ウルトラマンGATE 超人 彼の地にて、斯く戦えり 作:食卓の英雄
―――…
しばらく続けられているこの大轟音は、避難民達のキャンプにも届いており、激しい戦闘の気配に怯える者や、遠方で上がる光と煙に騒ぎ立てる者も少なくなかった。
これだけの騒ぎがあるということは、そうでもしなければいけない相手がいるということ。
難民キャンプの中で、事情を聞いた三人娘はその正体が
レレイはその音の響きや、空が明るくなるほどの攻撃が未だ止まずに続けられていることから、受けた話が嘘偽りのない事実であることを真に理解した。
三人は顔を見合わせると、キャンプを抜け出して様子を見に行くことにした。といっても、本当に遠方から眺める程度で絶対に攻撃範囲にも、ジエイタイにも巻き込まれない位置をキープするようにして。
場所は分かりきっている。何せ、音と光が炸裂し続けてこれでもかと主張しているのだから。
そして、見た。
文字通り、天にも昇るほどの大爆発の連続と、遠方からでも破壊力の程が規格外だと分かる一撃が、雨粒の如き勢いで放たれていることに。
炎龍に放たれた攻撃を何倍も越える爆発や、それに匹敵する砲弾が、数え切れないほどに飛んでいく様は、彼女達からすれば現実味を著しく欠いた光景だろう。
その威力の正確さを知らない彼女達でも、炎龍に見せた火力と比較して判断することは出来る。
普通に考えればあまりに過剰。だが、爆発に照らされたマグラーが突き進む姿を双眸ではっきりと捉える。
「本当に、あんな怪物が何体も…」
「………知識では分かっていたつもりでも、これは、中々想像を超えてくる」
「本当、嫌になるくらい強力ねぇ…。大きさからして、門を越えてきた訳じゃなさそうだけどぉ…。一体何なのかしらぁ。…ウルトラマンなら、何か知ってるのかしらぁ…?」
圧倒される三人娘が眺める中、丁度同じ頃に、自衛隊駐屯地を飛び出した影がある。
「はあ…、はあ…!この地球の自衛隊は、怪獣に効果のある兵器が全然ないのかよ…!だったら、俺がやるしかないだろ…!」
飛び出したのは、陸上自衛隊の制服を纏う自衛官。否、その顔は以前保護された馬場竜次のものだった。
ババルウ星人特有の変身能力で自衛官に成りすまして、自然に駐屯地から抜け出した形になる。
はっきり言ってしまえば、ババルウ星人ババリューにとって手を貸す義理はない。
自衛隊とも関わりがなければ、そもそもが己の暮らす地球とは別の世界。無辜の民であるならばともかく、今襲われているのは兵器を持った自衛隊。
無視をすることだって出来た。
だが、仮にここが落とされてしまってはどうなるか。ここから最も近いのはアルヌスの避難民達のいるキャンプではないのか。
加えて、あの門のことだって聞いている。
あれが破壊されてしまえば、地球とは繋がらなくなってしまう可能性を。
今のキャンプにいる避難民は、その大半が頼る先や身寄りのない者、老人や子供などが多い。
炎龍によって拠り所を失った彼らは、自衛隊によってどうにか生き長らえているのだ。
そこまで深い関わりはないものの、どこか地球で関わった子供たちと重ねてしまう自分がいた。
「俺はウルトラマンじゃねぇ…。でも、偽物にだって、守れるものがあるって、アイツが教えてくれたじゃねえか…」
思い出すのは、お調子者で、無理やり自分を引っ張っていったあの青年。
ババルウ星人ババリューは、己の手首に着けられたブレスレットに目を向け決心した。
次の瞬間には、ババリューの姿はそこになかった。進行するマグラーの目の前に光が現れ実を結ぶと、そこにはウルトラマンオーブの姿へと変身したババリューが、天高く拳を突き上げて立っていた。
●●●
一方その頃、日本はメキシコでの怪獣出現が緊急速報として受け取っており、既に落下地点であるチマルワカンに甚大な被害をもたらし、メキシコシティをもその毒牙にかけようとしていることに注目が集まっていた。
日本時刻は20時07分。夜中ではあるが、深くもない時間のため、お茶の間や、ビルのディスプレイから齎される光景を眺めていた。
メキシコシティへと押し寄せる怪獣に不安を寄せ、次に現れたウルトラマンの姿に 民衆がわっと沸き立った。
その最中である。
東京都、渋谷区にて地震が発生。揺れそのものは大きくはないが、それは震源が近づいているかのように勢いと音を増していく。
「な、何かこの地震おかしくないか?」
「揺れが、動いてる?」
人々がその奇妙さに気がついたと同時、今まで見ていたニュースが一変し、緊急避難速報へと変わる。
『東京都、渋谷区に怪獣出現の恐れあり。周辺住民は慌てず避難してください。繰り返します――』
それは自衛隊、及びにその下部組織である特災課によって判明したもので、地中を移動する巨大な熱源が浮上しつつあることが確認されたものだ。
本日、自衛隊は厳戒体制を敷いており、特災課の特地分遣隊達も、再びゲードスが姿を現す可能性を鑑みて日本に残っていたのである。
夜中でも気は抜けないと気を引き締めた所で、メキシコに隕石に擬態した宇宙怪獣の襲来。
そのことについて議論を交わしている合間に、予想外の報告が入った。
何と特地にて、駐屯地近辺に地底怪獣が出現し、これに対応中だということ。
それもまたウルトラマンに登場したことのある怪獣で、その名をマグラー。これまで確認された怪獣に比べればその脅威度は幾らか落ち、一斉攻撃の効果もないわけではない。
こうとなっては、他国のことよりも優先される。慌てて使った装備などを補填し、本日開発されたばかりの新兵器を持たせた特地分遣隊を向かわせようとした矢先にこれだ。
「ギュアアアァァァ!!!」
渋谷区の代々木公園から、地面を突き破ってそれは現れた。どっしりとした体形のトカゲを直立させたような、所詮オーソドックスなスタイルの怪獣。
外皮は黒く、特徴的な黄色の角のような器官と、びっしりと立ち並ぶ刃のような背鰭。
この世界でよく知られる大怪獣の系譜であるかのような姿は、正しく怪獣らしさを演出していた。
「更に、もう一体…!?」
「不味いぞ…!あそこは都心部だ…、避難も遅れるぞ…!」
「何より、今はウルトラマンがいない…!」
そう、彼らにとっての絶望を切り開いてきたウルトラマンは、遠く離れたメキシコで怪獣と戦っているのだ。
その姿は国外のチャンネルのLIVE映像から確認でき、これまでのようにウルトラマンを頼ることが出来ない。
特地も心配ではあるが、そちらは最悪全てを捨てて門から撤退すればよい。惜しいには惜しいが、巨大怪獣の体躯では門を潜り抜けることは出来ない。守りきれないのであれば、全損も撤退も変わらないだろう。
だがしかし、本土が落ちてしまえば、それも終わりだ。
何より、現れたのが渋谷なのが良くなかった。人口密集地域であり、怪獣によって齎される破壊活動の規模も桁違いだ。
日本での都心部に現れたのはファーストウェーブという前例があるが、それは銀座事件により避難が完了していたが故に、怪獣そのもののの被害が建物だけで済んだ。
が、渋谷は今も一般市民が多く残されている。
そもそもが国を守ることが自衛隊の役目であり、優先順位は当然こちらが上だ。
補足するなら、出現地点は銀座とも近く、下手をすれば怪獣が銀座まで登ってくる可能性がある。
撤退したとしても怪獣に狙われるか、怪獣によって門が破壊されて取り残される可能性も考えての判断である。
よって、特地の駐屯地には渋谷区での怪獣出現に伴い支援は困難を極めると電報を送った。
残念ながら、今の日本は怪獣の対処のために戦力を分割できるほどの余裕はないのである。
怪獣はサーモグラフィによると1500度を超える体温を内に秘めており、出現した代々木公園の大池は沸騰してしまった。
市街地へと足を踏み出した怪獣だったが、すぐに戦闘機が到着して攻撃を加えていく。
対ゲードス用に備え、特地でのマグラー出現に併せて出動準備は整っていた。東京湾からほど近いこともあり、警戒態勢を敷いていた兵器群をそのまま渋谷区の怪獣に向けることが出来たのだった。
地上では警察と連携した避難誘導がされ、迫りくる怪獣から一人でも逃れようと大混乱だ。
そして、攻撃を続けながらも、対象の観察とデータ収集は怠らない。あるものは全て使ってこの災害を対処せんとみなが奮闘する。
「敵怪獣、ファーストウェーブの個体と特徴が一部一致します。近縁種の可能性アリ」
「了解、同様の攻撃手段を備えているかもしれん。攻撃を避難完了まで市街地に向けさせるな!」
ファーストウェーブに出現したカミソリデマーガは、これまで出現した怪獣の中でも一際強力であったことが知られており、それに類するこの怪獣――『溶鉄怪獣 デマーガ』へと最大限の警戒を払う。
攻撃を加えていく内に、デマーガも鬱陶しく思ったのか、背部に力を溜めるような動作をする。
その予備動作はカミソリデマーガのものと似通っており、カミソリデマーガはエネルギーが伝わるように収束していったことに対して、デマーガは背の皮膚や背鰭が赤く赤熱していく。
『来るぞ!』
『距離をとって誘導しろ!ビビって市街地側に逃げるなよ?』
デマーガから放たれる火炎弾。火山弾のように放物線を描いて放たれたそれは、上空のF-15は余裕を持って躱す。
銀座での一件から、予備動作を取った時には既に回避に専念しており、お陰で一機とて欠けることなくデマーガの攻撃を空振りさせた。
『おいおい待てよ…!?』
しかし、誤算だったのはデマーガとカミソリデマーガの違いだ。
彼らはカミソリデマーガの特性を知り得る範囲で反復して覚え、今回もそれに倣った回避をした。
注意を引いて、遠距離攻撃は躱すことに注力。市街地が巻き込まれないように位置取りを変える。
カミソリデマーガのカッター光線であれば、それでよかったのだが、デマーガの火炎弾は上空の戦闘機を外した後に、エネルギー刃のように消滅せずに地上へと降りかかる。
質量を伴ったそれはビルを突き破ると、その熱で炎上させていく。
避難が完了している場所だったため良かったが、想定していたエネルギー刃と違って、これでは高度や方向を考えなければ、放物線を描いた火炎弾が迫撃砲の様に遠方に被害を齎すであろう。
つまりは、より高く、より遠くでエネルギー刃を空中で躱すつもりだった彼らは、より飛行に制限がついたと言ってもいいだろう。
予想外の攻撃に距離を取ったが、デマーガはそれを隙と見たのか、再び火炎弾を周囲へとばら撒き、ビル群を破壊し尽くしていく。
破壊された瓦礫は熱により炎上し、燃え盛る炎と渋谷の電光がデマーガの暴虐を際立たせる。
ネットではウルトラマンがメキシコで戦っていることが知られているのか、不味いんじゃないかという声が多数出てきている。事実、それを覆せるだけの力はなく、出来るのは精々が時間稼ぎくらいだ。
「くそ、ウルトラマンがいれば……。いや、ウルトラマンは今も戦っている…!」
特災課の幹部が、何故この状況でウルトラマンはいないのかと悲嘆に暮れるも、今も映されているメキシコでの攻防を見て、不甲斐なさに、行き場をなくした拳を強く握りしめる。
彼とて、男である。故に幼い頃見ていたヒーロー、ウルトラマンに対しての悪感情は持っていないが、未だ詳しい正体も分からず、ましていついなくなるか分からない存在に頼り切り、という状況は非常によろしくない。
だがしかし、現状はこのザマである。出来ることといえば時間稼ぎが精々で、それも怪獣の気まぐれで崩壊する程度。
随所随所で怪獣の気は引けているが、進撃が止まったわけではない。何より、火炎弾は完全に無害化するのは難しく、流れ弾が街を破壊する。
そんな彼の下に嬉しい報せが入る。
『どうやらあの怪獣は神経と熱源があの角に集中している模様。そこへ攻撃を集中させればダメージを与えられる可能性があります!』
『こちら特地分遣隊の村崎、敵対怪獣試作兵装の射程に入りました。いつでも撃てます!』
両者の報告は同時。指揮官は直ぐに指示を出す。
「こちら司令部。試作兵装の使用を許可する。解析の結果、頭部に見える発光する角が弱点の可能性が高い。確実に当て、効果の確認を急げ。飛行隊はそれまでの援護、誘導に専念せよ」
『『『はっ』』』
これは賭けだ。新兵装が怪獣に通じなければ無意味な。いや、新兵装の射程が250mであることを考えれば、燃え盛る火炎弾降り注ぐ地上は危険極まりないことだろう。
だが、それでも賭けてみる価値はあると判断した。
進行するデマーガを少しでも足止めしようとしていた動きが一変。顔付近に弾幕や煙幕を撒いて視界を塞ぎ、その上で接近して攻撃することでデマーガの向きを調整する。
その合間に、戦車運搬車に搭乗した村崎は、トレーラー部に載せられた新兵器をデマーガへ向け、発射のタイミングを今か今かと待っていた。
それは、巨大な大砲のような形をしていたが、やや長方形でさまざまな機器が取り付けられている。
チャージに20秒がかかるため、出来る限り相手の動きを読む必要がある。初めて扱う兵器で、それも頭部の角を狙うのだというから、中々難しい。
だが、ここでやらなければ渋谷区は本当に壊滅してしまうだろう。上空の飛行隊も、このために今までよりも危険を冒して注意を引いている。
村崎は考えうるデータと予測状況を追加していき、次第に発射シークエンスを進めていく。
「レイラインエネルギー収束砲、チャージ開始!発射角、推定誤差軽微!発射まで、20!19!」
村崎がカウントを進めていく程に、ジリジリと緊張の糸が張り詰められていくような気配が漂う。
残りカウントが5秒を切ったタイミングで、周囲の戦闘機は万が一の誤射を恐れて上空へと逃げていく。
デマーガは顔の前をうろちょろとしていた存在が一斉にいなくなったことに疑問符を浮かべ、去っていった方向を視線で追い掛ける。
顔を上げるその姿勢は、しっかりと村崎から見て射線が通っている。
「3…2…1…!発射!!」
村崎の号令と同時に、青白い稲光を発していた砲身から高速のエネルギー砲が射出される。
凄まじい勢いで空間を突き進むそれは一直線にデマーガの頭部を目指し、弱点である黄色い角に直撃して弾けた。
「ギャオオォゥゥッ!?」
激しい火花を散らしたそれの直撃を受けたデマーガは、今初めて明確に悲鳴を漏らして後退った。
「着弾!効果アリです!」
喜色を隠しきれないその報告に、司令部からも驚愕混じりの歓声が沸き起こる。
まだ倒した訳ではないものの、これまでとは違った確かな手応えのある成果だ。
レイラインエネルギー収束砲は、銀座に現れた怪獣の身体と、当時の記録を参考に作られた、世界初の対怪獣専用兵器だ。
砲身は400mm。カミソリデマーガのカッター光線やデマーガバリオンの際に観測されたエネルギーから、地球のレイラインエネルギーを確認することが出来、SD3C設立以前からウルトラマンにも通用するその威力が怪獣対策に利用できないかと議論されていたのだ。
目下研究がされてきたそれが、本日やっと試作品ではあるものの形になったのだ。
ミサイルや弾幕にも怯まなかった怪獣が思わず後退りをする、というのは軍部に関わる人々にとっては殊更驚愕に値したことだろう。
そして、この収束砲こそがこの状況を救う唯一の手段になるだろうと思考を切り替えた。
「よし、第二射の準備だ。飛行隊はそれまでの時間稼ぎを再び任せる。レイライン収束砲こそが希望だ。絶対に破壊させてはならない!」
思わぬ強烈な一撃に周囲を見渡すデマーガだったが、フォローに戻ってきた飛行隊が、チャージ時間の隙を稼ぐ。
そして、再び20秒後、発射準備の完了したレイライン収束砲が放たれた。
今度はデマーガが体を揺らしたために狙いは外れたが、それでも胸に直撃した一撃にデマーガは苦痛の声を上げる。
「よし…!効いているぞ…!村崎隊員は引き続き第三射の用意を!」
二度目の確かな成果に、いよいよもって希望が見えてきた司令部からも興奮の入り交じった指示が飛ぶ。
このまま砲撃を押し付けることが出来れば、怪獣の撃破も夢ではない。
誰もが口に出さずともその考えが過った所で、村崎からは緊張の混ざった報告が届いた。
『……駄目です!レイラインエネルギー収束砲、機能停止しました!』
「…何故だ!?」
『短時間で続けて撃ったため、砲身と収束機構が耐えられなくなったと思われます!……冷却と機構の交換は行っていますが、時間がかかるかと…!』
怪獣に有効な一撃を与えたということは、それだけ強力なエネルギーが使われているということ。あくまで試作機であり、実施試験も完璧に済んでいない。
そんなものを実戦に投入したのだから、その様な不備はあって然るべきだ。
希望を見出した矢先のトラブルに司令部は頭を抱えるが、冷静を装って尋ねる。
「了解した。では至急再発射までの準備を。その間の時間は何とかこちらで稼いでみせよう」
『あぁっ!??』
再び発射までの時間を稼ぐとは言ったがしかし、そうは問屋が卸さない。
デマーガが、自分に有効打を与えたそれを危険視するのは当然のことであった。
レイラインエネルギー収束砲は、その性質状チャージ時は地面に接している必要がある。故に移動しながらの発射は難しく、第二射も同じ場所から発射した。
流石のデマーガも二発も食らえば場所を察知したようで、一番の脅威たるそれを潰さんと進路を変えた。
これには堪らないと、地面に固定していたケーブルや機器を回収し、その足で逃走する。
当然、そのままでは発射することは出来ない。それどころか今度は撹乱にも乗らずに追い掛ける。
どうにか逃げ回ってはいるが、その巨体と、遠距離攻撃手段を持っていることから、三発目は絶望的だ。
それでも僅かな希望を信じて全速力で逃げ回るが、とうとうデマーガが痺れを切らした。
刃状の背鰭と喉元を赤熱させ、溶鉄光線の構えを取った。
地上の車両、周囲はビルや高層の建物に囲まれた市街地。最早回避は絶望的だ。
カメラの映像からその光景を見ていた司令部も、最早これまでかと項垂れかけた瞬間、紫色のエネルギーを纏った光がデマーガと戦車運搬車の間に現れる。
「ジュワッ…!」
紫の粒子を散らしながら、新たな巨人が土煙を立てて現れた。
「ウルトラマン…!?」
「新たなウルトラマンか…!?」
これまでに確認できたウルトラマンと異なる姿のそれに、注目していた司令部は目を見開いた。
現れたウルトラマンは腰を下ろした状態から立ち上がると、ファイティングポーズを取った。
その容姿はよく知るウルトラマンに似ており、シルバーの体に赤い模様が走っている。
だが、そのスタンダードな姿とは裏腹に、赤いラインに紛れて黒ラインが随所に差し込み、青く発光するその目は大きく吊り上がっていた。
カラータイマーは
正体不明のウルトラマンが渋谷の都市光に照らされて舞い降りたのであった。
最後のは一体どんな異星人なんだ…(棒)
『レイラインエネルギー収束砲』
カミソリデマーガがレイラインエネルギーを吸収して強化する類の怪獣なので、技を撃つたびに体中から集まるエネルギーをレイラインエネルギーに近いものとして捉え、その際のエネルギーの移動、そしてカミソリデマーガの体組織や刃の性質、他怪獣の原理を応用して作られた対怪獣兵器。
発射までのチャージが長く、レイラインエネルギーを扱う関係上地面に接地してエネルギーを溜めなければいけない。
ただ強力過ぎるせいで2発続けて撃つだけで機構や砲身が耐えられなくなり、交換や整備が必要。
一発撃った後は暫く放置しなければならない。
また、レイラインエネルギーを使うため、同じ場所から連続で放てばレイラインが乱れ、土地が荒れたりする可能性があるが、今のところそれほどの連発も、数をそろえることも出来ないので、自然回復分で十分間に合う。