さて、今日はどんな1日になるのかね。
―――夢を、見た
『ねえ、どうしてそんなに寂しそうなの?』
場所は、無駄に広い実家の中庭。そこで小さな俺が1人で遊んでいた。
そんな俺に話しかけたのは、鉄柵の向こうに居る……1人の少女。
長く赤い髪に、ワインレッドの瞳。
白いワンピースを着た、小柄な女の子だ。
……ああ、この女の子は。
『………それ、何?』
小さな俺は、いきなり話しかけられた事より、少女の傍に居たポケモン達の方に興味が向いていた。
何せ子供の時は家の外に出させてはくれなかったから、ポケモンを見る事すら叶わず、またポケモンという存在すら知らなかった。
『ポケモンだよ、もしかして知らないの?』
『ポケモン……?』
『この子はチュリネ、そしてこの子はヒトカゲだよ』
ああ、そうだ。あの女の子が持っていたポケモンはチュリネとヒトカゲだったな。
随分昔の記憶だし、話したのだって一度だけだから、うろ覚えな部分も多い。
『可愛いね……』
俺にとって、初めて見るポケモンは、本当に可愛くて……尊い存在に見えた。
『抱きしめてみる?』
『えっ、いいの?』
『もちろんだよ。チュリネ、お願い』
『チュ、チュリ!』
少女の肩に乗っていたチュリネがジャンプし、俺の胸に飛び込んできた。
『あ……』
暖かくて、思った以上に軽くて……愛おしい。
ニッコリと微笑むチュリネを、俺は加減も考えずに力いっぱい抱きしめてしまった。
『あはは、君ってポケモンが本当に好きなんだね』
『そうじゃないよ、ただ……初めて見て触って嬉しくなったから』
『ポケモン、見るの初めてなの?』
『うん……』
頷く俺に、女の子はちょっと驚いたように目を丸くした。
当たり前だ、8歳にもなってポケモンを見た事がない子供などいやしない。
……如何に、俺の家が異常だったか改めて思い知らされた。
『けど、ポケモンが一緒に居ると楽しいよ。それに……僕はこの子達を家族だと思ってるんだ』
そう言って、女の子はヒトカゲの頭を優しく撫でる。
『家族……』
……そうだ、俺はその時から。
ポケモンを、『家族』として共に居たいと思うようになった。
親父もお袋も、この時から既に俺に対して愛情なんて抱いてなかった。
お袋はまだマシだったかもしれないけど……構ってくれず、拘束ばかりしていたから、同じようなものだ。
『あっ、ごめんね。僕そろそろ行かないと』
『えっ……』
嫌だ、もっと話がしたい。
やっと友達になれると思ったのに、もっとポケモンの事が訊きたかったのに。
でも、そんな我が儘を言う度胸なんて、その時の俺にはなかったから。
『……バイバイ』
それだけ言って、チュリネを放してあげた。
ぴょんぴょんと跳びながら、女の子の所に戻るチュリネ。
バイバイ、そう言って女の子は行ってしまった。
――けど、俺にとってその出会いは今の自分を作る最大の要因となった
もう一度、ポケモンの温もりを感じたくて。
俺の望んだ『家族』を手に入れたくて……。
そして――もう一度あの女の子に、会いたくて。
あの子は今、一体どこに居るんだろう……会いたいな。
会って、「ありがとう」を伝えたい。
君のおかげで、今の俺が在るんだと、伝えたい。
あの子は、一体今……どこ…に……。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「…………」
目が醒めた。
……あんなに鮮明な夢を見たのは、本当に久しぶりだ。
昔の思い出を思い出す事ができたのは、本当に嬉しい。
なんだか、今日はいい1日に。
「やあ、おはよう」
「おわぁっ!!?」
「タジャ!?」
突然声を掛けられ、ベッドから飛び起きる。
俺のお腹の上で眠っていたツタージャが、その衝撃でころころと転がっていってしまった。
「………ひどいなグリード、そこまで驚く必要はないんじゃないか?」
そう言ってからからと笑うのは、ノースリーブにミニスカートと随分軽装な格好をしたサクラ。
「お前……どうやって部屋に入ったんだ?」
「ふふっ、学園長の娘なんだからこれくらい朝飯前さ」
「………犯罪者」
「冗談だよ、部屋の鍵が開いていただけさ」
「あー……悪い」
不用心だな、気をつけないと……って。
「おい、何で俺の上に乗っかってるんだよ!!」
サクラはいそいそと動き出し、いきなり俺のお腹の上に乗り込んできたのだ。
意地悪そうに口元に笑みを浮かべ、逃げないようにがっちりと手で俺の腕を固定している。
「たまには君におもいっきり甘えたいと思ってね」
言いながら、ぎゅっと俺の身体に抱きついてくるサクラ。
「お、おい!?」
「ふむ……うん、暖かくて気持ちがいいものだね、抱擁というものは」
くぅっ、慎ましくも柔らかな感触が……。
「サ、サクラ……あ、当たってる」
「当ててるんだよ、気持ちいいかい?」
「はい、慎ましくも柔らかいです……じゃなくて!!」
「さてと……抱擁の次は、接吻でもしようか」
「うぉぉーい!!」
だ、誰か……ツタージャ、助けてくれ!!
ま、まあ男としては嬉しいけど……って、違う違う!!
ああぁぁ……このまま俺の貞操は、こんなムードなしな感じで奪われるのか……。
――ところが
「さて、そろそろ離れるとしようか」
サクラは、呆気なく俺の上から退いてくれた。
「えっ……」
退いてくれたのはよかったけど、ちびっと残念なような……って、違う違う!!
「グリード、着替えて散歩にでも行こうか?」
「えっ……あ、ああ」
なんか、今日のサクラはちょっと様子がおかしい。
なんていうか、機嫌が良いというか……何か良い事でもあったのかな。
そう思いつつ、サクラが部屋から出てから着替えて外へ。
「悪い、待たせた?」
「大丈夫だよ。それじゃあ行こう」
「あ………」
手を、掴まれた。
自然な形で手を繋ぐサクラに、おもわずされるがままになってしまう。
それから、俺達は庭園に向かい散歩を始める。
まだ朝が早いせいか、木の上で眠っているポケモンがちらほら居る。
「うーん……今日もいい天気だね、こういう日の散歩は実に気持ちがいいものだとは思わないかい?」
顔だけこちらに向け、ニッコリと微笑みを返すサクラ。
それが、一瞬だけあの時の女の子の顔に重なった。
「えいっ」
「わっ……な、なんだよサクラ?」
急に立ち止まったと思ったら、今度はぎゅっと抱きついてきた。
ほ、本当にどうしたんだサクラの奴……今日はやけにスキンシップが激しいというか……。
周りに人が居ないのがせめてもの救いか、まあツタージャには先程からじっと見られているのだが。
「……心臓の音がうるさくなってるね、緊張しているのかい?」
「そ、そんなの当たり前だろ。そういう風に引っ付かれたら誰だって……」
「嬉しい事を言ってくれるね君は、つまり僕を女の子として見てくれているんだね?」
「そ、それは……まあ」
好きだと言ってくれた女の子を、意識しない方がおかしいだろう。
サクラの体温や、女の子特有の柔らかな感触が、否応なく俺を緊張させていく。
「そ、それにしても今日はどうしたんだ? や、やけに引っ付いてくるけど……」
落ち着け、と自分に言い聞かせながら、俺は気になった事をサクラに尋ねる。
すると、サクラは嬉しそうに口元を弛ませながら、俺の質問に答えてくれた。
「君にとっては何てことないとは思うけどね、今日は懐かしい夢を見る事ができたんだよ」
「夢……?」
夢を見て、機嫌が良くなったという事のようだが……ちょっと首を傾げてしまった。
「僕は小さい頃、お母様と一緒にイッシュ地方へ旅行に行った事があるんだ。
その時にね、ある男の子に出会ったんだよ」
「…………」
「特別な会話をしたわけじゃないし、会ったのだって一度きり。
僕自身も、今まではあまり印象に残っていた記憶じゃなかったけど、その時の夢を見て……確信できたからね。それが嬉しかった」
「確信……?」
そうだよ、そう言ってイタズラっぽく笑うサクラ。
なんとも主語が抜けたような中途半端な言葉に、俺は頭上に「?」マークを浮かべる事しかできなかった。
でも……それだけで今回の積極さに繋がるようには思えない。
サクラにしかわからない何かがあるみたいだが、それを俺に教えるつもりはないらしい。
「だから、今日は君におもいっきり甘えようと思ってね」
「いや、何でそうなるんだ?」
「………やっぱり、覚えてないか……」
「えっ―――」
今、何て……。
そう問いかけようとしたら、突然離れスタスタと先に行ってしまう。
「サクラ……?」
「グリード、君が誰を選ぶのかはわからないけど……僕は、君が幸せなら幸せだよ。
だから、もし困った事があったら遠慮なく言ってほしい。僕は……いつだって、君の味方だから」
「………あ、ああ」
とりあえず頷きを返すと、サクラは満足そうに微笑むのだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「はいグリード、口を開けて?」
「…………」
場所は変わって、ここは学園の食堂。
散歩を終え、朝食を食べようという事になり、サクラと共に来たのだが……。
「あの、サクラ。何やってるんだ?」
「君に向かってプチトマトを差し出してる」
「そうじゃなくて、何しようとしてるんだ?」
「君に「あーん」をしようとしてる」
「……わかってんならやめてくれよ……」
めちゃくちゃ痛いんだよ、周りの視線が。
ティアのりゅうせいぐん事件のおかげで、襲いかかってくる事はないけど……射殺す勢いで睨みつけられるのは勘弁願いたい。
サクラだってそれはわかってるはずなのに、何故あえて危険な橋を渡ろうとするのか……。
ちなみに、ツタージャは呆れているのか我関せずとばかりに無言でポケモンフーズを食べている。
「周りの視線なんか気にしても無駄だよ、むしろ僕はみんなに見せつけてやりたいね。
というわけでグリード、あーん♪」
……周りの気温が、数度下がりました。
やめさせなきゃ、そう思ってはいるんだけど……こんなにも嬉しそうなサクラに「やめろ」なんて言えるわけもなく……。
胃が痛いなぁ、と思いながら、長い長い朝食を味わう羽目になった。
…………。
『待てぇぇぇっ!!!』
「待つかー!!」
……えー、ただいま俺とサクラは血走った目の男達に追いかけられています。
何故このような状況になったのかというと……。
朝食後、ようやく終わったと安堵しながら、いまだに突き刺さってくる視線を無視しつつ食堂を後にしようとしたら。
「さてグリード、次は僕の部屋にでも行くとしようか」
サクラの奴が、どう考えても誤解されるような事が、引き金となった。
「――許さぁぁぁぁぁぁん!! 同士達よ、今こそあのリア充に正義の鉄槌を下す時だーー!!」
『オォォォォォッ!!』
突然立ち上がり、変な雄叫びを上げる男子達。
一瞬で身の危険を感じ、気がついたら俺はサクラの手を掴んでその場から逃げ出していた。
そして現在に到るわけだが……正直、そろそろサクラを引っ張りながら逃げるのもキツくなってきた。
「ふふっ、まるで愛の逃避行だね」
サクラはサクラでこの状況を楽しんでるし……何なんだこの子は。
「ム、ムクホーク、出てきてくれ!!」
「ムクホォォ――クホッ!?」
出てきた瞬間、後ろから迫る男達の殺気に気がついたのか、ムクホークの顔が驚愕に包まれた。
「ムクホーク、俺達を連れて飛んでくれ!!」
「僕はリザードンに乗るよ、出てきてくれリザードン!!」
「…………」
何故か無言でボールから出てくるリザードン、俺……ではなくサクラと男達を何度か交互に見てから……皮肉めいたため息を吐き出した。
「仕方ないだろリザードン、今日は僕も少し欲望に忠実になっちゃったんだから。それより、僕を乗せて逃げてくれ」
「グルル……」
しょうがない、とばかりにサクラを両腕で掴み背中に乗せるリザードン。
ムクホークも、逞しい両脚を用いて俺を掴み上げてくれた。
「ツタージャ、お前はムクホークの背中に乗ってくれ」
「タージャ」
するするとムクホークの背中に登るツタージャ、ふぅ……これで一安心。
「タジャ!? タジャ、タージャ!!」
「マジかよ……!?」
一安心、そう思っていたらあいつらはなんと飛べるポケモンを出してまで俺達……俺を追いかけてきた。
ゴルバットやオオスバメ、ハトーボーといったポケモン達が、主人の命でこちらに向かってくる。
ってか数多っ!? あいつら、人数が多いからって押し切る気だな……。
……嫉妬って、恐ろしいなぁ。
「ゴルバット、エアカッター!!」
「オオスバメ、つばめがえし!!」
「ハトーボー、でんこうせっか!!」
技まで出してきた!?
にゃろぉ、そっちがその気なら……こっちだって考えがある!!
「ピカチュウ、クチート、君達に決めた!!」
モンスターボールを2つ、ムクホークの頭上に投げる。
「ピッカ!!」
「クチクチー!!」
ボールから出てきたピカチュウとクチートは、そのままムクホークの背中に着地。
「クホッ……」
さすがに少し重いのか、ムクホークから少し苦しそうな声が漏れた。
「ピカチュウ、オオスバメに10万ボルト!!
クチート、ゴルバットにれいとうビーム!!
ツタージャ、ハトーボーにエナジーボール!!」
落ちてきたモンスターボールをキャッチしつつ、指示を出す。
「ピィィカチュゥゥゥッ!!」
「クチ、クチャー!!」
「タジャ、ター、ジャ!!」
それぞれの技が、向かってくるポケモン達全てを捉え、地面に落としていく。
バトルじゃないのにポケモンに攻撃を仕掛けるのは躊躇いがあるけど、状況が状況なので仕方がない。
とはいえ、まだ追いかけてくるポケモンは居る。
「リザードン、最大パワーでフレア――」
「全力攻撃ノー!!」
リザードンの超パワー全力攻撃なんかやったら、一般生徒のポケモン達は下手すると大怪我するかもしれない。
「わかってるよ。僕だって不用意にポケモンを傷つけるような愚かな真似はしないさ。
でも、これじゃあ埒があかないんじゃないかい?」
「むぅ……」
確かに、サクラの言う通りこのままじゃ埒があかないのは確かだ。
だが、捕まるわけにはいかない絶対に。捕まったら最後……どうなるかわかったものじゃない。
広範囲の攻撃で無力化できれば………そうだ!!
「サクラ、ドレディアのねむりごなでみんなを眠らせてくれ!!」
「えぇー……」
「何で出し惜しみしてんだお前は!?」
「僕としてはもう少しこの鬼ごっこを楽しみたい……わかった、わかったからそう睨まないでくれグリード」
まったくこの子は……元はといえば、お前が見せつけるような行動をするからだろうが。
「ドレディア、ねむりごな!!」
ボールを投げると同時に指示を出すサクラ。
「ディア! ドレ、ディ〜……」
ドレディアの頭にある花からキラキラと輝く粉が放たれ、辺り一面に舞っていく。
風に煽られ、ねむりごなは追いかけてくるポケモン達だけでなく、生徒達まで眠らせてしまった。
「うわ……」
ずらりと倒れている生徒達を見て、おもわずそんな声を出してしまう。
相変わらず、サクラのポケモンのパワーは相当なものだ。
「ドレディア、リザードン、ありがとう」
地面に降り、ポケモン達をボールに戻すサクラ。
「みんな、こんな騒動に付き合わせて悪かったな。後で美味しいポケモンフーズをあげるから」
俺も地面に降り、ツタージャ以外の全員をボールに戻した。
……さて、この倒れてる生徒達はどうしたものか。
「……って、なんで引っ張ってるんだ?」
「この人達はこのままにしててもいいと思うよ?」
「いや、さすがにそれは可哀想だろ……」
それに、この光景を知らない人が見たら絶対吃驚する。
「けど、起こしたらまた追いかけてくるよ?」
「…………」
うん………起こすのは、やめよう。
一応心の中でごめん、と呟いてから、俺はサクラと一緒にその場をそそくさと離れた。
あっ、でももちろんほったらかしのままじゃなくて、後で教師に連絡したからな?
「――それにしても、みんな僕を美化させすぎじゃないかな?
僕なんかより、もっと魅力的な女の子は沢山居るのに」
「あのなぁ、それこそ間違いだっての。自分が魅力的な女の子だって自覚ないのかよ?」
「……その言葉、そっくりそのまま君に返してあげるよ」
「えっ?」
「僕の学年でも、君の事はよく噂されてるし、クラスメートから自分の事を紹介してほしいだなんて言ってくるんだよ?
まあ、僕が牽制してるから、不安要素にはなり得ないけど」
「…………」
知らなかった……嬉しいと思う反面、ちょっと気恥ずかしい。
「ダメだよグリード、僕はソラネ達の誰かならともかく、それ以外の女の子に取られるなんて納得できないからね」
「おいおい……」
勘弁してくれ、サクラ達だけでも悩んでいるのに、これ以上増えたらどうすればいいのかわからなくなる。
……そろそろ、答えを出さないとな。
「………ちゅ」
「うおっ!!?」
ほっぺたに柔らかくて暖かな感触が。
「サ、サクラ!?」
「いいじゃないか、唇じゃないんだから。そこは恋人同士になるまで我慢しておくよ」
「そ、そういう問題じゃねえだろ!!」
おもわず、キスされた場所を手で触ってしまう。
「……グリード可愛いね、凛々しい君も素敵だけど、恥ずかしがる君も愛おしいよ」
ぴとっと、正面から抱きついてくるサクラ。
ほ、本当にどうしたんだサクラの奴。今日はめちゃくちゃ積極的だ……。
「……抱きしめ返しては、くれないの?」
「うっ……」
上目遣いで俺を見つめるサクラ。
潤んだ瞳、柔らかそうで瑞々しいピンクの唇。
鼓動が早まり、視線が彼女の唇から逸らす事ができない。
――抱きしめたい
――その唇に、キスしてみたい
当たり前のように、そんな欲望が俺の内側から湧き上がり、手が……勝手に動く。
「あ……」
優しく、壊れないようにサクラの背中に手を回し、抱きしめた。
(やばい、やばい、やばい……!)
身体のいうことが利かない。
ただ、サクラという少女を求めている自分が居る。
まだ答えを出していないのに……それなのに、こんな事をするのは彼女達に対する裏切りになる。
「っ、く―――!」
無理矢理サクラから離れる。
「………グリード」
「あっ……ごめん」
サクラの残念そうな、悲しそうな顔を見て、顔を逸らしてしまう。
……でも、あのまま委ねていたら、どうなっていたかわからない。
「………卑怯だね、僕は」
「っ、違う。サクラは悪くない、悪いのはいつまでも決められない俺の方だ」
「グリードは悪くないよ、五人も想いを寄せられれば悩むのも当然さ。
ただでさえ、グリードは凄く優しいんだから」
「…………」
気まずい空気が、俺達の間に流れる。
何か言わなければ、そう思えば思うほど言い訳じみた言葉しか浮かばない。
「………ごめん、今日はもう……帰るよ」
「あ……っ、うん……」
呼び止めようとして、結局何も言えなくて……そのままサクラと別れた。
「………タージャ」
「ごめんなツタージャ、気を遣わせちゃって」
「タジャ……」
気にしないで、と俺の頭を撫でるツタージャ。
あの後、俺は何もする気が起きず1日部屋に閉じこもってしまった。
みんなもそんな俺を心配してくれて、迷惑を掛けてしまった。
はぁ……サクラと顔が合わせづらいなぁ……。
でも、ちゃんと謝らないと。
そんな事を考えながら、ため息混じりの1日は過ぎていった……。
To.Be.Continued...
【ツタージャ】♀ 【ムクホーク】♂ 【ミロカロス】♀
【使えるわざ】 【使えるわざ】 【使えるわざ】
・つるのムチ ・はがねのつばさ ・たつまき
・リーフブレード ・かぜおこし ・アイアンテール
・真・リーンフォースブレード ・でんこうせっか ・ハイドロポンプ
・かげぶんしん ・つばさでうつ ・れいとうビーム
・へびにらみ ・つばめがえし ・じこさいせい
・リーフストーム ・ブレイブバード ・ふぶき
・リーフブレード二段斬り ・インファイト ・アクアリング
・エナジーボール ・かげぶんしん ・アクアテール
・はかいこうせん ・みずのはどう
【オノノクス】♂ 【コジョンド】♀ 【グライオン】♂
【使えるわざ】 【使えるわざ】 【使えるわざ】
・ダブルチョップ ・みきり ・シザークロス
・シャドークロー ・はっけい ・れんぞくぎり
・りゅうのいかり ・とびひざげり ・ほのおのキバ
・ドラゴンクロー ・はどうだん ・クロスポイズン
・りゅうのいぶき ・おうふくビンタ ・ギガインパクト
・りゅうせいぐん ・ギガインパクト ・はがねのつばさ
・あなをほる ・ドレインパンチ
・りゅうのはどう ・ストーンエッジ
・はかいこうせん ・きあいパンチ
・かみなりパンチ
【クチート】♀ 【ラティアス(ティア)】♀ 【ゴチミル】♀
【使えるわざ】 【使えるわざ】 【使えるわざ】
・てっぺき ・ラスターカノン ・ねんりき
・アイアンヘッド ・じこさいせい ・ひかりのかべ
・かえんほうしゃ ・はかいこうせん ・サイケこうせん
・ねごと ・りゅうのはどう
・ラスターカノン ・りゅうせいぐん
・かみくだく ・れいとうビーム
・ドラゴンクロー
・はがねのつばさ
【ピカチュウ】♂
・10まんボルト
・アイアンテール
・ボルテッカー
・でんこうせっか
・かみなり
・ボルテッカー・アイアンテール