祭りの日が近づいてきた。もはや見てわかるほどに誰もが全力で身体を作り、参加できなかった生徒たちも屋台などの組み立てに大忙し。そんな中中央トレセン学園にて最大規模の部活動である美食研究会はというと、美食研究会として店をやると全生徒がその一点に集まってしまって祭りっぽくならないからという言われてみれば納得せざるを得ないあまりにも当然の理由によって美食研究会名義の出し物は無くなってしまった。強いて言うならナイスネイチャ記念が出し物ってことになるのかな? 結局全員参加したがっていたから言われた通りのことになりかけていたね。笑えない。
あともう一つ笑えないことがあって、某愛国の王室から日本のトレセン学園に直接連絡があり、内容について修飾語とかを一切省いて端的に表すと『うちの娘がそっち行くから用意しといて』だったらしい。理事長が死にそうな顔色になっていたから多分あってる。
正直かなり可哀想になってきたからアタシの我儘としてナイスネイチャ記念の優勝者に出す予定のおまかせコースを一通り試食してもらうことで慰安ということにしてみたんだけどこれがまた効果抜群。おめでとう、とっても元気な理事長さんです。
たづなさんに関しては……まあそういうことなので今回は我慢してもらいまして、例のレースについて知らせておいた。
東京レース場 芝 2400 左回り
つまり、日本ダービーだ。
これを伝えると日本のウマ娘はみんないい顔してくれるんだよね。マルゼンスキーさんなんてもう笑顔が凄かった。完全にスイッチ入ったケダモノの笑みだった。自分の身体を両腕で抱え込んで、自分の中から湧き上がってくる熱を抑え込もうとしているかのようだった。マルトレさんが背中を撫でて落ち着かせてなかったら間違いなく爆発してたねあれは。
そしてTTGの皆さんも、かつて獲ることのできなかったダービーと同じ舞台をもう一度、更なる強者たちと争えることの喜びを隠しきれていなかったし、ダービーを獲った組は獲った組で負けるわけにはいかないと静かに燃え上がっていた。
あとこれは参加者にも内緒なんだけど、追加の出走者が現れている。どこから聞いたのかはわからないけれど、どうやら結構広まっているらしい。すごいね、情報網。
紹介は本番の直前にするとして、十四人だと思ってる皆はきっと驚くだろうね。一番驚くのは35レースで終わってると思っていた観客あるいは職員だろうけど。
こういう誰も傷つかないドッキリって楽しいよね。びっくりしすぎて大変なことになったり、人によっては尊死することもあるけどやってる分には面白い。尊死は放っておけば生き返るから大丈夫だと思うし、尊死する人って大抵無害だからね。
死ぬほど働いてる人がいる? 大丈夫リフレッシュしてるから。それにとある世界で起きていた無理矢理ロイビタで身体だけは健康にして働き続けたりとかそういうのはないからね。ちゃんと眠ってるしご飯も食べてるよ。アタシの知る限りだけど。
その流れのまま秋華賞と天皇賞秋を蹂躙しておいた。最近は日本に限れば領域をコンスタントに扱ってくるようにもなってきているからタイムがどんどん更新されてきている。ごめん嘘。アタシが更新したからタイムの更新自体は殆ど無い。でも全体的にタイムがよくなってきているのは間違いないから平均値が良くなってるということでここは一つ。
あと、やっぱり人数はとても少ない。明らかに名家の息がかかっているウマ娘が一人か二人いてそれでなんとか開催の最低条件を満たしたという状況なのが見て取れる。かなりの人数がナイスネイチャ記念の方に力を入れているらしいということがよくわかるね。今更だけど。
そう言えばジャパンカップは外国のウマ娘も来るんだよね? どうしよう、差し入れとかしておいた方が良いのかな? でも外国のウマ娘がアタシから食べ物受け取っても食べるとは思わないんだよね。こんな世界だし。
でもなんとなく外国のウマ娘達がジャパンカップでみんなが発動していく領域に呑まれて最下位に叩き落とされて異常な状況に身震いするシーンとかあるかもしれないね。必死に原因を探してアタシの食べ物に……無理か。無理だね多分。うん、まず無理だと思う。
そういうことで外国籍ウマ娘に事前に食事の差し入れはしないでおこう。終わった後には多分食事するような気力も残らないだろうし、日本のウマ娘だけで分けてしまうことにする。外国に広めるのは後ででいいや。と言うかもう既に聖蹄祭とかで多少は広まってるしね。情報収集力が足りないのが敗因でした、と。そう思ってもらおう。文句は受け付けない。
……問題なんだけど、テイオーがちょっと大変なことになっちゃったのね。アタシってよく他のウマ娘の頭を撫でるんだけど、テイオーを撫でるとその場でへたり込んじゃったり膝をカクカク振るわせたりと明らかに異常をきたすようになっちゃった。頭を撫でる時にはついでに耳にも触れるから前のマッサージの事を思い出してしまうのかもしれないけれど、いくらなんでも反応が大きすぎるよね?
このままだともうテイオーの事を気軽に撫でられなくなっちゃうけど、どうしようかな?
Q.テイオーはどうなりましたか?
A.気合と根性でなんとか表に出さずに済むようになりました。
Q.マルゼンさん、どんな感じ?
A.一言で言うと『ガチ』です。
番外編のネタ(すぐ用意できるものに限る)
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ナイスネイチャ+αのヒミツ(ウマ娘風)
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ウィニングカラオケ(NN杯直後)
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『ハヤイ』という名の馬について