銀魂 双子の白夜叉   作:kazuki01

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とりあえず、プロローグ的なものです。


プロローグだの序章だの第0話だの付けると、とりあえず物語が始まる感が出る

~十数年前~

 

沢山の屍が倒れている場所、そこで生きている人間は二人の童だけだった。背丈や顔もよく似ている二人、どうやら双子のようだ。そこに一人の男がやって来る。

 

男「屍を食らう鬼が出ると聞いて来てみれば...君達がそう?」

 

そう言って男は二人の頭に手を置く。

 

男「また随分と、カワイイ鬼がいたものですね」

 

二人は男の手を払い距離を取る。弟は姉を護ろうと自分の後ろに下がらせ、持っていた刀を鞘から抜こうとする。

 

男「(それ)も、屍からはぎとったんですか...(わらし)二人で屍の身ぐるみをはぎ、そうして自分達の身を護ってきたんですか。たいしたもんじゃないですか...だけど、そんな剣もういりませんよ」

 

男は自分の腰に差している刀に手を添える。

 

男「他人(ひと)におびえ、自分を護るためだけにふるう剣なんてもう捨てちゃいなさい」

 

すると男は自分の刀をヒョイと少年に投げた。

 

男「くれてあげますよ...私の剣...(そいつ)の本当の使い方を知りたきゃ付いてくるといい。これからは(そいつ)をふるいなさい」

 

男は二人に背を向ける。

 

男「敵を斬るためではない、弱き己を斬るために...己を護るのではない、己の魂を護るために」

 

 

この双子の姉弟、坂田(さかた)真白(ましろ)銀時(ぎんとき)は自分達に会いに来た男、吉田(よしだ)松陽(しょうよう)に付いて行った。これが彼等の大きな物語の始まりだった。

 

 

 

 

 

それから少しして、銀時と真白は松陽の開いた寺子屋「松下村塾(しょうかそんじゅく)」の生徒となった。そこでは剣術も教えており二人はかなりの強さを誇ったが、違いがあるといえば、姉の真白は真面目に授業を受けているのに対し、弟の銀時は勉学の授業ではいつも居眠りをしていた。

 

そんなある日、銀時は剣道場で松陽に勝負を挑んでいた。真白は道場の端の方に座り、二人の勝負を見届けていた。

 

銀時「まだだ...まだ俺の剣は折れてねぇぞ」

 

フラつきながらも立ち上がった銀時は竹刀を再び握る。

 

銀時「もう一本だ!!松陽ォォォォォ!!」

 

そう叫びながら自分に向かってくる銀時を松陽は笑顔で迎え撃つ。

 

 

 

その日の夕方、銀時と松陽は縁側に並んで座っていた。

 

松陽「惜しかったですね...銀時」

 

そう言われた銀時の顔はボコボコに腫れていた。どうやら松陽には勝てなかったようだ。

 

銀時「先生、どのへんがですか」

 

松陽「そのへんです」

 

銀時「具体的に」

 

松陽「やっぱりあのへんでした」

 

そこに真白がお盆を持って二人の元にやって来た。

 

真白「は~い、お茶が入ったわよ~」

 

松陽「ありがとう、真白」

 

真白は自分の淹れたお茶を松陽と銀時に渡し、自分も銀時と挟むように松陽の隣に座る。

 

銀時「松陽...どうやったらお前みたいに強くなれる。俺はお前と出会うまで、大人にだって負けたことはなかったんだ。お前は大人なんて生易しい生き物じゃねえ...巨人だ」

 

松陽「それは違うよ銀時、私は......阪神が好きです」

 

銀時「先生、人の話きいてください。お前みたいな化物見た事ねえつってんの」

 

すると今度は真白が口を開く。

 

真白「松陽、あなたはあたし達と出会う前、何をやってたの?...あなたは一体何者なの?」

 

松陽「............」

 

松陽「屍を食らう鬼と呼ばれていた君達なら解るでしょう。化物も化物の子も同じですよ。化物とは人ならざるもの。人ならざる血濡れた業の中でしか生まれない。化物の剣では、(ばけもの)は斬れません。だから銀時、真白......私のマネ事をして強くなろうとするのはもうやめなさい。私も私の剣を君達に教えるつもりはありません。君達は君達の剣で、人の剣で私より強くなってくれなくちゃね」

 

松陽は立ち上がって笑顔で二人に語る。

 

松陽「銀時、真白...楽しみにしていますよ...いつか君達が、私という化物を退治しにきてくれるのを」

 

 

 

 

 

それから十数年、ここは江戸のかぶき町。「万事屋(よろずや)銀ちゃん」と看板が立つ家から数人の人物と一匹の大きな犬が出てきた。

 

少年をかけた眼鏡「ほら、みんな早く行きますよ......てか『少年をかけた眼鏡』って何!!?普通は『眼鏡をかけた少年』でしょ!!?」

 

この少年をかけた眼鏡、名を志村(しむら)新八(しんぱち)、この物語のツッコミ役。

 

新八「だから『少年をかけた眼鏡』って何!!?」

 

チャイナ服の少女「細けぇこと言ってんじゃねえヨ...どうせお前なんて眼鏡以外ろくな特徴もねえクセに」

 

赤いチャイナ服の少女、名は神楽(かぐら)、原作漫画のメインヒロインもといゲロイン。

 

白い大きな犬「わん!」

 

この犬は定春(さだはる)神楽のペットの謎の宇宙生物。そして最後に二人の男女が家から出てきた。

 

銀時「おいお前等、あんましぎゃあぎゃあ騒ぐな...あ~頭痛ぇ...」

 

真白「まったく銀時ったら...だから、あの辺で止めとけって言ったのに...」

 

出てきたのは坂田真白と銀時の姉弟だ。あの時の少年達も、もう立派な大人に成長していたが、銀時は何やら頭をおさえフラついていた。

 

新八「しかし真白さん、昨日銀さんと同じぐらい呑んでたのに、全然ピンピンしてますね」

 

神楽「真白姉(ましろねえ)はやっぱスゴいネ!双子でも、そのちゃらんぽらんとは全然違うネ」

 

銀時「で...今回の依頼って何だっけ?」

 

真白「これ...」

 

真白は一枚の写真を見せる。そこには一匹の猫が写っていた。

 

真白「迷子猫、大和屋さんちのクロミちゃんを探すのが、今回の依頼」

 

そう言って真白は三人それぞれに写真を渡す。

 

銀時「よぉし...手分けしてさっさと見付けるぞ、4時から見たいテレビもあるしな」

 

真白、新八、神楽「「「おおーーっ!!」」」

 

定春「わん!!」

 

神楽は定春に乗り、皆は四手に別れて迷子猫のクロミちゃんを探しに出た。




坂田(さかた) 真白(ましろ)


 坂田銀時の双子の姉。髪の色は銀時よりも白味がある銀髪。姿は『性転換篇』で銀時が女体化した銀子と瓜二つだが胸は大きくない。弟同様、甘い物が大好きだが体調管理をしっかりしている為、血糖値も正常、虫歯になったこともない。

 腰に差した木刀「琵琶湖」はかつて琵琶湖に旅行に行った際、湖の女神に貰った物。(通販で買った物ではありません)

 神楽とは女同士で気が合うのか姉妹のように仲が良く、彼女からは「真白姉(ましろねえ)」と呼ばれ慕われている。
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