銀魂 双子の白夜叉   作:kazuki01

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新八「侍の国...僕らの国がそう呼ばれたのは今は昔の話...20年前、突如宇宙から舞い降りた天人(あまんと)の台頭と廃刀令により、侍は衰退の一途を辿っていた」

新八「そんな時代に、侍魂を持った姉弟が二人...その名は、坂田銀時と坂田真白」

新八「ひょんなことから、この二人が営む万事屋(よろずや)で働くことになった僕、志村新八と神楽ちゃん」

新八「そういえば、かれこれ一年になるけれど...給料ってまだちゃんと貰ってないような気がする...」


第1話 テメーら!!それでも銀魂ついてんのかぁ!!!前編

とある竹林の中を走る銀髪の男。そんな彼を浪人風の男達が取り囲む。

 

浪人1「いざ尋常に」

 

銀時「はぁ...尋常に?」

 

男は腰に差してある木刀に触れるが

 

銀時「フッ、冗談じゃねえ」

 

戦うことなく逃げ出した。

 

浪人1「あっ逃げた!!脇目も振らず逃げやがった!!」

浪人2「追え!!」

 

銀時「へっ、廃刀令のご時世にチャンバラなんて流行らねえっつーの」

 

ナレーター『坂田銀時(さかたぎんとき)...天然パーマがトレードマーク。甘いものが大好きで血糖値高めの、この物語の主人公みたいな人』

 

銀時が竹林の中を走っていると

 

真白「銀時ーー!!」

 

銀時「?...真白」

 

自分を呼ぶ声の方を向くと塀の上に一人の女性がいた。

 

真白「銀時!!こっち」

 

ナレーター『坂田真白(さかたましろ)...銀時の双子の姉。面倒見が良く、弟よりも主人公っぽい人』

 

銀時は差し出された真白の手を掴み、塀の上へ登る。

 

浪人達「待てーー!!」

 

銀時「悪い、俺四時から見たいテレビあるんで」

 

自分を追っていた浪人達にそう言った銀時は真白と共に塀から飛び下りると、一人の少年が追われていた。

 

新八「銀さーーん!!真白さーーん!!」

 

銀時「?」

真白「新八?」

 

新八「ぎ、銀さーーん!!真白さーーん!!助けてーー!!」

 

ナレーター『志村新八(しむらしんぱち)...ツッコミ担当。侍魂を学ぶため、銀時達の元で働いている』

 

銀時「おいおい...なに前触れもなく追われてるんだ?コノヤロー」

 

新八「好きで追われてる訳じゃありませんよ!!」

 

真白「とにかく逃げるよ」

 

三人は自分達を追いかけてくる浪人達から逃げていると少女を乗せた大きな白い犬が浪人達をはね飛ばした。

 

神楽「銀ちゃん、こっちにはいなかったアル」

 

ナレーター『神楽(かぐら)...宇宙最強の戦闘種族夜兎族(やとぞく)の一人。かわいらしい外見とは裏腹に結構毒舌』

 

ガブッ

 

神楽「ん?」

 

突然のガブッという音を聞いた神楽が下を見ると、自分の乗っている犬が浪人の頭に(かじ)り付いていた。

 

定春「ウ~~」

 

浪人「......何コレ?」

 

ナレーター『定春(さだはる)...神楽のペット。謎の巨大宇宙生物』

 

 

銀時「お、おい...少しは空気読め。なんか怒ってるみたいだよ」

 

新八「か、神楽ちゃん...早く逃げた方が良いよ」

 

銀時達三人は神楽を置いて先に逃げる。神楽は自分に向けられた怒りの視線に気付き

 

神楽「......早くしないとレディスフォー始まっちゃうアル」

 

そして神楽も定春を走らせ逃げるが、行き止まりへと追い込まれてしまった。

 

浪人「はぁ...はぁ...とうとう追い詰めたぞ」

 

銀時「何言ってやがる、追い詰められてやったんだよ」

 

真白「ありがたく思えよ!!」

 

神楽「そうアル!!」

 

浪人1「何ソレ、負け惜しみ?散々逃げ回っておいて何言ってやがる」

 

浪人2「どこの手の者だ」

 

浪人3「どうせ我等の秘密を探りに来た密偵であろう」

 

浪人4「斬り捨てる前に聞いておこう...お前達一体何者だ!?」

 

 

銀時「何者だ?...しかたねえ、だったら教えてやるよ」

 

新八「家事手伝いから、人探しまで何でもござれ!」

 

神楽「困ったことがあったら、ここに来るアル!」

 

真白「一事が万事...金さえ貰えば何でもやるよぉ」

 

4人「万事屋(よろずや)銀ちゃんとは、俺達のことだ!!!」

 

浪人1「万事屋?...要するに何でも屋ってこと?」

 

浪人2「ふっ...なるほどな、それで我等が工場に忍び込み」

 

浪人がそう言った時、彼等の前に一匹の黒猫が現れる。

 

黒猫「にゃ~」

 

それを見た万事屋一行は

 

4人「あーーーっ!!!」

 

神楽「いたアル!!!」

 

新八「間違いない...アレが大和屋さんちのクロミちゃんですよ!!」

 

新八の手には目の前の猫が写っている写真があった。今回万事屋にきた依頼とは、このクロミちゃんを探すことだったのだ。そして神楽はクロミちゃんに酢昆布を見せ、真白は手をさしだす。彼女等の後ろでは銀時と新八が構えていた。

 

真白「よしよ~し」

 

神楽「ほ~ら、酢昆布あげるヨ~」

 

だが、銀時と新八が捕まえようとしたその時、クロミちゃんはサッと避けて逃げ出した。

 

銀時「おいクソ猫!!待ちやがれーーーっ!!!」

 

浪人「猫を探してたのか......」

 

 

 

 

 

その日の夜、とある料亭である密談が行われようとしていた。

 

従業員「はっ!?カリヤ様ご到着です」

 

部屋に案内されたのは、アフロ頭に小さな角が生えた宇宙人カリヤと、笠を被り錫杖を持った男獅子村だ。彼等を迎えたのは眼鏡をかけた男下元とウクレレを持った小太りの男プーだ。

一応言っておくが、いかりや、志村、仲元、ブーではありません。

 

カリヤ「おいーっす!!!」

 

下元、プー「「おいーっす!!!」」

 

カリヤ「声が小さい!!もう一回...おいーっす!!!」

 

下元、プー「「おいーっす!!!」」

 

カリヤ「まだ小さい!!!もう一回やるかぁ?」

 

獅子村「いえ...あまり時間がございません」

 

カリヤ「そうか...」

 

ナレーター『この四人は今回のゲストキャラ...レギュラーなんかじゃ決して無い』

 

 

カリヤ達が密談している時、黒い制服を着た地味な男、山崎退(やまざきさがる)が料亭の庭に侵入し門の(かんぬき)を外すと、彼と同じ黒い制服を着た男達がいた。

 

ナレーター『真選組(しんせんぐみ)...幕府の特殊警察である。副長の土方十四郎(ひじかたとうしろう)は真選組の頭脳。一番隊隊長の沖田総悟(おきたそうご)は組随一の剣の使い手だ』

 

土方「山崎、状況は?」

 

山崎「二階奥の一室で密談中...四人の内、天人(あまんと)一名、商人二名、それと腕が立ちそうな浪人が一名」

 

土方「上等だ...行くぞ!!」

 

 

カリヤ達の密談は続いていた。

 

下元「カリヤ様のお力添えで入手した天人(あまんと)製の機械(からくり)は秘密工場にて組み立て完了。あとは例のポイントに設置するのみです」

 

カリヤ「この計画が成功すれば、江戸はまるまる私のもの」

 

下元「左様でございます。カリヤ様」

 

獅子村「!?」

 

獅子村が何かの気配を察した時、真選組が料亭に突入した。

 

 

土方「ご用改めである...」

 

隊士「真選組だ!!神妙にしろ!!!」

 

土方「総悟、来い!!」

 

沖田「へい!!」

 

土方は沖田を連れて二階へ向かう。

 

土方「真選組だ!!!...ん?」

 

土方が入った部屋にはすでに誰もいなかった。彼の後ろで沖田がこっそりバズーカを構える。

 

土方「くっ...」

 

沖田(グッバイ副長...あの世でマヨネーズでも(すす)ってくだせえ)

 

ドカーーーン!!!

 

沖田は土方に向かってバズーカをぶっ放したが、土方は寸前で避けた。

 

土方「おい総悟...ドサマギ(ドサクサに紛れて)で何さらしてやがる?」

 

沖田「チッ...」

 

土方「チッじゃねえーっ!!いっぺん死ぬか?コラーーーッ!!!」

 

沖田「いやだなぁ、お茶目ですよお茶目...いつものことじゃないですか」

 

土方「いつも俺を付け狙ってやがるのか?お前は...」

 

二人は改めて無人の部屋を見渡す。

 

沖田「それより土方さん、こりゃまったくの空振りってやつですかねぇ?」

 

土方「いや...そうでもねえみてぇだぜ」

 

土方が拾ったのは、密談の資料として使われていた機械(からくり)の設計図の一枚だった。

 

沖田「ん?」

 

 

 

 

 

次の日、銀時達は自分達の自宅兼事務所である万事屋銀ちゃんでくつろいでいた。銀時はソファに寝転んで少年ジャンプを読んでおり、神楽はその向かいで新八の握ったおにぎりを食べ、真白は寝転がってる定春をブラッシングしていた。

 

銀時「俺ももうジャンプ卒業しなきゃいけねえ歳だよなぁ。けど...なんかつい買っちゃうんだよな」

 

神楽「銀ちゃんそうアルよ。そんなん読んだって腹にはなんにも溜まらないヨ...血糖値もそのままアルよ」

 

銀時「けどそう思いながらも、なんかこうクセになってるから次は止めよう次は止めようって思いつつ...」

 

するとそこに別の部屋を掃除していた新八がやって来る。

 

新八「銀さん、このままじゃマズいですよ」

 

銀時「だよなぁ...やっぱこんな歳でジャンプ読んでるのはマズいよなぁ...」

 

神楽「たしかにお前の握ったおむすびは不味いアルね...」

 

真白「たしかにあんたの個性がツッコミ・眼鏡・アイドルオタクってのもマズいなぁ...」

 

新八「どいつも違うわーーーっ!!!...コレですよコレ」

 

新八が取り出した物、それは

 

真白「貯金通帳?」

 

神楽「ハッ!バカにするなヨ....そんなもん腹の足しにもならないアル」

 

新八「食えなくなんだよ米すらも!!!残高が限りなく透明に近くてブルーになってんだよ!!!昨日も結局ネコ捕まえられなくて、タダ働きだったんだからーーーっ!!!」

 

銀時「慌てんじゃねえよ。ジャンプ買い逃したわんぱく坊主ですかぁ?金が無ぇのは慢性の鼻炎みてーなもんだろうが...」

 

真白「あたし等は金欠と付かず離れず、生温ぅーく付き合っていかなきゃいけねえ運命(デスティニー)なの...」

 

新八「あんた等、何開き直ってんの!?ジャンプじゃなくてピンチなんだよ!危険なんだよ!...明日からパンの耳すらご馳走なんだから...」

 

ゴゴゴゴゴ

 

新八、真白「「ん?」」

 

銀時「これは?」

 

神楽「鼻炎?」

 

新八「地震だボケェ!!」

 

新八のツッコミの後、地震はピタッとおさまった。

 

真白「おさまった...」

 

新八「なんか最近多いですね、地震」

 

銀時「ああ、5人同時に告られた男子高校生みたいに揺れに揺れまくってるな」

 

神楽「普通ありえないシチュエーションアルネ」

 

銀時「でも、ジャンプにはあるんだよなぁ」

 

ピンポーン

 

4人「ん?」

 

神楽「お客さんアルか?」

 

銀時「まさか...どうせ新聞の勧誘だろ」

 

真白「新八、ニッケイ以外だったら、ニッケイとってるからって追い返しといて」

 

神楽「ニッケイだったら、朝日のように爽やかに追い返すアル」

 

ピンポーン

 

新八「はーい」

 

二人に促された新八は玄関に向かう。

 

ピンポーン

 

新八「はいはーい、新聞なら間に合ってますよ...ん?」

 

インターホンを鳴らしたのは、てっぺんハゲの男だった。

 

カトケン「ヘッキシッ」

 

新八「あの...」

 

カトケン「ここは頼まれれば何でもやってくれる万事屋と聞いて来たのですが」

 

新八「ぶあぁ~~~っ!!?」

 

驚きの声を上げて固まった新八の元へ神楽がやって来る。

 

神楽「新八、何やってるアル?早くしないとレディースフォー始まっちゃうアルよ」

 

カトケン「ここは万事屋と聞いて来たのですが」

 

神楽「くあぁ~~~っ!!?」

 

玄関から戻らない二人の元へ真白達が来る。

 

真白「何?そんなにトンチのきいた勧誘なの?」

 

銀時「「いざとなったら実力行使も、じさないぞ」とか言って...」

 

カトケン「万事屋ですよね?」

 

銀時、真白「「ぬあぁ~~~っ!!?」

 

新八「バ!!?」

神楽「カ!!?」

銀時、真白「「なっ!!?」」

 

固まったまま動かない四人に男が声をかける。

 

カトケン「?...もし?...もし?みなさん?」

 

真白「あ...アンタまさか...依頼人!?」

 

とりあえず一行は男を部屋に通した。

 

ナレーター『加藤健(かとうけん)...浪人...今回の依頼人』

 

一応言っとくが、加トちゃんではありません。先程の四人と合わせてドリフとは関係ありません......たぶん。

 

カトケン「申し遅れました...私、加藤健と申します。つい先日から浪人やってます」

 

銀時「おいおい、一体何があったってんだい?」

 

神楽「二日連続で依頼が来るなんて、スペシャル以外ありえないヨ」

 

真白「これってもしかしてドッキリ?...この部屋もカメラで観られてる?プラカード持った奴がスタンバってる?」

 

三人がこそこそとそんな話をしていると、新八がお茶を持ってくるが

 

新八「そ...そそそ...粗茶でございます...」

 

カトケン「熱ゃちゃちゃ」

 

動揺で手が震えていた為、カトケンにかかってしまった。

 

カトケン「あ...あの~」

 

神楽「冷やかしだったら許さないからな」

 

新八「何?...動揺して、喧嘩腰?」

 

銀時「依頼の内容は?」

 

カトケン「はい...私は無くしたものを取り戻したいんです。すっぽり抜け落ちた大切なものを取り戻したいんです」

 

新八「あの...無くしたものっていったい、何なんですか?」

 

カトケン「それが...三千万程あれば取り戻せるんですけど...」

 

カトケンのその言葉に、神楽と真白はぶち切れ顔で彼の胸ぐらを掴む。

 

神楽「このハゲ!冷やかしだったら許さない言ったの、もう忘れたアルか!?」

 

銀時「楽して儲けるか...いつも手が届きそうになる度にこぼれ落ちてんだよなぁ...」

 

そう言う銀時の手は、パチンコのレバーを回す手の形をしていた。

 

新八「そのせいか!?...手ぇ回す度に残高がこの状態か!!?」

 

カトケン「いやぁ...でも、困ってたらどんな依頼でも受けてくれ」

 

真白「こちとら家賃すらまともに払えない状態なんだよ!!そんな時に金を増やす依頼だぁ?一昨日来やがれコンチクショー!!!」

 

銀時はカトケンから神楽と真白を引き剥がす。

 

銀時「三人して興奮してんじゃねえ...それよりアンタ、その金何に使うつもりだ?」

 

カトケン「一ヶ月前...窓際族を卒業して無職になりました」

 

一同「?」

 

カトケン「三週間前...上手い言葉に乗せられて、家を土地ごと騙し取られました」

 

一同「!?」

 

カトケン「二週間前...手紙も残さず、妻が娘を連れて出ていきました」

 

一同「!!?」

 

カトケン「一週間前...」

 

一同「!!!?」

 

カトケンに降りかかった数々の不幸に寝ていた定春さえも起きて聞いていたが、先週の出来事を話す直前にカトケンは出されたお茶を飲んだ。

 

4人「だあぁーーっ!!」

 

新八「何でそこで止めるの!?気になるじゃない!!何、その一週間毎に襲いかかる超ハードなイベントの数々!!!」

 

神楽「先週はいったい何が起こったアルか!!?」

 

カトケン「続き...聞きたいですか?」

 

 

 

一同は一度万事屋を出て、ある所へ向かっていた。

 

神楽「「続きは依頼が完了したら」ってどういうことアル?」

 

新八「ていうかこの依頼、間違いなく完了しないって」

 

カトケン「あの~...どこへ行くのですか?」

 

銀時「ま、なんだ...要するに手っ取り早く金が入れば良いんだろ?」

 

一同が来たのは、万事屋銀ちゃんの下にある「スナックお登勢」だった。ここのオーナーに相談しに来たのだ。

 

お登勢「いらっしゃ...なんだ、お前達かい...」

 

ナレーター『お登勢(とせ)さん...「スナックお登勢」のオーナー兼「万事屋銀ちゃん」の大家さん』

 

お登勢「なるほどね~」

 

そこに猫耳をした中年女性が割り込む。

 

キャサリン「(アメ)ェンダヨ、オ前等!ソンナ方法アレバ、泥棒ナンテ最初カラ存在シナイニ決マッテンダロ、コノクソボケガ!!!」

 

神楽「お前、元泥棒じゃねえか!!」

 

新八「確かに...」

 

ナレーター『キャサリン...「スナックお登勢」の従業員。出稼ぎで地球へやって来た』

 

お登勢「ま、方法が無いってこともないんだけどねぇ」

 

お登勢の言う方法とは闇医者に内臓を売るというものだった。当然できるはずもなく、一同はスナックお登勢に戻ってきた。

 

 

銀時「なんだよ、ホント口ほどにもねえな...チャラい覚悟で金持ちになりたいなんて、ありえねえんじゃねえの?」

 

新八「いや無理だから...普通に無理だから」

 

すると上からある物が落ちてきた。それは眼鏡で、皆は天井を見る。

 

一同「?」

 

天井の一部がペラッとめくれると、一人の女性が出てきた。

 

さっちゃん「あら皆さん、偶然ね」

 

ナレーター『猿飛(さるとび)あやめ...通称さっちゃん。元御庭番衆のエリート忍者』

 

さっちゃん「え!?...手っ取り早くお金を手に入れる方法?」

 

新八「さっちゃんさん...いいから眼鏡かけなよ。周りの人にも迷惑だからさ...僕キャラ被っても気にしないからさ」

 

さっちゃんは眼鏡が外れていた為、皆とは全然違う方を見ていた。ちなみに真白は銀時の前に立ち、「う~~」と今にも唸りそうな顔でさっちゃんを睨む。

 

さっちゃん「何言ってるの?あなたなんて米の粒ほども気にしてないわ...私が気にしているのは」

 

定春「わん?」

 

さっちゃん「あなただけよ...銀さん」

 

定春「がぶっ」

 

さっちゃんが銀時だと思って話しかけたのは定春で、彼女は頭を丸呑みにされた。

 

さっちゃん「あ...ああ......」

 

新八「だから眼鏡かけろって言ってんだろっ!!!」

 

すると真白が定春に命令を出す。

 

真白「定春ぅ~そのまま首、食い千切っちゃって~」

 

新八「あんたも何恐ろしいこと言ってんの!!!」

 

 

銀時達はスナックお登勢を出た。さっちゃんは何故か手に納豆を持ってかき混ぜていた。

 

さっちゃん「そう...お金って私と銀さんの愛の巣を作る資金って訳じゃなかったのね」

 

銀時「お前相手じゃあ愛の巣どころか、定食屋で相席すらありえねえんだよコノヤロー」

 

さっちゃん「相変わらず冷たいのね。でもそれ位なら、私はちっともへこたれない」

 

銀時「ていうか、何だよその納豆...持ってりゃキャラ出しすると思ったら大間違いだよホント」

 

さっちゃん「あら、そうやってさらにつけ離せば私が喜ぶとでも思ってるの?」

 

銀時「うだうだ言ってねえで、その納豆なんとかしろやこの納豆女!!」

 

さっちゃん「ああぁぁーーっ!!」

 

さっちゃんは突然叫びだし、倒れる。

 

さっちゃん「そうよ、その通りよ...もっと、もっとさげずめばいいじゃない...それが私の糧になるの...それが私を、興奮させるの!!」

 

さっちゃんが投げた納豆を頭からかけられた銀時。そこに新八と神楽が鼻をつまんで近づく。

 

新八「何コレ臭っ...この空気何?」

 

神楽「納豆臭アルか?M臭アルか?」

 

今度は真白が鼻をつまみながら銀時の肩に手を置く。

 

真白「銀時...悪いこと言わないから恋人はちゃんと選びなさい...あんな変態が義妹(いもうと)になるなんてお姉ちゃん許しませんからね」

 

銀時「何を姑みたいなこと言ってんだよ!!そもそもコイツとは別に付き合ってるわけじゃねえから!!!」

 

 

カトケン「あ!?」

 

下元、プー「「加藤...へへへへ...」」

 

銀時達「?」

 

そこに通りかかったのは天人(あまんと)のカリヤと連んでいた二人だった。彼等はカトケンに絡み出す。

 

プー「よう加藤、元気にやってっか?」

 

カトケン「いや...はぁ...」

 

下元「大変だったよなぁ...あんな契約書に判子なんか押して...印鑑押すときは気をつけねえとなぁ」

 

プー「災難だったなぁ...おめぇアレ以外にも色々あったのに」

 

カトケン「え!?どうしてソレを!?」

 

下元、プー「「......」」

 

二人は一瞬ギクッとした顔になる。

 

下元「へへへへ...それよりおめぇ今何してんだい?」

 

カトケン「はぁ...家を買い戻すために、色々と...」

 

プー「家を買い戻す?そりゃ無理だ」

 

カトケン「え!?」

 

下元「なんだってあそこは」

 

プー「おい!!」

 

下元、プー「「.........」」

 

二人はまたしてもギクッとした顔になる。

 

下元「アハハ~、そうだったな~」

 

プー「じゃあな加藤、家見つかったら言えや。年賀状ぐらいは出してやっからよ~」

 

下元、プー「「アハハハハ」」

 

下元「風呂入れよ~」

プー「歯みがけよ~」

下元「また来週~」

 

昭和な別れの挨拶をして二人は去って行った。

 

さっちゃん「ねえ、あなた...」

 

カトケン「はい...!!?」

 

呼ばれたカトケンが振り返ると新八、神楽、さっちゃんの三人が怒りの表情をしていた。先程絡んできた二人に相当ムカついているようだ。

 

さっちゃん「依頼の内容変更なさい、暗殺なら請けおうわよ。私職業殺し屋だから」

 

神楽「抹殺アルね。今すぐ簀巻きにしてドブ川に放り込むアル」

 

カトケン「いやぁ、待ってください」

 

新八、神楽、さっちゃん「「「ん?」」」

 

カトケン「依頼の内容は変更します。でも、内容は暗殺じゃない...」

 

新八、神楽、さっちゃん「「「うん?」」」

 

カトケン「私は...強くなりたい」

 

新八、神楽、さっちゃん「「「お安いご用(アル)!!」」」

 

銀時「おいお前等」

 

新八、神楽、さっちゃん「「「うん?」」」

 

銀時「まぁなんだ...とりあえず、HP(ヒットポイント)は100ぐらい上げとけよ」

 

そう言った銀時は一人でどこかに行こうとする。

 

新八「て、銀さんはどうするつもりなんですか?」

 

銀時「俺は俺で、やることがあるんだよ...それじゃ真白、こっちは任せた」

 

真白は言葉こそ発しなかったが、手を挙げて銀時に答えた。

 

 

 

 

 

場所は変わって、ここは真選組屯所。そこの一室で土方は料亭で手に入れた物をゴリラ顔の男に渡していた。

 

土方「というわけだ」

 

近藤「ほ~う...コレがその設計図ってやつか?」

 

ナレーター『近藤勲(こんどういさお)...泣く子も黙る真選組局長である』

 

近藤「ところで土方......見てもさっぱり分からんのだが?」

 

土方「がくっ...さっきから天人(あまんと)機械(からくり)の設計図だって説明してんだろうが、近藤さんよぉ...」

 

近藤「あああ、そうか。何かの機械(からくり)か」

 

土方「その機械(からくり)で、何かとんでもねえ悪事を企んでる奴等がこの江戸にいるって話だ」

 

近藤「!?...おい、トシ...」

 

土方「......」

 

近藤「.........悪事って何だ?」

 

土方「あああーーーっ!?」

 

近藤の発言に土方はズッコケた。そしてすぐに立ち上がって怒鳴る。

 

土方「さっきから何聞いてんだコラァ!!!」

 

近藤「はうぅ...」

 

 

 

 

 

一方銀時は、先程カトケンに絡んできた二人を尾行していた。そして二人はある建物に入る。彼等が入ったのはドリフト星大使館だった。

 

銀時(大使館?)

 

桂「銀時...」

 

銀時「ん?...」

 

銀時に声をかけたのは、編み笠を被った長髪の男だった。銀時は彼を知っていた。

 

銀時「ヅラ!?」

 

桂「ヅラじゃない桂だ」

 

ナレーター『桂小太郎(かつらこたろう)...攘夷志士(じょういしし)。江戸の街から天人(あまんと)と呼ばれる宇宙人を排除しようとしている活動家』

 

彼の隣には白いペンギンの着ぐるみのような謎生物がいた。

 

エリザベス「......」

 

ナレーター『エリザベス...つーか、何コレ!!?』

 

桂「銀時...こんな所で何をしている?」

 

銀時「いやぁまぁ、気分的にはウォーキングとジョギングの中間のなんかよく分からない感じのことをしているような...」

 

桂「なら良いのだが」

 

銀時「どういう意味だ?」

 

桂「最近このあたりで物騒な噂を耳にしてな」

 

銀時「噂?」

 

桂は銀時に近づき、聞いた噂を話す。

 

桂「近々、江戸をまるごと壊滅せんと企んでいる天人(あまんと)がいるという噂だ」

 

銀時「天人(あまんと)がなんで、そんなこと考えるんだ?」

 

桂「知らん...だがそれが本当ならば天誅を加えるまでの話」

 

桂「銀時、何をしようとしているのか知らんが気を付けた方が良い。大使館の中は治外法権なのだからな」

 

銀時「治外法権ねえ...そいつは気を付けねえとな。じゃあなヅラ」

 

桂「...ヅラじゃない桂だ」

 

桂と別れた銀時は大使館を探ろうとするが、彼の前に編み笠を被った男、獅子村が現れる。

 

銀時「その笠、流行ってんの?」

 

 

 

 

 

神楽「ホアアァチャーーーッ!!!」

 

その頃、カトケンを鍛えることになった真白達は川原で特訓をしていた。手始めに神楽が自分の身長以上の大岩をチョップで真っ二つに割った。

 

神楽「ほら、やってみるヨロシ」

 

新八「できるかーーーっ!!!」

 

神楽「何言ってるアル?簡単アルよ」

 

すると神楽はしゃくれて猪木顔になる。

 

神楽「心頭滅却すれば、顔まで猪木アル」

 

新八「いや、意味分かんないし...」

 

次は新八を相手に竹刀での打ち合いをすることになった。

 

新八「じゃあ、とりあえず自由に打ち込んできてください」

 

カトケン「で、では...いやあああーーーっ...ああ!!?」

 

四人「はぁ...」

 

カトケンは新八に向かって突っ込むが、石につまずいて転んでしまった。真白達四人はその様に溜息をつく。

 

 

 

 

 

一方、獅子村と対峙していた銀時は

 

銀時「何ですかぁ?目ぇ血走らせて...徹夜でテトリスかい?」

 

獅子村「ふふふ...ゲームは今からやるんだよ」

 

獅子村は手にしていた錫杖を構えるが、銀時が忠告する。

 

銀時「やめとけ...そんなオモチャ振り回したって、ろくなことねえよ」

 

獅子村(!?...こいつ、仕込み杖に気付いているのか)

 

銀時「どーでもいいけどよぉ、何で俺を狙うのかぐらい教えといてくんない?」

 

獅子村「笑止、貴様がこの近辺を嗅ぎ回ってることぐらい先刻承知だ」

 

銀時「あ~それ違うって、そりゃあヅラだ俺じゃねえ」

 

獅子村「問答無用...」

 

二人が睨み合っていると、またも地震が起こる。

 

ゴゴゴゴ

 

銀時「地震!?」

 

獅子村「てえやあぁぁーーーっ!!!」

 

地震に気を取られた銀時に獅子村が錫杖から刀を出して斬り掛かる。

 

 

 

真白や新八達によるカトケンの特訓は続く。

 

カトケン「てやあぁーーーっ!!!」

 

ビシッ!

 

新八「隙だらけなんじゃーーーっ!!!」

 

バシッ!!

 

新八「そんなんで強くなれると」

 

ビシッ!!!

 

新八「思ってんのかボケーーーっ!!!」

 

カトケンは新八にボコボコにされていた。

 

 

さっちゃん「意外と激しいのね」

 

真白「色々とストレスが溜まってんのよ」

 

さっちゃん「なるほど...」

 

女性二人の会話に新八はハッと我に返る。

 

新八「ああ!?すみません、大丈夫ですか?」

 

カトケン「は、はぁ...」

 

神楽「立てーっ!立つんだカトケン!!」

 

新八、カトケン「「ん?」」

 

神楽「いいアルか?肘を脇から離さないようなかんじで、内側をえぐりこむように...打つべし!打つべし!!打つべし!!!」

 

新八「ちょっと待って、それジャブの打ち方でしょ?明日のためにでしょ?剣術関係ないじゃん」

 

神楽「涙橋を逆に渡るアルよ」

 

新八、カトケン「「はぁ...」」

 

さっちゃん「ここは私の出番のようね」

 

新八、カトケン「「?」」

 

さっちゃん「わたしが強くしてあげる!」

 

次は自分の番とさっちゃんが名乗り出るが、その手には何故かロープが握られていた。

 

 

さっちゃん「もっと強く...」

 

カトケン「こ、こうですか?」

 

さっちゃん「もっと...もっとよ...」

 

カトケン「は、はい...」

 

さっちゃん「そう...良い感じよ...」

 

カトケン「これでもかぁ」

 

こんなやりとりがありながら、縛られ吊されていたのは新八だった。

 

さっちゃん「あなた中々素質がありそうね」

 

新八「て、何の特訓だよ!!...一体何の素質があるんだよ!!!」

 

さっちゃん「...女王様」

 

新八「男だろ!!...ていうか、それ以前の問題!!!」

 

神楽「おおお、我慢し放題ネ」

 

真白「おかず一品増やしてもらお」

 

新八「いいから早く解いてよ、ドS二人娘!!」

 

カトケン「あの~...」

 

新八、神楽「「ん?」」

 

カトケン「ありがとうございました。もう結構です...やっぱり私には、強くなるなんて無理なんです...もう諦めます」

 

新八「え!?あの...」

 

カトケン「では、私はこれで...」

 

そう言ってカトケンはどこかへと去って行った。

 

神楽「カトケン?」

 

真白「放っときなよ」

 

新八、神楽、さっちゃん「「「え?」」」

 

真白「強くなれるかどうかはその人の気持ち次第...簡単に諦めるようなら、どの道強くはなれないよ...」

 

そう言って真白も去って行った。

 

新八「真白さん?」

 

 

 

獅子村の攻撃により銀時の服の一部が切られた。

 

銀時「あ~あ~、一張羅が台無しだよ。姉ちゃんに怒られんじゃねえかコノヤロー」

 

獅子村「服の心配より、命の心配をしたらどうだ?」

 

ナレーター『銀時に襲いかかる謎の刺客、獅子村...そして何を企むのか、天人(あまんと)カリヤ...加藤は本当に諦めてしまったのか?...というところで明日投稿予定の後編に続く』




というわけで、とりあえずアニメ基準で進めようと思います。
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