グリードくんのイルミナ学園奮闘日誌【完結】   作:マイマイ

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出会いがあれば、当然別れだってある。

別れなんて経験したくないけど……人が生きていく限りは、必ずやってくるものだ。

そうだよな……ミロカロス。


第77話 〜ミロカロス、再会と別れ〜

「みんな、寝るぞー」

 

俺の一言で、全員が元気よく返事を返す。

おいおい……寝るのに随分元気だな。

 

「ミィ……♪」

「おっ……ミロカロス、どうした?」

ベッドに入る俺にじゃれつくように、ミロカロスも中に入ってこようとしてきた。

「タジャ、タージャ!」

それに対しツタージャは文句を言うが、ミロカロスも退こうとしない。

……仕方ないな。

 

「わかったよミロカロス、今日は一緒に寝ような?」

「ミロォ……♪」

「……タージャ」

「そんな不満そうにするなよツタージャ、いつも一緒に寝てるじゃないか」

「…………」

 

まだ不満そうに唇を尖らせていたが、そっぽを向いてベッドの中に入るツタージャ。

やれやれ、こいつも意外と甘えん坊だよな。

苦笑しつつ、俺はベッドから出る。

いくらまだ子供のミロカロスといっても、既に体長は四メートル以上あるので、ベッドでは寝られないのだ。

 

「ミィ……」

「ん……ありがとな、ミロカロス」

自分の身体を枕代わりにしてくれるミロカロス、それに甘えて感謝の言葉を口にした。

「ミロォ……」

「………?」

なんだか、暖かい何かに包まれている様な感覚に陥る。

……ああ、ミロカロスのいやしのはどうか。

少しでも俺が気持ちよく寝られるように、気を利かせてくれたのだろう。

 

「……ミロカロス、大好き、だぞ……」

いやしのはどうの効果は絶大で、俺は瞬く間に眠りの世界に旅立っていく。

「………ミロォ」

そんな俺を、ミロカロスは優しい鳴き声を上げてくれた……。

 

…………。

 

――それから、いつも通り夜は更けていく。

そう思っていた、いや……実際にはそうだったのだろう。

だけど――その夜は、いつもと違っていた。

 

 

―――どこに、いるのですか?

 

 

 

「っ……」

「ミッ……?」

俺とミロカロスが同時に起き上がる。

今のは……何だ?

頭に直接響くような声、おそらく女性のものだと思ったのだが……。

当然ながら、この場には俺とポケモン達しか居ない、だとすると今の声は一体……。

 

「ミロォ……」

「ミロカロス、お前も今のが聞こえたのか?」

頷くミロカロス、辺りを見回すが他のみんなはすやすやと寝入っている。

……俺と、ミロカロスだけが聞こえた?

 

「…………」

意識を集中させるが、先程の声はもう聞こえない。

「……ミロカロス、もう寝よう」

「ミ、ミロ……」

気にはなるが、これ以上起きていても聞こえては来なさそうだ。

そう判断した俺は、再び目を閉じる。

……今の声は、何だったのだろう。

寝ようと思っているのだが、結局さっきの声が気になり……明るくなり始めた頃に、ようやく眠る事ができたのだった。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「―――さい、起きなさいってば!!」

「………んぁ?」

身体を揺すられる衝撃で、目が醒めていく。

うぅ……もう少し寝かせてくれよ。

何なんだー、と内心思いながら起き上がると。

 

「あれ……カレン、みんな?」

そこに居たのは、カレンをはじめとしたいつものメンバーの姿が。

でも……俺がまだ寝ぼけていないなら、なんだか様子がおかしいように見える。

 

「何だよ……何かあったのか?」

「まだ明確な何かが起きたわけじゃないよ、でも……このままじゃ起きるかもね?」

「………?」

サクラの曖昧な言葉に、首を傾げる。

すると……彼女は現在、イルミナで起こっている異常を、話してくれた。

 

 

「――ミロカロスの群れが、イルミナ近海に現れ始めたんだ」

 

 

「ミロカロスの群れ?」

「ああ。突然現れて周囲をうろついている、まるで何かを捜すようにな」

「まだ直接的な被害はないけど、どうやらミロカロス達は興奮しているようでね、いつ暴れ回るかわからない状況なんだ」

「…………」

何だかよくわからないけど、ミロカロス達が今にも暴れ出しそうになっているというのはわかった。

 

「よし、じゃあすぐに港に行こう!!」

立ち上がり、すぐさま着替え始める。

「きゃあ!?」

「ちょ、普通に着替えようとしないでよ!?」

「………っっっ」

「あ……悪い」

ソラネは手で顔を隠し、カレンは顔を赤くしながら怒鳴りつけ、アオイはその場で固まってしまった。

……ただ、サクラが興味深そうに見ているのが、ちょっと嫌だった。

 

「グリードさんの裸なんて見たら吐いちゃいますのでやめてください」

「そこまで言う!?」

「まあ、アヤトの裸ならむしろドンと来いなんですけどね」

「あーそうですか……」

軽く流し、全員を部屋から出してから改めて着替え始める。

 

……それにしても、どうしてミロカロスの群れがイルミナに現れたんだろうか。

それに、何かを捜してるように見えたとかアオイは言ってたけど……。

「…………」

何かを、捜してる?

何を……“誰”を?

 

「…………まさか、な」

そんなはずはない、心の中で頭に浮かんだ予測を振り払う。

そうだよ、そんな事あるはずがないんだ……。

 

 

 

――俺のミロカロスと、関係があるなんて

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

全速力で港に向かい――辿り着き、俺は心底驚いた。

「うひゃあ……ミロカロスがあれだけいると、ある意味壮観ですよね」

驚いたような声を出すモモカ、でもそれは当たり前だ。

ミロカロスというポケモンは、珍しい部類に入るポケモンだ。

それが20匹以上群れで存在しているというのは、かなり驚く。

 

……あのミロカロス達、なんだか……怒ってる?

ミロカロス達の波導が、ひどく乱れているような気がした。

くそっ、リコならもっと上手く波導を感知できるのにな………!

 

「って……どうしたミロカロス?」

突然ボールから飛び出すミロカロス、余程の事がないと勝手に出てきたりしないのに……。

「ミッ、ミロォ!!」

ミロカロスの群れを見て驚き、俺達に何か訴えかけてくるミロカロス。

他のみんなが首を傾げる中で……俺だけが、この子が何を言いたいのか……理解できてしまった。

 

 

「ミロカロス―――あの群れは、お前の家族や仲間のミロカロス達なんだな?」

 

 

「…………ミィ」

こくりと頷くミロカロス。

やっぱり……そうだったのか。

 

「ち、ちょっと待てグリード。それは一体どういう事だ!?」

「………この子は、海から庭園に迷い込んできた子供のミロカロスなんだ。色々あって俺が保護してそのまま手持ちにしたんだけど」

「っ、そうか……つまり、あの群れが」

「うん……この子の、仲間達だ」

 

………いつかは。

いつかは、こんな日が来る事くらいわかってた。

覚悟ができてたわけじゃないけど……何度も、考えていた事だから。

 

「っ、グリード!!」

「えっ……?」

アヤトの、悲鳴が入ったような声で我に返る。

その瞬間、俺達に向かって迫り来るのは――ミロカロス達が放つ水流。

 

「っ、ツタージャ、リーフストーム!! ミロカロス、たつまき!!」

「ツタァァァ……ジャァァァッ!!!」

「ミロォォォォッ!!」

咄嗟に指示を出し、迫る水流を全て相殺させた。

 

「今のはハイドロポンプ……って、何でいきなり攻撃してきたんですか!?」

「っ、きっと俺達がこの子を攫ったんだと勘違いしてるんだ……」

「ええっ!? それ完全な誤解ですよ!!」

 

だが、それも仕方ないのかもしれない。

事情を知らないミロカロス達にとって、俺達はそういう風に見られても不思議ではないからだ。

海から、ハイドロポンプやたつまきを放ってくるミロカロス達。

 

「このままじゃ、港がめちゃくちゃになるわよ!!」

「チッ――エレキブル、バトルスタンバイ!!」

「レキブルゥゥゥッ!!」

「ちょっと待ってくれアヤト、あのミロカロス達はただこの子を迎えに来ただけなんだぞ!!」

「そんな事はわかっている、だがだからといってこのままでは被害が広がるだけだぞ!!」

「っ、来ます!!」

 

再び、俺達に向かって攻撃を仕掛けるミロカロス達。

 

「エルレイド、リーフブレード!!」

「チルタリス、りゅうのいぶき!!」

「リザードン、かえんほうしゃだ!!」

「ボスゴドラ、ラスターカノン!!」

 

それを――カレンとソラネとアオイ、そしてサクラのポケモン達が、相殺してくれた。

 

「グリード、そこまで言うならアンタが何とかしてみなさい!!」

「その間、港は私達が守るから!!」

「そのミロカロスはお前のポケモンだ、なら主人としての責務を果たせ!!」

「……グリード、あのミロカロス達を傷つけないように港を守るにも限界がある。なるべく早く済ませるんだ」

「みんな……」

「大丈夫ですよ。私達も居るんですから!!」

「……仕方ないな」

 

アヤト達も、協力をしてくれるようだ。

……俺の我が儘なのに、まるで自分の事のように手伝ってくれる。

 

「ムクホーク、君に決めた!!」

「ムクホォォッ!!」

「ムクホーク、お前の背中に乗せてくれ!!」

 

頷き、地面に降り立つムクホーク。

その背中に素早く乗り、俺はミロカロスと一緒に海へと向かった。

 

――こうなったら、ミロカロス達を説得するしかない

 

そう判断した俺は、こうしてミロカロスの群れの前に到達する。

「ミロカロス達、聞いてくれ!!」

大声を張り上げる、するとミロカロス達は攻撃を止め俺へと視線を向け。

「おわぁっ!?」

「クホォッ!?」

いきなり攻撃を仕掛けてきたので、慌ててムクホークに回避を命じた。

くっ、話すら聞いてくれないのか!!

 

「俺はこの子を保護しただけだ!! 別に攫ったわけじゃないんだ、だから攻撃をやめてくれ!!」

「ミ、ミロォ!!」

俺もミロカロスもどうにか説得を試みるが、まるで意味がなくますます攻撃が激しくなっていく。

くそっ、頭に血が昇ってるせいか全然効果が―――

 

「クホォゥッ!!?」

「うわっ!?」

ハイドロポンプがムクホークに直撃する。

その結果、俺はバランスを崩したムクホークの身体から落ちていき。

更に、そんな俺に追い討ちを掛けるかのように、ミロカロス達がハイドロポンプ、を……。

 

「あ」

死んだ。

間違いなく、疑いようのない事実が俺の思考を真っ白に染めた。

手加減などしてないミロカロスの一撃など受ければ、骨が砕けるばかりか水圧で二次元の人間になってしまいそうだ。

波導遣いなのに、まだ完全に波導を使いこなせない見習いだから、防御だってできるわけも―――

 

 

「クォォォゥッ!!!」

 

 

「えっ―――」

 

ハイドロポンプが、エメラルド色の光球によって霧散する。

それを理解した瞬間、海に落ちるはずだった俺の身体は宙に浮き……。

否、宙に浮いたわけではなく。

 

「…………ティア」

駆けつけてくれたティアの背中に、乗っかっていた。

……今のは、ティアのりゅうのはどうか。

 

「クゥゥ……」

今にも泣きそうな顔で俺に顔をすり寄せるティア。

「……ありがとなティア、俺は大丈夫だ。お前のおかげで」

だから、俺はなるべく心配させないようにティアの頭を撫でてあげた。

「―――――」

ミロカロス達へと顔を向けるティア。

 

その瞬間――ぞくりと身体が震え上がる。

 

「ティ、ア……?」

震える声で、ティアの名を呼ぶ。

しかし、彼女から返事が返ってくる事はなく……。

そこでようやく、彼女が本気で怒っている事に気が付いた。

 

「っ、ティアやめろ。攻撃はするな!!」

「………クォゥ」

どうして、と瞳で訴えてくるティア。その顔には……普段の彼女からは考えられない怒りが感じ取れた。

「ただミロカロスを迎えに来ただけなんだ、だから……」

「…………」

 

あからさまに不満げな表情を見せるティアだったが……とりあえず、ミロカロス達に敵意を見せるのはやめてくれた。

しかし……向こうはいまだ俺達に対して攻撃を仕掛けようとしてる。

拙いな、このまま避けるだけじゃ何も解決しないぞ……そう思った瞬間。

 

 

―――やめなさい。

そんな声が、周りに響き渡った。

 

 

「―――――」

今の、声は……。

聞き覚えがある、あの時……俺とミロカロスだけが聞こえた声だ。

 

――ミロカロス達が俺達から離れていく。

 

それと同時に、一体のミロカロスが……俺達の元へとやってきた。

それは、十メートルであろうかという巨大なミロカロス。

なんていうか、普通のミロカロスとは違い、見えない威圧感や凄みを感じ取る事ができた。

 

「あなたは……?」

〈私は、この群れを束ねる者。そして……この子の母です〉

「えっ……ミロカロスのお母さん!!?」

頭に響いた声により、俺は驚愕の事実を知る事になった。

ミロカロスを見ると、おもいっきり甘えるように身体を擦り寄せてる。

……どうやら、このミロカロスが俺のミロカロスの母親であるという話は、嘘ではないらしい。

 

〈あなたは波導を操る力がある、なので会話をさせてもらいましたが……何か、不快感はありますか?〉

「いや、大丈夫」

〈あなたの波導を感じ取り、あなたが言った事は真実だと信じる事ができました。

 まずは、お礼を言わせてください。私の娘を助けてくれて……ありがとうございました〉

 

深々と頭を下げるミロカロスママ。

 

「俺の方こそ、この子には沢山助けてもらったから、気にしなくていいですよ」

〈そう言っていただけるのは有り難いのですが、私の仲間が皆様に迷惑を掛けてしまい……〉

「それも大丈夫。直接的な被害はないし、そっちの事情だってよくわかってるんだから」

〈……ありがとうございます、あなたは数少ない善良な人間なのですね〉

「あはは……」

 

そう言われてしまうと、なんともいえない反応しか返せない。

とりあえず、港へと戻る事にして、ミロカロスママにもついてきてもらう事に。

そして、みんなに事情を説明した。

 

「なる程……ところで、この子はどうして迷子になったのかな?」

〈それは……お恥ずかしい話なのですが、好奇心旺盛なのが災いしまして、ちょっと目を離した隙にいなくなってしまったのです……〉

 

申し訳なさそうに言うミロカロスママ、みんなも苦笑を浮かべミロカロスも気まずそうに顔を俯かせた。

 

「でも、ミロカロスってテレパシーが使えるなんて初めて知りましたよ」

「いや、これはテレパシーじゃないよ。

 ミロカロスの中には、波導を使う事ができる個体が存在するらしいんだ、波導といってもルカリオの波導とは少しベクトルが違うようだけど」

 

しかし、こうして会話ができるという事は、ミロカロスママは個体の中でも最上位に位置するポケモンなのかもしれない。

子供のミロカロスがこんなにも強い理由が、なんとなくわかったような気がする。

 

「でも、これで一件落着だね!」

「そうだね。港にも被害はないし……今回の事は事件に発展する事もないだろう」

「…………」

そう、これで今回の事は一件落着だ。

でも、それは……この子との別れを意味する。

 

「……………仕方、ないよな」

初めから、親が見つかるまでという話だったのだ。

そのタイミングが、今この時に訪れただけ。

……そう、納得させるしかないんだから。

だから――俺はミロカロスに向けて、別れの言葉を切り出した。

 

 

「――――お別れだ。ミロカロス」

 

 

「えっ……?」

「ミィ……?」

「…………」

首を傾げるミロカロス、けど……俺は構わず言葉を続ける。

 

「家族や仲間と再会できたんだ。………お前が、このまま帰るべき場所に帰る時が来たんだよ」

……感情が、溢れ出しそうになる。

その全てに蓋をして、俺はなるべく機械的に言葉を放ち続けた。

「帰るんだミロカロス、お前の……あるべき場所に」

「ミロ……ミ、ミィ!!」

首を振り、俺にすり寄るミロカロス。

だけど……俺はわざとその場から離れる。

 

「お前が居るべき場所はここじゃない、お前を愛してくれるお母さんや……仲間の居る場所だ」

「ちょ、ちょっとグリードくん何を――」

何か言おうとするソラネを、サクラは無言で征する。

その心遣いに感謝する、だって……俺の心が変わってしまうかもしれないから。

 

「ミロォ、ミィ!!」

「……俺だって、離れたくないさ……お前は俺の家族なんだから。

 でも、お前には心配してくれるお母さんが傍に居るんだ。だから――」

「ミロォォッ!! ミィィィッ!!」

いやいやと首を振り、ミロカロスは遂に泣き出してしまう。

――決意が、揺らいでいく。

これからも、傍に居てくれという言葉が、喉元まで駆け上がってくる。

けど……そんな事は許されない。

肉親が居るのに、俺の我が儘で彼女をこれ以上ここに縛り付けたくはないから。

 

「――行くんだミロカロス、行けっ!!!」

「ミロォォォッ!!」

「お前は……お前には、ちゃんとしたお母さんが居てくれる!!

 俺とは違う、本当の家族があるんだ!!

 だから……だから、お前はそこに帰って幸せになるんだ!!」

「ミロォォォォッ!!」

 

俺に身体を巻き付かせるミロカロス、離れたくないと……別れたくないという気持ちが伝わってきて……涙が出そうになる。

いや、もう実際は出ていたのかもしれない。

鼻がツンとするし、視界だって滲んでる。

でも……俺はできるだけ笑顔で、この子を送り出してあげたいから。

 

「……お前と会えて、俺は幸せだったよ。

 それにまた会える、だから……少しの間だけ、お別れするだけだ」

「ミィィィ……」

 

嘘だ。

ミロカロス達の生息地は、ここから遠く離れた海の中、そうそう簡単に会えるわけがない。

だから、俺は精一杯の嘘をついた。

また会えると、叶える事が難しい約束を交わし、この子を母親の元に返すために。

 

「…………」

俺から、少しずつ離れていくミロカロス。

その瞳からはとめどなく涙が溢れ……俺も、これ以上我慢するのもいい加減限界で。

 

「………バイバイ、ミロカロス」

鼻声のまま、なんとかそれだけを口にして――全速力でその場から駆け出した!!

もうこれ以上は我慢できない、涙を流すのを隠す事すらできず、俺は走り続ける。

そして、背中越しに。

 

「ミロォォォォッ!!」

ミロカロスの声が聞こえて、その後……水しぶきが上がる音が聞こえてきた。

 

「っ……うぁ…く……」

泣くな。

泣くなよ。

泣いたって、意味なんてないのに………!

 

「ぁ……ぐ…あぁぁ……うぁっ、っ………!」

気が付いたら、俺は壁に背を預け……声を押し殺して泣いていた。

ずっと一緒に居たかった、ずっと一緒だと思ってた。

そんな家族との別れは、俺に深い悲しみを与えてくる。

 

でも……仕方ないんだ。

ようやく親子が再会できたのに、それを再び引き離す事なんて……俺にはできない。

だから、仕方ないんだ。

そう自分に何度も言い聞かせながら……。

 

「ぐ……ぁぁ…うぁぁぁぁぁっ!!!」

アヤト達がやってくるまで……いや、アヤト達がやってきても。

俺は、暫く人目も気にせずに泣き続けた。

 

涙が枯れるまで、ずっとずっと―――

 

 

 

 

じゃあな、ミロカロス。

俺の……大切な家族。

どうか、幸せになってくれる事を……願ってるぞ。

 

 

 

 

To.Be.Continued...




【ツタージャ】♀        【ムクホーク】♂      【ミロカロス】♀
【使えるわざ】         【使えるわざ】        【使えるわざ】
・つるのムチ         ・はがねのつばさ     ・たつまき
・リーフブレード       ・かぜおこし         ・アイアンテール
・リーンフォースブレード  ・でんこうせっか      ・ハイドロポンプ
・かげぶんしん        ・つばさでうつ        ・れいとうビーム
・へびにらみ         ・つばめがえし       ・じこさいせい
・リーフストーム        ・ブレイブバード      ・ふぶき
・リーフブレード二段斬り ・インファイト        ・アクアリング
・エナジーボール      ・かげぶんしん       ・アクアテール
                ・はかいこうせん      ・みずのはどう


【オノンド】♂     【コジョンド】♀    【グライオン】♂
【使えるわざ】     【使えるわざ】     【使えるわざ】
・ダブルチョップ   ・みきり         ・シザークロス
・シャドークロー   ・はっけい       ・れんぞくぎり
・りゅうのいかり   ・とびひざげり     ・ほのおのキバ
・ドラゴンクロー   ・はどうだん      ・クロスポイズン
・りゅうのいぶき   ・おうふくビンタ    ・ギガインパクト
・りゅうせいぐん   ・ギガインパクト
・あなをほる     ・ドレインパンチ
・りゅうのはどう   ・ストーンエッジ 
            ・きあいパンチ

【クチート】♀     【ゴチム】♀
【使えるわざ】     【使えるわざ】
・てっぺき       ・なし
・アイアンヘッド
・かえんほうしゃ
・ねごと
・ラスターカノン
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