存在してはならなかった世界   作:真暇 日間

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絶対に存在してはならない世界86

 

 本日もおにぎり屋は大盛況。大盛況すぎてちょっと問題が出てくるくらいに大盛況だ。

 具体的にどんな問題が出てくるかというと、まずご飯が足りなくなってきている。あれだけ炊いたし追加もどんどん炊いてるのに足りなくなるなんてことがあるのかって? あるんだねこれが。だって今まさに足りなくなり始めてるんだもの。

 仕方ないから更にもう一つ大きなお釜を足して追加でご飯を炊いているけど、炊き上がるまで持つかどうかわからない。なんとも修羅場な今だなと思うけれどどんな事を思っていたところで解決にはならないのだから行動に移す。

 

 とりあえず次のが炊き上がるまでアタシがこの世界産の米を炊いたご飯を出して場を繋ぎ、更に昨日の時点でちょっと手が足りなくなるなと察してタマ先輩とイクノをメシマズ抜きして戦力に加えておいた。タマ先輩はおにぎりの具を作るくらいのことならパパっとやってのけるし、イクノだってハンバーガーを食べる以外なら大体の事は器用にやってのける。

 ちなみにイクノのハンバーガーを食べる時の下手さは世界によって結構違いがあり、食べる時の口が小さすぎてパンしか食べられなかったとかそのくらいの物から一口食べようとするとまるで爆竹でも入っていたかのように周囲に飛び散ることまである。基本的にはちょっと手を汚してしまうとかそのくらいの下手さが多いんだけどね。

 なお、引き込んだ際に約束した報酬はおにぎりお腹いっぱい。秒で堕ちた。裏メニューについては一切周知してなかったから全く出なかったけどその分アタシたちが美味しく頂くことにした。

 

 それと今年は某愛国に限らず色々な所から結構な有名人がこぞって現れた。某米国大統領とか某英国女王とか。

 

「なんで?」

「日本のレースの平均的な速度がここ二年ほどで急激に上がってきてるんですよ。原因と思しきものを少し前にジャパンカップで食べさせられた選手がいましたね? なんならその選手国を捨てて日本に永住するために動こうとしてめっちゃ怒られたとか言う話も上がってきてます」

「えぇ……でもおかしくない? 普通に考えて国家の当主が来るのは変でしょ」

「去年アイルランドの国王陛下を迎えておいていまさら何言ってるんです?」

「去年はついでに寄っただけであって今年は明らかに狙って来てるでしょ……うわ一国の元首が毒見役っぽい人と殴り合いしてるんだけど何あれ……」

「毒見の人が美味しすぎて二口目いっちゃったから喧嘩になったみたいです」

「一応SPだよね? あと米国大統領って男性だよね? なんでいい勝負してんの?」

「流石に本気は出せないからだと思います」

「あ、そう……ところで英国女王陛下の方はなんで最後に一つ残ったおにぎりを目の前にしてにらみ合い?」

「相手に譲らせようとしているようですね。こういう時に自分から取りに行くことはあまり良くないとされているようですから」

「……アホらし。もう一人前頼んだらいいのに」

「限界まで頼んだそうです」

「SPさんたちの分も?」

「はい」

「急にそんなに食べて胃袋とか大丈夫かな……後でお水と胃薬用意しておくから届けてあげて」

「あ、私達の分もお願いしていいですか?」

「……一応聞くけど何人前食べたの?」

「……これくらい、ですかね?」ユビサンボン

「三人前?」

「サンジュウニンマエ……」

「一応言っておくけどこれ一人前って書いてあるのウマ娘基準で一人前だからね? 流石にオグリ先輩基準じゃないけどそれでも大人の男の人でも二人前食べ切れたら凄いねって言われるくらいの量あるんだよ? 後先考えてないの?」

 

 まあ用意するんだけどさ。

 

 食べ過ぎで大変な時には確か、小茴香と黄檗、あと生姜だっけ? これを煎じていい感じの薬湯に……いやもういっそスープにしちゃえ面倒だし。後々死にそうになられるのも嫌だし某英国女王は結構なお歳だし。言わないけど。

 ちなみに消化を助けるだけで食欲増進とかの効果は基本的には無いのでこれ飲んだらさっさと帰ってもらってね。オヨソさんももうこれ飲んだら大人しくしといて? 飲んで余裕出来たからもう一人前とかしたらさすがにちょっと怒るよ?

 

「アッハイ、スミマセンデシタ」

「じゃあ早いとこ行って。英語いけるよね?」

「アッハイ、イケマス。レンシュウシマシタ」

「女王陛下にはアメリカ英語じゃなくてイギリス英語使ってね? 逆に大統領にイギリス英語使うと嫌な思いさせちゃうから」

「スミマセン、チョットソコマデハ……」

「……わかった、ルドルフ会長かシリウス先輩呼んで。ルドルフ会長ならもうすぐ林檎の花が咲くからその時の作業についてとかそう言うこと言えば来てくれるから。シリウス先輩はルドルフ先輩出汁にすれば結構簡単に来てくれるから」

「いや目の前で言うことじゃねえだろそれは」

「ちょうどいい所に。シリウス先輩って確かイギリスに海外遠征してましたよね? イギリス英語(クィーンズ)いけますよね? ちょっと食べすぎな感じがあるあそこのお二人にこれ飲ませてきてください」

「……ちなみに、なんだこれ」

「食べすぎに効く胃薬です」

「聞いたことねえな……わかった」

 

 こうして色々あったもののなんとか今年のファン感謝祭も無事に終了しましたとさ。

 

番外編のネタ(すぐ用意できるものに限る)

  • ナイスネイチャ+αのヒミツ(ウマ娘風)
  • ウィニングカラオケ(NN杯直後)
  • 『ハヤイ』という名の馬について
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