グリードくんのイルミナ学園奮闘日誌【完結】   作:マイマイ

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どうにかこうにか、牢から抜け出す事ができた俺達。

けど、ティアに、そして俺達に危険が近づいている事に、まだ気づいてはいなかった……。


第134話 〜傀儡のポケモン達〜

「待てーーーっ!!!」

「待てと言われて待つ奴がいるかよ!!」

走る、走る、走る。

俺達の後ろには複数の兵士達、俺達は闇雲に城中を駆けずり回る。

ああ、くそっ、これじゃあキリがないっての!!」

 

―――ォォゥ。

 

「っ、ティア!?」

僅かに聞こえた、俺の家族の声。

聞こえた声を頼りに、俺はみんなを連れて進路を変更した。

「グリード、どうした!?」

「ティアの声が聞こえた!! かなり小さいけど……たぶんこっちだ!!」

 

答えを返しつつ、俺は自身の波導を網の目のように解き放つ。

これで、半径二十メートルまでならば、みんなの波導を感じ取れるようになった。

これは体力の消耗が激しい行動だ、早く見つけないと……体力が尽きる。

しかし、サーチしてもみんなの波導は感じられなかった。

くそっ、この城が広すぎるから………!

 

「っ、こっち!!」

みんなはまだ見つけられない、しかし……ある人物は見つけられた。

走って走って……やがてとある部屋に辿り着く。

その部屋には兵士が2人、だがこちらにはまだ気づいていない!

「邪魔――」

「邪魔です」

俺の真横を、何かが通り過ぎる。

そう思った時には、前方の兵士から悲鳴が聞こえてきた。

 

「…………」

 

は、速い……さすがセリーヌさん。

一息で兵士達の前に立ち、まずは1人目の腹部に肘鉄。

身体がくの字に折れ曲がった兵士の頭に右手を乗せ、台代わりにして跳躍。

そのまま、驚いている2人目の兵士の頭にかかと落としを放って昏倒させ。

着地と同時に1人目に後ろ回し蹴りを放ち、壁に叩きつけて気絶させた。

流れるような連続攻撃、おもわず惚れ惚れしてしまう程に美しい動きだったけど……。

セリーヌさん……ロングスカートの下、バッチリ見えちゃいましたよ。

白い下着に反して、黒いガータベルトを着用しておりました。

 

「――グリード様、皆さん、もしわたくしの下着を見たのでしたら……即刻忘れるように」

『は、はい……』

俺達は即座に頷きを返す、だって恐いんだもんセリーヌさん。

宜しい、そう言いながら気絶している兵士から鍵を奪い、中へと入る。

「リース!!」

「っ、ロッズ……!?」

中に居たのはリース達王族の皆さん、ロッズは安心したようにリースへと駆け寄ろうとするが、彼女はあからさまに拒絶の意を示す。

……まあ、仕方ないわな。

 

「リース、この人はモルガに騙されてただけなんだ、だから許してやってくれ。

 今度こそ、自分の力でリース達を守ると誓ったみたいだしさ」

「グリード様……」

俺に言われ、ほんの少しだけだが警戒心を緩めたリースだが、やはり訝しげな表情は消えない。

「とにかく、ここから離れた方が良さそうですね。次はわたくし達のポケモンを助け出さなくては」

「そうですね。……アヤトと、ロッズ……アンタも守れ。一度守ると誓ったのならその誓いを果たしてみせろ」

「あ、ああ…もちろんだ!!」

「…………」

強い意志が込められた瞳。

それを見てから、俺は再びみんなと一緒に走り出した。

 

――が、また兵士達が俺達を見つけ追いかけてきた

 

「だーっ、しつこいな!!」

「タジャーッ!!」

「っ、ツタージャ!!」

前方から走ってくる一体のポケモン、あれは俺のツタージャだ!!

右手には、俺達のボールホルダーが握られてる。

「でかした!!」

ツタージャを抱きかかえ、走りながらボールホルダーをアヤトとセリーヌさんに投げた。

 

「ギガァァァッ!!」

「ウィンディィィッ!!」

「グオォォォォン!!」

後ろの兵士達が次々とポケモンを繰り出してきた。

ギガイアスにウインディ、ヘルガー等強力なポケモン達ばかり。

けどな、こっちだってポケモンを取り戻してんだよ!!

 

「オノノクス、君に決めた!!」

「ジャローダ、バトルスタンバイ!!」

「エンペルト、あなたの出番がやってきましたよ!!」

三者三様、それぞれのポケモンを出し。

「はかいこうせん!!」

「ハードプラント!!」

「ハイドロカノン!!」

来る者すべてをぶっ飛ばす勢いで、ポケモン達に指示を出した。

 

「ゥオォォォォガァァァァッ!!!」

「ジャロォォォダアァァァァッ!!!」

「ペルゥゥゥ……エンペェェェッ!!!」

同時に技を出す、オノノクス、ジャローダ、エンペルト。

その威力はただただ凄まじく、出てきたポケモン達だけでなく、兵士達をぶっ飛ばしてしまった。

……ハードプラントか、くさタイプの究極技。

ツタージャが使えるようになったらかなりの戦力アップに繋がるけど、最終進化系にならないと使えないんだよな。

 

「何と凄まじい……見事なものだ」

王様も、今の破壊力に驚きを隠せない。

さーて、次はミュウとセレビィを……。

「………あれ?」

おかしい、ティアが入ってたボールが……空だ。

「タジャ、タジャーッ!!」

「ツタージャ……?」

何かを知らせるように、ツタージャは俺の腕の中で鳴いた。

瞬間――轟音が鳴り響き地面が揺れる。

 

「―――――」

何だ、今のは。

何だ、この巨大で不気味な波導は。

「王様達は今すぐここから離れてください! 何かが来ます!!」

「何―――?」

訝しげな表情を向ける王様、だったが……。

轟音は、だんだんとこちらに近づいていき――その正体を、現した。

 

「―――、ぁ」

近くの壁が爆発し、そこから飛び出してきた一体のポケモン。

身体は傷だらけ、苦しげな声すら上げないその様子は……死んでいるのではないかという錯覚に陥らせた。

「――おや、あの拘束を解いて牢から抜け出すとは、見事なものですな」

壊れた壁から、モルガが現れる。

そして、そんなヤツを守るように浮かんでいるのは……ミュウとセレビィ。

 

「ミュウ、セレビィ!!」

駆け出すリース、しかしそんな彼女の腕をロッズが掴んだ。

「ロッズ、放してください!!」

「待ってリース、ミュウ達の様子がおかしい!!」

「えっ……?」

言われて、リースはミュウ達に視線を向ける。

 

――ミュウ達の瞳に、光を感じられない

 

まるで人形のように、ミュウ達から感情が見受けられず、普通ではないというのが理解できた。

「……ミュウ達に、何をしたのです?」

王様達を守るように移動しながら、セリーヌさんはモルガに問う。

「ただゲットしただけですよ、このボールでね」

そう言ってモルガが見せたのは、禍々しい漆黒のモンスターボール。

その異常な雰囲気に、ここにいる誰もがあのボールが普通のボールではないという事を感じ取れていた。

「これは“マリオネットボール”と申しましてな、これでゲットしたポケモンは、たとえどんなポケモンであっても儂の意のままに操れるボールなのですよ」

「何だと!?」

「今のミュウとセレビィは儂の頼もしい道具になったという事ですな、しかしもう少しスマートに事は済ませたかったものです。

 ですがそれも良しとしましょう、ゲームは多少のハプニングがあった方が面白いものですからな」

ヤツは笑う、子供のように純粋な笑みで。

 

「ゲーム、だと!?」

「ええ、これはあくまでゲームでした。儂の元にミュウとセレビィがやってくる事は必然だったのですから」

「モルガ、今すぐにミュウ達を解放しなさい!!」

「何を仰いますか王女様、こんな都合のいい道具を自ら解放するなど、正気の沙汰ではございませんよ。

 それに、儂にはセレビィの力が必要なのです、何故なら―――」

 

 

「――何なんだよ、これは」

 

 

ヤツの言葉を遮り、俺は呟く。

「何、とは?」

「……“これ”は、お前がやったのか?」

俺の目の前で倒れているポケモン―――ティアに視線を向け、ヤツに問うた。

「ああ……ラティアスは伝説のポケモン、すなわち普通のポケモンよりは強力な存在です。

 ですからちょうどよかったのですよ、“実験台”には、ね」

「………実験台?」

「いかんせんこのマリオネットボールを使ったのは初めてですから、色々と不安だったのですよ。

 ですから、ラティアスならばうっかりやり過ぎて殺してしまう可能性も低いですからね。

 せっかく高値で売れそうな商品なのですから、壊れてしまっては勿体ない」

「―――――」

「下衆が………!」

「あなたは、ポケモンを何だと思っているのですか!!」

 

激昂するアヤトとセリーヌさん、他の人も怒りを露わにしている。

――けど、俺の限界はとうの昔に超えていた

 

「てめぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」

地を蹴り、モルガに向かって殴りかかろうと走る。

絶対に許さない、ティアをここまで痛めつけて……絶対に許さない!!

……だが。

 

「ぐ、が―――っ!!?」

突如、凄まじい負荷が身体を襲い、まるで貼りついたかのように地面に倒れ込む。

後ろでは、アヤト達も同じように壁や床に倒れ込んでいた。

「ミュウ………!」

ミュウのサイコキネシスだ……凄まじいサイコパワーで、まったく身体が動かない。

 

「単細胞ですねぇ、まっすぐ向かってきた所で、こうなるとわかりませんでしたか?」

「ぐっ、この、野郎……!」

「ミュウ、目障りですから押し潰してしまいなさい」

「っっっ」

拙い、このままじゃ死ぬ……!

「く、ああぁぁぁぁ……!」

すぐさま俺は波導の力を解放、周りに散布していく。

 

「……? おや、おかしいですね……何故死なないのです?」

「ぐっ、ぐ、ぐ……!」

「ああ、なる程……普通の人間ではないと思っていましたが、波導使いでしたか……。

 自らの波導を防御幕にして、ミュウのサイコキネシスを防ぐ、なかなかの使い手のようですが……長くは続かないようですなぁ」

「くっ!!」

くそ、冷静で余裕綽々といった口調が本当に腹立たしい。

ヤツの言う通り、俺のこの力は長くは保たない、そして力が尽きた瞬間が、俺達の最期。

なんとかして、突破口を開かなければ。

 

「ぐ、があぁぁぁ、ぐぅぅぅ……!」

どうにかして身体を動かそうとするが、やはりピクリとも動かせない。

拙い拙い拙い拙い……!

「ふむ……これ以上は時間の無駄ですな、それに万が一という事ありますし……セレビィ」

「くっ……!?」

ダメだ、セレビィまで加わったら辛うじて持ちこたえている防御が突破される………!

万事休すか、そう思った瞬間――ロッズが叫んだ。

 

「な、情けないなモルガ……こんな子供に恐れを抱いているのか!?」

「…………」

「く、くくく…お笑いだなモルガ、所詮貴様はミュウやセレビィといった幻のポケモンがいなければ、何も出来ない、情けない男だという事だな!!」

「……無駄ですよ、ロッズ。そんな安い挑発に乗るわけがないでしょう?

 第一、アナタは騙され散々利用された分際で、人の事をとやかく言えたものですかな?」

「…………」

「最期の足掻きにしては、あまりにもお粗末な小細工でした、さあ……もう死になさい」

 

ヤツがセレビィに指示を出す。

だが――そんな状況だというのに、ロッズはしてやったりといった笑みを浮かべ。

 

「――やはり、情けない男だなお前は」

ぽつりと、そう呟いた。

 

瞬間――ミュウ達に襲いかかった攻撃の雨。

「むっ……?」

ミュウ達は事前にバリアのようなものを張ったので、ダメージはない。

けれど、こちらの拘束が少しだけ緩んでくれた。

「ガルルル……」

「ルカリオ……!?」

ミュウ達に攻撃を仕掛けたのは、ロッズのルカリオ。

その瞳には怒りが浮かび、既にはどうだんの構えに入っていた。

 

「……おや、おかしいですね。隔離していたはずですが……」

「残念だったな、僕はルカリオの言葉を理解できるわけじゃないけど、ずっと一緒に居る大事な友達なんだ!! 事前に思念を送る事ぐらいの芸等は可能だ!!」

「…………」

「頼むルカリオ、お前だけが頼りだ!!」

「ルガァゥッ!!」

はどうだんを放つルカリオ。

それを、セレビィはいとも簡単に破壊してしまった。

 

「まあいいでしょう、たかだかルカリオ如きがミュウ達に適うはずがありませんしね。

 ミュウ、セレビィ、さっさと殺して差し上げなさい」

モルガの命令に、ミュウもセレビィも物言わぬ状態のまま、ルカリオに襲いかかる。

「く、そ……!」

相変わらず身体は動かせない、今がチャンスだっていうのに……!

「さて……ルカリオを始末するまで、少しお話でもしましょうか?」

「ふざけんじゃ、ねえ……待ってろよ、今すぐにそのニヤケたツラをぶっ飛ばしてやる!!」

「おや恐い、しかし気にはならないのですか? 儂が何故今回のような事件を起こしたのか」

「けっ…どうせ、この国が欲しいとか…そんな、くだらない理由だろうが……!」

くそったれ、動けよ俺の身体!!

 

「……如何に波導使いといえども、所詮は子供ですな。そのようなくだらない理由で、クーデターを起こすとでも?」

「何、だと……?」

するとヤツは、またもあの歪んだ笑みを浮かべて……自らの野望を告白する。

 

「――“不老不死”になりたいのですよ、永遠の若さが欲しい、だから今回のクーデターを思いついたのです」

 

「…………は?」

不老不死?永遠の若さ?

意味がわからない、それがどうして今回の事件に繋がるのか……。

「セレビィは未来や過去に移動する能力を持つポケモン、すなわち時間という膨大なエネルギーを得る事ができる。

 それを、人間の身体に組み込めばどうなると思いますか? 老いる事も朽ちる事もない、永遠の若さを手に入れる事ができるのです!!」

ヤツは両手を上げ、謳うように独白を続けていく。

「な、何て愚かな……! そちらの方が、よっぽどくだらないではありませんか!!」

「リース王女、お若いアナタでは到底理解できないでしょうな。

 人間は罪深く欲深い、どんなに欲を満たしても、また次の欲が出てきてしまうのです。

 その永劫とも言える欲を満たすには、不老不死になるしかありますまい?

 つまるところ、儂はただセレビィが欲しかっただけ、この国がどうなろうとも構いませんし、ミュウを捕らえたのはその力に利用価値があると思っただけなのですよ」

「―――――」

 

感情が、凍りつく。

内側はマグマのような怒りが煮詰まっているのに、感情は限りなく冷たくなっていった。

……何なんだ、コイツは。

何なんだ、この不可解な“生き物”は?

ゼクロムは言った、コイツはクロス・エグフィードと同じ“匂い”がすると。

最初は意味がわからなかったけど、今はよく理解できる。

 

――この男は、人間ではない

 

無情で残酷な、悪魔のような存在だ。

「ガ………ッ!!?」

ルカリオが壁に叩きつけられ、倒れ込む。

「おや……終わったようですな」

「グリード!!」

「………?」

一歩も動けないまま、ロッズが俺に向かって叫ぶ。

 

「エスパータイプのポケモンのサイコパワーで、ミュウのサイコパワーを中和するんだ!!

 ルカリオと戦っている今なら力も分散されているはず!!」

「ほぅ、考えましたなロッズ」

「急げグリード、ルカリオも長くは保たない!!」

「ぐっ……ゴチルゼル、聞こえてるか? 頼む、サイコキネシスで俺達の拘束を解いてくれ!!」

「サーナイト、お前も加勢しろ!!」

俺とアヤトはそれぞれのポケモンに指示を出す、すると……少しだけ拘束が緩くなる。

モンスターボールの中から、ゴチルゼルとサーナイトがサイコキネシスを使ってくれているんだ、ボール越しだからその力も全力ではないけど、これなら………!

 

「ぐ、ぎぎぎぎぎ………!」

「無駄ですよ、如何に分散されているといっても、たかだかゴチルゼルとサーナイト如きのサイコパワーで、ミュウの力が破れるとでも?」

「ぐぐぐ……くっ、そ……」

もう少し、もう少しのはずなのだ。

もう少しで、ここから抜け出せるのに……まだ足りないのか……!

 

「…………クゥ」

「っ、ティア!?」

今まで気絶していたティアが、か細い声で鳴いた。

そのままゆっくりと起き上がろうとして……またうずくまる。

「動くなティア! 待ってろ、こんな拘束すぐに解いて助けてやるからな………!!」

「………クゥゥ、クォォォゥ」

だがティアは動くのを止めない、ボロボロの身体で、まだ痛みだって残っているというのに。

「やめろティア、それ以上は本当に死んじまうぞ!!」

「クゥゥゥゥ………!」

俺の叫びにもティアは無視して、“力”を使い始めた。

 

「なっ、何やってんだお前!!」

これはサイコキネシス……ティアの意図が読めて、俺は驚愕する。

彼女は、激痛が走る身体だというのに……俺達を助ける為に、残り少ない力を使ってくれているのだ。

「…………っっっ」

ギリ、と、俺は歯軋りを鳴らす。

何をやってんだよ、俺は!!

ティアにこれだけの無理をさせておいて、自分は呑気におねんねか?

 

「………けんじゃねえ」

グッと、全身に力を込める。

「ふざけんじゃねえ……ふざけんじゃねえぞ!!」

残りすべての波導を使い切る勢いで、俺は拘束を無理矢理解こうともがく。

「無駄なことを……これ以上無理に抵抗すれば、アナタの身体は壊れますよ?」

小馬鹿にしたようなモルガの声も、もう届かない。

 

「――それがどうした?」

「何……?」

「それがどうしたって言ってんだよ、みんなを……俺の大事な家族や仲間を助けられるなら、壊れても構うもんか。

 ルカリオが、ティアが、みんなが頑張ってんのに……俺だけ寝てるわけにはいかねえんだよ!!」

 

力を込める。

力を込める。

力を込める―――!

 

ミュウのサイコパワーと俺の波導がぶつかり合い、反動で全身に裂傷が生まれていく。

構うもんか、こんな傷なんぞいくらでも受けてやる。

 

「あ、あぁぁぁぁぁ………!」

ティアが受けた傷はこんなものじゃない、ルカリオの頑張りはこんなものじゃない!!

「ぐ、ぎ、ぃ……が、あぁぁぁぁ………!」

立ち上がる。

「ば、バカな………!?」

初めて、モルガの驚愕に満ちた声を聞いた瞬間。

 

「―――だあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

俺は裂帛の気合いを込めて、ミュウのサイコキネシスを無理矢理突破した!!

 

「キュウコン、オーバーヒート!!」

素早くモンスターボールを投げ、それと同時に指示を出す。

「こーん! きゅうぅぅぅ………ここーんっ!!」

モンスターボールから飛び出すと同時に、キュウコンはルカリオにトドメを刺そうとするミュウ達に向かって、特大の熱線を撃ち放った。

爆音、それと同時にみんなの拘束も解ける。

 

「セリーヌさん、ロッズ、リース達をこの場から離れさせて!!」

「畏まりました!!」

「ルカリオ戻れ! ……すまないグリード、君に……全てを任せてしまって」

「気にすんな、それよりロッズは――」

「わかっているよ、城の混乱を沈静化させる、だろう?」

「さすが」

ティアをボールに戻す、ありがとな……今はゆっくりボールの中で休んでくれ。

 

「――ゴウカザル、バトルスタンバイ!!」

「ヴォキャァッ!!」

ジャローダを戻すと同時に、アヤトはゴウカザルをボールから出す。

「………アヤト」

「1人で背負うな。ここは2人で食い止めるぞ。

 悪いが、全力で相手をさせてもらう。操られてはいるが……力ずくで黙らせる以外の方法は無いからな」

「……わかってる」

本来なら、必要以上にミュウ達を傷つけさせたくはない。

だがこれ以外に良い方法が見つからない以上……バトルして、戦闘不能にさせる。

 

「………悉く、邪魔をするのですね、子供の分際で」

「てめぇだけは絶対に許さねえ、謝ったって許してやらないかな!!」

「許さんのはこちらの方だ、虫けら共!!」

モルガの怒りに満ち溢れた声が響く。

先程までの人を食ったような表情は消え、まるで鬼のように鋭く恐ろしい。

「………へっ、本性現しやがったな。そっちの方が悪党らしいぜ!!」

「そうだな、よく似合ってる」

「黙れぇっ!! ミュウ、セレビィ、さっさと殺してしまえ!!」

「いくぜアヤト、力を貸してくれ!!」

「ああ、援護は任せろ!!」

ミュウ、セレビィ、待ってろよ、ちょっと痛いけど我慢してくれ。

心の中で謝りつつ、俺はアヤトと共に攻撃の指示を出した。

 

「キュウコン!!」

「ゴウカザル!!」

 

『かえんほうしゃだ!!』

 

 

 

 

To Be Continued...




【ツタージャ】♀           【ムクホーク】♂      【ミロカロス】♀
【使えるわざ】            【使えるわざ】        【使えるわざ】
・つるのムチ            ・はがねのつばさ     ・たつまき
・リーフブレード          ・かぜおこし         ・アイアンテール
・真・リーンフォースブレード  ・でんこうせっか      ・ハイドロポンプ
・かげぶんしん           ・つばさでうつ        ・れいとうビーム
・へびにらみ            ・つばめがえし       ・じこさいせい
・リーフストーム           ・ブレイブバード      ・ふぶき
・リーフブレード二段斬り    ・インファイト        ・アクアリング
・エナジーボール         ・かげぶんしん       ・アクアテール
・ギガドレイン           ・はかいこうせん      ・みずのはどう
・リーンフォースブレード・EX

【オノノクス】♂     【コジョンド】♀    【グライオン】♂
【使えるわざ】     【使えるわざ】     【使えるわざ】
・ダブルチョップ   ・みきり         ・シザークロス
・シャドークロー   ・はっけい       ・れんぞくぎり
・りゅうのいかり   ・とびひざげり     ・ほのおのキバ
・ドラゴンクロー   ・はどうだん      ・クロスポイズン
・りゅうのいぶき   ・おうふくビンタ    ・ギガインパクト
・りゅうせいぐん   ・ギガインパクト    ・はがねのつばさ
・あなをほる     ・ドレインパンチ
・りゅうのはどう   ・ストーンエッジ 
・はかいこうせん   ・きあいパンチ
・かみなりパンチ

【クチート】♀     【ラティアス(ティア)】♀    【ゴチルゼル】♀
【使えるわざ】    【使えるわざ】         【使えるわざ】
・てっぺき      ・ラスターカノン          ・ねんりき
・アイアンヘッド   ・じこさいせい          ・ひかりのかべ
・かえんほうしゃ  ・はかいこうせん         ・サイケこうせん
・ねごと       ・りゅうのはどう        ・サイコキネシス
・ラスターカノン   ・りゅうせいぐん        ・まもる
・かみくだく     ・れいとうビーム
・かみなりのキバ    ・ドラゴンクロー
            ・はがねのつばさ
            ・サイコキネシス

【ピカチュウ】♂            【キュウコン】♀
【使えるわざ】             【使えるわざ】
・10まんボルト          ・かえんほうしゃ
・アイアンテール          ・ほのおのうず
・ボルテッカー            ・じんつうりき
・でんこうせっか          ・エナジーボール
・かみなり             ・アイアンテール
・ボルテッカー・アイアンテール   ・ソーラービーム
                    ・オーバーヒート
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