ウルトラマンGATE 超人 彼の地にて、斯く戦えり 作:食卓の英雄
「いやー、それにしても助かりましたよ」
「お気になさらず。巨大生物の反応で駆けつけたまでですので」
「まさか特地に怪獣が出るなんてねぇ…。きっと世間は荒れるぞ…」
「確かに、仮にここを管理することになったら、日本は怪獣被害に悩まされることになりますしねえ」
「特地の調査もより一層慎重に、それでいてより深部を確かめる必要性が高まりましたね」
伊丹たち第3偵察隊と合流した特災課は、日本から攫われたという三人の日本人を連れて、コダ村の避難民達と共にアルヌスの丘へと向かっていた。
「その装備は?」
「ああ、ソニッターですね。野生動物である怪獣や、その幼体、人間大サイズの宇宙人相手を想定した威嚇用の武装ですね。音と閃光を放ちます」
「アーストロンには効きませんでしたけどね…。やっぱもう少し出力あげなきゃって言っとかないとですねぇ。一応ドラゴンには効果あったんですが…」
「まあ、大きさが違いすぎたね。こうなるといよいよ光線銃とかが欲しいね」
「おいおい、無茶言うなよ。あっちだって怪獣対策には大忙しなんだ。こうして性能テストをして地道にやっていくのが何よりだろ」
避難民達は、途中で家族や知人らと共に別れる者、行く宛もなく自衛隊についていくしかない者、そして伊丹達や特災課といった存在自体に興味を持ってついてくる者の3種類に大別できた。
実際に着いてきた者は全体に比べればごく少数であったが、それもまた致し方ない。彼らには彼らの生活があり、正体不明の武装集団についていくという選択肢は、底の見えない谷に落下するような心持ちだったに違いない。
下手をすると身ぐるみを剥がれて奴隷に売り払われる可能性すらもあったからだ。
とは言っても、炎龍を倒してしまうその強靭さや、特地語をマスターしている特災課のメンバーらによる通訳、親身になるその姿から、その点に関しては心配はあまりしていなかったようだが。
しかし、流石に調査に出てこれだけの避難民達を抱えるというのは想定されていない。そこで、伊丹は元の任務であるこの世界の知識の収集を拡大解釈し、自らついてきてくれる住民を得ることで成功だと言い張るつもりらしい。
普通に考えれば問題アリで、別部門である特災課は知らせなければいけないのだが、何分ウルトラマンを見て、それでもと入ってきたメンバーである。当人であるならばともかく、そもそもの指揮系統の違いから、伊丹の判断には口を出さないと容認したのである。
一応安全策として、この連行が彼らの所属する土地において犯罪ではないことなどを確認し、扱いなどを事前説明してから連れてきたので、その点で追及されても言い逃れは出来るようにしている。
通信が切れたのだって、アントラーの磁力光線によって機器が狂ってしまったからで、実際に第3偵察隊の通信機器はイカれてしまっているのも事実。
実際についてしまえば、檜垣三等陸佐は伊丹のその行動に頭を抱え、他の情報偵察隊の幹部連中も言葉を失った。
そのくせ、一丁前に理屈だけは通っているので何とも言い難いのが厄介な所だった。その避難民の一員に紛れて日本人がいた事も、その行動を却下し辛い点に拍車をかけていたのである。
このことは直ぐに駐屯地全体に知らされることとなった。基地内では俄にざわめくが、そこで更に知らされたのがこれだ。
・既知の映像作品に登場した怪獣二体の出現。
・新たなウルトラマンの登場
・こちらに攫われた日本人の護送
伊丹の持ってきた避難民たちの問題などどうでも良くなるほどの問題が一挙に持ち込まれたことで、相対的にインパクトが薄くなったのだ。
特に、こちらの世界でも怪獣が出現したことと、日本人が奴隷として捕まっていたことには頭を抱えたものだ。
何せ、未だ国家での撃退も出来ていない怪獣に、旧式の装備と人員の少なさで対応しなければいけないこと。
映像作品に登場した怪獣については前々から懸念されていたが、こうして明確に確認できた以上、警戒を強めていかなければならないだろう。
対処法や弱点が分かるという利点もあるが、それも作品内での優れた技術が前提となるものであったり、そもそもがどうしようもなく強力な怪獣や宇宙人などがいる可能性が高まったから当然である。
そして攫われた日本人。普通に大問題である。しかも、彼らに言わせれば、もう一人捕まっていて、立場の高そうな(彼らは特地の言葉が分からず、姿や住居から「貴族っぽい」とだけ言っていた)人間の奴隷として扱われているのだから大変だ。
一刻も早く対応したいところだが、何せやることが多すぎる。未だ帝国との接触も出来ておらず、そもそもが国内も被害の弁償や復興作業、対怪獣へのあれやこれやでてんてこまいだ。
やるにしても、精神状態の鑑定や裏付けを取ることからである。実際に行動に移す場合には怪獣被害を想定してのものになるであろうから、暫くは時間がかかりそうとのことだ。
今は世間から守るためと、情報収集のために特地の基地にて滞在してもらっているが、中々難しい問題を同時に抱えてしまったらしい。
ただ一つ言えるのは、どう動いても自衛隊に対する批判が出るということだろうか。公職というのは損な役回りが多くなってしまうのである。
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あの日から、伊丹達第3偵察隊がコダ村の避難民とエルフ達のキャンプ地の開拓が決まったくらいの頃、特災課の持ち帰った情報と、その後回収班に回収されたアーストロン、アントラー両怪獣の亡骸は研究、開発に役立てられることとなった。
特に、今後の怪獣災害への早期対処のための生息域や波長の特定などが早急に求められ、肉体に着いた土塊や、捕食痕などから判断するらしい。
因みにソニッターの効力も報告済みだ。やはり、元々の効力が巨大怪獣向けではなかったことから納得はされていた。炎龍には効果があったために、サイズに比べた出力は高いらしいのだが、それはまた要改善とのこと。
一部隊員は本部へ戻ってデータの確認と作業へ移り、メカニックでもある村崎が開発部署へ行っている。
特地支部ということもあって、最低でも数名はこちらに残っているのだが、通常の自衛隊とは異なる仕事の特災課では、今は暇をしている。
既に最初の数日で測定結果や周辺地理から、痕跡や経路を推測することは完了しており、束の間の休暇となっている。
自主的にやることと言えば、怪獣の知識などを頭に入れるために、作中怪獣の設定と、実際に現れた怪獣に見られた特性などからシミュレーションをすることくらいだ。
といっても、役割を特化させているために、通常業務の合間に知識を詰め込むといった必要はなく、既に殆ど終わってしまっているのだが。
一応、知識だけでなく、実際に映像作品を見てからの確認もするのだが、そもウルトラマンシリーズは40年以上続く人気特撮。流石に合間に見ていても全てを把握することは難しい。まして、真剣にそれらへ対処しようとするならば、何度も何度も見直すことは必須。
例外として特災課アルヌス支部にはテレビが導入されており、買い取ったウルトラマンシリーズのDVDを視聴出来る。場所を取ることと、時間と経費の関係で全シリーズは揃っていないが、それでもスタンダードなものは一通り揃っていた。
さりとて、ずっとそればかり見ていても体が鈍る。
ここで、気分転換の傍ら、同じく黙って連れてきたコダ村の避難民達の元へ……つまり、第3偵察隊の元へと顔を出そうということになる。
基地を留守にする訳にもいかないため中村を残し、新星、真樹、浅永、高瀬の4名はキャンプ地へと向かうことにした。
既に難民キャンプも形になってきており、未だ慣れない点はあるものの、どうにか順応しようとするコダ村の人々が見えた。
住民たちはやって来た見慣れぬ車体に警戒しかけるが、よく見るとその形が鋼鉄の乗り物に似ていると気づけば、やがて興味をなくしたように視線を外していく。
この難民キャンプでの作業をしていた伊丹達もその存在に気が付き、手を振って止める。
「あんたら、特災課の…。こんなとこに何の御用で?」
「どうも、伊丹二尉。今はこちらから何人か本土の方に戻っていて自由時間が出来たので、様子を見に来た。報告しなかった点は共犯なのでね」
「それはそれは……。基地を離れて大丈夫なんです?」
「特地にも怪獣が現れたことで、基地内も若干ピリついていたしな…。リフレッシュも兼ねてってとこだな」
伊丹の疑問に、ちょうど降りてきた真樹が答えた。それには伊丹も苦笑いをしながら同意する。
「まあそうなりますよねぇ。俺、いやわたくしだって生きた心地がしませんでしたし……」
「敬語は使わなくても結構だ。年齢はタメだし、階級も同じ。聞いてるよ、二重橋の英雄ってね?」
「あはは…。まあ、あれはその場にいた流れで…的な」
ブッシュマスターから降りて、挨拶と世間話をしていると、キャンプの一角からテュカ、レレイ、ロゥリィの三人娘が姿を現した。
彼女たちはこちらを認識すると、覚えていたのか興味深そうな顔をして近づいてくる。
「彼等は?あの時の人であることは分かる」
「もう日本語を話せるんですか!?」
これに驚いたのは彼等特災課の面々である。勿論、自衛隊員は翻訳可能であるし、意思疎通自体は出来なくはないのだが、まさかこうも短期間で言葉を覚えるとは思わなかったのだ。
驚いて声を上げた高瀬隊員が思わずと残りの2名を見つめると、二人は顔を見合わせて挨拶を返した。
「私は、テュカ・ルナ・マルソー。言葉は、まだ不安」
「わたしはロゥリィ・マーキュリー。暗黒の神エムロイの使徒よぉ…。言葉は…ちょっとなら話せるわぁ」
とのことで、未だスムーズな会話とまではいかずとも、しっかりと交流自体は可能な様であった。
『これはどうもご丁寧に。私たちは特別指定災害級生物対策課、アルヌス支部副隊長の新星 渡。彼等第3偵察隊……。伊丹隊長とは別部隊だが、同じ組織に属する者だ。よろしく頼む』
お返しにと流暢な特地語で返した新星。彼女たちも、伊丹らとよく出会っているが故にその辿々しさの欠片もない言葉に素直に驚いたようだ。
ちなみに余談だが、これほどのレベルとまではいかずとも、特災課の派遣メンバーはみなが流暢な特地語をマスターしている。専門的な分野に踏み込みでもしない限りは十分に通用する程度には嗜んでいるのだ。
「…こりゃ驚いた。完璧に話せるんですねぇ」
「翻訳は任せてください」
「流石エリート部隊は言うことが違うなぁ」
そこで、レレイがあることに気が付き疑問を尋ねた。
「問う。あなた達のその装備は一体彼等とどう異なるのか。他のジエイタイの人も見かけたが、彼等は多少の違いはあれど同じ様な服装だった。さっき言っていた部隊名が理由?」
着眼点が良いな。素直に特災課が関心していると、どうやらそれは他の面々……詳細を知らされていない第3偵察隊も気になるようで、特に特災課の試験を受けていた倉田などは聞きたそうにしている。
「ああ。私たち特災課は通常の自衛隊員とは少々異なる分野を担当している。この装備群はそれらにおける試作品や技術発展の一端で我々に支給されている」
「その分野とは?災害、生物と聞こえたから、もしかしてあの巨大な怪物のことを何か知っているのではないか?」
その疑問に、ちらりと伊丹達を見れば、小声で「聞かれなかったから…」と言っている。
まあ、理由としてはそもそもの言語の壁や、自衛隊達の技術と新しい生活に慣れるまで聞く暇が無かったからである。過去の疑問よりも、切羽詰まっている今が優先されるのだ。
「そうだな…。あれは我々の国では怪獣と呼ぶカテゴリーに位置する存在だ。圧倒的な能力と巨体から、とてつもない被害を与えるもので、そんな怪獣達に対抗するために設立された部隊…ということになる。……もっとも、今の我々はこちらの世界における怪獣の調査を主目的としているが」
「カイジュー…。それは、炎龍を倒した鉄の筒をどこに何発当てれば倒すことが可能?」
それには困った顔をする特災課や偵察隊の面々。何かおかしなことを言ったかと首をかしげるレレイに、親交のある伊丹が解説を代わる。
「あー、その、レレイ。怪獣って言っても色々あって、大きさとか強さとかも変わるんだが……。現時点では、あれが何発当たった所で死ぬような個体は今のところ確認されてない……かな?」
「………!?」
「ウソッ!?」
「………」
少し茶化すような言葉に絶句するのは三人娘。レレイとしては、多少の痛痒を与えられると想定して、10以上は必要かと見積もっていたのだが、それが悪い意味で突き抜ける。
テュカは純粋にあれだけの破壊力と戦果を見せつけた武器が通用しないと分かると遠距離攻撃手段を持つものとして驚き、ロゥリィは何か悩むように口を引き結んでいる。
「それでは、どうやって対処して…?」
そう言うと、再び会話が止まる。伊丹としてはどの程度まで話していいのか分からず、困ったようにこちらに視線を向けるため、機密に触れない範囲で、かつ対抗手段がないということを隠して説明を始めた。
「……あー、えっと、パンツァーファウスト…俺がドラゴンに撃った鉄の筒ね。鉄の筒は人が持てる中では高い威力で、でも戦闘機や戦車……あー、大型の固定台とか、乗り物に乗せてるのは、もっと威力が高いの」
「……あれよりも?」
「まあ、それの更にウン十倍も強いのを何十台も並べて、休む暇なく撃ち続けるって感じかなぁ」
それで倒せるかどうか、という最大の疑問は曖昧にして答える。
対処という言葉の意味は物事に対して適当な処置を取ることであり、例えば結果が伴わなくとも、それ以上の対応が現実的に不可能な現状では、大火力で注意を引くというのが一つの対処なので間違ってはいないのだ。倒せていないだけで。
ここに来て、レレイの常識が更に次々と音を立てて崩れていく。
彼女の知る火力がインフレを起こしていったのである。
あんぐりとするレレイを他所に、ロゥリィが今度は手を挙げた。
「はぁい。わたしからも質問よぉ。それでぇ、あなた達の世界ではどのくらい倒せているのかしらぁ?」
「それはこちらから。今のところ、私たちの世界からは9体の怪獣の撃破が確認されていますね。何れも強力で、こちらに持ってきている旧式の装備では手傷を与えることすら困難を極めるほどです」
高瀬隊員は嘘は言わずに、怪獣の撃破数とこちらに持ってきている装備などよりも遥かに強いものが国にはあるぞ、とさりげなく国力の差をアピールする。因みに隊長からの入れ知恵…というか警告だ。弱気な姿勢で勝てないと言えば、技術の差を理解していないが故に軽んじられる可能性を考えてのことである。
「実際に、私たちの装備も斃された怪獣の素材を使ったものですね。この防具はそのうちの一体、ヘルベロスの外皮が使われています」
「へえ…。この前現れたカイジューと比べてどっちが強いのかしらぁ?」
「…研究班によると、耐熱性はアーストロンが優れていますが、それ以外はほぼ全てがヘルベロスの方が上回っている様ですね。実際、目撃した際の被害や身体能力もヘルベロスの方が優れていることは確認済みです」
「……そう。となるとぉ、かなり厳しいわねぇ……」
ロゥリィは、未だ大事に持っているハルバードの、欠けた刃先を撫でながら言う。ロゥリィの驚異的な身体能力は知っているが、まさかあの様な目に遭って尚怪獣相手に接近戦を挑む気概があるとは、驚きである。
「あ!二人とも、肝心な所を聞いてないじゃない!あの巨人は?」
「そ、そう。あの巨人は一体何者?先ほど言ったカイジューを容易く倒してみせた」
「わたしも気になるわねぇ」
さて、どう伝えたものかと新星は思案する。異星人といっても、こうして異世界がつながっている以上差異が伝わりづらいだろうし、かといって色々と壮大にするのも恥ずかしい。
そうやって悶々としていると真樹が答えてくれた。
「あれは俺たちの世界で物語として伝わっている巨人だ。大体は総称して“ウルトラマン”って呼んでる。どこからともなく現れて、僅かな時間で怪獣を倒し、去っていく。人と世界、宇宙を守る光の巨人って訳だ」
「「「ウルトラマン……」」」
どこかしっくりと来るその言葉の響きを追従する三人娘。
取り敢えずの疑問が氷解し、材料が増えたことで、より理解を深めようと考えを膨らませた所で、特災課の端末に連絡が入る。
「…本土から報告が入りました!フィリピン海に魚類の特徴を持った巨大怪獣が出現!時速80ノットで北上しているとの事です!」
「何だと!?…状況は?」
「今は衛星と航空機で追っていますが、このままでは3時間と経たずに東京に進出する模様!」
怪獣の出現。その事実に第3偵察隊は驚き、三人娘は分からない意味の言葉などはあったものの、大凡の内容自体は理解できたらしい。
伝えてくれた浅永の持つ端末では、海を高速で泳ぐ魚型怪獣の動向を追っているのが確認できた。
外見はスタンダードな怪獣の骨格に、魚の特徴である鱗やヒレを取り付けたような外見をしており、額には特徴的な形状の触角が生えている。
「今度は見たことない奴だ…」
「魚型、ですね…」
「つけるとすれば深海怪獣って所か」
「本当にカイジューが…」
「成程…。こうも現れては、炎龍が個人に倒される程の力を身につける理由も納得できる」
驚き、それぞれコメントを残している面々。レレイの納得は実のところ間違っているのだが、あえて出現数をぼかしているために訂正することはしない。
そのまま車両に乗り込み、大急ぎで門へと走り去っていく。移動中も情報の整理は欠かさない。
「海沿いの村の民間伝承に似たような記述と絵姿が残されているとのこと。国は対象をゲードスと命名したみたいです」
「ゲードス…。ギリシャ語の
「言ってる場合じゃないですよ。相手はこちらのデータにない個体です。既に海上自衛隊が防衛線を構築してますけど、セカンドウェーブを考えれば十分とは言えません」
「わかってる。だが、元が海洋生物なら弱点も相応に抱えている筈だ。ウルトラマンでも、完全に海から来た奴は電撃や炎に弱かったりするだろ?試す価値はある」
「それも本土に戻ってからになりますけどね」
そう軽口を叩きながら、彼等は機器の準備を進めていく。
特災課は未だ新設部隊で、数も多いわけでなく、目的も違うが故にこうして特地と日本を行ったりきたりすることになってしまうのである。
そして、機器を立ち上げていた真樹と浅永が、己らの装備を見直して、その心許なさに思わずこう呟いたのだった。
「「防衛隊みたいな光線銃とか開発してくれ
アーストロンとアントラーにはまるで効かなかったことから、その言葉には実感が籠もっていたのだった。
※その後
ゲードスは移動中にも果敢に攻撃が加えられたが、その何れも返り討ちにしており、水中戦は無謀だと海岸から撃ち続けたことで、逆に標的を定めて東京湾にまで侵入してしまう。
現場に残されたタンカーの積載物や漁の成果を捕食し、動きが止まった所で、特地派遣部隊が合流。
派遣部隊の装備で背部の排熱口の温度を突き止めると、真樹の案で海上自衛隊が囮を引き受け、その間に背中の排熱口内部に直接航空自衛隊の戦闘機で弾頭を放つという作戦を実行。
度重なるミサイル攻撃に体温が上昇していたことも有り、排熱口が熱を帯びてゲードスの勢いが落ちる。
更に攻撃を排熱口内に続けることで、排熱口がオーバーヒート。
ゲードスとしても、熱い地上にいる理由はないからか、そのまま海へと消えていった。
相手との相性、露出した弱点という要素はあれど、世界で初めて怪獣が人類の手によって撃退された一例として世界で大きく取り沙汰されることになる。