グリードくんのイルミナ学園奮闘日誌【完結】   作:マイマイ

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強豪揃いのタッグバトル大会はまだ続く。

次はモモカとルーテシアチームだけど、ちゃんと勝てるよな……?


第64話 〜開幕、強豪揃いのタッグバトル大会!!〜2

「メガニウム、はっぱカッター!!」

「ポッタイシ、ハイドロポンプ!!」

「ガーニゥ!!」

「ポッター!!」

先制攻撃を仕掛けるメガニウムとポッタイシ、葉の刃と水流がカメックス達を襲う。

 

「カメックス、ハイドロポンプ!!」

「ハクリュー、りゅうのいぶき!!」

「ガ、メーッ!!」

「リュゥァァァッ!!」

対するカメックスも背中のキャノン砲から水流を撃ち出し、ハクリューもエメラルド色の息吹を吐き出す。

ぶつかり合う攻撃、しかし……カメックスの攻撃はポッタイシのハイドロポンプを押し戻し、ハクリューの攻撃はメガニウムのはっぱカッターを破壊しながら両者へと攻撃した。

 

「ガニゥー!?」

「ポターッ!?」

吹き飛ばされるメガニウムとポッタイシ。

「相手のポケモン、すげえパワーだ……」

「ポッタイシは進化前、メガニウムはパワータイプじゃないけど……それを差し引いても、相手のパワーは凄いわね」

さすが上級生というべきか、よく育てられたポケモン達だ。

 

「さすがです……メガニウム、にほんばれ!!」

「ガニゥ!!」

顔を上にあげるメガニウム、すると天井近くに眩い光が現れた。

「にほんばれ……でも、これはポッタイシの攻撃力も下がっちまうぞ」

カメックスのパワーも下がったが、同時にポッタイシのみず技も威力が下がる。

……だが、モモカがそんな初歩的なミスをするはずがない。

と、思いきや……。

 

「ちょっとモモカ、何でここでにほんばれなんか使うのよ!?」

「カメックスのアホみたいに強いパワーを抑える為ですよ!!」

「ワタシのポッタイシもパワーダウンしちゃうじゃない!!」

「みず技以外で攻めればいいじゃないですか!!」

 

「……おいおい、喧嘩してんぞ」

「え、えっと……」

呆れ顔のグリード、ソラネですら呆れに似た苦笑を浮かべている。

「はぁ……あの2人、仲が良いのか悪いのか」

「あはは……」

 

「………ガニゥ」

「ポタ……」

バトルの最中だというのに喧嘩をしている主人達を、メガニウムとポッタイシは顔を見合わせため息をつく。

 

「れいとうビーム!!」

「かみなり!!」

『あっ!?』

同時に気づくモモカとルーテシアだが、時既に遅し。

「ガニュー!?」

「ポターッ!?」

当然ながら避けられず、まともに弱点の攻撃を受けてしまうメガニウム達。

 

「何やってんだよ、あいつら!!」

大事なバトルの最中だというのに喧嘩とは、呆れる事しかできない。

「…………」

「あっ……」

アヤトを見て短く声を上げ、彼から離れるフェイト。

 

「……フェイト、どうかした?」

「その……アヤト、怒ってるから」

怒ってる、そう言ったフェイトの言葉でグリードはアヤトへと視線を向けてみると。

(うわ……)

フェイトの言葉通り、アヤトは怒っていた。そりゃあもうこれでもかってくらい。

まあ、無理もないと肩を竦めるグリード。

バトルの最中に喧嘩などしているのだ、アヤトにとってふざけているようにしか見えないのだろう。

モモカとルーテシアにとっては日常茶飯事みたいなものだが、何もこんな時にやらなくてもいいというのに……。

 

「あいつら………!」

「大丈夫だよアヤト、落ち着けって」

立ち上がろうとするアヤトを、グリードは手で制す。

「だがな……!」

「大丈夫だって、最初にモモカ達に負ける要素がないって言ったの、アヤトだろ?」

「むぅ……」

「それによ、あの2人はなんだかんだで仲が良いし……ようやくスイッチが入ったみたいだぜ」

ほら、とモモカ達を指差すグリード。

 

「……どうやら、今は喧嘩なんかしてる場合じゃないみたいですね」

「そうね……とりあえず今は、後回しにしましょう」

対戦相手を睨みながら、モモカとルーテシアは同時に頷き――反撃に出た。

 

「メガニウム、ソーラービーム!!」

「ガニゥー!!」

メガニウムの首付近にある花に、光が収束していく。

「カメックス――」

攻撃を中断させようとする相手トレーナーだが、指示を出すのが遅過ぎる。

 

「ガーニゥゥゥッ!!」

口から、極太のビームを吐き出すメガニウム。

まるで全てを薙ぎ払うようなそれは、カメックスだけでなくハクリューまで呑み込んだ。

「うわ、早いな……」

「にほんばれを使ったからね、ソーラービームはチャージが必要な技だけど、にほんばれを使った後ならすぐに使えるようになるから」

「くっ、ハクリュー、メガニウムにれいとうビーム!!」

「リュ、リュァ……」

ソーラービームの直撃を受けたものの、カメックスと違い効果が薄いハクリューが、反撃に移ろうとするが……。

 

「ドリルくちばし!!」

「ポタァァァッ!!」

そうはさせまいと、ポッタイシのクチバシがハクリューを吹き飛ばす。

「リゥァァァッ!?」

「やれやれ……最初からああやって攻めればいいのに」

 

主にアヤトを巡って喧嘩ばかりするモモカとルーテシアだが、その実彼女達の仲はかなり良い。

コンビネーションもバッチリだし、このタッグバトルでもかなりの上位である事は間違いないだろう。

尤も、日常茶飯事のように繰り返される口論のせいで、先程のようにピンチになったりもしたが……これなら大丈夫だ。

 

「ようやく安心して見られるな」

「……まったく、あいつらはバトルをなんだと思っているんだ……」

「あはは……」

いまだ不機嫌なアヤトに、フェイトは乾いた笑みを見せる事しかできない。

だがまあ、アヤトの口元に安心したような笑みが浮かんでいるのだから、本気で怒っているわけではないというのがわかるのだが。

「やっぱり、アヤトはツンデレだな」

「……アンタ、意味分かって言ってるの?」

そんなやりとりを繰り返している間も、バトルは続く。

 

「カメックス、ふぶき!」

「ガーメッ!!」

カメックスの口から、猛烈な勢いの吹雪が放たれる。

「ポッタイシ、メガニウムの前に立ってまもる!」

「ポターッ!!」

メガニウムのすぐ前に立ち、エメラルド色の膜を展開するポッタイシ。

それにより、ふぶきを完全に防いでしまった。

 

「ソーラービーム!!」

「ガーニゥゥゥッ!!」

その隙に、メガニウムは再びソーラービームを撃ち出すが。

「れいとうビーム!!」

「リュゥァァァッ!!」

何度も同じ手が通用する相手ではない、向かってくるソーラービームを真っ向かられいとうビームで相殺してしまった。

 

――天井の眩い光が消える

 

「にほんばれの効果が切れた!?」

「これじゃあ、もうソーラービームを連射する事はできないな……」

「カメックス、もう一度ふぶき!!」

「ガーメッ!!」

「ハクリュー、かみなりだ!!」

「リュゥゥゥッ!!」

 

すかさず、カメックス達は大技を繰り出す。

ソーラービームが使えない以上、攻撃技で相殺する事はできない。

そう思っての攻撃だが……モモカ達は、してやったりとばかりに笑みを見せた。

そして、モモカはメガニウムに指示を出す。

 

 

「メガニウム、特訓の成果を見せる時です!!

 ――必殺の“ハードプラント”!!」

 

 

「ハードプラント!?」

「ガァァァニゥゥゥゥゥッ!!!」

雄叫びを上げ、地面をおもいっきり踏みつけるメガニウム。

瞬間――凄まじい数の棘が付いた蔦が地面から現れ、向かってくる攻撃を相殺した。

 

「なっ!?」

「バカな、一年のポケモンが究極技を使うだと!?」

『こ、これは……なんとくさタイプの究極技、ハードプラントだ!!』

 

これには、相手や実況も驚きを隠せない。

ハードプラント、ブラストバーン、ハイドロカノン。

これらは究極技と呼ばれる技で、威力だけならば間違いなく各タイプでの最強技だ。

しかし、それらを習得するにはポケモンのレベルはもちろんのこと、真にトレーナーとの信頼関係を結ばねば、成せない技である。

ハードプラントの蔦は、迫り来るふぶきとかみなりを相殺する。

結果は相討ち、しかし……モモカ達のチームにはまだ動けるポケモンが居た。

 

「後はお願いします、ルーちゃん!!」

「任せなさい、ポッタイシ、ハクリューにれいとうビーム!!」

「ポタァァァッ!!」

ハクリューに放たれる、ポッタイシのれいとうビーム。

それは迷う事なくハクリューへと向かっていき。

「リュゥゥゥッ!!?」

瞬く間にハクリューを、氷の中へと閉じ込めてしまった。

 

「ハクリュー!!」

「ハクリュー戦闘不能、メガニウム・ポッタイシの勝ち!!」

『ハクリュー、メガニウム達の前に敗れたー!!

 まさかハードプラントが使えるポケモンが出てくるとは……今大会は凄まじいレベルです!!』

 

実況も興奮を抑えられないのか、白熱する会場に負けないくらいの音量で叫んでいる。

だが無理もない、まだ一年で究極技を使える生徒など、数える程も居ないのだから。

ハクリューがボールに戻されると同時に、メガニウムも反動が解け動けるようになった。

 

「く、くそっ……一年生に、しかも女なんかにこんな………!」

「むっ、男女差別ですよその言い方!」

「大体、二年生の女子でも四天王が居るじゃない、そういう台詞は四天王クラスになってから言うのね」

「ぐっ……カメックス、ハイドロポンプ!!」

「ガメーッ!!」

焦りを含んだ声で、カメックスに指示を出す相手トレーナーだが……それは、最後の無駄な足掻きでしかない。

 

「ルーちゃん、一撃で仕留めます!!」

「頼むわよモモカ。ポッタイシ、まもる!!」

「ポタッ!」

先程のように再びメガニウムの前に立ち、まもるでハイドロポンプを完全に防ぐポッタイシ。

そして――このバトル最後の指示を、モモカはメガニウムに告げた。

 

「メガニウム、ハードプラント!!」

「ガァァァニゥゥゥゥゥッ!!」

地面を脚で踏み鳴らし、再び巨大な蔦を出現させるメガニウム。

技を放った直後で、カメックスは動けず。

 

「ガメーッ!!?」

メガニウムのハードプラントをまともに受け、フィールドを飛び出し壁にめり込んでいった。

「うへぇ……メガニウムもすげえパワーだ」

さすが究極技と言うべきか、あんなものをまともに受ければひとたまりもないだろう。

そして、グリードの思った通り――カメックスは壁にめり込んだまま出てくる事はなく。

 

「カメックス戦闘不能、メガニウム・ポッタイシの勝ち!!

 よって勝者、モモカ・ルーテシアチームの勝利!!」

第二試合も一年が上級生を破るという、予想外の展開となった。

『決まったー!! なんという事でしょうか、またしても一年が上級生を破るというまさかの展開になりました!!』

 

「………すげぇ」

おもわず、そう呟かずにはいられない。

それ程までに、メガニウムが繰り出したハードプラントは驚愕に値するものだったのだ。

もちろん、ルーテシアのポッタイシもかなりレベルが高く、最終進化前とは思えないほど。

 

「……みんな、凄く強くなってるんだな」

頂点を目指す、その志は皆同じ。

もちろん、グリードもできる事ならどこまでも高みを目指していきたい。

「大丈夫よ、自分と自分のポケモンを信じなさい」

「カレン……」

「グリードくんとグリードくんのポケモン達なら、きっと大丈夫だよ。

 だって、誰にも負けないくらい強い絆で結ばれてるんだから」

「ソラネ……」

柔らかな笑みを見せ、カレンとソラネはグリードに優しく告げた。

……そうだ、みんなと一緒なら絶対に大丈夫。

 

「タージャ」

「……ああ、そうだなツタージャ。俺達なら……きっと大丈夫だ!!」

絶対に負けたくないという気持ちは、こっちにだってちゃんと存在してる。

だからこそ、強くなっていくのだから。

「よーし、やってやろうぜツタージャ、カレン!」

「タジャタジャ!」

「ええ、もちろんよ。グリード!!」

「グリードくん、カレンちゃん、頑張ってね!!」

 

 

 

 

To.Be.Continued...




【ツタージャ】♀        【ムクホーク】♂      【ミロカロス】♀
【使えるわざ】         【使えるわざ】        【使えるわざ】
・つるのムチ         ・はがねのつばさ     ・たつまき
・リーフブレード       ・かぜおこし         ・アイアンテール
・リーンフォースブレード  ・でんこうせっか      ・ハイドロポンプ
・かげぶんしん        ・つばさでうつ        ・れいとうビーム
・へびにらみ         ・つばめがえし       ・じこさいせい
・リーフストーム        ・ブレイブバード      ・ふぶき
・リーフブレード二段斬り ・インファイト        ・アクアリング
・エナジーボール      ・かげぶんしん       ・アクアテール
                ・はかいこうせん      ・みずのはどう


【オノンド】♂     【コジョンド】♀    【グライオン】♂
【使えるわざ】     【使えるわざ】     【使えるわざ】
・ダブルチョップ   ・みきり         ・シザークロス
・シャドークロー   ・はっけい       ・れんぞくぎり
・りゅうのいかり   ・とびひざげり     ・ほのおのキバ
・ドラゴンクロー   ・はどうだん      ・クロスポイズン
・りゅうのいぶき   ・おうふくビンタ    ・ギガインパクト
・りゅうせいぐん   ・ギガインパクト
・あなをほる     ・ドレインパンチ
・りゅうのはどう   ・ストーンエッジ 
            ・きあいパンチ

【ゴチム】♀
【使えるわざ】
・なし
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