シニアに入ってから暫く表舞台で走っていなかったが、そろそろ決めておこうと思う。
とりあえず今年は日本のシニアG1のうち芝の奴は全部頂く。高松宮記念、大阪杯、天皇賞春、ヴィクトリアマイル、安田記念、宝塚記念、スプリンターズステークス、天皇賞秋、エリザベス女王杯、マイルチャンピオンシップ、ジャパンカップ、有馬記念だ。クラシックの時と違って頭の悪い連闘が無いからだいぶ楽になる。
いやほんと、大抵の場合クラシック期が一番大変だからね。出られるやつ全部出るとなるとどうしてもクラシック期の三冠ティアラ路線全出走が大変。ついでにマイルも頂いていく事になるとそれだけで死ねるくらい大変だ。トレーナーさんの置き土産が無ければアタシだってかなり辛かっただろうと思う。回復くらいにしか使わないようにしてるけど、回復できればまあ勝てるからね。
でも、正直なところURAから大分目をつけられている感はある。それはそうだよね、クラシックの時点で出られるシニアのG1総なめにしてるんだし、これ以上勝ってもしょうがないと思わなくもない。日本のレースも衰退していっちゃいそうな気もするし。
そこで今回は大きく目標を変えて、ちょっとイギリス・フランス旅行に行こうと思う。この世界におけるドゥン・スタリオンさんとかもちょっと興味があるしね。
その間の畑のお世話は多分大丈夫。この二年の内に任せられる人もできてきてるし、旅行って言っても向こうに泊まる予定の無いごく短期の旅行みたいなものだから。誰が好き好んでメシマズ国家に向かうのかと。
そう言えばアイルランドの某第二王女様からほぼフリーパスで王宮に入れるチケット的なものが送られてきてるしついでにアイルランドにも行ってみようかな。可能ならちょっと土いじりさせてもらってまともな食材作れるようにしてこよ。
「そういうことをするなら秘書をお付けください社長」
「え、面倒じゃない? と言うかほぼ罰ゲームになるけど平気? しばらく碌なもの食べられないと言うか碌でもないものしか食べられなくなるけど?」
「……ッスゥゥウゥゥ……はい、覚悟は、できております」
「今の舌でよその料理食べたら発狂するかもよ?」
「耐えます」
「……わかった。じゃあ、ついて来てくれる?」
「お任せください」
ちなみに彼女は名家から送られてきた中でも特に書類仕事とかそういうのに秀でた人で、名前はオヨソシンザン。シンザンさんの所の出身らしい。いつも助けられてます。
一応アタシって学生だからね。書類仕事に使える時間ってそんな無いのよ。畑の世話もしないとだし、料理を教えて文化として広めたりもしないといけない。やりたいことが山積みな中、会社の書類仕事もしてくれているのは本当にありがたい。
ちなみに感謝の徴として毎日お弁当を作ってあげているので忠誠度はかなり高い。と思う。多分。
そういう訳で予定変更。天皇賞春までは日本で走って、それから渡英。アイルランドで畑仕事できる環境を整えながら暫く過ごして時期になったらイギリスでキングジョージIV&クィーンエリザベスステークスを取り、フランスに行って凱旋門取ってさっさと日本に帰る。暫く日本のレースに出れないからその間はしっかり休んで最後に有馬。これでいいかな。
今年は大分走るレースが少ないように見えるかもしれないけど、まあ仕方ないね。正直十分に稼いだし、これから色々と広めていくために必要な分のお金は会社の方で生み出せる。わざわざ走って稼ぐ必要がなくなってるわけだから。
それにほら、レースで勝って稼ぐんならともかく、レースにもならないで稼ぐのは、精神衛生上……ね?
……アメリカ? まあ行ってもいいしなんならトレーナーズカップクラシックに出てもいいけど、どうせ勝つよ? 何年芝だけじゃなくダートも走ってると思ってるの? 砂、あるいは土の走り方なんてもう魂に覚えさせたよ。
アメリカは嫌いじゃないんだけどね? ちょっと銃にあんまりいい思い出が無いから好んで行きたい場所ではないというか……フランスと二択なら即アメリカなんだけどね。
アメリカはほら、トラッシュトークが凄いからさ。アタシみたいな気弱なウマ娘には向いてないんだよね。まあアメリカウマ娘はフランスウマ娘と違って限度を弁えてるウマ娘が多いからそんなに酷い言い合いとかになることは少ないんだけど、それでも相手からするとこっちの反応を引き出すために色々やってるうちにこっちの逆鱗に触れちゃう場合もあるから……。
そういう時にはさっさと反応返して盛り上げておくのが一番ではあるんだけど、あんまり上手くないからねぇ……。
前にやった時には、相手の名前と身長体重生年月日と生まれた場所と現在の住所と初めてのお赤飯の日と実家の場所と家族構成と惚れた相手の名前と住所と血液型と恋を自覚した時のエピソードとその周辺で頻発していた事件に関して話したら空気が凍り付いてね……脅したつもりはなかったんだけど二度と話しかけてこなかったから多分そういう風に受け取ったんだろうね。脅したつもりは全くなかったんだけど。
いやぁ、本当にトラッシュトークって難しいよね。
Q.怖ぇよ
A.せやろな。
Q.銃嫌いって何があった?
A.ネイチャ「トレーナーさんが撃たれたことがあるんだよ。生身で弾いてたけど」
番外編のネタ(すぐ用意できるものに限る)
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ナイスネイチャ+αのヒミツ(ウマ娘風)
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ウィニングカラオケ(NN杯直後)
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『ハヤイ』という名の馬について