グリードくんのイルミナ学園奮闘日誌【完結】   作:マイマイ

55 / 155
イッシュ地方に別れを告げ、俺はアヤトと一緒にシンオウ地方を目指す。

というのも、アヤトの父親であり世界最強のポケモントレーナーであるサイトさんに会うためだ。

どんな人なんだろう……楽しみだぜ!!


第54話 〜越えられぬ壁、偉大なる父の実力、アヤトVSサイト!〜

「――着いたぞ、グリード」

「おぉ……」

森を抜け、広がる街並みに、俺はおもわず感嘆の声を口にした。

 

――ここは、シンオウ地方にある街カンナギタウン

 

あのシンオウチャンピオンマスターであるシロナさんの出身地でもあり、アヤトの故郷でもある。

「そういえば、モモカはカンナギに帰ってるんだよな?」

「………ああ、まあな」

あっ、アヤトの表情が変わった。

……モモカに会いたくないんだろうな。

いや、別に嫌いなわけじゃないし、むしろ好きなんだけど……あの過剰なスキンシップが恥ずかしいんだろう、きっと。

 

「――――ト〜」

「ん?」

なにやら、前方から女の子の声が聞こえてきた。

……何かやな予感が。

「ア〜ヤ〜ト〜!!」

「うっ……!?」

「……やっぱな」

 

前方からまるでケンタロスのように突進してくるのは……予想通りというか何というか、モモカだった。

しかし、アヤトは多少驚くものの、その場で立ち止まったまま動こうとしない。

おかしいな、逃げるの諦めたのかな?

そう思っていたのだがさすがアヤト、期待を裏切りませんでした。

アヤトとモモカの距離が五メートル近くにまで縮まった瞬間、走り幅跳びの選手も真っ青なジャンプをかまし、アヤトに飛びかかるモモカ。

 

「アヤトー、会いたかっあぶしっ!?」

が、ギリギリの間合いでアヤトが横に回避したせいで、モモカは地面にキスをかましながらずざざざーっと滑っていった。

うわぁ……痛そう、というか女の子にアレはキツくないか?

「バカねモモカは、あんな風にしたら避けられるに決まってるじゃない。

 こういう時は、ゆっくりと近づいて母性を醸し出しながら——ぶふっ」

「ルー、お前もモモカと同レベルだ」

勝ち誇った口調でアヤトに近づいたルーテシアだが、顔面に張り手を食らって崩れ落ちた。

ってかルーテシア、何でいるの?

 

「女の子に張り手をするなんて……アヤト、ちょっと酷いんじゃない?」

「いきなり抱きつこうとするのが悪い、というより何故カンナギに居るんだ?」

「そんなの、アヤトを追ってきたに決まってるじゃない。せっかく夏休みになったんだから……ね?」

にんまりと、何かをたくらむような笑みを浮かべるルーテシア。

「ルーちゃん、アヤトとしっぽりするのは私が先ですよー!」

「そんなの、早い者勝ちに決まってるじゃない」

「どっちもお断りだ!!」

わーわーぎゃーぎゃーと騒ぐ3人組、いやアヤトは巻き込まれてるだけだけど。

相変わらずだなぁ、なんて思いながら黙って静観していると。

 

「あら、楽しそうね」

「相変わらずだな、アヤトとモモカちゃんは。なんだか1人嫁が増えてるみたいだがな」

後ろから、女の人と少ししわがれた渋い男の人の声が聞こえてきた。

 

――後ろに振り向く

 

「あ………」

そこに居たのは、俺にとって驚くべき人物。

金髪に、黒を基調にした服にロングスカート。

シンオウチャンピオンマスターである、シロナさん。

そして、もう一人は……。

 

「っ、親父……!?」

「よぉアヤト、相変わらずリア充だなお前。1人よこせ」

180はあるであろう長身に、無駄なく鍛えられた肉体。

でも、そんな厳つい外見とは裏腹に、その瞳に映る光は……穏やかな色だ。

この人が、アヤトの父親で世界最強のポケモントレーナー……。

 

「ぅん? ところで君は誰だ?」

サイトさんの瞳が、俺を捉える。

「あ、えっと……」

上手く言葉が出てこない、もしかして緊張してるのか?

「親父、コイツが前に話したグリードだ」

「ほぅ……」

俺の名前を聞いた瞬間、サイトさんの俺を見る目が変わった。

 

「……はじめましてグリード君、わしはサイト。あの愚息の父親だ」

「あっ……は、はじめまして」

右手を差し出してきたので、俺も慌てて右手を出して握手を交わす。

すると、サイトさんは僅かに笑みを浮かべ不思議な事を言ってきた。

「……面白い子だな、君は」

「えっ?」

おもわず顔を上げるが、気にしないでくれとサイトさんは言葉を濁す。

 

「わたしはシロナ、このシンオウでチャンピオンマスターをやらせて貰ってるわ、宜しくね?」

「あ、はい……宜しくお願いします」

シロナさんとも握手を交わしていると、モモカ達を軽くあしらいながらアヤトがこちらにやってきた。

「親父、また数ヶ月も何の連絡をしないで……どこに行ってたんだ?」

「どこって、世界中を回ってたに決まってるじゃねえか。

 なかなか楽しかったぞ、お前達以外でも若い芽が順調に育ってきたようだしな」

「……せめて母さんには連絡してくれ」

豪快に笑うサイトさんとは対照的に、アヤトの表情は心底疲れ切ったようなものになっていた。

ははぁ……色々苦労してんだなアヤトは、主に周りの人達のせいで。

 

「それよりアヤト、お前学園の試験は大丈夫なのか?」

「アヤトは優秀ですからね、なんと試験免除になったんですよ!」

「モモカ、何故お前が誇らしげに言うんだ?」

「ほぅ……なら少しは強くなったんだろうな? あんな所で満足してるようじゃ、まだまだ半人前だ」

「………なら、試してみるか?」

 

……一気に、場の空気が重くなる。

 

サイトさんの言葉にカチンと来たのか、アヤトが睨むような視線を送りながら臨戦態勢に入った。

「……なあモモカ、アヤトとサイトさんって親子仲が悪いのか?」

「そんな事ないですよ、ただアヤトにとってサイトさんはどうしても越えたい相手ですから、ああいう言い方をされるとすぐ意固地になるといいますか……」

なる程、冷静でいられなくなるってわけか。

けど、いつも冷静なあのアヤトがああなるなんてサイトさんはどれだけ強いんだろ?

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「――6対6のバトルで構わんな?」

「ああ、構わない」

場所は移動し、ここはカンナギの端にある広場。

バトルフィールドではないけど、ポケモンセンターでバトルすると周りの人達が集まって来るという理由で、ここでバトルする事になったのだ。

「アヤトー、頑張ってくださーい!!」

「頑張ってねー!!」

モモカとルーテシアの応援を背中に受けつつ、アヤトはモンスターボールを構えた。

 

「あれ? そういえばフェイトは?」

「フェイトちゃんはイッシュに行ってますよ、プレシア博士に会いに」

「ありゃ、じゃあちょうど入れ違いになっちゃったわけか……」

「始まるわよ」

ルーテシアの声で、俺達は会話を止め観戦に集中する。

 

「わしの一番手はこいつじゃあ!! 出ろ、エンブオー!!」

「――ブォォォッ!!」

着地と同時に少し地面を揺らしながら登場したのは、エンブオー。

す、すげぇ……遠くからでも絶対的なパワーを感じ取れる。

「………タジャ」

肩に乗っていたツタージャが、俺の服の中に逃げるように潜り込んでしまった。

……それだけ、あのエンブオーが恐ろしいのだろう。

 

「…………」

「どうしたアヤト? まさかポケモンを出さずに降参か?」

「っ、ガバイト、バトルスタンバイ!!」

「――ガバァッ!!」

サイトさんに言われ、少し慌てた様子でガバイトを出すアヤト。

 

「あら、彼はガバイトを持っているのね」

「? シロナさん、どうかしました?」

「いえ、わたしはガブリアスを所有してるから」

「ああ、成る程……」

 

「アヤト、お前からでいいぞ」

余裕たっぷりなサイトさんの言葉に、アヤトはますます眉を潜める。

そして――バトルが始まった。

 

「ガバイト、りゅうのいぶき!!」

「ガ、バァッ!!」

口を開き、エメラルド色の息吹を吐き出すガバイト。

それはまっすぐエンブオーに向かっていき……しかし、相手は避ける素振りを見せない。

そして、りゅうのいぶきはエンブオーを易々と包み込む。

 

「何で避けないんだ?」

「……避ける必要がないからですよ」

ぽつりと呟いたモモカの言葉に、疑問を抱いていると……。

「ブォォォン!!」

瞬く間に息吹を掻き消し、まったくの無傷なエンブオーが現れた。

「はぁ!?」

悪い冗談だ、『まもる』のような技を使わずにダメージがないなんて、どれだけだよ!!

 

「ドラゴンクロー!!」

「ガバァッ!!」

遠距離では無理だと悟ったのか、接近戦に持ち込むアヤト。

エンブオーはまたも何もしようとしない、ただ。

「受け止めろ!!」

「ブォッ!!」

その逞しい両腕を前に突き出し、真っ向からガバイトのドラゴンクローを受け止める―――!

 

「ちっ………!」

「エンブオー、かわらわりじゃあ!!」

「ブォォォッ……!」

右腕を天に掲げるエンブオー。

ガバイトも逃げようとするが、左腕で拘束されている為動けない。

そして、エンブオーのかわらわりがガバイトの脳天に突き刺さり、地面に叩きつける。

 

「ガバイト!!」

「……ガバ〜……」

ガバイトは動かない、それはすなわち――戦闘不能という意味だ。

「…………」

言葉を、失った。

何なんだ、あのデタラメな強さは。

実力差があるとか、そういう問題じゃない。

あの人は、俺達とは次元どころか比べる事すらもできないくらい、強い。

……あれが、世界最強のポケモントレーナー。

 

「――リース、バトルスタンバイ!!」

「ミロォォッ!!」

「ほぅ、そのミロカロスはお前が初めてゲットしたやつじゃな。

 成る程、アリシアちゃんから返されたというわけか」

「リース、ハイドロポンプ!!」

「ミ、ロォ!!」

凄まじい水流を放つリース、あれを受ければさすがのエンブオーもただでは……。

 

「フレアドライブ!!」

「ブォォォォォッ!!」

全身を蒼い炎に包まれながら、真っ向からハイドロポンプに突撃していくエンブオー。

ぶつかり合い――なんとフレアドライブの炎が瞬く間にハイドロポンプを蒸発しながらも、その勢いはまったく衰えていかない。

 

「なに―――っ!?」

ハイドロポンプが消える、その時にはエンブオーがリースの眼前にまで迫っており。

「ヒートスタンプ!!」

「ブォォォッ!!」

『はっけい』のような動きで、炎に覆われた右手をリースに叩きつける。

「ミィィィッ!!」

「リース!!」

崩れ落ちるリース、すぐさま体勢を立て直すが……その表情が誰が見てもわかるように、限界に近いものに変わっていた。

 

「………嘘、でしょ?」

悪い夢を見てるようだと言わんばかりに、ルーテシアからそんな呟きが漏れる。

だが、それは俺も同じ気持ちだった。

効果が今一つなはずのほのおタイプの技で、みずタイプのリースがあそこまで追い詰められるなんて、しかも……一撃でだ。

 

「ちっ――なら、アクアテール!!」

「ミ、ミロォッ!!」

顔をしかめながらも跳び上がり、勢いよく尻尾を叩きつけようとするリース。

しかし。

「受け止めろ!!」

「ブォッ!」

またしても両腕を翳し、それだけでリースの攻撃を完全に防いでしまった。

 

「ハイドロポンプ!!」

だがそれは読んでいたのか、アヤトはすかさず指示を出し、リースも至近距離から特大の一撃を。

「アームハンマー!!」

「エンブォォォッ!!」

ズドンッ、と。

冗談にならない鈍い音が響き、リースの身体が地面に沈んだ。

 

「…………」

場に、静寂が訪れる。

「……ミロ〜……」

消え入りそうなリースの声、戦闘不能なのは明らかだ。

「アリシアちゃんの所に居た時より一段と強くなったみたいだな。だが……まだまだ甘いな、アヤト」

「……………っ」

 

俯くアヤト、見ると……身体が震えているのがわかる。

当たり前だ、こうまで圧倒的な実力差を見せ付けられて、どうして身体が震えないというのか。

……だけどな、アヤト。

たとえ圧倒的でも、最後まで諦めるような事は。

 

「っ――エレブー、バトルスタンバイ!!」

「――レブゥ!」

「自分にかみなり!!」

エレブーの身体に電気が走る。

っ、いきなりあの技を出すのか………!

サイトさんも、次に繰り出す攻撃の正体がわかったのか、僅かに眉を潜めた。

 

「トールハンマー!!」

「レブゥゥゥゥッ!!」

かみなりの電気エネルギーを全て右腕に集め、エンブオーに踏み込むエレブー。

いくらなんでも、これならエンブオーでも―――

「アームハンマー!!」

「ブォォォッ!!」

エレブーと同じように、エンブオーは右腕を構え真っ向からぶつかり合った。

パワーは――互角!!

 

「レ、ブゥ……」

しかし、すぐさまエレブーが押され始める。

「やるなアヤト、パワーだけならわしの手持ちではこのエンブオーが一番じゃが、そいつと互角になるとは恐れ入った。

 ――だが、その技には弱点がある」

「何!?」

「無理にパワーを引き出しているせいで、長続きがしないという事だ!!

 エンブオー、押し切ってしまえ!!」

「エンブォォォッ!!」

グッと右腕に更なる力を入れ、少しずつ確実にエレブーを追い詰めていくエンブオー。そして―――

 

「ブォォォッ!!」

「レブゥッ!?」

エンブオーのアームハンマーが、エレブーのトールハンマーを打ち砕き、地面へと沈ませた。

……エレブーは動かない、戦闘不能だ。

「…………」

その場で固まり、やがて崩れ落ちるように膝をつくアヤト。

 

「アヤト、まだ諦めるな!!」

俺がそう声を荒げるが、アヤトには届かない。

それを暫く何も言わずに眺めていたサイトさんだったが……やがて、小さくため息をつきながら口を開く。

「ここまでだな」

エンブオーをボールに戻し、アヤトの元へ。

 

「少しは強くなったがまだまだだ、だがそれは単純な実力だけではない。わかるか?」

「…………」

悔しげに唇を噛み締めるアヤト。

あいつのあんな姿、初めて見た……サイトさんには、どうしても勝ちたいって気持ちが強いからかな……。

「……今のお前には、致命的に足りないものが一つある。それがわからなければいつまで経っても今より強くなる事などできんよ。

 いずれは、彼に抜かされてしまうだろう。

 彼は、お前に今足りないものを既に身につけているのだからな」

「えっ……?」

サイトさんはそう言いながら、俺に視線を向けてきた。

アヤトに足りないものを、俺は既に持っている?

 

「……オレが、グリードに劣るというのか?」

「そうだ、少なくとも今のお前にはな、それを見せてやろう。――グリード君」

「は、はい……」

「次は君がわしとバトルをしてみないか? 君の実力も見てみたい」

「えっ、あ、はぁ……」

俺としては嬉しい提案だけど……アヤトの事が気になる。

 

「君のバトルを見せればアヤトにもわかる、自分に何が足りないのかが。

 だから、おもいっきりバトルをしてくれ。それがアヤトの為になる」

「…………」

釈然としない気持ちではあるが、そう言うのならと俺はサイトさんの元へと向かう。

と。

 

「サイトさん、待っていただけますか?」

シロナさんが立ち上がり、サイトさんに声を掛けた。

「シロナ、どうした?」

「……彼とは、わたしがバトルをしてみたいのですが」

「えっ……」

シロナさんの言葉に、俺を含めた全員を視線が彼女に突き刺さる。

 

「駄目ですか?」

「いや、構わん。グリード君もそれでいいかな?」

「それはもちろん、シロナさんとバトルできるなんて嬉しいです!!」

サイトさんともバトルしたいけど、それと同じくらいシロナさんともバトルがしてみたいと思っていたのだから。

そう言うと、シロナさんはありがとうと微笑みながら俺と対峙する。

代わりに、アヤトとサイトさんはモモカ達の所に移動した。

 

「ルールは6対6、交代は自由。それでいいわね?」

「はい、宜しくお願いします!!」

ちょっと緊張、だけど同時にワクワクしてる。

アヤトの事は心配だけど、サイトさんはおもいっきりバトルすればアヤトの為になると言ってた。

それに、おもいっきりバトルしなければそれはシロナさんにも失礼にあたる。

だから、何がなんでも自分のバトルを貫いてやるぜ!!

 

「ツタージャ、頑張っていこうな!」

「タジャタージャ!」

 

 

 

 

To.Be.Continued...




【ツタージャ】♀        【ムクホーク】♂      【ミロカロス】♀
【使えるわざ】         【使えるわざ】       【使えるわざ】
・つるのムチ         ・はがねのつばさ      ・たつまき
・リーフブレード       ・かぜおこし        ・アイアンテール
・たいあたり         ・でんこうせっか      ・ハイドロポンプ
・かげぶんしん       ・つばさでうつ       ・れいとうビーム
・へびにらみ         ・つばめがえし       ・じこさいせい
・リーフストーム      ・ブレイブバード
・リーフブレード二段斬り   ・インファイト
・エナジーボール       ・かげぶんしん
・リーンフォースブレード

【キバゴ】♂      【コジョンド】♀    【グライオン】♂
【使えるわざ】     【使えるわざ】     【使えるわざ】
・ダブルチョップ   ・みきり        ・シザークロス
・シャドークロー   ・はっけい       ・れんぞくぎり
・りゅうのいかり   ・とびひざげり     ・ほのおのキバ
・ドラゴンクロー   ・はどうだん      ・クロスポイズン
・りゅうのいぶき   ・おうふくビンタ    ・ギガインパクト
           ・ギガインパクト
           ・ドレインパンチ
           ・ストーンエッジ 
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。