転生者セイズ・ベルベットの憂鬱 作:エリス
辿り着いた戦場では、リヴィラの住人達がゴライアスを取り囲み、その中心でアスフィは大立ち回りをしていた。
なんせこの辺に留まっているような連中には居ないレベル5だ。戦力を隠した蝙蝠ムーブをさせないためにヘルメス・ファミリア連中のレベルは私が暴露したので、皆が彼女に頼る。
リリも再び変身して正体を隠して私が持ってきた彼女のサブ・ウェポンの槍を振るっている。レベル5程度の身体能力に抑えながら、消極的な防御と回避を重視した囮役を担っている。
「雑魚でも100人以上も集まると壮観ねえ…それじゃあ…【
元々はアーディからコピーした【
まあこの世界に「ジャンヌ・ダルク」なんて英雄は居ないし、割と近代の偉人だし。ある意味転生者の私らしいスキル名だ。
効果は「友軍に0.7レベル分くらいのブーストと、発展アビリティ【勇猛】を付与する」というものだ。あと
【勇猛】は「魅了や混乱等の精神系
なんか尽くフレイヤ様へのメタのようなスキルばかりだが、これ単体ではフレイヤ様自身の魅了には普通に貫通されると思う。
イシュタルやヘルン程度のだったら、完全に弾けると思う。そんなに消費魔力も大きくないし、恐ろしくコスパの良いスキルだ。
体感的に「0.1✕自身のレベル」分くらいの上昇幅なので、まあ集団戦で私以上に有用な者はもう居ないだろう。
レベル5になったアーディのスキル効果範囲がどの程度のものか判らないが、私の場合は人数的にはほぼ制限がない。
【ウチデノコヅチ】とは相性が悪いであろう、アルフィアさんの【
「キタキタキタキタ━━━━━━!!」
元が他人のスキルなので「これ」のことはあんまり大ぴっらにはしていないが、知っている者は知っている。
春姫の場合は「黄金の粒子」らしいが私の場合は「銀色の粒子」だ。
「これが…聖女のバフ…!?」
「リヴィラの雑魚共!即死以外は私が全て治してやる!お前らだけでそのデカブツは片せ!そのバフはオマケだ!」
「聞いたか野郎共!?俺達には聖女がついてやがる!耐久上げのチャンスだぁ!」
ボールスが士気を上げてくれる。こういう時は助かる。ちなみにチャームポイントだったらしい眼帯は既に付けていない。私が何年か前に眼球の再生を
私も簡単な指揮くらいなら出来なくもないが、ここは彼らの
ベルは大剣を振るってリリの後に続くように攻撃を繰り返している。だがやはりゴライアスは自己再生をして蓄積させたダメージを無に帰す。
ベルは一時的に倒れたが、その傍らでヘルメスが語りかけている間に私のスキルで癒やされ、最終的にフルチャージのファイアボルトで倒した。
ヴェルフも奮い立って魔剣を振るったりもしたし、多分ランクアップ出来ただろう。ヘファイストス様の伝言と共に私が渡した魔剣だ。
ベルの活躍に興奮した気持ち悪いヘルメスが、何やら団長やフィンさんらの名前と一緒に私やリリの名前も叫んでいたが、スルーした。
大筋はほぼ原作と変わらんのでダイジェスト。