グリードくんのイルミナ学園奮闘日誌【完結】   作:マイマイ

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イルミナリーグもいよいよ本戦。

俺の一回戦の相手は、アオイに決まった。

いくぞみんな、優勝目指して頑張るぞ!!


第146話 〜本戦開始、グリードVSアオイ!!〜(前編)

――スタジアムに、緊張が走っている

だがそれ以上に、これから始まるフルバトルに対する喧騒が上回っていた。

 

「始まるね……」

「ええ……」

フィールドに視線を向けつつ、ソラネとカレンは言葉を零す。

フィールドの中には、既にグリードとアオイが互いを見つめ合っていた。

「ほれほれ、気張っていけよグリード!!」

「頑張れー!!」

「…………」

フウロとレシラムは、前と同じように着替えてグリードの応援態勢に。

ゼクロムは、もう完全に2人に対するツッコミは無視し、その姿を見たラティオスは首を傾げている。

 

「……始まるよ」

「そうだな」

フィルとシェリー、そして彼のポケモン達もこれからのバトルに胸を踊らせていた。

 

「グリード」

「………?」

名を呼びながら、彼の元へと歩み寄っていくアオイ。

グリードも同じように歩み寄ると……アオイは、右手を差し出してきた。

「グリード、ありがとう。お前に会えて本当によかった」

「えっ?」

「お前に出会わなければ、私はカレンを裏切ったまま友に戻る事はなかったと思う。

 そして、ポケモンとの絆を蔑ろにしてトレーナーとしての大切な心構えも無くしていたかもしれない。

 今この場で、お前には感謝の言葉を送りたいと思ったんだ」

「あ……いや、別にそんな事気にしなくてもいいって」

「ふふっ……そう言うと思ったよ」

照れるグリードに、アオイは優しく微笑みを浮かべる。

 

「だが、バトルとなれば話は別だ。お前には……絶対に負けないからな?」

「――ああ、俺だって負けないさ!」

差し出された右手と握手を交わしてから、グリードは元の場所へと戻る。

そしてモンスターボールを取り出し、一体目のポケモンを場へと出した。

「クチート、キミに決めた!!」

「――クチッ♪」

元気よくボールから飛び出すクチート、対するアオイも……ポケモンを繰り出す。

「ラグラージ、バトルオン!!」

「――ラグァァァッ!!」

「クチッ!!?」

ラグラージの登場に、クチートは驚きの声を上げる。

というのもこのラグラージ、普通よりも二回りほども大きいのだ。

 

「うわぁ…おっきい……」

これには、観客席に居るカレン達も驚きを隠す事が出来ない。

 

「デカくたって倒せないわけじゃないさ!!」

「クチッ!!」

「そうでなくては面白くないな、グリード!!」

「ラグァァァッ!!」

(お前はわたしを変えてくれた……だから、せめてもの礼としてお前に恥じないバトルをする!!)

胸に誓った誓いを言い聞かせ、アオイは身構える。

そして、審判が両手に持つ旗を高々と掲げてから。

 

「――試合、開始!!」

その旗を、勢いよく振り下ろした。

 

「先手必勝、ラスターカノン!!」

「クチ、クチャーッ!!」

頭部の牙部分から、白色の光線を撃ち出すクチート。

「ハイドロポンプ!!」

「ラグアァァッ!!!」

対するラグラージは、真っ向からハイドロポンプを撃ち出して。

「クチャーッ!!?」

呆気なくラスターカノンを砕き、クチートを水流の中へと呑み込んだ。

 

「なんてパワー……!」

身体と同じく凄まじいパワーだ、カレン達の間に驚愕が走る。

 

「だったら、アイアンヘッド!!」

「クッチイィィッ!!」

頭部を硬質化させ、クチートはラグラージへと突進する。

「あなをほる!!」

「ラグッ!!」

しかし、ラグラージはすぐさま地面を掘って地下へ、クチートは攻撃を中断させ辺りをキョロキョロと見渡す。

「落ち着けクチート、ラグラージの動きを追うんだ!!」

「ク、クチ!!」

目を閉じ、地面を踏みしめている脚に意識を集中させる。

 

「………………クチィッ!!」

目を見開き飛び上がるクチート。

瞬間、先程まで彼女が居た場所の地面からラグラージが飛び出してきた。

「やる………!」

「きあいパンチ!!」

「クッチャァァッ!!」

ズドンと、クチートの小さな手からは想像できない重い音が、ラグラージの頭部から響く。

「グ、ァ……」

「アームハンマー!!」

まともに命中、くぐもった悲鳴を零すラグラージだが、アオイの指示を耳に入れ……動きを見せた。

「ガアァァァァッ!!」

「クチッ!?」

「なっ………!?」

まだ動けるのか、グリードが驚愕した時には既に遅く。

 

「ラグッ、アァァァッ!!!」

ラグラージのアームハンマーが、慈悲もなくクチートの小さな身体を地面へと深く沈めてしまった。

「……クチ〜……」

「クチート戦闘不能、ラグラージの勝ち!!」

 

『まずはアオイ選手が先制!! ラグラージの強力なパワーの前に、クチート敗れましたー!!』

 

「…………強い」

たしかに、アームハンマーはクチートにとって弱点となる技。

だが、まさか多少ダメージがあったとはいえ一撃で沈めるなど、凄まじい破壊力だ。

「まったく、グリードは何をやっているんだ!!」

「そう怒るなラティオス、まだバトルは始まったばかりなんだから」

不満を零すラティオスを、ゼクロムが宥める。

 

「……クチート、よく頑張ったな。ゆっくり休んでくれ」

「タージャ」

グリードを呼ぶツタージャ、その瞳には自分が行くという強い意志が見えていた。

「……よし、ならツタージャ、キミに決めた!!」

「タジャ!!」

フィールドに出るツタージャ。

「戻れ、ラグラージ」

「っ」

やはり読まれていたのか、ラグラージを戻されてしまった。

(という事は、ウルガモスを出してくるな……)

そう判断し、身構えるグリードだったが……彼の予想は、ものの見事に外れてしまった。

 

「――タブンネ、バトルオン!!」

「タブンネ〜♪」

「えっ……?」

出てきたのはウルガモスではなく……タブンネ。

 

「……アオイちゃん、確かウルガモスを手持ちに入れてるよね?」

観客席でタブンネを見るソラネも、グリードと同じ疑問を抱き隣のカレンに問いかける。

「ええ。今回のフルバトルでもしっかり手持ちに加えてるはずなのに……」

アオイのウルガモスはツタージャに対して決定打を持ち、尚且つ相手の攻撃を軽減させる事が可能だ。

だというのに、ツタージャの相手に出したのはタブンネ、正直言ってアオイの意図を理解する事はカレンにはできなかった。

 

「リーフブレード!!」

とにかく相手として出てきたのなら倒す、そう自分に言い聞かせてグリードは指示を出す。

「まもる!!」

「タブンネ!!」

タブンネの正面に発生するエメラルドの膜。

「ッ、タジャ………!」

それがツタージャのリーフブレードを防ぎ、しかし彼女はすぐさま次の行動へと移る。

「リーフストーム!!」

「ツタァァァ……ジャァァァァッ!!!」

旋風が、タブンネの身体を吹き飛ばす。

 

「リーンフォースブレード!!」

「タジャタジャタジャタジャ………タジャァァァァァッ!!!」

畳み掛けるような連続攻撃、深緑の大剣がタブンネに叩き込まれた。

「ねむる!!」

「タブンネ〜……」

座り込み、瞳を閉じるタブンネ。

「させるか! もう一度リーンフォースブレード!!!」

「タジャタジャタジャタジャ……!」

再びタブンネに向かって走るツタージャ、そして右腕を大きく振り上げた瞬間。

 

「ねごと!!」

アオイの声が響き、ツタージャの攻撃が地面へと突き刺さり。

「タジャァァァッ!!?」

その無防備な身体に、タブンネのはかいこうせんが撃ち込まれた。

「ツタージャ!!」

「タ、タジャ……」

ゴロゴロと転がりながらも、体勢を立て直しながら立ち上がるツタージャ。

しかしダメージが大きいのか、辛そうに表情を歪めている。

と、ここでタブンネが目を醒ます。

 

「タジャァァ………!」

タブンネを睨むツタージャ、まだまだ闘う気は少しも薄れていないらしい。

「ツタージャ、戻るんだ」

「タジャ!?」

おもわず、グリードの指示に不満の表情を浮かべるツタージャ。

しかし、渋々といった様子でグリードの元へと戻った。

「ごめんなツタージャ、けどこれ以上アオイの策略に嵌るわけにはいかないんだ」

「タジャ……?」

「……やられたよ。お前に有利なはずのウルガモスじゃなくタブンネを出したのは、お前の体力と気力を消耗させる為だったんだ」

ギリ、と悔しそうに歯を噛みしめるグリード。

 

――そう、グリードの読みは正しかった

 

タブンネの目的は、始めからツタージャを消耗させる事だけ。

体力の高いタブンネに受けさせ、ねむるで体力を回復。

更に、その状態で向かってきた相手をねごとで対応。

全てアオイの考えている通りに、グリードは動いてしまっていた。

(EXやハードプラントを出さなかっただけマシか……)

しかし結果としてツタージャを消耗させてしまったのは事実。

その悔しさを倍にして返す為に、グリードは三体目のポケモンを場に出した。

 

「コジョンド、キミに決めた!!」

「――コジョオォォォッ!!!」

出てきた瞬間に吼えるコジョンド、すぐさま身構えタブンネを睨む。

「なんかコジョンド、気合い入ってるね」

グリード達から聞いたのだが、あのコジョンドは前にアオイに捨てられた過去があるらしい。

もちろんその後和解はしたようだが、あのコジョンドの気合いの入りよう……もしかしてまだ根に持っているのかもしれないと、フウロは思ったが。

「――カレンとのバトルで活躍できなかった事が、悔しくてしょうがないみたいだな」

隣でコジョンドを見ながらそう呟くレシラムを見て、それは杞憂だと理解した。

「それと、強くなった自分を今のアオイに見せたいという気持ちも現れているのだろう。それが空回りしなければいいのだが……」

 

「はどうだん!!」

「コジョッ、コージョォッ!!!」

両手を合わせ、蒼き光弾を撃ち出すコジョンド。

「まもる!!」

「タブンネ〜」

しかし、それをまもるによって防がれてしまったが……。

「次で決めるぞ!!」

「コジョッ!!」

地を蹴るコジョンド、右腕は既に攻撃の――きあいパンチの準備に入っている。

両者の間合いは狭まり、きあいパンチが放たれた。

「かわせ!!」

だが、その一撃は右横に移動され回避されてしまい。

 

――コジョンドは、最後の追撃に入った

 

「コジョオォォォッ!!」

左足だけで跳び、そのまま身体を捻りながらタブンネの頭部に後ろ回し蹴りを叩き込むコジョンド。

きあいパンチを回避し、反撃しようとしたタブンネは避けられず、まともにその一撃を受けてしまい身体をよろつかせる。

「とびひざげり!!」

「コッ、ジョォッ!!」

着地と同時にもう一度跳躍、左膝によるとびひざげりを叩き込み。

「ストーンエッジ!!」

タブンネの身体を踏み台にして跳び上がり、十数発のストーンエッジを撃ち込んでいった。

「タブンネ、まもるだ!!」

よろよろとふらつきながら、アオイの指示通りまもるの体勢に入るタブンネ。

「はっけいで決めろ!!」

「コジョオォォォッ!!!」

そこに、上空からタブンネを狙うコジョンドのはっけいが叩き込まれ、爆撃めいた音と共に粉塵が舞う―――!

 

「タブンネ!!」

「……タブンネ〜……」

「タブンネ戦闘不能、コジョンドの勝ち!!」

「ふぅ………」

どうにかまもるが発動される前に勝負を決められたようだ、グリードはそっと息を吐いた。

「……タブンネ、すまなかったな。わたしのミスだ」

タブンネをボールに戻し謝罪するアオイ。

 

「(さすがだグリード……だが、わたしは絶対に負けないぞ!!)メタグロス、バトルオン!!」

「―――メタァァッ!!」

「…………っ」

続いての相手はメタグロス、強力なポケモンであり……コジョンドには多少不利な相手でもある。

「……コジョンド、このまま行ってくれるか?」

「コジョッ」

任せろ、そう告げるように頷きを返すコジョンド。

 

「はどうだん!!」

「――コジョッ!!」

真っ正面から、メタグロスへとはどうだんを撃ち出すコジョンド。

「コメットパンチ!!」

「メタァッ!!」

メタグロスが動く、地響きを鳴らしながら自らの脚ではどうだんへと向かっていき――邪魔だとばかりに、はどうだんを一撃で粉砕した

 

「コジョッ!?」

「メタァァァァッ!!」

メタグロスは止まらない、そのままコジョンドへと間合いを詰め――コメットパンチを炸裂させた。

「コジョンド!!」

壁に叩きつけられるコジョンド、くぐもった悲鳴が彼女の口から零れる。

だが……メタグロスの追撃は止まらない。

「ラスターカノン!!」

「メッタァァァッ!!」

壁に埋もれたままのコジョンドに、ラスターカノンを撃ち込むメタグロス。

 

「コジョンドーーーッ!!!」

叫ぶグリード、あれを受ければ間違いなく戦闘不能は免れない。

そして、ラスターカノンがコジョンドへと撃ち込まれた……。

(決まった……!!)

あれは避けられなかったはず、アオイはメタグロスの勝利を確信する。――だが

 

「――――コジョオォォォッ!!」

「な、に……!?」

煙から勢いよく飛び出したのは……コジョンド。

そのままメタグロスの上空をとり、攻撃の準備に入っている―――!

「はどうだん!!」

「コジョッ!!」

コジョンドのはどうだんが、メタグロスの頭部に叩き込まれた。

「メ、タ……!?」

「とびげり!!」

「コォォォジョォッ!!」

身体を丸くしながら回転し、勢いをつけながら右足をメタグロスへと叩きつける!!!

攻撃後すぐさま跳躍、右の拳を握りしめ更なる追撃を仕掛けた。

 

「きあいパンチ!!」

「コメットパンチ!!」

指示は同時に、コジョンドとメタグロスの動きもまた同時だった。

両者の一撃が、吸い込まれるように互いの身体に叩き込まれ……コジョンドは宙に飛ばされ、メタグロスはガリガリと地面を削りながら数メートル後退した。

「コジョンド戦闘不能、メタグロスの勝ち!!」

「っ」

圧し負けた、倒れたまま動かないコジョンドをボールへと戻すグリード。

 

「よく頑張ったなコジョンド、偉かったぞ」

(……コジョンド、本当に強くなったな。……すまない、わたしはお前に許されない事をしてしまった)

最低の主人として、彼女を捨てた過去を思い返し、アオイは心の中で謝罪する。

無論、とうの昔に和解しコジョンドも許してくれた。

しかし、アオイはそれでも自分を許せず……良心の呵責に苛まれていたのだ。

だが謝ってもコジョンドは喜ばない、だから……精一杯のバトルでそれに応えると彼女は決めた。

「次はお前だ……ミロカロス、キミに決めた!!」

「――ミロォォォッ!!」

続いてグリードが繰り出したのはミロカロス、美しい毛並みをキラキラと輝かせながらの登場に、観客席からは感嘆の声が漏れている。

 

「いくぞアオイ、メタグロス! ミロカロス、ハイドロポンプ!!」

グリードの指示を聞き、口から勢いよく水流を撃ち出すミロカロス。

「ラスターカノン!!」

「メタァァァァッ!!」

対するメタグロスはラスターカノンで応戦、両者の技が空中でぶつかり合い爆発、相殺された。

「バレットパンチ!!」

「メェェタァァッ!!」

一息でミロカロスとの間合いを詰め、メタグロスの巨大な腕が彼女の身体に突き刺さる。

 

「ミ、ロ………!」

「速い………!」

鈍重なメタグロスとは思えない速さだ。

「アクアテール!!」

「ミ、ロォッ!!」

横薙ぎに振るわれるミロカロスの尻尾、それは迷う事なくメタグロスの身体を殴りつける。

 

――だが、その一撃はメタグロスの腕によってしっかりと受け止められていた

 

「何………!?」

「甘いなグリード! メタグロス、引き寄せてコメットパンチ!!」

「メタッ!!」

「ミロッ!?」

凄まじい力で引っ張られ、ミロカロスはメタグロスの眼前に引き寄せられて。

「メ、タァァァッ!!」

「ミギュッ!!」

その身体に、コメットパンチの一撃を叩き込まれてしまった。

「ミロカロス!!」

「ミ、ロ……」

(まだ立てるか……)

よろよろと起き上がるミロカロスに驚きながらも、アオイの口元には確かな笑みが浮かんでいる。

 

「つ、強すぎだよあのメタグロス……」

コジョンドとのバトルでダメージを負っているはずだというのに、ミロカロス相手に圧しているなど信じられない。

〈……おいフィル、グリード達やべえんじゃねえか?〉

「………たしかにね」

流れは完全にアオイのものだ、このままではミロカロスもメタグロスにやられてしまう。

〈まだバトルは終わってない! グリードも…ツタージャだって負けてないよ!!〉

それに反論したのは、ハル。

視線はフィールドに向けたまま、否定するようにそう叫んだ。

 

(パワーは完全にメタグロスが上だ、ミロカロスだってそう何度も攻撃は受けられない……)

思考を巡らせ考える、そして……ある一つの手を思いつき、グリードはすぐさま指示を出す。

「ミロカロス、ふぶき!!」

「ミィィィロォォッ!!!」

メタグロスの巨体を易々と包み込む吹雪が、ミロカロスから放たれる。

 

「ふぶき……?」

「はがねタイプのメタグロスには、こおり技は効果が薄いのに……」

「……なる程、そういう事ね」

皆が不思議がる中、いち早く気づいたフウロが納得したような呟きを零す。

一体どういう事なのか、そう問いかけようとする前に……答えが、メタグロスの状態を見て明かされた。

 

「メ、タ……」

「くっ、しまった!?」

――ふぶきで、メタグロスの肢体が地面に張り付いている

 

「そうか、ふぶきは攻撃じゃなくてメタグロスの動きを封じる為に……!」

 

「畳み掛けるぞ、アクアテール!!」

「ミ、ロォッ!!」

「メタァァァァッ!!?」

鞭のように振るわれたミロカロスの尻尾が、メタグロスの身体に打ち込まれる。

間髪入れずにミロカロスは次の攻撃の準備へ。

「トドメだ、ハイドロポンプ!!!」

撃たれる水流。

倒せた、グリードはこのバトルを確信した。

 

――その、瞬間

 

「メタグロス!!」

「メタァッ!!」

起き上がり、すんでのところでミロカロスの攻撃を回避するメタグロス。

そのまま、その巨体を宙へと浮かせ、最大スピードでミロカロスの元へ。

そして……。

「コメットパンチ!!」

「メェェェェタァァァァッ!!!」

渾身の一撃が、ミロカロスをや容赦なく地面に沈めてしまった……。

「ミロカロス戦闘不能、メタグロスの勝ち!!」

 

『な、なんという強さでしょうか! グリード選手のポケモンを一気に二体も戦闘不能にしてしまったぁぁぁぁっ!!!』

 

歓声が、スタジアムを包み込む。

「………ウソ」

強すぎる、コジョンドだけでなくミロカロスまで倒すなど、メタグロスの強さにカレン達は驚く事しかできなかった。

「これでグリードの手持ちは残り三体、アオイは五体…か」

〈……強いなあのメタグロス、俺…勝てないな〉

〈私もです……〉

トナもリコも、メタグロスの強さにただただ驚くばかり。

 

「………ミロカロス、本当によく頑張ったぞ」

ボールに戻したミロカロスを労うグリード、その瞳は……微塵も闘志を失ってはいない。

(……そうでなくては面白くない)

まだまだバトルは終わったわけではない、否……終わらせるにはあまりに勿体ない。

「お前に任せるぞ……ムクホーク、キミに決めた!!」

「ムクホォォォッ!!」

「何……?」

グリードが出したポケモンを見て、アオイは眉を潜める。

そしてそれは、カレン達も同じだった。

 

「もしかしてグリードくん、手持ちにキュウコンを加えてないの?」

メタグロスに一番決定打を与えられるのは、グリードの手持ちの中ではキュウコンだ。

だというのに出したのはムクホーク、メタグロスに不利なひこうタイプである。

 

「……キュウコンは、手持ちに加えていないのか?」

「ああ。ムクホークがどうしてもお前とのバトルに出たいって言ってたからさ」

「えっ?」

「覚えてるか? タッグバトル大会の時に、お前とバトルしただろ?

 その時は途中で中断したけど、ムクホークはその決着を着けたいみたいなんだ」

グリードがそう言うと、ムクホークは同意するように頷く。

「………そうか、それは嬉しいな」

トレーナーとして、こんなにも誇らしい事はない。

「なら、わたしはわたしのバトルでその想いに応える!!」

「上等だ、いくぞムクホーク!!」

「クホオォォォッ!!」

 

 

―――激闘は、まだまだ続く

 

 

 

 

To Be Continued...




【ツタージャ】♀           【ムクホーク】♂      【ミロカロス】♀
【使えるわざ】            【使えるわざ】        【使えるわざ】
・つるのムチ            ・はがねのつばさ     ・たつまき
・リーフブレード          ・かぜおこし         ・アイアンテール
・真・リーンフォースブレード  ・でんこうせっか      ・ハイドロポンプ
・かげぶんしん           ・つばさでうつ        ・れいとうビーム
・へびにらみ            ・つばめがえし       ・じこさいせい
・リーフストーム           ・ブレイブバード      ・ふぶき
・リーフブレード二段斬り    ・インファイト        ・アクアリング
・エナジーボール         ・かげぶんしん       ・アクアテール
・ギガドレイン           ・はかいこうせん      ・みずのはどう
・リーンフォースブレード・EX
・ハードプラント

【オノノクス】♂     【コジョンド】♀    【グライオン】♂
【使えるわざ】     【使えるわざ】     【使えるわざ】
・ダブルチョップ   ・みきり         ・シザークロス
・シャドークロー   ・はっけい       ・れんぞくぎり
・りゅうのいかり   ・とびひざげり     ・ほのおのキバ
・ドラゴンクロー   ・はどうだん      ・クロスポイズン
・りゅうのいぶき   ・おうふくビンタ    ・ギガインパクト
・りゅうせいぐん   ・ギガインパクト    ・はがねのつばさ
・あなをほる     ・ドレインパンチ
・りゅうのはどう   ・ストーンエッジ 
・はかいこうせん   ・きあいパンチ
・かみなりパンチ

【クチート】♀     【ラティアス(ティア)】♀    【ゴチルゼル】♀
【使えるわざ】    【使えるわざ】         【使えるわざ】
・てっぺき      ・ラスターカノン          ・ねんりき
・アイアンヘッド   ・じこさいせい          ・ひかりのかべ
・かえんほうしゃ  ・はかいこうせん         ・サイケこうせん
・ねごと       ・りゅうのはどう        ・サイコキネシス
・ラスターカノン   ・りゅうせいぐん        ・まもる
・かみくだく     ・れいとうビーム
・かみなりのキバ    ・ドラゴンクロー
            ・はがねのつばさ
            ・サイコキネシス

【ピカチュウ】♂            【キュウコン】♀
【使えるわざ】             【使えるわざ】
・10まんボルト          ・かえんほうしゃ
・アイアンテール          ・ほのおのうず
・ボルテッカー            ・じんつうりき
・でんこうせっか          ・エナジーボール
・かみなり             ・アイアンテール
・ボルテッカー・アイアンテール   ・ソーラービーム
                    ・オーバーヒート
                    ・フレアドライブ
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