アヤト、マイ、どっちも頑張ってくれ!!
……でも、俺はふと思った。
あれ?もうこれ、アヤトが主人公じゃね?
「ガブリアス、バトルスタンバイ!!」
「ガブァァァッ!!」
「直接攻撃をする気ね……けど甘いわよ。エーフィ、サイケこうせん!!」
「フィィィィッ!!」
額の宝石から放たれるサイケこうせん、その威力は通常とは比べものにならず、まるで熱閃光だ。
「かわせ!!」
それを飛翔し回避するガブリアス、更にそのままエーフィの頭上まで移動して。
「かわらわり!!」
「ガッ、ブァァァッ!!」
右腕を振り上げ、エーフィの頭上へと叩き落とした。
「フィ、ァ……!」
『エーフィにかわらわりがヒットー! しかしかくとうタイプの技ではあまり効果がありません!!』
「知ってるさ、だがこれで」
パキンッと、ガラスが砕けるような音がフィールドに響く。
かわらわりの効果で、ひかりのかべが消えたのだ。
「ドラゴンクロー!!」
再び接近、今度はその屈強な爪を突き立てんと振るわれた。
「フィィッ!?」
まともに受け、吹き飛ばされるエーフィ、しかし。
「めざめるパワー!!」
「ッ、エー、フィ!!」
吹き飛ばされたまま、エーフィは自身の周りに白色の光球を都合十数個生み出す。
そして、それをそのまま撃ち出し見事ガブリアスへと命中。
「ガ、ハ……」
「ガブリアス!!」
「おっとー!? ガブリアスの様子が……」
膝を突き、そのまま倒れ込んでしまうガブリアス。起き上がる気配は……なかった。
「ガブリアス戦闘不能、エーフィの勝ち!!」
『ガブリアス倒れたー!!』
「な、なんで……?」
確かに攻撃は受けた、スターミーとの戦いでのダメージもあった。
だが、だからといって一撃で倒されるなんて……モモカには理解できなかった。
「……今のめざめるパワーは」
「どう、驚いた?」
ニヤリと笑い、アヤトに言い放つマイ。
「あなたのガブリアスは強敵だからね、エーフィのめざめるパワーをこおりタイプにしておいたのよ」
「………やはり、か」
そうでなくては納得できない、あのガブリアスがこうも簡単にやられるとは思えないからだ。
だが――これで逆転された。
とにかく、あのエーフィをなんとかしなくては負ける。
「アブソル、バトルスタンバイ!!」
「…………」
再びフィールドに出るアブソル、しかしその表情は苦しそうだ。
(アブソルの体力はもう少ない……ここは一気に決着をつける!!)
「エーフィ、めざめるパワー!!」
「エー、フィィ!!」
放たれる白色の光球。
四方八方から、アブソルを囲むように放たれたそれは。
「かみなり!!」
「っ」
アブソルが網の目のように放ったかみなりによって、全て撃ち砕かれる。
「シャドーボール!!」
「っ」
口を開き、シャドーボールを放つアブソル。
「かわしてでんじほう!!」
「フィッ!!」
跳躍し、迫るシャドーボールを避けるエーフィ。着地と同時にアブソルに向かって走りながら口からでんじほうを展開する。
(確実に当てる為に、接近するか……!)
だが、こちらとしても好都合というもの。
「アブソル、そのまま接近しろ!!」
「…………」
無言のまま、アブソルもエーフィとの間合いを詰めていく。
互いに、接近戦で雌雄を決しようというのだ。
(まだだ……もっと引きつけなくては……)
ギリギリの間合いで攻撃を繰り出さなくては当たらない、そう思いまだ指示を出さない。
――3メートル
―――2メートル
――――1メートル
「シャドークロー!!」
「っ」
眼前で振るわれる漆黒の爪。
それは見事エーフィを捉え、決定打となったが。
「ガッ!!?」
攻撃が命中した瞬間、エーフィからでんじほうが放たれ、アブソルを吹き飛ばす。
「アブソル、エーフィ、共に戦闘不能!!」
「相討ち……!?」
「アブソルもよく頑張ったわね、マイ相手に二体も倒したんだから」
「これでアヤトは二体、マイは……三体」
まだマイが有利だ、そう思うと自然とフェイトの表情が曇る。
「お疲れ様エーフィ。……やるわねアヤト、まさかゲットしたばかりのアブソルに二体も倒されるなんて思わなかったわ」
「……そうだな。オレも正直驚いている、よく頑張ったな……アブソル」
ボールに戻ったアブソルに笑みを浮かべ、労いの言葉を掛けるアブソル。
「じゃあ次はこの子よ、出てきなさいエルレイド!!」
「ルレィ!!」
『マイ選手の五体目、エルレイドが出てきましたー!!』
「エルレイドか……」
「そういえば、アヤトの今回のフルメンバーって誰なんですかね?」
「リースにエレキブル、ガブリアスにアブソル……ゾロアークはアブソルと交換したから出てないとして……」
「ジャローダ、バトルスタンバイ!!」
「――ジャロ」
『アヤト選手はジャローダを繰り出してきました!!』
「ジャローダですか……それにしても、なんか怒ってません?」
見ると、確かにジャローダの表情が険しい。何故不機嫌になっているのか。
「……アヤト、なんかそのジャローダ怒ってない?」
マイもそう思ったのか、アヤトに対してそんな疑問をぶつけてみる。
「いや、別に怒ってるわけじゃないんだ。コイツは元々目つきが鋭すぎるんだ。
――グリードのツタージャが恐れる、姉だからな」
「へぇ……あのツタージャのお姉さんなんだ……」
しかし、見れば見るほど不機嫌そうな顔つきだ、怒っていないとアヤトは言ったがどう見ても怒っているようにしか見えない。
「ジャロ……」
じろりと、アヤトを睨むジャローダ。
余計な事は言わなくていいの、そう言わんばかりの表情だ。
「そろそろバトルを再開させましょう。エルレイド、れいとうパンチ!!」
「ルレィッ!!」
左の拳に冷気を込め、ジャローダに踏み込むエルレイド。
「リーフブレード!!」
「ジャロ!!」
対するジャローダは、尻尾で一気にエルレイドとの間合いを詰め、横殴りのリーフブレードを叩き込んだ。
ぶつかり合う両者、互いに顔をしかめ……鍔迫り合いになる。
「パワーは互角ね……でも!!」
「っ………!」
「インファイト!!」
「レイッ、ルレィッ!!」
右腕による殴打、それによりジャローダが怯みリーフブレードが解除される。
「エルレィィィッ!!」
「ジャロ………!」
更に右脚の蹴り、左手の打撃とジャローダの身体を連べ打ちにしていく。
苦悶の表情を浮かべるジャローダ、だが。
「リーフブレード!!」
「ジャロ!!」
打撃に耐えながら、ジャローダはエルレイドの後ろに尻尾を回し、背中を横殴りにして吹き飛ばす。
「ハードプラント!!」
「ジャロ、ジャロォォダァァァッ!!!」
裂帛の声がフィールドを包み、瞬間――地面から複数の蔦が現れエルレイドの身体を次々と突いていった。
『ハードプラントがエルレイドに命中ー!! 凄まじいパワーです!!』
(やったか……!?)
クリーンヒットした、リーフブレードのダメージもあるしこれならば――
「れいとうパンチ!!」
「くっ……!?」
そう思った瞬間、エルレイドは地面に着地し再びジャローダに向かって走っていく。
ジャローダは動けない、ハードプラントの反動があるからだ。
「ル、レィッ!!」
そして、エルレイドの拳がジャローダの身体に突き刺さった―――!
「ジャ、ロ……」
吹き飛ぶジャローダ、見ると殴られた部分が凍り付いている。
「エルレイド、トドメのほのおのパンチ!!」
「ルレィッ!!」
迫るエルレイド、そこにアヤトの指示が飛ぶ。
「ドラゴンテール!!」
「ジャロ!!」
跳躍するジャローダ、すると尻尾の先端にエメラルド色のエネルギーが集まり。
「ジャ、ロォッ!!」
そのエネルギーを、エルレイドの頭部に叩きつけた。
「エルゥ………!」
よろめくエルレイド、すると……勝手にボールの中へと戻っていき。
「………フワ〜?」
入れ替わるように、フワライドがフィールドへと出現する。
「しまった、フワライド――」
「ハードプラント!!」
「ジャロ、ジャロォォダァァァッ!!!」
再び地面からとびだす大量の蔦。
「フワワ〜!!?」
突然フィールドに出てきたフワライドには対処できず、またマイの指示も遅れた事もありまともにハードプラントの一撃を受け、地面に落ちていった。
「……フワ〜……」
「フワライド戦闘不能、ジャローダの勝ち!!」
『フワライドダウンー!! ドラゴンテールからのコンボにより、再び手持ちポケモンの数が並びました!!』
(ドラゴンテールが使えるなんて、ね……)
ドラゴンテールは、受けたポケモンがボールに戻り違うポケモンを強制的に場に出す技だ。
油断していたつもりは毛頭ない、しかしマイの中ではあの瞬間にジャローダとの勝負が着いたと思ってしまっていた部分があったようだ。
「エルレイド、もう一度いきなさい!!」
「――ルレィッ!!」
再びエルレイドを場に出すマイ、しかし先程のダメージもあるのか苦しげに息をしている。
尤も、それはジャローダも同じ事が言え、互いに限界に近い事が伺えた。
「れいとうパンチ!!」
「エルレィィィッ!!」
「リーフブレード!!」
「ジャロォッ!!」
しかし、互いに負けられない意地がある。
雌雄を決する為、再びれいとうパンチとリーフブレードの激しいぶつかり合いがフィールドを包み込んでいく。
互いに一歩も譲らず、ジャローダは尻尾を鞭のように用いてリーフブレードを繰り出し。
エルレイドはその軌道を読みながら左の拳で相殺しながら打ち込もうと腕を振るっている。
十手、二十手、ぶつかり合いは終わらない。
しかし、次の瞬間――この戦いに変化が。
「掴んで!!」
響いたのはマイの声、それを聞いたエルレイドは迫るリーフブレードを左のれいとうパンチで受け止め。
残る右手を用いて、ジャローダの尻尾を掴み上げてしまった。
「ジャロ!?」
「なに!?」
「エルレイド、そのままほのおのパンチ!!」
「ルレィッ!!」
左手が炎に包まれ、ジャローダに迫る!!!
「ハードプラント!!」
すぐさま指示を出すアヤト、だったが……。
「ジャ、ロ………」
その前に、ジャローダの身体が地面に沈んだ。
「ジャローダ戦闘不能、エルレイドの勝ち!!」
『ジャローダ倒れたー!! アヤト選手、遂に残り一体となってしまいましたー!!』
「…………っ」
悔しげに唇を噛むアヤト。
……エルレイドは、あの攻防の中ジャローダの攻撃の軌道を読もうとしていた。
接近戦に分があるエルレイドだからこその芸当だ、やはりかくとうタイプのポケモンの胴体視力は並ではない。
「……アヤト、追い込まれちゃいましたよ!!」
「残りは……モウカザルだけね」
「………アヤト」
ぎゅっと、自分の手を握りしめながら、少女達はアヤトの勝利をただ信じるのみ。
「…………」
ジャローダをボールに戻し、モウカザルが入ったボールに視線を向ける。
(……追い詰められたな、やはりマイは強いよ)
しかし――だからこそ勝ちたいと願った。
ここまで来れば、もはや四天王云々などどうだっていい、ただトレーナーとして……マイという相手に勝ちたい。
「……頼む。お前の全てを見せてくれ。モウカザル、バトルスタンバイ!!」
「――ウキャァァッ!!」
『アヤト選手、最後のポケモンはモウカザルです!!
さあ、追いつめられたアヤト選手は逆転できるのか?
それとも、このままマイ選手の勝利となるのか!?』
「必ず勝つ!! モウカザル、マッハパンチ!!」
「ウキャァァッ!!」
拳を握りしめ、モウカザルは地を蹴り——瞬時にエルレイドの眼前に。
(速い………!?)
「ウッキャァァッ!!」
ズドン、と。
モウカザルの拳が、エルレイドを貫いた。
「ウッ、キィャァァッ!!」
力任せに拳を振り上げ、エルレイドは力なく宙に浮き……地面に倒れ込む。
「……ルレィ〜……」
「エルレイド戦闘不能、モウカザルの勝ち!!」
『マッハパンチの速攻が決まったー!! なんというスピードでしょうか!?』
会場の喧騒は最高潮に達していた。
当たり前だ、四天王のマイが残り一体にまで追い込まれたのだ。この展開とバトル内容に誰もが興奮を隠せない。
「……アヤト、こんなに楽しいバトルは本当に久しぶりよ!
あの時バトルした時とは比べものにならないくらい成長して……今では、四天王と呼ばれるわたしと互角に戦えてる。でもね、勝つのはわたしよ!!」
「いいや、オレは必ずお前に勝つ!! 約束したからな!!」
「ならやってみなさい。メタグロス、あなたの全力をアヤトに見せてあげなさい!!」
「――メタッ」
『出ましたマイ選手の切り札メタグロスー!!』
(……あの時と、同じだな)
前に、心の泉で戦った時とまったく同じ状況。
だが……あの時の自分達ではない!!
「今度こそ勝ってみせる……! モウカザル、マッハパンチ!!」
「ウキャァァッ!!」
瞬時に間合いを詰めるモウカザル、メタグロスが気づく前にその拳を叩き込んだ。
「メタグロス、ラスターカノン!!」
「メ、タ……!」
ガリガリと四本の脚で吹き飛ばされた衝撃を殺しながら、白色の光線を撃ち出すメタグロス。
「かわしてかえんほうしゃ!!」
「ウキッ、ウキャァァッ!!」
左に跳躍、すかさず口からかえんほうしゃを繰り出すモウカザル。
その攻撃はメタグロスを包み、全身を炎で焼いていった。
「かえんぐるま!!」
「ウキャァァッ!!」
回転し、自身の身体を炎で包み込みながら突撃するモウカザル。
しかし、メタグロスはその場から動こうとせずに。
「受け止めなさい!!」
「メッ、タ!!」
前脚を用いて、迫るモウカザルをかえんぐるまごと受け止める………!
「なっ!?」
「ウキッ!?」
暫くかえんぐるまを続けていたモウカザルだったが、メタグロスに止められている内に解除され、そのまま拘束されてしまった。
『あーっと、モウカザル捕まってしまいましたー!!』
「くっ、モウカザル、かえんほうしゃ!!」
「ウキャァ――ウギィ!?」
かえんほうしゃを放とうとしたモウカザルの表情が、苦悶のそれに変わる。
見ると、メタグロスの腕がまるで万力のようにモウカザルの身体にくい込んでいた。
「アヤト、悪いけどこれで終わりにさせてもらうわよ」
「モウカザル、脱出しろ!!」
アヤトの叫びが、虚しく響き渡りそして。
「コメットパンチ!!」
「メタァァ……メ、タァッ!!」
メタグロスの左腕が、モウカザルを殴り飛ばし――地面へと沈ませた。
その威力はまさしく凄まじいの一言、フィールドがメタグロスの腕の型に陥没してしまっている。
――やがて、腕が地面から離れ
その中には、甚大なダメージを負ったモウカザルの姿が。
『モウカザル、メタグロスのコメットパンチの前に、敗れ去ってしまったかー!?』
「モウカザル……お願いです、立ってください!!」
おもわず立ち上がり、モモカはフィールドに叫ぶ。
「…………」
モウカザルは動かない、それを確認した審判が旗を振り上げ。
「モウカザル戦闘―――」
「――ウ、キィ」
僅かに聞こえた、か細い声。
全員の視線が、陥没した地面に注がれ……。
瞬間――そこから白い光が溢れ出した。
「えっ………!?」
「こ、これは……!?」
間違いない、この光は大抵のトレーナーであれば誰しもが見た事がある光景。
「“進化”が、始まったか!!」
やがて、白い光が収まり、地面から何かが飛び出してくる。
「――ヴォキャァァァッ!!」
『こ、こ、これはなんという事でしょうか!! アヤト選手のモウカザルがゴウカザルに進化したー!?』
「いいえ。これは進化しただけじゃない!?」
ルーテシアの声に、モモカとフェイトがどういう事だという視線を送った瞬間。
ゴウカザルの頭の炎が、まるで火柱のように天に向かって放出された―――!
「これは……もうか!?」
ゴウカザルのとくせい、もうかが発動したのだ。
(っ、そういう事ね……!)
おそらく、あの時のコメットパンチによりモウカザルの体力は残り僅かとなり、もうかが発動した。
そして、もうかが発動した事によって手に入れたエネルギーを、そのまま進化させる為のエネルギーに変換、それによりゴウカザルへと進化を遂げたのだろう。
しかし、おそらくゴウカザル自身も無意識の内にもうかのエネルギーを利用して進化したのだろう、狙ってできる芸当ではないからだ。
負けたくない、勝ちたいという想いが……ゴウカザルに最後の力を与えたということか。
「ゴウカザル、お前の力を見せてみろ。かえんほうしゃ!!!」
「ヴォォォキャァァァァァァッ!!!」
地面を削る程のエネルギーが込められたかえんほうしゃが、メタグロスに向かっていく。
「意地を見せるわよメタグロス、はかいこうせん!!」
「メッ、タァァァッ!!」
こちらとて負けたくない、その想いを乗せて指示を出すマイ。
メタグロスも主人のそんな想いを受け取り、自身が繰り出せる最高の力でゴウカザルへと立ち向かっていく。
――ぶつかり合う両者の攻撃
しかし……負けたのはメタグロス、かえんほうしゃが容易くあの巨体を包み込み爆発を引き起こした。
「メタグロス!!」
「マッハパンチ!!」
「ヴォキャッ!!」
モウカザルの時以上のスピードで、ゴウカザルはメタグロスに接近。
神速の速度を持って、メタグロスを殴り飛ばした。
だがもうかが発動したという事は、ゴウカザルの体力は限界を超えているはず。
そして、メタグロスもまた限界を迎えている。
「これで――」
「――決める!!」
今、最後の指示がフィールドに響く。
「コメットパンチ!!」
「メタァァァ……!!」
「ゴウカザル、お前の力を見せてやれ。フレアドライブ!!」
「ヴォォキャァァ……!」
ゴウカザルの全身が、蒼い炎に包まれた。
そして、そのままメタグロスへと吶喊する!!
「メタァァァッ!!」
「ヴォキィャャャッ!!」
互いにとって最大の力、最大の技を持ってぶつかり合う。
両者の凄まじい余剰エネルギーが周りに溢れ出し、スタジアム全体が白い光に包まれていった。
「ぐ、ぅ……!」
「きゃっ……!」
アヤトもマイも、その光におもわず顔を背ける。
その、瞬間。
「―――ヴォォキィャァァァァァァ!!!!」
凄まじいゴウカザルの声が響き渡り。
鼓膜がおかしくなってしまうような爆発が、フィールドを包み込んだ―――
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
煙が、晴れていく。
近くで指示を出していたアヤト達も、勝負の行方がどうなったのかわからない。
誰もが、無言でフィールドへ視線を送る中……ゆっくりとゴウカザルとメタグロスのシルエットが浮かび上がり。
そのフィールドには――
倒れたメタグロスと。
最後の気力を振り絞って立っているゴウカザルが。
「メタグロス戦闘不能、ゴウカザルの勝ち!!
よって勝者、チャレンジャーのアヤト選手!!」
『決まったぁぁぁっ!! 激闘のフルバトルを制したのは、チャレンジャーのスギウラアヤト選手だー!!!』
瞬間、観客席からは割れんばかりの歓声が。
「や、やったー!!」
ピョンピョンとその場で跳び上がるモモカ。
「勝った……アヤトが勝った!!」
涙目に……否、ポロポロと涙を流すフェイト。
「………ふぅ、勝ったわね」
安堵の息を吐き、緊張が切れたのか椅子に深く座り込むルーテシア。
「………ゴウカザル」
「ヴォキャァッ!!」
拳を作り、ニヤリと笑みを向けるゴウカザル。
そんな彼に、アヤトは柔らかい笑みを見せ頭を撫でてあげた。
「……メタッ」
「………メタグロス、いいバトルだったわよ。
あなたが負けるなんて……本当に久しぶりね」
そう言って、マイはメタグロスをボールに戻し——アヤトに視線を向けた。
「おめでとうアヤト、強くなった……本当に強くなったわね。
ポケモン達に対する絆と愛情、そして戦術に知識、どれを見ても四天王に相応しいものだった。
――わたしの代わりに、新しく四天王になってくれるわね?」
「…………」
「……やっぱり、まだ無理かしら?」
「いや……そうじゃない、ただ……本当に勝ったんだなと思ってな」
自分一人、そしてポケモン達だけではこの勝利はありえなかった。
親友の言葉、そしてモモカ達の支えがなければ、きっと。
「胸を張りなさい。あなたはそれだけの資格と実力があるんだから」
「ありがとう。……四天王、やらせてもらうぞ?」
アヤトのその言葉に、マイは満足そうに笑みを浮かべ、やがてどちらからともなく握手を交わした。
この瞬間、イルミナ学園に新たな四天王が誕生した。
しかし、彼にとってはそれも通過点の1つ。
彼の夢は、世界最強の父を倒し、最高のトレーナーになる事だ。
故に、彼の道はまだまだ終わらない。
これからも、頼りになる友や自分を支えてくれる少女達と共に、夢に向かって歩き続ける。
これからも、ずっと―――
To.Be.Continued...
【ツタージャ】♀ 【ムクホーク】♂ 【ミロカロス】♀
【使えるわざ】 【使えるわざ】 【使えるわざ】
・つるのムチ ・はがねのつばさ ・たつまき
・リーフブレード ・かぜおこし ・アイアンテール
・リーンフォースブレード ・でんこうせっか ・ハイドロポンプ
・かげぶんしん ・つばさでうつ ・れいとうビーム
・へびにらみ ・つばめがえし ・じこさいせい
・リーフストーム ・ブレイブバード ・ふぶき
・リーフブレード二段斬り ・インファイト ・アクアリング
・エナジーボール ・かげぶんしん ・アクアテール
・はかいこうせん ・みずのはどう
【オノノクス】♂ 【コジョンド】♀ 【グライオン】♂
【使えるわざ】 【使えるわざ】 【使えるわざ】
・ダブルチョップ ・みきり ・シザークロス
・シャドークロー ・はっけい ・れんぞくぎり
・りゅうのいかり ・とびひざげり ・ほのおのキバ
・ドラゴンクロー ・はどうだん ・クロスポイズン
・りゅうのいぶき ・おうふくビンタ ・ギガインパクト
・りゅうせいぐん ・ギガインパクト ・はがねのつばさ
・あなをほる ・ドレインパンチ
・りゅうのはどう ・ストーンエッジ
・はかいこうせん ・きあいパンチ
・かみなりパンチ
【クチート】♀ 【ラティアス(ティア)】♀ 【ゴチミル】♀
【使えるわざ】 【使えるわざ】 【使えるわざ】
・てっぺき ・ラスターカノン ・ねんりき
・アイアンヘッド ・じこさいせい ・ひかりのかべ
・かえんほうしゃ ・はかいこうせん ・サイケこうせん
・ねごと ・りゅうのはどう
・ラスターカノン ・りゅうせいぐん
・かみくだく ・れいとうビーム
・ドラゴンクロー
・はがねのつばさ