ミドガル王国 セバスの執務室
王都に戻ってきたセバスの元には
机上に1つの手紙があった
それはゼノンから聖地リンドブルムに来てほしいと言うものだったのだが……字が違う。
まるで誰かが私を騙すためにわざわざ似せたように
セバス「……罠か」
するとセバスはペンダントを掲げる
そしてセバスの影から6人のセバスが現れる
憤怒「どうかしましたか?オリジナル?」
セバス「これをどう見ますか?」
怠惰「どう見ても罠だ」
強欲「怪しさ満点だよ」
嫉妬「そうですよ」
セバス「ですが行きます」
傲慢「じゃあ私達が行きますか?」
セバス「いえ……憤怒以外は旦那様とその配下達の護衛とクラウス陛下と王女様方の護衛の方をよろしくお願いしますね」
嫉妬「いいですね〜憤怒楽しめそうですね」
強欲「いいな〜」
憤怒「フヒヒ」
暴食「私も護衛しないとダメですか?」
セバス「はい」
暴食「えぇ~…」
怠惰「僕も護衛だから頑張ろ?暴食」
強欲「じゃあ『色欲』も護衛か?」
セバス「いえ『色欲』は『いつも通り』です」
強欲「へぇ~それはうらやましいね…」
怠惰「うらやましいね〜」
暴食「はぁ〜…」
嫉妬「いいな〜!!!」
憤怒「フヒヒヒヒヒ」
傲慢「ふーん」
セバス「では各自お願いします。」
強欲「はいはい」
そしてその場には憤怒を残して去った
セバス「では憤怒わかっていますね?」
憤怒「フヒヒヒ……わかっていますともオリジナル」
セバス「本当に分かっていますか?」
憤怒「僕だってあの金豹族の子を楽しみたいよ」
セバス「はぁ…では皆への見栄張りはやめて……真面目に行きますよ?」
憤怒「……わかっているよ」
そしてセバスはリンドブルムに向かった
─────────────────
ミドガル王国カゲノー領
その夜いつものようにシャドウが来たが
だが後ろから怪しい気配を感じ
アルファ「…だれ!」
アルファが声をあげたが
沈黙を貫いている
シャドウ「その辺にしたら?」
すると謎の仮面と鎧を着た男が現れた
背中には二本の剣を背負っていた
アルファ「……シャドウ彼は誰なの?」
シャドウ「アスター命令で来た僕の護衛だよ」
アルファ「…強いわね」
シャドウ「強くなかったらアスターの部下にはならないからね〜」
アルファ「でもなんで今更護衛を?」
シャドウ「さぁ?聞いてみないとわからないね」
アルファ「……聞かないの?」
シャドウ「うん」
アルファ「なんで?」
シャドウ「アスターを信じてるから」
アルファ「……そう」
シャドウ「あそれでこの護衛の名前は〜…」
??「『強欲』と申します」
シャドウ「そうそう…!強欲くんさ!奥に隠れてるのは誰なのかな〜?お仲間さん?」
強欲「流石は旦那様……後方で待機しているのは怠惰でございます。得物は長物であるため後方で待機しております。」
シャドウ「じゃあ他のお仲間は?どこにいるの?」
強欲「傲慢怠惰暴食は王都にて護衛任務に色欲はアスター様の『影武者』をしております。」
シャドウ「へぇ~影武者いたんだ」
強欲「はい。いなければオリジナルは動けませんから」
シャドウ「じゃあアスターはどこに?」
強欲「ディアボロス教団の拠点の一つである…『聖地リンドブルム』におります」
シャドウ「……何故リンドブルムに?」
強欲「旦那様がシャドウガーデンを設立された今この地域でのディアボロス教団が被害が出始めたため教団幹部に怪しまれてしまったのです。奴らの『目標』のために必要な『悪魔憑き』もシャドウガーデンで確保しているため奴らは濃度の高い『英雄の血』が必要なのです。ここでオリジナルが生き餌となり、教団の意識をオリジナルに向けるのです。そうなればこちらの警戒は解かれ、シャドウガーデンの基盤を完成させる時間を作るためであります。」
アルファ「ちょっと待って!」
強欲「私は旦那様と会話しているのですか?」
アルファ「どうしてアスターが囮になるの?彼は英雄の血を引いているの?」
強欲「まぁ……まだ知るべきではありませんね」
シャドウ「……それで?」
強欲「はい。そもそもオリジナルは教団から敵対視され続けていたのでこの機会に始末するつもりなのかもしれませんね。」
アルファ「じゃあ助けに行かないと!」
強欲「…私の話聞いてたか?」
アルファ「でも…!」
強欲「貴方達はただの役立たずなんですよ!だからオリジナルが生き餌になったんだよ!そんな事も理解できないんだぁ???お前らがやった事を全てオリジナルがしたことにしていたんだよ!だからオリジナルが生き餌となったんだよ!!!」
アルファ「ツ!!!……」
強欲「わかったならさっさと行動しろ…では旦那様。」
シャドウ「うむ」
強欲「さらなる詳細は場所を移しましょうか」
シャドウ「……そうだね…」
そしてシャドウと強欲は去って行った
アルファ「もっと力をつけないと……みんなのためにもシャドウのためにも……そしてアスターのためにも」
───────────────────
シド「……それでなんなの?」
強欲「旦那様には話さなければならないとも思いましてね……それにオリジナルのためにもなるでしょう」
すると強欲は7色の七芒星のペンダントをシドに渡した
強欲「これは我々『強欲』『傲慢』『怠惰』『色欲』『嫉妬』『憤怒』『暴食』を作り出したアーティファクトです。使用者の人格を元に作られたホムンクルスとでも分身とも言うのでしょうか。そしてもし使用したなら七芒星の宝石は7色に光ります。それが今です。」
シド「へぇ~」
強欲「もし使用者が怪我をしたなら中央にヒビが死亡したのなら消滅します。」
シド「は?じゃあなんでこんなにボロボロなの?」
強欲「……それは追い詰められているのでしょうね」
シド「じゃあまだ生きてるの?」
強欲「はい。ですがオリジナルといっしょにいる憤怒も限界のようです。完全に光を失った場合復活しません。ですのでもう時間の問題です。」
シド「じゃあ僕はこれを黙ってみろってことかな?」
強欲「はい」
シド「そ!じゃあ僕はセバス……いや誠司の元に行くからね」
強欲「言いましたよね旦那様?何のために罠に掛かりに行ったのか?貴方のためです。」
シド「……そんなの誠司に頼んでない」
強欲「では貴方の夢は諦めるのですか?」
シド「……」
強欲「ならばもっと強くなりなさい。私達誠司の片割れ誠司の一部を圧倒し、絶望してしまうほどの強さを。そして掴んでください貴方の夢を。そして見せてください。貴方の掴んだ未来を。見せてください。」
シド「……うん」
そして強欲は影に沈んで行った。
────────────────────
聖地・リンドブルム 聖域
??「はぁ…はぁ…手こずらせてくれたね」
??「…だがこれでバトラーは堕ちた。これでミドガルでの我々の影響力は増すだろうな」
??「……そしてセバス・バトラーの血を使い、さらに我々の目標がまた一歩進んだであろう。」
??「だがこのままでは血の採取はまだできないだろう。仕方ないがここでしばらく封印しておくのが良いだろうな」
??「そうだな……おいネルソンしっかり管理しておけよ?間違っても解放するなよ?」
ネルソン「は…はい!」
??「しかし。聖域の中だと言うのにチルドレン達がこうもあっさりやられてしまうとはな」
??「仕方ない犠牲だろう。セバス・バトラーは多大な犠牲でても処理しておきたかったのだ。なにせ英雄の血を覚醒させさらに強くなったのだからな。だが惜しいな…これほどの力なら第2のディアボロスにでもなれたのだが」
??「いやもうよそうこうなってしまったのならもう遅いわ。これではまともに実験などできんわ。」
??「それもそうだな。では我々は戻るか。ネルソン後処理しておけよ?」
ネルソン「はっ…はいっ!!!」
ネルソン「くそぅ……なんで私にばかり面倒後を…」
……─────────────────