完璧な執事になりたくて   作:Mr.MSW

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06 将来

 シドに助けられたアルファは困惑していた。

 

 何故なら、目を離していた間に机、椅子、ティーカップ、紅茶、菓子全てが揃っていたのだから

 

 アルファ「嘘……」

 

 シャドウ「それじゃあ始めようか。まずはこれからについてだけどさっきアルファが言ってたようにしようと思うんだけどどうかな? アスター」

 

 アスター「何も問題ないかと」

 

 シャドウ「じゃあアルファの言ってたように行動しようか。何か質問ある?」

 

 アルファ「いえ。これからについては問題ないわ」

 

 シャドウ「そっか」

 

 アルファ「でもシャドウ。アスターは何者なの?」

 

 シャドウ「ん? あぁ〜そんなのわかりきってるよ。僕の執事にして僕の持つ『闇』だ」

 

 アルファ「『闇』?」

 

 シャドウ「いずれわかるときが来るよ」

 

 アルファ「……そう」

 

 シャドウ「それじゃあこれくらいで終わりにしようか。アスターはこの後例の用事?」

 

 アスター「はい。残念ながら……」

 

 シャドウ「いいよ! いいよ! アスターにも立場があるだろうし。気楽にね」

 

 アスター「かしこましましたシャドウ様……いえ旦那様」

 

 シャドウ「気を付けてね〜」

 

 アスター「はい。旦那様も」

 

 アルファ「あ……」

 

 アスター「あ! 失礼致しました。服をご用意致しましたのにお渡しするのをお忘れしておりました」

 

 アルファ「え? あぁ……ありがとう?」

 

 アスター「それでは失礼致しました」

 

 シャドウ「じゃあ僕も実家に戻るから夜まで待っててね」

 

 アルファ「えぇ。わかったわ」

 

 ───────────────────────

 

 王城 

 

 アイリス「お久しぶりですセバス様」

 

 アレクシア「お久しぶりです」

 

 セバス「お久しぶりですアイリス王女アレクシア王女」

 

 アイリス「まさかセバス様が家庭教師になるとは」

 

 セバス「そうですね〜陛下には困ったものです」

 

 アレクシア「そもそも王城の窓を割って逃げなければよかったのでは?」

 

 セバス「そうでもしないと拒否されてしまいますので武力以外の方法で良い方法が見つかりませんでした。長々と陛下と話すと仕事を押し付けされるためです。結局押し付けられましたがね」

 

 アレクシア「……大変ですね」

 

 セバス「そもそも陛下は私に仕事を任せ過ぎなのです」

 

 アイリス「あははは……」

 

 アレクシア「……では何故ゼノン侯爵が?」

 

 ゼノンとはこの国の剣術指南役として重用されている将来有望な若き天才なのだが……その本人のゼノンはセバスの後ろにはびくびくと体を震わせて待機していた。

 

 セバス「あ〜私が呼びました。私の生徒なのでね。先輩して王女様達に教え導くのを手伝ってもらいます」

 

 するとゼノンの顔は青ざめる

 

 ゼノン「きゅ……急用を思いました。それで……」

 

 セバス「何故逃げるのですか?」

 

 ゼノン「いえ! これは……その」

 

 セバス「あ〜安心してください。貴方の仕事でしたら私が代わりに終わらせましたので貴方は暇ですので、王女様達と共に復習としてご一緒に学び直しと致しましょうか」

 

 そしてゼノンは崩れ落ちた。

 

 ゼノン「は……はいぃ……」

 

 アレクシア「……ゼノン侯爵になにをしたのですか?」

 

 セバス「? 変なことを聞きますね〜そんなの簡単ではありませんか。できるまでボコボコにしただけのことです。よく稀に見る天才と聞いていたのですが覚えが悪かった、性格も悪かったので実力の差を見せ、ボコボコにしてしまいました。そして私の努力の末彼は生粋の真人間になりました!」

 

 その後ろでは先ほどよりもガタガタと体を揺らし、青ざめ恐怖していた。

 

 アレクシア、アイリス「うわぁ~……」

 

 セバス「王女様方は殿下からは礼儀作法などの基本とまでしか言われておりませんのでゼノン君程のことはしませんよ。ただ……悪かったら罰はきっちりご用意させていただきました。安心さてくだされ^^」

 

 そしてゼノンは白目を向いていた。

 

 そしてゼノンは王女達に忠告を送った

 

 ゼノン「下手な真似はしないでくださいね……」

 

 ───────────────────────

 

 1時間後……

 

 セバス「全く……この程度ですか」

 

 アイリス「ぅぅ……」

 

 アレクシア「……」

 

 ゼノン「ぁぁ……だから言ったのに……」

 

 セバス「あぁ忘れていました。ゼノン少しこちらへ」

 

 ゼノン「は……はい」

 

 そしてゼノンはセバスと共に退席した。

 

 アレクシア「やっと終わった……?」

 

 アイリス「わ……分かりません……」

 

 ───────────────────────

 

 セバス「ではこちらへ」

 

 ゼノン「は……はい」

 

 ガチャ

 

 するとセバスは扉の鍵を閉めた。

 

 セバス「ではお話を始めましょうか」

 

 ゼノン「は!」

 

 セバス「ではゼノン侯爵。ここでの会話は外には聞こえない。好きに喋るといい」

 

 ゼノン「ではバトラー大公。我々バトラー派閥のことでしょうか?」

 

 

 セバス「えぇ。そうですね。我々としてはこのまま静観し、『教団』の影響を受けている者と有能と無能の選別を優先することにしようか」

 

 ゼノン「かしこましました」

 

 セバス「別に貴方には『教団』についても良いですよ。ゼノン・グリフィー」

 

 ゼノン「ご、御冗談を……セバス様と敵対など愚の骨頂でございます!」

 

 セバス「そうですか。ですが貴方は一度染まり掛けていましたが?」

 

 ゼノン「いえ! それはセバス様の力の片鱗を見えていなかっただけなのです」

 

 セバス「そうですね。これ以上は野暮と言うものですね失礼しました。ゼノン侯爵」

 

 ゼノン「ではこれからどうされるのですか?」

 

 セバス「実は私が追い求めていた御方と再会したのです! ですので私はこの国を裏切ります」

 

 ゼノン「と言うと反乱ですか!?」

 

 セバス「いえまだその時ではありません」

 

 ゼノン「と言うと?」

 

 セバス「これからの王女様方の成長次第でしょうか」

 

 ゼノン「はぁ……」

 

 セバス「私の主人に敵対しなければ反乱は起きません」

 

 ゼノン「かしこましました」

 

 セバス「運命の日は5年後、もしくは7年後ですね」

 

 ゼノン「ではそのように手はずを整えます」

 

 セバス「裏切り者が出ないよう私の『配下』を数名ゼノンに貸しますのでよろしくお願いしますね?」

 

 ゼノン「ッ!!! かしこましました」

 

 セバス「そういえば……子爵の件は?」

 

 ゼノン「子爵は子を連れて逃亡しました」

 

 セバス「そうですか。ならいいでしょう。カルバンに任せるとしましょうか」

 

 ゼノン「では私はこれで失礼しま……」

 

 セバス「まだ終わっておりませんよ? ゼノン?」

 

 ゼノン「……え?」

 

 セバス「では参りましょうか!」

 

 ゼノン「いやぁぁぁぁ──────!」

 

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