだとちょっとね。裸でもいいけど水着を用意してるから。

「……裸でもいいの?」

 え。

 いやまあ、別にいいけど……ほんとに? やりやすくて助かるけどさ。

 じゃあ、ちょっと籠持ってくるから待っててね。流石に床にそのまま放置はよくないでしょ?

「ん、まあ、そうだよね。脱ぎながら待ってるから、早くね」

 はいはい、焦らない焦らなーい。

 

 じゃあ始めていきたいんだけどその前に、寒かったりしない? 喉渇いてるとかは?

「どっちも大丈夫。あったかいし、湿気がすごいから全然」

 そっか。じゃあ痛かったりしたら遠慮せず声出していってね。

「痛いの!?」

 痛くしないつもりだけどね。たまに骨が変な感じに変形してたりする人がいて結果的に痛みを感じたりすることもあるかな。テイオーなら多分大丈夫だと思うけど。

「ならいいや。ネイチャの言うことならきっと大丈夫!」

 信じていただけて有り難いことこの上ないですねぇ……ああそれと、気持ちいい声も我慢しなくて大丈夫だからね? アタシとテイオー以外には誰も居ないからさ。

 

 じゃあまずは軽く全身触っていくよー。凝ってる所とか変に歪んでる所とかを見つけるためだから変な所は触る予定ないからねー。

「……いいよ?」

 『いいよ?』じゃねーんですよ耳だけ更年期か。とりあえず手足と、あとは背中とか腰とか触ってくねー。

「うひっ、うひひひっ!クスグッタイヨー!」

 はいはいごめんなさいね、でもあんまり動かないでねー。……んー、やっぱりちょっと足首あたりの負担強めなんだね。あんな走り方してるし解ってたけどさ。

「どういうこと? 何かボクの走り方ってまずいの?」

 まずいというか、まあ早くて強い負担が繰り返しかかればそれは骨折とかに繋がりやすいよねっていう当たり前のハナシ。ストライドの歩幅でピッチの歩数やってりゃそりゃあ速いけど負担は当然大きくなるってだけ。

 まあ、それも一緒に何とかするから安心していいよ。

「なんとか、できるの?」

 できるし、するって言ったらするんだよ。

 んー、大きな負担はそのくらいかな? じゃあそろそろオイル使ってくよ。これはお風呂と違ってアタシが作った魔法のオイルでね。材料は全部食べられるやつだから口に入っても全然平気。美味しいかはちょっと保証しないけど。

「魔法? どんな効果があるの?」

 効果は、まずオイルだから滑りがよくなるね。摩擦を弱めることで皮膚に必要以上に強い負担をかけないで済むようになる。それに香りもいいね。オリーブオイルを主体にハーブの香油をちょっと混ぜてみたんだ。ハーブは破魔の効果があるとか言われてるからね。呪いみたいなの相手にも多少効果があるよ。

「ボク呪われてるの!?」

 ああいやゴメン、あくまでそういうのにも効果があるってだけで別にテイオーが呪われてるとかそういうことじゃないんだ。ただ、効果はあるってだけ。必要かどうかはともかく。

「なーんだ、ヨカッター」

 うんうん、呪われてたら多分別の方法で対処してるだろうからそれに関しては大丈夫だよ。

 そのままかけると冷たいからね。ちょっとあっためてから……はーいぬるぬるー。

「ひゅいっ!?」

 まずは足先からねー。指先から指の間通ってー、足の裏も甲もまわったら踵から足首までー。

「うひひっ!ヒーッ!」

 ふくらはぎ上ってってー、筋肉の走行に沿うようにぬるりーん、と。

「ヒ、ヒヒッ、ヒヒヒーッ!」

 初代ポケモンのシオンタウンで何回か聞いたことある感じの笑い声だね? もしかしてゴースかゴーストに憑かれた? ……いや、そんなぐったりしながら否定しなくていいよ、冗談だから。

 ……お、始まったね?

「ん……ん? なにかって言うか、ナンカヒカッテナイ!?」

 いや、実はこのオイルはテイオーの身体に溜め込まれたメシマズ物質と反応して対消滅するようになってるんだよ。光は身体に害のないやつだから安心してね。放射線被曝だとかそういうのにはならないから。ちゃんと確かめてるから。

 ちょっと問題があるとするなら、引っ張り出したメシマズ物質の代わりになる物が入っていかないから凄くお腹が減ることだけど……ちゃんとご飯も用意してあるから安心していいよ?

「……ほんとに大丈夫?」

 大丈夫だって。信じてよ。

「んー……うん、わかった。ネイチャの事だし、大丈夫だよね」

 そうそう、大丈夫だよ。最終的にちょっと全身気持ち良すぎて少し腰が抜けるくらいだと思うから。

「聞いてないんだけど?」

 言ってないからね。しばらくすれば治るし、オイルを落とすためにアタシがお風呂に入れてあげるからそのあたりは気にしなくっていいからね。

「えぇ……でもさぁ……」

 あんまり変なことばっかり気にする娘さんにはちょっと癖になってもらいましょうかねっと。お耳ぬるぬる~。

「ピャッ!!??!?」

 あは、いい反応するねぇ……大丈夫、乱暴にしたりしないからさ。

 

 アタシに、ぜーんぶ、任せちゃおう?

 

 




Q.テイオーは無事?
A.無事です。マッサージされてメシマズ抜きも完了しました。最後に同じ油で歯磨きまでされたようですが。

Q.テイオー(の性癖)は無事?
A.ッスーーー……大分、怪しいですかね。

Q.テイオー(統界帝王)の脳、無事?
A.いいえ。

番外編のネタ(すぐ用意できるものに限る)

  • ナイスネイチャ+αのヒミツ(ウマ娘風)
  • ウィニングカラオケ(NN杯直後)
  • 『ハヤイ』という名の馬について
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。